2014/6/8

Pledge Musicのフランク・ブラック・アンド・ザ・カソリックスのページでメーリングリストに登録すると「Angst」のデモ・ヴァージョンが聴けます。
本ヴァージョンは『Robert Onion』EPに収録されているこの曲、FBが再結成したら見てみたいバンドに挙げていたアングストへのトリビュートソングなのでファンは必聴です。FBは彼らのSome Things (I Can't Get Used To)をカヴァーしています。デモ音源の公開はカソリックスのボックス・セット(ジャケットのデザインは仕上がっているらしい)のリリースの布石なのだろうか?楽しみだなー。

2014/2/18

『Motivational Jumpsuit』は再結成GBVの最高傑作!

2013/9/20

stereogumにロバート・ポラード関連のリリースニュースが載っています。

リリース順に紹介すると、まず10月に『Tonight's The Rodeo』7インチ。これは12月リリースのソロ作『Blazing Gentlemen』からの先行シングル。上記リンク先から試聴できます。ジャケットが素晴らしい。Bサイドは「Astral City Slicker」という曲で、「Suit Minus the Middle」(『Honey Locust Honky Tonk』収録)のフル・ヴァージョンだとか。

さらに同10月にはサーカス・デヴィルズ『When Machines Attack』と『My Mind Has Seen The White Trick』のアルバム2枚同時リリース!7月に実質的なソロ・アルバムを2枚同時リリースしておいてさらに2枚同時とは、いつもにも増してペースが凄まじいなあ。ちなみにファンの掲示板を見ると、『My Mind~』の方はロバート・ポラードのヴォーカル・トラックを元にトッド・トバイアスが作曲した楽曲を載せるという、逆サーカス・デヴィルズな作成手法が採られた作品らしい。元々ESP Ohio(そういえばライフガーズの2ndを出すときもこの名義で出す予定でしたね)というサイドプロジェクト名で出そうとしていたらしいけど、「Bird Zone」を試聴する限りいつもの「サーカス・デヴィルズと似たような感じなので、同じ名義でのリリースになったのかもなあ。

11月には『Blazing Gentlemen』からの第二弾シングル『Return Of The Drums』が、12月には前述の『Blazing Gentlemen』が出る。このアルバムに収録される「This place has everything」はジェイムズ・グリアーの新刊『Everything Flows』のトレイラーに使われていますね。

そして来年2月にはGBVの『Motivational Jumpsuit』がリリースされるそう!

この間のマグネットマガジンでのインタビュー記事から、GBV新作は無いものと思っていたのでとても驚いたのと同時に嬉しい!グレイテスト・ヒッツばかり演るようになると言っていたのに、先日行われたRiot Festでのライヴでもテンションも高めで、一曲目から「W/ Glass in Foot」(『English Little League』のラストトラック)をかましてきたりしていたし。まだまだやる気あるんじゃないか!『Tigerbomb』EPが飾ってある部屋に佇む少年という、ファン目線な感じのジャケットも素敵だぜ。

2013/7/14

・マグネット・マガジン100号のインタビュー記事を読了。前回のように楽曲について深堀りした内容ではなく、インタビュアーとの思い出話が多めで期待したほどではなかった。先日紹介した抜粋版で十分な感じ。それでもいくつか興味を惹かれるところもあった。以下簡単にメモ:

・スティーブン・ソダーバーグ監督作『Cleo』用に書いた楽曲のドラマーはウッディ・ウッドマンジーだとか。GBVで「Five Years」をカヴァーしていたり、ここ数年のソロ作にはボウイ風の曲も増えてきているので(「She Hides in Black」とか)相性良さそう。

・一番好きなアルバムはワイアーの『154』。バンドとしてはトップ20には入らないが、これは最も知的で繰り返し聴くに値するアルバムなのだとか。昔の記事だと1位にビートルズの『White Album』を挙げていて『154』は2位だったけど上がっています。久しぶりに聴き返してみたら、「Blessed State」のギターなんて「Boxing About」そっくりで驚 きました。 

・もし自宅が火事で、一枚だけアルバムを持って逃げるとしたら?と聞かれて、「『Propeller』さ。金になるからね。ブッチャー・カヴァーよりも価値がある!」と答えていたのが可笑しい。 

・最近読んだものは、フランスのシュールレアリズムの本や、伝記(ランボーやアンドレ・ブルトン、ヴィクトル・ユーゴー、ペギー・グッゲンハイム)、マックス・エルンストの本。ジャケットにコラージュ多用して、個展を開催するくらいだからやっぱりエルンスト好きなんですね。

2013/7/10

・ロバート・ポラードの「Shadow Port」(『Standard Gargoyle Decisions』収録)の最初の歌メロはR.E.M.の「Finest Worksong」(『Document』収録)を彷彿とする。R.E.M.好きの彼のことだから、この曲を弾き語っていて自然と真似てしまったかも。

2013/7/3

phawkerでマグネット・マガジン第100号に収録されるロバート・ポラードのインタビュー記事の抜粋が掲載

『Honey Locust Honky Tonk』の収録曲は元々GBVの新作用に書かれたもので、GBVの活動は既に停滞していて自然消滅気味なのだとか。新作があるかどうかも定かでないらしい。

GBV再結成からの4枚のアルバムって『Propeller』~『Earthquake Glue』までの、再結成前GBVの初期~停滞期の再演作と言える内容(最新作『English Little League』はフー色の濃い曲も増えていて、まるでダグ・ギラードのいない『Earthquake Glue』という感じ。少年が登場するジャケットもその印象を強める。)だったので、再び停滞するのもやむなしという感じがした。っていうかバンドの初期衝動期~停滞期までを2回通したのはハイペースな彼らならでは。普通だと50代で再結成しても停滞する前に誰かしらメンバーが寿命で死にそう。

あと、GBVの活動はフェスで客の求める往年の名曲を演奏するだけになるだろうとか、そんなことより興味があるのは新作なんだとか言っている。曲を書いて前進し続けるロバートらしい発言で読んでいて嬉しかった。

2013/7/2

・『Honey Locust Honky Tonk』と『Force Fields at Home』が到着。1時間もあれば2枚聴き終えられるコンパクトさが毎度のことながら嬉しい。『Honey Locust Honky Tonk』はロバート・ポラードのソロアルバムの最高傑作だと思う。先行トラックの「I Killed A Man Who Looks Like You」を聴いてフォーキーな感じの作品と思ったら意外と激しい曲もあって、ポラーディ・コンピレーションな作風の『Space City Kicks』を彷彿。GBVのアルバムにもこのアルバム収録曲くらい良い曲を入れればいいのになあ。『Force Fields at Home』は予想以上にロバート・ワンマンな作品(他者の楽器サポートは18曲中3曲のみ)。彼の頭の中で鳴っている音楽がここまでむき出しになったアルバムは無かった。聴いているだけで無性に宅録したくなる。ブラック・サバスの『Never Say Die!』みたいなジャケットも気に入った。

2013/7/1

・ピクシーズの公式サイトでツアー情報が公開
ツアーでのベーシストはキム・シャタック。新曲やいままでやらなかった曲も演るらしいです。

2013/6/28

・ピクシーズの新曲「Bagboy」最高!新曲を作ってくれて凄く嬉しいです。キムっぽい声も聞こえる。(ファンサイトのフォーラムでのFBの書き込みによるとキムではなくジェレミー・ダブスによるものらしい。(ジェレミーはバニーズのフロントマンで、FBのレーベル、ザ・ブリューから2枚ソロアルバムを出している。1st『Speak !』は大半がハリー・ニルソンのカヴァーや、彼がカヴァーしていた曲のカヴァーで占められていて、今年出た2nd『Words』でも2曲カヴァーしているニルソン好き。)インタビュー記事によると、アルバムのデモ音源のサポートでベース等も弾いたみたいだし、新しいベーシストも彼だったりして。(この音源のベーシストはディン・アーチャーらしい。彼はFBバンドのメンバーだったこともあるからその繋がりかなあ。)

このPVを監督したラマー+ニックflickrページでPV撮影現場の写真も公開されています。

・この曲のBMIのページによるとFBが作曲したらしい。再結成後初となる彼による新曲だ!

ファンのフォーラムでは話題になっていたけど、FBがピクシーズの曲を登録するときに使う音楽出版社名ライス・アンド・ビーンズ・ミュージックで登録されている新曲が結構あるんだよなあ。(「Bagboy」も載っていた!)
以下が登録されている新曲(引用)。この内何曲かは最近のFB(BF)のソロでも披露されていますね。ピクシーズのアルバムにも収録されるのかもなあ。

Alice Prin
Andro Queen
Bag Boy
Banks of the Drain
Blue Eyed Hexe
Classic Masher
Greens and Blues
Hooray for Jaime Bravo
Indie Cindy
Land of Green
Last Night the Wolves Came Out
O Little Cloud
Pickerel Picker
Rats Alive
Ring the Bell
Silver Snail
Tranquilize Me
Um Chagga Lagga
Una
What Goes Boom
Women of War

Pasteの記事によると昨年ウェールズにてギル・ノートンによるプロデュースで録音されたらしい。ちょっと前にヴァイオレット・クラークがフェイスブックで「現在ブラックはウェールズにて、誰もが重大な再結成作と言うであろうアルバムレコーディング中」とか書いていたけど本当だったのか。(そのあたりのことがまとめられた記事

2013/6/22

マグネット・マガジンの第100号は表紙がロバート・ポラードで、彼のインタビュー記事も載るらしい。記念すべき100号目で彼を前面に取り上げるとは、それだけ思い入れがあるということ。『Let's go Eat the Factory』の時の記事も濃かったので、今回もとてもお楽しみです。

2013/6/15

ピクシーズからキム・ディールが脱退

ソロとブリーダーズの活動で忙しくて両立できなくなってきたのかもなあ。寂しいが、ピクシーズ新作に期待が高まった。(彼女がピクシーズの新作乗り気でなかったという情報もあったので)。新しいベーシストは誰だろう?リンダ・マラリ(ジョーイの妻。元々バンドのベーシストになる予定だったらしい。)、ヴァイオレット・クラーク(FBの妻。キムと声が似ている)、キム・シャタック(ザ・マフスのギター&ヴォーカル。「Manta Ray」もカヴァーしているコアなピクシーズ好き。かつてライヴで共演して良い感じだった)のどれかかなあ。

再結成後唯一のオリジナル新曲「Bam Thwok」は彼女が書いた。素晴らしい置き土産。

2013/5/8

ローリング・ストーン.comの記事によると、ロバートは『Honey Locust Honky Tonk』をキャッシュ・リヴァーズ名義で出そうとしていたそうなんだけど、この名前って『Let It Beard』の「Christmas Girl」のクレジットのところにスポークン・ワードとして載っていました。曲の最後で語っている人ですね。ロバートっぽいなと思っていたらやっぱり彼だったのか。

・最近のロバートの曲にピアノ弾き語りが目立つようになってきた。自宅スタジオ録音の影響なのだと思うけど、ダニエル・ジョンストンみたいな感じですごい好きです。

2013/3/9

アンドリューW.K.がロバートの『Jack Sells the Cow』を絶賛しています。ロバート・ポラードはカミンズ・エンジン。

・『English Little League』のシングルがどれも気合を感じる曲でアルバムが楽しみです。

・DTSに載っている今年のリリースニュースが固まってきたので引用します。

January 22nd - Guided By Voices: Down By The Racetrack 7" EP
February - The 5 English Little League 7"s (Rockathon exclusive - in stores Feb/Mar/Apr)
March 15th - The Sunflower Logic: Clouds On The Polar Landscape 12" EP
April - Happy Jack Rock Records Single Series 7" Boxset (Record Store Day exclusive, box also being sold separately)
April 30th - Guided By Voices: English Little League LP
May - Todd Tobias & Circus Devils: I Razor Soundtrack CD (Not Rockathon but included here because y'know...)
June - Robert Pollard: Honey Locust Honky Tonk LP
June-ish - Teenage Guitar: Force Fields At Home LP
October - Circus Devils: When Machines Attack LP (with new Circus Devils T shirt)

新情報は、
まず、3月に出るザ・サンフラワー・ロジックの『Clouds On The Polar Landscape』EP。このバンドのメンバーはポラード兄弟と、グレッグ、ジョー・パターソンで、スタジオ録音作品らしい。メンバー的にモーピング・スワンズみたいな感じになりそうな予感。来週にもオーダー開始らしい。
4月の『Happy Jack Rock Records Single Series 7" Boxset』は2007年にリリースされたロバートの『Standard Gargoyle Decisions』と『Coast to Coast Carpet of Love』からの12枚のシングルをボックスに纏めたもので、レコード・ストア・デイ限定商品。ボックス単体でも売るらしい。元々12枚買った人にはボックスが届くという話もあったので、単体で売るのはその人達用でしょう。
5月にはサーカス・デヴィルズの映画『I Razor』のサウンドトラック。新曲も収録されるとか。
6月にはロバートのソロ作『Honey Locust Honky Tonk』(『Mag Earwhig!』の仮タイトル!)と、ティーンエイジ・ギターの『Force Fields At Home』。ティーンエイジ・ギターはロバートがほぼ一人で全楽器を演奏したプロジェクトらしい。非常に楽しみ。このプロジェクトで今年もう一枚出すとかいう噂もあります。
そして10月にはサーカス・デヴィルズの『When Machines Attack』。去年は珍しくリリースがなかったので久しぶりな感じ。

ザ・サンフラワー・ロジックとティーンエイジ・ギターはピンク・バナナ・レコーズという新レーベルから出るとか。新しいフェイディング・キャプテン・シリーズみたいなものだろうか?
ロバートは最近自宅にスタジオを作ったらしく、それもあってか凄まじいリリースペースに拍車がかかっています。今年も楽しみが沢山です。

2013/2/2

・GBVの公式ストアで4月発売予定のアルバム『English Little League』からの7インチシングル5枚(『Flunky Minnows』、『Islands (She Talks In Rainbows)』、『Trash Can Full Of Nails』、『Xeno Pariah』、『Noble Insect』)が予約開始になっています。『Xeno Pariah』のBサイドでは「Little Jimmy The Giant」がリメイクされるみたいで楽しみ。女性の体が唇のようにコラージュされているジャケットもかっこいいなあ。

アルバムは17曲入りなのに5枚もシングル出してくるということはそれだけキャッチーな曲が詰まっているということだと思う。楽しみすぎるぜ。

2012/12/22

Under The RaderにGBVの新アルバム『English Little League』情報がありました。4月30日発売で、「The Sudden Death of Epstein's Ways」というビートリーな感じのタイトルの曲もあるらしい。ジャケットは『Eat9』に載っていた同名コラージュ。これまた楽しみっすね。

2012/12/21

The fire noteにGBVの新作『Down By The Racetrack』EPの情報が載っています。全6曲入りで1/22発売。『Get Out Of My Stations』や『Clown Prince of the Menthol Trailer』を彷彿とする作品だとか。楽しみですね。

2012/10/23

・ローリング・ストーン.comで『The Bears for Lunch』から「She Lives in an Airport」が公開されています。2002年作の『Universal Truths and Cycles』に収録されていそうなソリッドなギターリフにコーラスのないロバート節が炸裂していて、滅茶苦茶かっこいい!想像以上の出来で鳥肌立った。トビン曰く、この曲はアルバムの全体的な感じの基調となっている曲なのだとか。またこの曲は収録曲の中で一番ポップな曲ではないとも言っていて期待が高まります。

2012/10/12

・『The Bears For Lunch』からの先行7インチシングル3作品がRockathonのサイトでリリースされました。 3枚シングルを出すとは元々予定はされていたものの、リリース日もアナウンスされていなかったし、もう来月アルバム発売なのでシングルはないのかと思っていました(先日開催されたロバートとトビンのアートショウ『The Big Hat & Toy Show』の模様で『White Flag』のジャケットがあったときにはてっきりスーツケースブックレット風のフェイクジャケットかと。)が、同時に3作もリリースとは嬉しい!
Bサイドはいずれもアルバム未収録。『Hangover Child』にはトビンによる「Urchin Promise」が、『White Flag』にはロバートによる「Casino Model」と「Zebra Film Negative」が(2曲とも『Mouseman Cloud』のアウトテイクらしい)。そして『Everywhere is Miles From Everywhere』にはミッチによる「The World's Getting Smaller」が収録されるとのこと。ミッチの曲が入るのは珍しい。

2012/10/2

・GBV関連楽曲映像の中で公式作品と思われるものを集めたページを作りました。「Waves」(アップロード者はおそらくトビン)はアルバム収録とはミックスが異なっていて、ヴォーカルがクリアです。ファンは必聴!

2012/9/11

・『Jack Sells the Cow』が到着。Robert Pollard is Off to Business』や『Moses on a Snail』の系譜に連なる、歌心を重視した洗練ギターロックアルバムだった。サウンドは『Moses~』に近い。曲自体は毎度のごとくポップだけど、今作は歌詞が彼の中では今までで一番重たく感じて、1回聴いたらぐったりしてしまったわ。個人的に今年のベスト。

・『Eat 9』も同時に到着。『English Little League』と題されたコラージュもあった。これが再結成後GBVの4thアルバム(コラージュと同タイトル)のジャケットなのだろうか?全体的にシミの使い方が素晴らしい!過去作のテストプレス用ジャケットも沢山載っていて、そのどれもがオリジナルのより好きなものばかりだなあ。

2012/8/29

・ジョニー・ポロンスキーのバンドキャンプのページで彼の1stアルバム『Hi My Name is Jonny』のデモ音源(フランク・ブラックがプロデュース!)が公開されています。デモということもあるのだろうけど、後にFBが手がけることになるアール・ブリュットピート・ヨーンの作品に通じる生々しさがあってかっこいい!「Down Low」は名曲。

ジョニーは今年出た3rdアルバム『Intergalactic Messenger of Divine Light and Love』が好盤でした。今後もマイペースに音楽活動を継続して欲しいです。

2012/8/26

・adequacyで『The Bears For Lunch』のジャケットが公開されています。『Let's Go Eat The Factory』は卵(のように見えるアナログ盤)→『Class Clown Spots A UFO』は赤子→今作は中年男性という、再結成したクラシックラインナップの成熟具合を表しているようなジャケットですね。

2012/8/17

・ファイア・レコーズのサイトでボストン・スペースシップスのベストアルバム『The Greatest Hits Of Boston Spaceships: Out Of The Universe By Sundown』の予約開始。発売日は10月1日とのこと。
タイトルの「Out Of The Universe By Sundown」はロバートの1stソロアルバム『Not In My Airforce』収録の「Prom Is Coming」の歌詞中フレーズですね。ジャケットのバンド名が日没のような色合いでBS終了を改めて宣言しているような感じだし、米国外向けのリリースという位置付けみたいだし、今作にふさわしいタイトルだと思う。曲目だけを見ると収録されているのは既発曲だけのよう(「Let is Rest for a Little While」のisはIt の間違いだと思う)。以下曲目と、収録アルバム(筆者追記)

1. You Satisfy Me :『Brown Submarine』(1st)
2. John the Dwarf Wants to Become an Angel:『Our Cubehouse Still Rocks』(4th)
3. Earmarked For Collision:『Let It Beard』(5th)
4. Question Girl Alright :『Zero To 99』(3rd)
5. Make A Record For Lo-Life:『Let It Beard』
6. Headache Revolution :『Planets Are Blasted』(2nd)
7. Tabby And Lucy :『Let It Beard』
8. Canned Food Demon :『Planets Are Blasted』
9. How Wrong You Are :『Zero To 99』
10. Come On Baby Grace:『Our Cubehouse Still Rocks』
11. German Field Of Shadows:『Let It Beard』
12. Let is Rest for a Little While :『Zero To 99』
13. Big O Gets an Earful:『Planets Are Blasted』
14. In the Bathroom (Up Half The Night):『Our Cubehouse Still Rocks』
15. Tourist UFO:『Let It Beard』

5thかつラストアルバムの『Let It Beard』収録曲が多め。ロバートはあの作品に満足しているのかもなあ。1stから1曲だけ選ばれた「You Satisfy Me」はロバートが自身のベストソングに挙げている名曲なのでベスト盤収録曲に選ばれると思っていた!

ちなみに私の好きなBSソングベスト5はこちら。「Mr. Ghost Town」以外はベスト盤に収録されています。

1「Let It Rest for a Little While」
2「Make A Record For Lo-Life」
3「You Satisfy Me」
4「Come On Baby Grace」
5「Mr. Ghost Town」

2012/7/28

・ローリング・ストーンズ.comに11月リリース予定のGBVの新作『The Bears For Lunch 』に関する記事が載っています。トビンによると『Under the Bushes Under the Stars』のような感じの作品になるとか。全19曲のトラックリストは以下のとおり。

"King Arthur the Red"
"The Corners are Glowing"
"Have a Jug"
"Hangover Child"
"Dome Rust"
"Finger Gang"
"The Challenge Is Much More"
"Waving at Airplanes"
"The Military School Dance Dismissal"
"White Flag"
"Skin to Skin Combat"
"She Lives in an Airport"
"Tree Fly Jet"
"Waking Up the Stars"
"Up Instead of Running"
"Smoggy Boy"
"Amorphous Surprise"
"You Can Fly Anything Right"
"Everywhere Is Miles From Everywhere"

さらに同記事によると、彼らは8月に次の新作『English Little League』の作成にとりかかるとのこと!アートワークはもうできているらしい!

2012/7/17

・「Keep It In Motion」の公式ビデオが公開されました。マジシャン役で出演しているのはジョン・グレイザー。監督はボストン・スペースシップスの「Let It Rest For A Little While」のビデオ(出演はイーターX)を監督したこともあるトッド・ラム。

2012/7/14

・Qにトビン・スプラウトが選ぶビー・ジーズのプレイリストが載っています。「First of May」がオール・タイム・フェイバリットらしい。再結成GBVでの彼の曲でストリングスが効果的に多用されていたのって彼らの影響なのかもなあ。
ちなみにビー・ジーズの中で一番ロバートっぽいのは「Every Christian Lion Hearted Man Will Show You」。この曲大好きです。

2012/7/13

・Spinの記事で『Jack Sells the Cow』収録曲の「Who's Running My Ranch」のMP3音源が紹介されています。ザ・フーとジョン・レノンが混ざったような曲でかっこいい!早くも病み付き。

・GBVDBにあったアルバムのトラックリストは以下のとおり。12曲入りで少なめ。最近ロバートは10~12曲入りの作品(『Moses on a Snail』や『Lord of the Birdcage』など)と16~20曲入りの作品(『Space City Kicks』や『Mouseman Cloud』など)を交互に出してくるね。曲数少なめのアルバムは多めのアルバムに比べて歌心が強めなのが特徴的。

1. Heaven Is A Gated Community
2. Take In
3. Who's Running My Ranch
4. Up For All That
5. Pontius Pilate Heart
6. Big Groceries
7. Fighting The Smoke
8. The Rank Of A Nurse
9. Tight But Normal Squeeze
10. Red Rubber Army
11. The March Of Merrillville
12. Winter Comes To Those Who Pray

2012/7/8

・7月6日のトロカデロ・シアターでのライヴで披露された新曲「The Hangover Child」の動画がアップロードされています。11月リリースのアルバム『Bears for Lunch』のシングルになるらしい。「Count Us In」を思い出させるギターリフで気に入りました。早くアルバム収録音源が聴きたい。

・同日のライヴの「Chain to the Moon」の動画もありました。アルバムと同じくグレッグのギターとロバートのヴォーカルのみで演ってくれて感激!

2012/7/5

Exclaimにインディ・ロック界のリル・Bことロバート・ポラードの新作『Jack Sells the Cow』の情報が載っています。CDは9月18日発売。アルバムの尺は32分で、活力に満ちた軽みのある曲が詰まっているそう。ジャケットは今までの彼の作品の中でも一番夏っぽい雰囲気。タイトルは『ジャックと豆の木』から採っているのかなあ。

・DTSに載っていた今年下半期のリリースニュースを転載します。

Jack = Late September
BS Greatest Hits = October
3 Singles for Bears = October/November
Bears = November
ボストン・スペースシップスのベスト盤が10月に出るらしい!

2012/6/11


Guided by Voices /『Class Clown Spots A UFO』
ガイデッド・バイ・ヴォイシズの17thアルバム。2012年6月発表 全21曲39分 傑作

1月の『Let's Go Eat The Factory』に引き続き早速届けられたGBVの新作は、前作よりもバンドサウンドが馴染んできていて楽曲の質や疾走感も高めの内容。過去作との比較をするとしたら、今作は『Alien Lanes』に当たる作品だ。

それは冒頭の「He Rises! (Our Union Bellboy)」が再結成GBV版「A Salty Salute」と言える内容であることや、フェイドイン・アウトで曲がつながっていくところ、コメディ要素がある(「Fighter Pilot」でのトビンのモゴモゴヴォーカルは「ex-Supermodel」のいびきを彷彿させる面白さ!)ということから。

本作のプロデューサーは主に3人で、大雑把に分けると初期GBVサウンドをダリル・ロビンスが、中期のそれをジョン・ショウが、最近それをトッド・トバイアスがという感じ。やっていることは『Alien Lanes』でも、サウンドプロダクション的にロバートの歴史でダグ・ギラード加入していた後期以外を網羅しているような作品が詰まっているのが新鮮な所。

バンドが順調に成熟していっているのが分かる、今後への期待が益々高まる作品。

以下、曲目に関するメモ。今作はクレジットにプロデューサの名がないため、レコーディング担当者をプロデューサーとみなしている。

1. He Rises! (Our Union Bellboy)
ジョン・ショウのプロデュース、再結成GBVにとっての「A Salty Salute」と言える曲。

冒頭の"Ride the Red Bus"というフレーズはサーカス・デヴィルズの「Love and Hate Relationship with the Human Race」(『Sgt. Disco』収録)中に"Ride a Red Bus"としても登場する一節だ。また、前作の最後の曲名が「We Won’t Apologize for the Human Race」であった。これは要はロバートのGBV初期~中期にかけての心情の変化を表しているように思える。

「We Won’t~」で"人類を許さない"と歌ったのは初期GBVの頃に他者から相手にされなかったことに対する怒りの心境を表していて、それが『Alien Lanes』の頃にはマタドールと契約して有名になって外部を憎みつつも受け入れる感情(愛情)に転換したのではないかと。前作の質感がマタドール契約直前の過渡期の作品に近かったし、『Alien Lanes』の1曲目「A Salty Salute」(辛辣な敬礼)で、"バスは君をそこに連れていく"や"いらいらするな"と歌っているし、本作でも上記の"Ride the Red Bus"の後に"俺達と一緒に乗っていけ"と歌ったり、"無駄な怒りなんて拭い去れ"と歌っているしね。

上記を考慮すると本作の心境は「A Salty Salute」に近い。それはアルバムの質感が『Alien Lanes』と近いということとも符合するだろう。前作でバンドの味を確かめたので、今作で再出発するぜという意気込みを感じるオープニングトラック。

(今気がついたけど、『Sgt. Disco』はサーカスデビルズ版『Alien Lanes』という意味を込めていたのかもなあ。ジャケットの風景が砂漠で『Alien Lanes』に酷似だったし。)

2. Blue Babbleships Bay
トッド・トバイアスのプロデュース曲。正にトッドサウンドという感じの、近年のロバートソロ作に近に激しい質感。でも彼が演奏していたドラムはタイトだったけど、ももたつき具合なんかはやっぱりGBVだなあ。

3. Forever Until It Breaks
トビンによる曲。前作同様に今回も彼が書いた曲は全てプロデュース含めて自作自演。ソロ作で獲得したキーボードを使いまくりの作風のは相変わらず。今作の彼の曲は風景が想像できるような映像的な歌詞のものが多いのが特徴。この曲では水辺を歩いているような感じ。

4. Class Clown Spots a UFO
3弾先行シングル。ロバートが本作を“自分かかつて書いた最高に出来の良い曲の中で、適切に扱われなかったものの一つ”だと言ったというのも納得の堂々としたリメイクぶり。前作の「Doughnut for a Snowman」然り、前半にポップな曲を入れてくるのがロバートのシークエンスの手癖なのか。この曲もトッドがプロデュース。ハードな「Babbleships」とポップなこの曲で存在感を示しきっている感じ。

5. Chain To The Moon
グレッグのアコースティックギターにロバートがヴォーカルを重ねた名曲。前作の「Go Rolling Home」や「The Room Taking Shape」でもそうだったけど、このコンビの相性良いなあ。ずれたダブルヴォーカルがなめらかで、「Color of My Blade」を彷彿した。ヴォーカルはダリルによるプロデュース。

6. Hang Up and Try Again
ジョン・ショウによるプロデュース作品。もろに『Under the Bushes』の中期GBVのサウンド。半音進行の不穏なギターリフが最高。

7. Keep It In Motion
第1弾先行シングル。ドラムマシーンの音がやたらと大きくてアルバムで通して聞くと異質に感じる。裏ジャケットの少年の上に本作のタイトルが記されていることからも分かるように、アルバムのテーマとも言える曲。

8. Tyson's High School
ロバートとミッチの共作曲。ミッチの作ったインストナンバーに歌を重ねたとか。「Keep it in Motion」から切れ目なく凄まじい疾走感でイントロへ突入するところが素晴らしい。ミッチのギターとドラム、そして後半のグレッグのリードギターが炸裂していて、GBVの中でもトップクラスにサイケデリックな名曲。ヴォーカルのメロディーは「Corn Country」という古い曲からのものらしい。こんなにキャッチーなメロディーを今まで発表しなかったなんて勿体無いなあ。

9. They and Them
トビンによる曲。イェイイェイと日々の移ろいを歌っているだけなのに、この童謡じみた風格は何なのだろう。

10. Fighter Pilot
これもトビンによる曲。儚いものの、本作のコメディ要素を一挙に担い、再結成GBVの『Alien Lanes』たらしめている、意外に重要な曲。

11. Roll Of The Dice, Kick In The Head
ボストンスペースシップスみたいな質感の曲。コブシを聴かせたヴォーカルは3rdアルバムあたりのAMラジオ映えするポップな雰囲気に満ちている。このヴォーカルが今も出来る事に嬉しい驚き。

12. Billy Wire
ニルヴァーナの「Breed」みたいなリフが登場する名曲。「Everywhere With Helicopter」でもそうだったけど、GBVがニルヴァーナっぽくなるときはかっこよさとポップさが絶妙に混ざるので毎回名曲。中盤の奇妙なブリッジを入れる所がチャーミング。入れなかったらシングルになったんじゃないだろうか。

13. Worm w_ 7 Broken Hearts
本作の中でロバートの奇妙さが一番出ている曲。『Class Clown~』シングル収録のホーム・ファイヴァージョンとは違い、後半のループはない。最初の鳥の鳴き声のような音は「Demons Are Real」を思い出させて痺れる。

14. Starfire
トビンによる曲。星を眺めて、世界が雨粒のように落ちるという表現にしているところなんかは映像的で、やっぱり彼は絵本作家でもあるのだなあと思う。

15. Jon the Croc
第二弾先行シングル。サビとコーラスのコンパクトな重ね方は秀逸だなあ。個人的に今作のシングルの中で一番好き。

16. Fly Baby
「Chain to the Moon」同様に、グレッグのギターにロバートがヴォーカルを重ねた名曲。ダリルによるスライド・ギターが素晴らしい。

17. All Of This Will Go
トビンによる曲。雪どけの雫が落ちる音を何度も繰り返して歌っていて、映像的かつポップに収めているのは流石。

18. The Opposite Continues
ダリルによるプロデュース曲。彼が関わったものの中では「No Transmission」と並んで中期っぽい作風。

19. Be Impeccable
これもダリルによるプロデュース曲。弾き語り系の曲は相性良いので次作でも関わって欲しい。ロバートが10代の頃に書いた曲だとか。"君の入る所を懐中電灯で照らすよ"というフレーズは『Half Smiles of The Decomposed』の一曲目「Everybody Thinks Im A Raincloud (When Im Not Looking)」を彷彿とする。「Everybody~」では"衛星から君一人だけを照らす"と歌っていたのに対して、今回は懐中電灯。バンドが地に降り立って再始動していることを感じさせる。

20. Lost In Space
トビンによる曲。ボトルを石ころの様にする芸術家?に対して"意味がわからないけど好きだよ"と歌っているのが楽しい

21. No Transmission
ダリルによるプロデュース曲。最初に"バスに乗れよ"と歌っていて、なんだかんだで最終的には"最初から最後までお前の心には何も伝わらないんだ、そしてまたお前は俺を追い詰めるんだ!"と歌う所がひねくれてるなあ。GBV最高!


Guided by Voices /『Class Clown Spots A UFO』Single
『Class Clown Spots A UFO』からのタイトルカット曲を含む第3弾先行シングル。2012年5月発表。全3曲6分6秒

タイトル曲「Class Clown Spots A UFO」は跳ねるリズムが楽しい、再結成GBVの中でも屈指にポップな名曲。

これは既発曲のリメイク。初出は80年代中頃に録られた「Crocker's Favorite Song」(初期の未発表音源集『King Shit & The Golden Boys』や『Bee Thousand Director's Cut』に収録)で、今作と同タイトルで別ヴァージョンが2009年のボックスセット『Suitcase 3』にも収録されていた。今回のアレンジは後者に準じている。途中の静寂でロバートの声だけ聴こえ、その後に一気に畳かかるドラムスとギターとベースが素晴らしい。ラストの"俺は最高/あんたは最高/誰もが最高"となっていくところの高揚感は凄い。

過去の名曲リメイクは近年のボストン・スペースシップス作品やソロ作品で行われていたが、トビンのコーラスも聞こえてくるあたりは一味違っていて、GBVが帰ってきたんだと改めて認識させられる。元々GBVは「Dusted」や「Don't Stop Now」など、過去作品を後でブラッシュアップして発表することがあったのでその流れの一環だと思う。ただ、あれらはあくまでヴァージョン違いとのタイムスパンが短かったのに対して、今作は20年近く開いている。リメイク曲の多かったボストン・スペースシップスの、古い曲をディグるという経験が反映されていると感じるなあ。

また、トッド・トバイアスがプロデュースしているという点にも着目したい。後期GBVのアルバム『Universal Truths and Cycles』以降ほぼ全てのロバート関連作品をプロデュースし、ロバートをして永年プロデューサーとまで言わしめた彼がクラシックラインナップGBVをプロデュースするという夢のような組み合わせが実現するとは感慨深い。

シングルを3作聴いてきて、それぞれのタイトル曲のレコーディング(プロデュース)担当が異なることに気がつく。やはり担当者が異なると音の質感が違うわけで、それぞれの代表曲をあえて選んできているように思える。

2曲目の「Message from the Moon」はトビン・スプラウトの自作自演曲。相変わらず好調。というか現在の彼は今までの彼のキャリア中で一番のっていると思う。とにかく疾走感が凄いある。「Breathing」もそうだったけど、音響が素晴らしい。

3曲目の「Worm w/ 7 Broken Hearts (Home-Fi)」はアルバムに収録される「Worm w/ 7 Broken Hearts」のデモ・ヴァージョン。ホーム・ファイというあたりが洒落ていて好き。前半はアルバム・ヴァージョンとほぼ同じ構成の弾き語り曲。叩きつけるように弾いているギターが凶暴すぎ。後半はループの上にロバートの痙攣したようなギタープレイが乗る曲。このループは「Scalping The Guru」(『Clown Prince Of The Menthol Trailer』収録)や「Ovarian Angel Architect」(『Tropic Of Nipples』EP収録)やソロの「Battle Fof Mankind」などでも使われていたもので、元ネタはディープ・パープルの「Kentucky Woman」。使い回しすぎだぜ。どれだけ好きなんだ!

ちなみに、アナログ盤の色は透明でした。こういう細かい気遣いがあるからGBV関連作はパッケージで購入したくなるね。


Guided by Voices /『Jon The Croc』Single
『Class Clown Spots a UFO』からのタイトル曲を含む第2弾先行シングル。2012年4月発表。全2曲5分

タイトル曲は再結成GBVの中では割とハードな曲。聴いたそばから思わず口ずさみたくなるキャッチーなフック“君の周りのクロコダイルの様に彼をうそ泣きさせろ!” がたまらない。泣き叫んでいるように聴こえるバッキングボーカルも、泣いているジャケットのコラージュデザインもこのフレーズに合わせている気がするなあ。 プロデューサーはかつてGBVのプロデュースやロバートのソロ作にジョニー・ストレンジ名義で参加していたこともあるジョン・ショウ!往年のGBVサウンドが帰ってきたぜ!

2曲目「Breathing」はトビンの自作自演曲。正直言って再始動GBVでのトビンのソングライディングはロバートのそれより冴えている。すぐそばで鳴っているような音響も素晴らしい。


Guided by Voices /『Keep It In Motion』Single
『Class Crown Spots UFO』からのタイトル曲を含む7インチシングル。2012年3月発表。全3曲4分30秒

タイトル曲はドラムマシーン(スティーヴ・マクドゥーガルがケヴィンに貸したそう。『Space City Kick』でのテレキャスター然り、新しい風を吹き込むのに一役買っていて、やはり彼はGBV/ロバート的に重要人物!)による推進力のある曲。バンド・サウンドを突き詰めていった再結成前の後期GBVでは考えられないような宅録感で、こうしたフットワークの軽さは原点回帰していることの証左。ロバート・ポラードとトビン・スプラウトのデュエットは「13 Cheerleader Coldfront」を彷彿させるし。“それを動かしたままに”というタイトルもバラッド・オブ・GBVの名曲「Don't Stop Now」を言い換えたような感じで、GBVは歩みを止めないぜ!というロバートの決意表明だ。

2曲目の「White World」はGBV版「Debaser」という感じのイントロで、今作の中では一番ポップで楽しい。ホーンが多用されているのも今の気分が現れている。アウトロの グレッグによる"YES, oh great one!"という雄叫びも最高。

3曲目の「Pink Wing」はロバートとグレッグの共作曲。分厚いコーラスとトーキング風のヴォーカル。7インチ盤の色が血のような赤みを帯びたピンクなのは今作の歌詞を意識しているのかもね。

本作のレコーディングは全曲ダリル・ロビンズ(デイトンのバンド、モーテル・ベッズのギタリスト)によるもの。プロデュースしたと見て問題無いはず。彼はGBVファンが集まるフォーラムでも書き込みまくっていたり、ヒードフェスというファンによるお祭りでミルコ・ワイフ&ザ・バグ・アイド・マムズというバンドでロバートとライヴをやったりもしているほどのコアなファン。それもあってかGBVのコアな部分である宅録感を出すにはもってこいなわけだ。GBVにとってトッド・トバイアスでもジョン・ショウでもない、第3のプロデューサとして今後も活躍しそうで楽しみ。

2012/3/20

・『Mouseman Cloud』が到着しました。これは大傑作です!

2012/3/10

・Pasteまでもが"『Keep It In Motion』のBサイドに「Chicken Wings」という曲が収録される"という間違った情報を掲載しているのにはがっかり。ファイアレコーズの「Pink Wings」の紹介文の中で「Chicken Blows」『Alien Lanes』(収録)を引き合いに出しているだけなのに。レーベルのサイトなんてこれっぽっちも見ていないということなのだろうね。

2012/3/9

・ファイアレコーズのsoundcloudページで「Keep It In Motion」が公開されています!ロバートとトビンのデュエット曲で、エアポート5っぽい質感ですね。紹介文によるとBサイド曲「Pink Wings」と「White World」は共にビートルズっぽさがあるそう。EPは3月19日に発売予定らしいので楽しみ。

2012/2/27

『Live at the Whisky A Go Go』もアップロードされています!

2012/2/22

MVDミュージックのYoutubeチャンネルで2009年にリリースされたロバート・ポラードの映像作品『The Devil Went Home and Puked』が特典映像含めて観ることができます!なんて太っ腹!未見の方は是非とも。冒頭のグレッグ・デモズの動きがかっこ良すぎるぜ。クリス・スルサレンコが昔やっていたバンドのPVやナレーター時代のリッチTの姿も見れますよ。

・関連動画で『What's Up Matador』(傑作)がフルでアップロードされていたので紹介。19分頃からGBVの「Auditorium/Motor Away」も流れます。ネイト・ファーレイがGBVに導かれていくところを見るたびにぞくぞくします。彼はGBVツアー運転手からメンバーに転身したので、このビデオはその後現実となる未来を示唆しているかのよう。

2012/2/21

・ジム・グリアーがディテクティヴという新バンドを始動。『Very Fallen World 』EPの一曲目からGBVの「Atom Eyes」を一瞬彷彿とするアルペジオです。ジム以外のメンバーの名前を調べると、モレキュールズユースレス・キーズらのメンバーが関わっていそうです。ブログの方ではGBVの未発表曲「Walls and Windows」(「Hardcore UFO's」の初期ヴァージョン!)が再掲されているので未聴の方は是非。

・本日はGBVのシングル『Keep It In Motion』発売予定日でしたが、1ヶ月ばかり延期になった模様です。
・『Class Clown Spots a UFO』からの先行シングル3枚のトラックリストがFacebookに載っていたので転載します。「Class Clown Spots a UFO」以外に既発曲のリメイクはなさそうですね。
『Keep It In Motion』
1. Keep It In Motion
2. White World
3. Pink Wings

『Jon the Croc』
1. Jon the Croc
2. Breathing

『Class Clown Spots a UFO』
1. Class Clown Spots a UFO
2. Message from the Moon
3. Worm w/7 (Home-Fi)

2012/2/10

・GBV関連の音源や写真を集めたFuck Yeah GBV!。素晴らしい。新作『Mouseman Cloud』一曲目の「Obvious #1」が聴けます。
「Sometimes I Cry」を彷彿とするギターリフで、GBVの原点に立ち返ったような感じの曲です。

2012/2/1

・ブラック・フランシスとヴァイオレット・クラークの夫婦デュオ、グランド・ダッチーの2ndアルバム『Let The People Speak』(4月10日発売予定)収録曲の「Silver Boys」のビデオが到着しました。タイトルもビデオの内容もアンディ・ウォーホルな感じで見ていて興奮します。アルバムも楽しみ。監督はアール・ブリュット「Lost Weekend」のビデオなども手がけているアレックス・ド・カンピ。アール・ブリュットの近作はFBがプロデュースしていたのでその縁でしょうか。

Grand Duchy, "Silver Boys" (dir Alex de Campi) from alex de campi on Vimeo.

ビデオ撮影の舞台裏はこちら

2012/1/18

・ロバート・ポラードの名曲「I'm a Strong Lion」(『From a Compound Eye』収録)と キャロル・キングの 「I Feel The Earth Move」の出だしって似ているね。

2012/1/17

ゲットーブラスター誌のインタビュー記事によると、『Class Clown Spots A UFO』にはジョン・ショウやトッド・トバイアスも関わっているらしいので楽しみだ!

・『Let's Go Eat The Factory』のジャケットを見ると目玉焼きが食べたくなる。

2012/1/16


Guided by Voices /『Let's Go Eat The Factory』
ガイデッド・バイ・ヴォイシズの16thアルバム。2012年1月発表。全21曲41分

2010年の10月に行われたマタドールレコーズ21周年記念ライヴでクラシックライナップとして再結成したGBVがアルバムを完成させた。 ロバートによると再結成した当時はアルバムを作るつもりはなかったようだが、ライヴに手応えがあったことやメンバーからの要望(特にケヴィン・フェンネルによるものが強かったという)があったことで徐々に彼の心も移り変わり始めていた頃、自らの妻とトビン夫妻と共に行ったシカゴのバーで壁に飾ってあった一枚の色褪せた写真を見たことが切っ掛けになり、アルバム制作の決意を固めたという。その写真は結局アルバムカヴァーにはならなかったが、既に頭の中にあった本作のタイトルにピッタリだと思ったらしい。視覚的情報からアルバム制作を決意したとは、まさに彼が幼い頃から架空のバンドのアルバムジャケットを作り、それに合うような曲を書いて楽しんでいたという話を思い出させる素敵なエピソードだ。

そんなアルバムタイトルはクラシックラインナップ期の彼らの曲「Matter Eater Lad」(『Clown Prince Of The Menthol Trailer』収録。リージョン・オブ・スーパーヒーローズのメンバーの一人である、何でも食べてしまうMatter Eater Ladについて歌ったもの)に由来する。この曲の冒頭ではこのように歌われている

”He constructed a factory/Just because he was hungry/Just to see how it tasted”

上記歌詞を踏まえると、今回のアルバムタイトルLet's Go Eat The Factory、その工場を食べに行こうというのはかつての仲間とかつてのやり方でもう一度やろうぜ!という意味に思えてくる。正に再結成GBVの1枚目のアルバムにふさわしいタイトル。

今回の作品が初期っぽい質感も持っているのは、当時のメンバーで作っていることが大きいのはもちろん、それ以前にGBV解散後のロバート・ポラードの関連作品のほぼ全てが他者との直接的接触のない制作方法によるものだったことの反動もあると思う。サイドプロジェクト作品はほぼ全てが相手の作ったオケに歌を入れる制作手法であったし、ソロ作ですらロバートが作ったデモトラックをトッド・トバイアスに送付して、それに基づきトッドが作ったオケにロバートがヴォーカルを吹き込む制作手法であったし、さらにはGBVの代替的バンドになりつつあったボストン・スペースシップスにしてもクリス・スルサレンコ&ジョン・モーンに対して同様のことを行なっていたのだから。(昨年リリースされた『Let It Beard Boombox Demos』はクリスに渡したデモ音源集。楽曲制作の途中経過が垣間見れる。曲の構成はデモと本番でほぼ同じ事に着目して欲しい。) 他人と同じ場所で1から曲を作ったことでフレッシュな質感が呼び起こされている。

一聴した印象は今回のメンバーが創り上げたかつての名盤『Bee Thousand』~『Under The Bushes Under the Stars』もよりも前の、アマチュアからプロへ移行する過渡期にリリースされた『Propeller』や『Vampire on Titus』の質感に近い。「Laundry And Lasers」/「The Head」で激しい幕開けをしたかと思えば、「Doughnut For A Snowman」で急に可愛らしくなるし、「My Europa」/「Chocolate Boy」とポップな名曲を連続で聴かせたか思えば、その次には奇妙すぎる「The Things That Never Need」と、ロバートの提唱する4P(ポップ・パンク・サイケ・プログ)サイドに振り切れた曲が散らばったままむき出しになっているのだ。これは曲によって録音拠点やメンバーが異なること( ミシガン州にあるトビンのスタジオにてフルバンドで5曲、グレッグの自宅ガレージでロバートとジム、グレッグが録音した曲、ミッチの自宅でロバートとジム、ミッチが録音した曲、そしてトビンが一人で録音した6曲。)やメンバーの演奏楽器が異なる(ロバートがドラムを叩いている曲もある)ことも関係していると思う。ただ、音質や曲の質もバラバラで混沌していても、基本的に全曲歌心に溢れているし、そのバラバラ感が功を奏していて曲の変わり目がとてもスリリング。曲順の一筋縄ではいかないひねくれ具合もGBVらしさが出ていて、過去作と同様に聴けば聴くほど病み付きになってくる。

ボストン・スペースシップスが昨年の5thアルバム『Let It Beard』(傑作)をもって解散したのも、これからGBVでやっていく決意の現れ。まだまだ余力を感じるので今後が楽しみだ。ブームボックスの上に載せられたレコードを、角度を変えて撮影した写真がコラージュされた奇妙なジャケットも含めて、再結成の1作目だからと肩肘張らない、いつも通りやりたいようにやって玉石混交な曲が詰まった、GBVとしか言い用のないアルバム。

以下、曲目についてのメモ(主にマグネットマガジンを参照):

Laundry And Lasers
ハードで音の篭った曲。アルバム収録曲で一番初めに録音された。昔のGBVの音源のようだが、2011年録音作品である。タイトルは『Bee Thousand』~『Alien Lanes』期の曲の録音に用いられたこともあるケヴィン・フェンネルのかつての自宅地下室の呼び名に由来する。最もアルバム作製を望んでいたという彼にちなんだタイトルにするところが粋だ。『Get Out of My Stations』収録の「Mobile」のようなアンプの無理な使い方はジムによるものだそうで、規則的に繰り返されるラトルノイズが曲を根底から引っ張るメロディになっているのが奇跡的で素晴らしい。

The Head
ミッチ宅で録音。ギターはロバート、ジムがベースを弾いている。トビンによるオルガンを入れた。単純なベースライン、グイグイ高くなるだけのコード進行なのにこのカッコよさはパンクなGBV

Doughnut For A Snowman
第2段リードシングルとしてカットされた可愛らしい曲。激しい前2曲の直後に聴くとギャップが凄い。

Spiderfighter
トビンの自作自演曲。3分台とやや長尺だが、2曲分を合わせた感じなので長さは感じさせない。奇妙なギターリフが強調された曲の激しい部分が終わると、急に「Angels Hang Their Socks On The Moon」のような静謐なピアノが印象的な名曲が始まる。ロバートをして「ピート・タウンゼントの『Lifehouse』音源のデモようだ」と言わしめた美しいフレーズ。

Hang Mr. Kite
トビンによるストリングスサンプルが強調されていて、曲自体は最多ヒット数記録を持つ元メジャーリーガーのピート・ローズのドキュメンタリー映画『4192: The Crowning of the Hit King』にロバートが提供した「HIT KING」を思い出す。アルバムの中では近年のソロ作に最も近い質感の曲。タイトルは昨年のロバートソロ作『Space City Kicks』における、過去の名曲タイトルをもじって新曲名を作るという作成手法で出来たものの名残だとか。ネタ元はおそらくマッコイズの「Hang On Sloopy」とビートルズの「Being For The Benefit Of Mr. Kite!」だと思われる。同曲にはフルバンド録音のロッキンなヴァージョンもあるらしい。「スーツケース」シリーズでリリースして欲しい。

God Loves Us
本作の中では作曲者クレジットが4名と最も多い作品。ミッチのギターリフが歪みまくりでとてもかっこいい名曲。トビンがヴォーカル。ベースはジムが、ドラムはロバートが担当しているらしい!それもあってか、同じく彼がドラムを叩いていた『Vampire~』収録曲に似た質感がある。この曲は元々ロバート、ジム、ミッチの3人でデイトンで録音されたインストナンバーで、没になるところだったらしいが、トビンがそれにヴォーカルを上乗せし、良い感じだったので収録されることになったという。作曲者の並び順ではロバートが一番最後になっている。これは彼が自分の貢献度が一番少ないからだと思っているからだそうで、GBVがロバートの俺様バンドでなく、共和的なバンドであることが垣間見れる。また、そうしたバンドの共和感はブックレットのアートワークにロバートのいつもながらのコラージュに加えて、トビンの絵画(彼が書いた絵本「Elliot」の絵に似たウサギが可愛らしい。)が使われているところからも窺える。

歌詞の“We are living proof that God loves us”はベンジャミン・フランクリンの“Beer is proof that God loves us”を引用しているらしい。ライヴ中に飲酒するGBVにとって酒はキーワード。そのままのベンジャミンのそれを使ってしまうとありがちだから変更したのだろうか?トビンのひねくれ具合が想像できる、ゴスペルアリーナロック。

The Unsinkable Fats Domino
第1段リードシングル。トビンの自宅スタジオで録音された。アルバムの流れで聴くとイントロの爆発感が映えてくる。

Who Invented The Sun
トビンの自作自演曲。本作のトビンの曲は良いものばかりだが、中でも名曲。

The Big Hat And Toy Show
ジムのアンプワークとグレッグのとろけるようなギターのトレモロが面白かっこよすぎる。正にメロディ・スモーク。ロバートはこの曲を当初は没にしようとしたそうだが、トビンの勧めで収録されることになった。また、この曲のタイトルはロバートとトビンが共演予定のアートショウの名前でもある。

Imperial Racehorsing
『Not In My Airforce』収録の「Girl Named Captain」を彷彿とするエコーのかかったドラムイントロが素晴らしい。複数の曲を繋ぎ合わせたかのような構成の曲。終盤の“New beauty secret / She's coming at me like she did”というフレーズではロバートとトバイアス兄弟によるサイドプロジェクト、サーカス・デビルズの7thアルバム『Gringo』収録曲「The Gasoline Drinkers」の“Gasoline drinkers! Oh no! / It's coming' at me like it did”と同じメロディが登場する。近年、サイトプロジェクトとロバートソロ作の垣根がなくなってきていていたが、再結成GBVにも早速その影響が及んでいることを感じさせる。タイトル自体は未発表アルバム『Power Of Suck』にも使われていたもの。ラストのグレッグが弾きまくる華麗なギターソロがかっこいい。彼はベースよりもギターの才能があるよなあ。

How I Met My Mother
ドラマ『How I Met Your Mother』を彷彿とするタイトル。ロバートのワイヤー好きは相変わらずであることが分かる曲。

Waves
トビンによる自作自演曲、ほとんどヴォーカルが聴き取れないほどギターサウンドが全面に押し出されている疾走感のある曲。アルバム制作極初期に出来上がったらしい。

My Europa
極初期に書かれた「Gold」のデモ音源の質感を保っているギターのトレモロが素晴らしい。そこに50年代のブレンダ・リーを意識したというヴォーカルが載ってくる名曲。ロバート曰く『Let It Beard』のアウトテイクだったかも知れないとのこと。

Chocolate Boy
第3段リードシングルにもなった名曲。短い「My Europa」の直後に聴くと曲の刹那感が強調されて最高

The Things That Never Need
ピアノフレーズの上に二人の子供のような声(実はトビンによるもの)の台詞が重なっている曲。トビンによると96年頃の古い作品らしい。

Either Nelson
曲自体は近年のロバートソロ作のそれに近いのだが、トビンによる不規則なリズムのキーボードが奇妙な質感にしている。ロバートのリードギターも聴きどころ。

Cyclone Utilities (Remember Your Birthday)
ミッチ宅で録音、「God Loves Us」と同じくロバートがドラムを担当してる。フレーズはケヴィンのアイデアだとか。「Under the Bushes」期のような感じで素晴らしい。元になった曲は70年代後期~80年代初期にロバートとミッチで作られた「Sequence」。歌詞は60年代のビジネスコミュニケーション力向上用のLPに収録されていたフレーズから取ったとのこと。なんとひねくれているのだろう。

Old Bones
トビンによる自作自演曲。彼の歌とキーボードからなる、「蛍の光」に似たコーラスメロディの名曲。「The Things That Never Need」と同時期に作られたとか。

Go Rolling Home
The Room Taking Shape
民謡のような風格を持った名曲「Old Bones」から続く上記2曲はグレッグによるアコースティックギターデモの上にロバートがヴォーカルを重ねたもの。ロバートは曲を聴きながら自らの歌詞を書きためたノートをめくり、ふさわしい歌詞を探し当てて、その後ヴォーカル録音を2,3テイクで済ませたらしい。楽曲の質感はグレッグのバンドである3ドリームバッグ(『The Fertile Octogenarian』でのマーク・ボランそっくりなグレッグのヴォーカルは必聴!)のそれや、『スーツケース3』のディスク4『Tall Tale Moon (Antiquated) and Other Known Facts: Spontaneous Lo-Fly Field Recordings』(『Bee Thousand』~『Alien Lanes』期のアコースティックデモ音源集)のそれに近い。GBVのパブリックイメージそのままのような曲。

We Won't Apologize For The Human Race
両A面シングル『The Unsinkable Fats Domino』の1サイドとしてもリリースされた、ロバートの真髄の一つでもあるミニチュアプログロックソング。アルバムを通して聴くとこの曲の良さが際立つ。

2012/1/15


Guided by Voices/『Chocolate Boy』
2012年1月発表。 全2曲4分2秒

タイトル曲は『Let's Go Eat The Factory』からのシングルカット。再結成GBVの中でも屈指の名曲。

歌詞の内容はオハイオ州デイトンを拠点にしたお菓子メーカー、イースター・プライス・キャンディーズのデイトン工場でチョコレートを溶かすための容器に子供が落ちて亡くなったという事故から着想を得たらしい。マグネット・マガジンのインタビューでロバート・ポラードがこの曲について説明したくないと言っていたのは、そんな野暮なことはしたくないという意図があるのだと思う。曲自体は甘くてポップだが、2回目のヴァースから挿入されるキーボードが悲しげな響きを持っているのは歌詞の内容が反映されているからではないだろうか。まるで少年に対する鎮魂歌のようにも聴こえる。

Bサイド「As the Girls Sing Downing」はトビン・スプラウト作のアルバム未収録曲。 徐々に疾走感のあるギターが入り込んできてポップな佳曲。「One, Two, Three, Four」と同様に『The Bluebirds Of Happiness Tried To Land On My Shoulder』の延長線上にあたる作風。「Chocolate Boy」と似たような音のキーボード音が使われていて荘厳さもあるので、2曲で完成された作品になっている。レコードはチョコレート色で、分厚くて重く、まるでお菓子のような質感なのも気が効いている。


Guided by Voices/『Doughnut for a Snowman』
2011年11月発表。全5曲6分2秒

『Let's Go Eat The Factory』からカットされたタイトル曲を含む7インチEP。ファイア・レコーズからのリリース。

ロバート・ポラード自身が吹いているという冒頭のリコーダーは本EP収録のBサイド曲「So High」から採られたもの。そこから一気にバンドサウンドに切り替わる瞬間は、音質やテンポが切り替わるのも含めて「Tractor Rape Chain」のそれを彷彿とするGBVの鮮やかなバンドマジック。ロバートが再結成GBVにケミストリーを感じたというのもこんな瞬間なのではないだろうか。
曲はロバートが26年程前に書いた「Yellow Bird Girl」が元になっているという。彼曰く「今まで書いた中で最も馬鹿げていて、キラキラしている曲」。これはいけると思ったのか、彼は約10年前にこの曲をクリスピー・クリーム・ドーナツのジングルソングにしようとしたらしい(最初の歌詞“Start off your day with a Krispy Kreme doughnut/As sweet as life can get.”からもその名残が見て取れる。)が、結局クリスピー側で使用されることはなかったようだ。確かにお菓子の歌にピッタリの甘く可愛らしいメロディ。そのままお蔵入りにならず、再結成GBVアルバムリードシングルとして日の目を見せてくれたのが嬉しい。
前回のシングル「The Unsinkable Fats Domino」同様に登場するG→G/F#やC→C/B みたいな分数コード進行も曲に温かみを帯びさせている、ポップサイドに振りきれたGBVの佳曲だ。

Bサイド4曲はどれもアルバム未収録曲。初期GBVで聴けた生々しい音に燃えるものばかり。以下、曲目に関するメモ

「So High」
ロバートの弾き語りの儚くも可愛らしい曲。 前述した冒頭のリコーダーはローリング・ストーンズの「Hang Fire」(『Tatto You』収録)のイントロを意識したらしい。レコーディングはスティーヴ・マクドゥーガル(ロバートのソロ作『Space City Kicks』(2011年発表)のジャケットに写っているテレキャスターを彼に貸した人。このギターは同作とその次の「Lord of The Birdcage」(2011年発表)でも多用されているので、スティーヴは彼のシンガーソングライター路線回帰への切っ掛けを与えた重要人物だと思う)による。今後のロバート関連作での絡みに注目したい。

「Without Necks」
ロバートとジムのポラード兄弟共作曲。ミッチ・ミッチェルの家で録音された。 音を重ねることでパイプオルガンのような響きになるギターに跳ねるベース。ヒリヒリするようなギターサウンドはジムによる所が大きい気がする。彼はメンバー欄に“W/Jim Pollard”と記載されてるくらいなので実質的に第6のメンバー。

「Fish On My Leg」
ロバートとミッチの共作曲。これもミッチの家で録音された。 歌のメロディとギターフレーズのアンサンブルがとてもキャッチーな曲。曲中の“Clown Prince of the Menthol Trailer, forgot to say it in Break Even”という歌詞は「Break Even(Early Version)」(『Bee Thousand Director's Cut』収録)に"Clown Prince of the Menthol Trailer”というフレーズがあったのに、本ヴァージョンでは入れ忘れたことついて言及しているらしい。曲だけにとどまらず過去の歌詞ネタでも楽しませてくれるGBV大好き。

「One, Two, Three, Four」
トビン・スプラウト作のミニマルな佳曲。おそらく彼一人で作ったと思われる。2010年にリリースされた彼のソロアルバム『The Bluebirds Of Happiness Tried To Land On My Shoulder』の延長線上にある凛としたシンガーソングライターっぷりが頼もしい。

Guided By Voices - Doughnut For A Snowman by FIRE RECORDS

2012/1/14

・ロバート・ポラードがメンバーに「Jar Of Cardinals」を教えているこのビデオを観ていると、彼が音楽の先生だったなこんな感じなのかもと想像が膨らみます

2012/1/11

・ロバート・ポラード関連作のお蔵入りヴァージョンに焦点を当てた素晴らしいブログSHIT CANNED.、ファンは必読ですよ。

2012/1/7

英ガーディアン誌の記事によるとGBVは5月発売予定のアルバム『Class Clown Spots A UFO』のレコーディングを終えて、『Bears for Lunch』というアルバムをレコーディング中だそうです!あとこの記事で特筆すべきはミッチとケヴィンの発言が載っていること。GBVのインタビュー記事はロバートかトビンに対するものがほとんどなだけに貴重です。

・こちらのデイトン・シティ・ペーパーのインタビュー記事でロバートは“(『Class Clown Spots A UFO』の)タイトル曲とファーストシングルはとても古い曲だ”と言っているので『スーツケース3』収録の「Class Clown Spots A UFO」のリメイクが収録されるのかも。

・さらに、A.V.クラブのインタビュー記事によると『Class Clown Spots A UFO』には「Keep it in Motion」という曲も収録されるらしい。

・DTSを見ていたら関係者と思わしき人物が今後のリリース情報を書きこんできたので転載します。上記記事を踏まえると信憑性は高いはず。書き込んだ人によると、下記以外にもあとシングルが3枚も予定されているとか。
February 21 - GBV - "Keep it in Motion" 7 inch
March 20 - Robert Pollard "Mouseman Cloud"
March 20 - GBV - "Jon the Croc" 7 inch
April 24 - GBV "Class Clown Spots a UFO" 7 inch
May 22 - Guided by Voices "Class Clown Spots A UFO"
OCT - GBV album (tentative?) 

『Class Clown Spots A UFO』のファーストシングル「Keep it in Motion」は「Don't Stop Now」に続いてロバート・ポラードの“曲を書き続ける哲学”が表出している素敵なタイトルです。
「Jon the Croc」は「Unshaven Bird」(『スーツケース』収録。ボストン・スペースシップスの4thアルバム『Our Cubehouse Still Rocks』でもリメイクされた)のバンド名ですね。
10月予定の作品はおそらく『Bears for Lunch』でしょう。

GBVだと曲が完成するスピードが増すらしく、ますます多作になりそうで楽しみ。

2012/1/3

・GBVが1月3日放送のレイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマンに出演しました。披露した曲は「The Unsinkable Fats Domino」。曲の途中でグレッグが転んでいますが、立ち直ってからすぐにカメラに向かってボーズを取ったりしてエンターテイナーっぷりを感じさせます。

2011/12/24

2011/12/22

・来年の3月12日発売予定のロバート・ポラード新作『Mouseman Cloud』がファイア・レコーズのサイトで予約開始になりました。
ジャケット(2006年の『Normal Happiness』ツアーのステッカーと同じ写真)が渋い!トラックリストは以下の通り。全17曲。ラフで短い曲が詰まったアルバムらしいので楽しみ。

1. Obvious #1
2. Picnic Drums
3. Mouseman Cloud
4. Dr. Time
5. Lizard Ladder
6. Human Zoo
7. Bats Flew Up
8. Mother's Milk and Magnets
9. Continue To Break
10. I Was Silence
11. Smacks of Euphoria
12. Science Magazine
13. No Tools
14. Aspirin Moon
15. Half-Strained
16. Zen Mother Hen
17. Chief Meteorologist

NPRのサイトで『Let's Go Eat The Factory』が全曲フル試聴可能です。『Propeller』~『Vampire On Titus』の頃みたいなGBVだ!

1月21日に『Let's Go Eat The Factory』の国内仕様盤(直輸入盤に帯と解説・対訳付き)がPANORAMA HELTZ から出るそうです。
解説は福田教雄氏、歌詞対訳は柳川勝哉氏が担当されるとのこと。初回特典として『Doughnut For A Snowman』EPのBサイド曲のCD版がついてくるとか。

2011/11/22


Guided By Voices『We Won’t Apologize For The Human Race/The Unsinkable Fats Domino』
2011年発表。全2曲5分54秒

2012年元旦にリリースされる約7年半ぶりのアルバム『Let's Go Eat The Factory』からの両A面7インチシングル。 マタドール・レコーズからのリリース。メンバーはクラシックナインナップGBV(ロバート・ポラード、トビン・スプラウト、ケヴィン・フェンネル、グレッグ・デモズ、ミッチ・ミッチェル)。

A面の「We Won’t Apologize For The Human Race」はアルバムでは21曲目のラストを飾る曲。4分弱とGBVにしては長尺曲。 トビンが同曲を"ピーター・ガブリエル版「I Am The Walrus」"と言ったというのも納得の、ロバート流ミニチュアサイケプログロック。古い3曲をあわせて作られたという組曲感は近年のソロ作やボストン・スペースシップスでの経験が早速GBVにも波及している感じ。トビンとケヴィン・フェンネルによる淀んだシンセ音はストリングスを逆再生したように聞こえて、中期ビートルズ風。中盤の重なったヴォーカルのなんと美しいことか。ラストのグレッグ・デモズによるメロディ・スモーキーなリードギターもかっこいい。

そしてAA面の「The Unsinkable Fats Domino」はアルバムでは7曲目に位置している。1分53秒の短い曲。 タイトルの大元ネタはモリー・ブラウン(彼女を題材にした64年のデビー・レイノルズ主演ミュージカル映画『The Unsinkable Molly Brown』は傑作)だけれど、ロバートが作ったチープトリックのコンピレーションテープのタイトルでもあるそうだ。 なぜチープトリックなのにタイトルがファッツ・ドミノなのかというと、おそらく彼らがファッツの「Ain't That A Shame 」をカヴァーしているからであると思う。また当然ながら、2005年のハリケーン・カトリーナが引き起こしたニューオリンズの洪水をファッツ・ドミノが生き延びたことにも引っ掛けているわけで(この出来事については歌詞にも出てくる。)、幾重にもネタを重ねた奥深いタイトルで素晴らしい。

曲自体は、上記のカヴァー曲のそれを踏まえると、どうもチープトリックのオマージュに聞こえてくる。淡々としたスネアの8ビートリズムなんてまるで同カヴァーを下敷きにしているよう。本作はタイトル、楽曲内容含めてロバートのチープトリック愛が表出している曲だ。つんのめるようなケヴィンのドラミング、刹那感満点なミッチのギターもGBV欲を満足させてくれる。

そして、本作では『We Won't~』ではC→C/B、E→E/Eb、D→D/Db、『The Unsinkable~』ではA→A/G#、B→B/A# といった具合に、半音下がるコード進行が多用されているところも痺れる。元々クラシックラインナップGBV期のロバート・ポラードの楽曲のコード進行にはこうしたものが多い(「Exit Flagger」、「Smothered in Hugs」、「Wished I Was a Giant」等々…)ので、バンドで作った効果がコード進行に現れていると思う。ベース音が強調されたアルペジオと同様に不穏さをかきたてるGBV節だ。

再始動したGBVへ期待が多いに高まる2曲。『Let's Go Eat The Factory』が楽しみ!

2011/11/18

・こちらのブログでGBVの93年のライヴ映像&音源が公開されています。初期のライヴはとても貴重なので必見です。(Facebook経由の情報)

2011/11/11

・フランク・ブラックがザ・ビューローというレーベルを立ち上げるそうです。ザ・ビューローは元々彼のCDやTシャツなどを販売する公式ウェブストアの名称でした。

早速このレーベルからジェレミー・ダブスによるハリー・ニルソンのカヴァー集『Speak!』が11月18日に発売されるとのこと。続いてエリック・ドリュー・フェルドマンがメンバーのナイフ・アンド・フォークの作品、FB&ザ・カソリックスの2000年ヨーロッパ公演のライヴ盤などが予定されています。

ジェレミー・ダブスのバンド、ザ・ベニーズ(現在はザ・バニーズに改名)はピクシーズの前座も務めていましたね。

2011/11/1

・ロバート・ポラードの公式サイトで『Let's Go Eat The Factory』の予約が開始になりました。さらに、『Doughnut For a Snowman』(ファイア・レコーズから11月28日発売)と『Chocolate Boy』(GBV Inc.から1月17日発売)の7インチシングルも予約開始しています!各7インチともにBサイド曲はアルバム未収録だそう。『Doughnut~』には4曲、『Chocolate Boy』にはトビンの曲「As the Girls Sing Downing」が収録されるとか。ジャケもEATシリーズのそれみたいに気合が入っていますですね。

・ファイアレコーズのsoundcloudページで早速「Doughnut For a Snowman」が聴けます! イントロ笛がポップな短い曲!ロバート・ポラードはかつてインタビューでクリスピー・クリーム・ドーナツをテーマにしたジングルを書いたと言っていたので、おそらくこの曲の一部はそれから採られていると思います。インタビュー中に発している“Start off your day with a Krispy Kreme doughnut/As sweet as life can get.”という歌詞はこの曲の冒頭に出てくるしね。
Guided By Voices - Doughnut For A Snowman by FIRE RECORDS

2011/10/31

・本日ハロウィンはロバート・ポラードの54歳の誕生日!目出度い!『From a Compound Eye』の「50-year-old Baby」からまだ5年なのか。聴く方が追いつかないほどのペースで作品を出してくるので、もう10年くらい経っているのかと思った。

・『Coast To Coast Carpet Of Love』(傑作)収録の「Slow Hamilton」のデモ音源がDTSで公開されていたので紹介します。初期タイトルは「Knives」だったそう。彼のアルペジオの魅力が満載の名曲です。
「Slow Hamilton (Demo)」

2011/10/26

・本日のWake Up FuturistcではGBV/ロバート・ポラードのデモ音源が22曲も放送されました。しかもその大半が未発表音源なのでとても貴重。「Current Desperation」や「Rud Fins」、「U.S. Mustard Company」といった近年ソロ作のデモ音源は、おそらくロバート・ポラードがトッド・トバイアスへ渡した音源だと思うのですが、これらの『Elephant Jokes』のデモトラック以上にラフなデモ(「Twilight Campfighter」などの『Isolation Drills』収録曲のデモ音源の方が遥かにきっちりしています)を聴いてアルバムのトラックを作ったのだとすると、改めてトッド・トバイアスの凄さ、ロバートの彼に対する信頼の深さを痛感します。

デモ音源の放送は2:10:00頃から始まります。FacebookのWake Up Futuristcのページに載っていたトラックリストは以下の通り。未発表曲と思われるものは太字にしました。

Current Desperation
Rud Fins
Echoes Myron
Wrinkled Ghost ロバート・ポラードの公式サイトでダウンロード可能
Top Of My Game 同上
The Finest Joke Is Upon Us 同上
Things I Will Keep 同上
A Crick Uphill
Quality Of Armor
I Am Decided
Peephole
Run
Goldheart Mountaintop Queen Directory同曲の別ヴァージョンデモも流れますが、こっちは最初のギターリフだけかろうじで元曲っぽいだけで、ほとんど別曲です。
Big Boring Wedding これは元曲と全然違うので、別の曲のデモかも?
I Don't Care
Twilight Campfighter
The Brides Have Hit Glass
Unspirited
Frostman ハッピー・ジャック・ロック・レコーズ・シングル・シリーズのBサイド収録音源と同じ「Frostman (Long Version)」
My Impression Now
Contain Yourself「U.S. Mustard Company」のデモ音源!
The Goldheart Mountaintop Queen Directory

『Let's Go Eat The Factory』の先行シングルとして『The Unsinkable Fats Domino』の7インチ盤がマタドールレコーズから11月22日に発売。カップリング曲は「We Won't Apologize For The Human Race」。コラージュの作風もGBV時代のそれになってきてるなあ。サイトでは同曲のMP3音源もダウンロードできます。

また、2012年元旦発売予定のアルバム『Let's Go Eat The Factory』は北米ではGBV Inc.から、それ以外の地域ではファイア・レコーズからの発売になるとのこと。

・最近『Let's Go Eat The Factory』という文字を見かける度に彼らの曲「Matter Eater Lad」を思い出す。クラシックラインナップでの再結成の最初のアルバムがこのタイトルなのはこの曲に引っ掛けていたりしてね。

2011/10/19

Wort FMのWake Up Futuristicという番組でGBVの新作『Let's Go Eat The Factory』から「The Unsinkable Fats Domino」(タイトル最高!)が聴けます!

曲は同番組本日19日放送分のポッドキャストの1:04:40頃から始まります。ロバート・ポラードの歌声は極めてAMラジオ映えするなあと改めて思った。ケヴィン・フェンネルのつんのめるようなドラムも久しぶりに聴けて新鮮!
毎週水曜日の日本時間午後5時~8時(サマータイム期間中は1時間早い)に流れるこの番組、ホストのエリックさんはリッチTの友人らしい。今月はボブトーバーと題してGBV/ロバートの楽曲を3時間も大フィーチャーしているので次回の放送も楽しみです。

2011/10/11

・リード・ペイリーとブラック・フランシスのデュオ、ペイリー&フランシスのアルバム『Paley & Francis』が到着しました!

一聴した感じではリード・ペイリーのストレートで野太い歌声とエレクトリックギターのストロークが全面に押し出されていて、スプーナー・オールダムの崩した鍵盤さばきと絶妙なバランス!流暢なギターソロがないところが良いです。ブラック・フランシスがメインヴォーカルの曲も半分並んでいますが、そこでもペイリーのギターが目立ちまくり!最高!

2011/10/5

・ジム・グリアーのブログにてまたまたGBVの未発表曲が公開されました。
今回は「Tell Me」。「Walls And Windows」や 「Echoland」と同じ1983年のセッション音源なのだとか。聴けばすぐに分かりますが、なんとこの曲は「Tractor Rape Chain」初期ヴァージョン曲!ヴァースのメロディーは「Tractor~」と同じですが、コーラスは違いますね。リードギターもなめらかなフレーズでこれまた違った趣きがあります。歌詞も一部似ていますが、「Tractor~」では"Then I look into your cynical eyes"のところを"Then I look into your beautiful eyes"と歌っていたりして微妙に違います。この音源や『Suitcase』シリーズなどを聴くと、ロバート・ポラードは古い音源がより良くなるように曲も歌詞も磨き上げているのだということが分かります。

GBV - Tractor Rape Chain

2011/9/21

・来年の新作スケジュールの書き込みをDTSで見かけたので転載します。ヒード絡みの情報なので信憑性は高いと思います。

January 1 - Mailorder (January 24 in stores) - Guided by Voices "Let's Go Eat the Factory"
March 20 - Robert Pollard "Mouseman Cloud"
May 22 - Guided by Voices "Class Clown Spots A UFO"

5月発売予定の『Class Clown Spots A UFO』(『Suitcase3』収録曲と同名タイトル!)はGBV新作らしい。早くも二枚目とは流石だぜ!3月のロバート・ポラード新作『Mouseman Cloud』も楽しみ!

・GBV新作来年1月リリース!

Mojo誌のブログ記事によると、ガイデッド・バイ・ヴォイシズの新作『Let's Go Eat The Factory』が来年1月1日にリリースされるとのこと。アルバムはクラシックラインナップGBVによる作品で、全21曲入り。トラックリストを転載しておきます。これはとても楽しみ!Something elseとはこれのことだったのか。G!B!V!

Laundry And Lasers
The Head
Doughnut For A Snowman
Spiderfighter
Hang Mr. Kite
God Loves Us
The Unsinkable Fats Domino
Who Invented The Sun
The Big Hat And Toy Show
Imperial Racehorsing
How I Met My Mother
Waves
My Europa
Chocolate Boy
The Things That Never Need
Either Nelson
Cyclone Utilities (Remember Your Birthday)
Old Bones
Go Rolling Home
The Room Taking Shape
We Won't Apologize For The Human Race

2011/9/17

・ボストン・スペースシップスの5thかつラストアルバム、『Let It Beard』の弾き語りデモアルバムが予約開始! Rockthon Recordsから500枚限定販売でロバート・ポラード直筆のナンバリングがされるそうです。

ロバートが今作のデモ音源を出したがっているらしいというのはDTSで読んで知っていた("『Let It Beard』収録曲を自分が書いたとは誰も信じないだろうから"というのが理由らしい。)けれど、本当に出すとは嬉しい!Something Coolとはこのことだったのか。

・サーカス・デヴィルズの新作『Capsized!』の予約も開始しています。

2011/9/14

・ジム・グリアーが「明日GBVの未発表曲を公開する」とツイートしています。公開する曲は『Pissing In The Canal』収録「Angry Pillows」の模様。今回も彼のブログを要チェックです。

追記:「Angry Pillows (Gone Away)」が公開されました!ギターがまるでR.E.M.のような感じの曲。『Pissing In The Canal』をリリースしなかったのはR.E.M.色の強い曲が多かったたからなのかも。

2011/9/1

・ジム・グリアーのブログにてGBVの1983年の未発表曲「Echoland」が公開されました。ベースラインがとてもメロディアスな曲です!

ジム曰く、ロバート・ポラードがこの曲を発表しなかったのは『Murmur』期のR.E.M.色が強すぎるかららしい。確かに中盤のコーラスは似ています。R.E.M.みたいな曲の多い初期GBVの作品(特に1stEPとアルバム)に収録されていてもおかしくない感じです。メンバーと担当楽器は以下の通り

R Pollard: vox, gtr
M Mitchell: bass, vox
K Fennell: drums
E Jon: lead gtr
ちなみにロバートは『Murmur』をオールタイムベスト10アルバムに選んでいます。

2011/8/31

・ジム・グリアーが 明日GBVの1983年の未発表曲「Echoland」を公開するとツイートをしています。おそらく彼のブログ記事で公開する(そして直ぐ消す)と思うので要チェックです。

2011/8/30

・現在はロバートのアート関連の広報をしているリッチTのメールからの情報です。
iTunesのdubballsというゲーム&アートアプリにロバート・ポラードがコラージュを提供しています。アプリ自体は無料です。アプリではゲームで遊んだり、作品のプリントを購入したり、作品の壁紙をダウンロードしたりできます。

早速アプリをiPhoneにダウンロードして使ってみました。
ゲームの基本的な内容は、各アーティストの作品の穴の中に玉を入れるというもの。本体を傾かせると低い方へ玉が転がります。点滅ギミックがある面は目がチカチカしました。。

ロバート・ポラードのコラージュ・アートは10作品ありました。EATシリーズで使われていた作品もあります。85円を払うとこれらの作品を背景にしたゲームで全て遊べるようになります。
アート・プリントの価格は各25ドルでした。購入するとプリントが家に届くそうです。画質はミュージアム展示品程度とか。数百ドルする本物のコラージュ・アートと比べると割と気軽に購入できる価格です。プリントでもいいからロバートのコラージュアートが欲しい!という人には朗報。彼のファンはポスター代わりに楽しめると思います。

2011/8/18

・ジム・グリアーがGBVの未発表音源「Walls and Windows」を公開しました。 ジムによると、この曲は『Bee Thousand』の一曲目「Hardcore UFOs」の初期ヴァージョンで、未発表アルバム『Pissing In The Canal』収録曲。ケヴィン・フェンネルが言うにはまだGBVがコヨーテ・コールというバンドだった1983年の音源なのだとか。また、メンバーと楽器は以下の通りとのこと。
Guitar, Vox: R Pollard
Bass, Vox: Mitch Mitchell
Drums: Kevin Fennell

この音源も24時間以内に消してしまうそうです。

2011/8/10

・ロバート・ポラードによるソフト・ボーイズの「Underwater Moonlight」の未発表カヴァー音源が公開されました!

トラック担当はなんとステファニー・セイヤーズ!(『Waved Out』収録のダブルヴォーカルメロディソング「People Are Leaving」のトラックを提供した人物)
ジムによると、この音源はおそらく1997年~2000年の『Waved Out』期に、お蔵入りになったロビン・ヒッチコックのトリビュートアルバム用に作られたものではないかとのこと。あと、ロバートはソフト・ボーイズの大ファンらしい。やっぱり!

Robert Pollard & Stephanie Sayers - Underwater Moonlight by North of Onhava

・be off to って出発するっていう意味があることを今更知った。ということは『Robert Pollard is off to business』は『ロバート・ポラードは仕事へ出発』っていう意味か。かばんを持った少年のジャケットはアルバムのタイトルと合わせてあることが分かってしっくり。

2011/8/9

・元GBVのメンバーで、GBV本『Guided by Voices: A Brief History : Twenty-One Years of Hunting Accidents in the Forests of Rock and Roll』の著者でもあるジェイムズ・グリアーが、「明日ロバート・ポラードによるソフト・ボーイズの「Underwater Moonlight」の未発表カヴァー音源を公開する」とツイートしています。彼はおそらく一日だけしかアップロードしないので、彼のブログツイッターをチェックして聴き逃さないようにしなきゃ。

2011/8/7

・サーカス・デヴィルズの「A Living Necklace of Warts」(『Mother Skinny』収録曲)のビデオが公開。ハイスクール・リユニオンな感じですね。テンポの早いギターリフなのもあって今までで一番混沌としている!

このビデオはおそらく映画『I RAZOR: A FILM BY CIRCUS DEVILS』の一部だと思われます。

上記動画を観ていたらブラザー・アース(トッド・トバイアスとスティーヴ・ファイヴのユニット)の「Girl With The Crystal Tears」(2ndアルバム『Pajama Party!』収録曲)のビデオも並んでいたので紹介。一見ヒップホップアーティストのビデオの様ですが、トラックはやはりトッドですね。

出演しているアドニス・ウィリアムズは俳優のようです。

2011/8/6

・Facebookで知ったアイルランドのGBVトリビュート・バンド、ヴォイデッド・バイ・ポンシズ(VBP)。MySpaceのページではアーティスト写真までそっくり真似ています!

2011/8/5

GBVのトリビアを約7年ぶりに更新しました。とりあえず手持ちのトリビアの翻訳は完了。訳していて発見の嵐でした。まだまだGBVについて知らないことはたくさんあると再認識。今後は徐々に見やすく修正していきます。

2011/8/4

・ボストン・スペースシップス終了の報を知ったり、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビュー記事を読むと、GBV新作の期待も俄然高まります。
上の記事でロバートは"レコードを作り始める可能性もあるから、再結成GBVに締切は設けない"とか、"当初は再会(doing a reunion)だったけれど今は基本的に再編成(basically being reformed)に移行している"とか言ったりしているだけに。

2011/8/3

・GBVのメーリングリストからの『Let It Beard』リリース告知のメールにTHE FINAL VOYAGE OF BOSTON SPACESHIPSと書いてありました。DTSでも噂になっていましたが、これを見るとやはりボストン・スペースシップスは終了のようです。

追記:クリス・スルサレンコが『Let It Beard』はラストアルバムになるとツイートしています。

ROCKATHON LLCのスタッフであるマット・デイヴィスからの今後のリリース情報がフェイスブックに載っていたので転載します。

September - Something cool
October - Capsized [new Circus Devils]
January - Something else
March -Bob album

新情報は9月に何かクールなものが、3月にロバートのソロアルバムが予定されているということ。9月は直近なので早速楽しみ。

・『Let It Beard』のリメイク曲は「The Ballad Of Bad Whiskey」だけでなく、 「Juggernaut Vs. Monolith」(『Suitcase 3』収録)もありました。すっかり見落としていました!

2011/8/2

・『Let It Beard』収録の「Tabby and Lucy」のビデオが公開されました。

このビデオは『Eventually I Wrote Some Lyrics』という映画の中から抜粋された映像で構成されているそうです。ボストン・スペースシップスのメンバーであるクリス・スルサレンコが編集しているだけに、歌詞と映像が合ってます。

Boston Spaceships - "Tabby and Lucy" NSFW from Consequence of Sound on Vimeo.

2011/8/1

・『Let It Beard』(傑作)の輸入盤が届きました。先月発売された日本盤と違う所があったのでお知らせします。
まずジャケットについて。輸入盤は光沢がありますが、日本盤は光沢がありません。 あと、輸入盤には裏ジャケットの右下にGBV Inc.のマーク(『Robert Pollard is Off to Business』のジャケットのキャラクターの上に"EVERYTHING IT'S TH BOY!!"と書かれてるもの)がありませんでした。
そして音量について。輸入盤の方が明らかに大きい。今までのアルバムと続けて聴いても違和感がありません。日本盤の音量が小さいのはTAIWAN STEREO製だからでしょうか?

2011/7/31

・ビッグ・ディッパーが「Robert Pollard」という新曲を作りました。試聴はこちら。曲を書き続けることで決して枯れないロバートに焦点を当てたトリビュートソングです。メンバーのゲイリー・ウォレイクはロバートとマーズ・クラスルーム(今年出たアルバム『New Theory of Everything』は傑作!)で共演しています。

せっかくなので歌詞を訳してみました。

Robert Pollard (Gary Waleik)

ロバート・ポラード
その音楽はそこにある
君は一日中眠ったり、どこにでも隠れたりできるけれど
その大きなリフレイン、その天国のようなサウンドと聖なる旋律は雨のように君に降り注ぐ

ゲイリー・ウォレイク
君はある曲を書いた
でも歌詞が気に入らなかった
曲のコードは全て間違いで、メロディは全てありえない
っていうのが君が私に言ったこと

マイナーなスター達はおぼつかなくなり
彼の周りに落ちる
パチパチ音を立てながら消えてはつまずく
どれもロバート・ポラードのようには輝かないんだ

決して新曲を隠さない当たり前の創作
うなる弦とブームボックス、そして声は幅広いコーラスが立ち上がるのを導く

ポール・マッカートニー
私にとって痛みを伴うことだ
あなたは素晴らしい才能を持っているけれど、それを隠しているっていうことを言うのは
でも私たちはその罪を忘れるだろう
もしあなたが10曲の完璧なライムを書いてくれれば
今度こそは宝石を発掘してくれよ

メジャーなスター達はおぼつかなくなり
彼の周りに落ちる
パチパチ音を立てながら消えてはつまずいてしまう
どれもロバート・ポラードのようには輝かないんだ

その大きなリフレインは尽きることがなく、雨のように降り注ぐ
その聖なる旋律は(ポール・マッカートニーを聴け、ブライアン・ウィルソンを聴け)
尽きることがなく(ジャガーとリチャーズを聴け、レイ・デイヴィスを聴け)
雨のように降り注ぐ(ランディ・ニューマンを聴け、コリン・ニューマンを聴け、ゲイリー・ウォレイクを聴け)
誰もロバート・ポラードのようには輝かないんだ

2011/7/21

二人のミッチ・ミッチェル

米大統領報道官のジェイ・カーニー氏が上院議員ミッチ・マコーネル氏の名前をミッチ・ミッチェルに空目して読み間違い。その直後に「ミッチ・ミッチェルと言えばザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの名ドラマーであり、GBVのギタリストでもあります。。」というGBVファンしか喜ばないような発言をしています!開場が和やかな雰囲気になっているように感じるのは、彼のGBV好きが既に報道済みで周知されているからなのかも。

ちなみに、GBVのミッチ・ミッチェルはミッチ・ミッチェルズ・テリファイイング・エクスペリエンスという名前のバンドで活動しています。

2011/7/16

サーカス・デヴィルズの公式サイトで9thアルバム『Capsized!』のジャケットと曲目が公開されています。
2nd『THE HAROLD PIG MEMORIAL』に比肩するくらいかっこいいジャケット!全19曲入りと相変わらずの曲の多さ!試聴可能な「Cyclopean Runways」はキャッチーで、これを聴く限りだとアルバムの方も前作の激しい路線と趣が異なる感じ。期待が膨らみます。

2011/7/13

・サーカス・デヴィルズ新作は10月リリース

マグネット・マガジンの記事によると、サーカス・デヴィルズの新作『Capsized!』が10月11日にハッピー・ジャック・ロック・レコーズからリリースされるそうです!
今年のロバート関連作はこれで締めの模様。DTSを見ると来年1月に何か出るという情報もあります。

昨年のアルバム『Mother Skinny』からポップな「Bam Bam Bam」をどうぞ

2011/7/9

・『レット・イット・ビアード』の日本盤とTシャツが発売日よりも一足早く到着しました。歌詞・対訳はアーティストの意向で掲載されていませんでしたが、解説は付属しています。

まだ4回しか聴いていませんが、人懐こいメロディを出し惜しみせずに沢山詰め込んだポップな傑作です。下半期の愛聴盤になること確実!

今のところ好きなのはオレゴン州ポートランドの女性ソウル・シンガー、タホ・ジャクソンと共演した「Chevy Marigold」。ロバートが女性ヴォーカリストと共演することは滅多に無い(「Love Hurts」でキム・ディールとデュエットしていたことくらいした記憶にありません。)ので、とても貴重な音源です。今回の共演をきっかけに今後も定期的に絡んで欲しいところ。

「The Balld of Bad Whiskey」は「Bad Whiskey」(『Suitcase 3』収録曲)のリメイクでした。26曲中リメイクが1曲のみというところからもロバートが今創作欲に満ちていることを感じられます。

あと、DTSに"「Tabby and Lucy」のヴァースのメロディは「Battle For Mankind 2」で使われていた"という指摘があり、聴いてみるとたしかにそうでした。気がついた人は鋭すぎる!

2011/6/28

ボストン・スペースシップスの『Let It Beard』のトレイラーが公開
短い断片を聴くだけでも名曲の予感がしてくるものばかり!期待が高まります!

2011/6/9

サーカス・デヴィルズが映画制作中
タイトルは『I RAZOR: A FILM BY CIRCUS DEVILS』。7月下旬にオハイオ州北東部で撮影開始とか。現在ブログ(管理人はスティーヴ・ファイヴ!)で出演者を募集しています。サーカス・デヴィルズはロバート関連のプロジェクトでは珍しくPVをコンスタントに作っているだけに、映画を撮ろうとするのも納得の流れです。

Circus Devils - Eye Razors

2011/5/30

ボストン・スペースシップスの5thアルバム『レット・イット・ビアード』の日本盤が先行発売
Moorworksから7/13(水)に発売するそうです。ロバート・ポラード関連作では2004年のGBVのラストアルバム『ハーフ・スマイルズ・オヴ・ザ・ディコンポーズド』以来7年ぶりの国内盤!レーベルのサイトではTシャツ付きセットで予約も開始しています。

2010/7/30

Pitchfork Mediaの記事によると、ロバート・ポラードは5本新作をリリース予定だそうです。

発売日(月)と作品名をまとめると以下のようになります。

2010年9月7日:Boston Spaceships 『Our Cubehouse Still Rocks』 
ボストン・スペースシップスの4thアルバム。記事では本盤収録の「Come on Baby Grace」のmp3音源も聴くことができます。きっちりしたギターリフがとてもかっこいい曲です。

2011年1月:Robert Pollard 『Space City Kicks』  
ロバート・ポラードの新作。18曲の短い曲からなる作品だそうです。DTS情報によると、ロバートの弾き語りデモを元にトッドが演奏を加えた『Elephant Jokes』とは違って、今回はほとんどの曲のギターを先に録って、それからヴォーカルを入れたとのこと。

2011年2月:Lifeguards:『Waving at the Astronauts』  
ダグ・ギラードとのポスタルロックデュオ、ライフガーズの2ndアルバム。前作『Mist King Urth』は2003年リリース作品なので、約8年ぶりの新作になります。レーベルはシリアス・ビジネスアーネスト・ジェニング・レコード・カンパニーからのリリースになるとか。以前当サイトに載せた情報では、ESP Ohioというグループ名でダグと組んだ作品が予定されていましたが、おそらくそれが今回のライフガーズ新作になったと思われます。
シリアス・ビジネスのサイト見ると、今年の10月5日に「Product Head」という7インチが出るみたいですね。

2011年3月:Mars Classroom 『タイトル未定』  
ビッグ・ディッパーのゲイリー・ウォレイクとのサイドプロジェクト、マーズ・クラスルームの作品。元々今年の10月リリース予定でしたが、来年の3月になっています。

2011年5月:Boston Spaceships 『Let It Beard』  
ボストン・スペースシップスの5thアルバム。26曲入りでLPでは2枚組の大作。『Let It Bleed』を彷彿とさせるタイトル!ゲストミュージシャンはJ・マスキスコリン・ニューマンミック・コリンズデイヴ・リックスティーヴ・ウィンと豪華な面々。ロバートはJ・マスキス+ザ・フォグのアルバム『More Light』の「Sameday」や「All The Girls」で共演してたり、Jは元GBVのコブラ・ヴェルデのメンバーとスウィート・アップルを始動していたり、いままでも直接的、間接的にロバートと共演していたわけで、これは待ちに待った共演。ワイアーのコリン・ニューマンは、ピーターバックに続くロバートの好きなバンドのミュージシャンとの共演ということになる。ザ・ダートボムズのミック・コリンズの参加はちょっと意外。コスモスやボストンスペースシップスで人脈が広がった感があるのでその結果かも。デイヴ・リックはファントム・トールブースのメンバー。ロバートは彼らの『Power Toy』のヴォーカルを上書きした『Beard of Lightning』を出していただけに待望。スティーヴ・ウィンはマイナス5(ピーター・バックも参加!)のメンバー。彼らのアルバム『The Lonesome Death Of Buck McCoy』の「Boeing Spacearium」でロバートは共演していましたし、『Killingsworth』にはジョン・モーンが参加していたのでスティーヴとロバートの共演は必然です。

また、同記事によると、ニューヨークでThe Public Hi-Fi Balloonと題した個展も開くとのこと。着実にコラージュ・アーティストとしても突き進んでいますね。

2010/7/1

GBVが再結成!
10月1日~3日にラス・ヴェガスで開催されるマタドール・レコーズの21周年記念ライヴでガイデッド・バイ・ヴォイシズが再結成するとのこと。メンバーはロバート・ポラード、トビン・スプラウト、グレッグ・デモズ、ミッチ・ミッチェル、ケヴィン・フェンネルのクラシックラインナップ!ツアーも行うそうで、日程はもうすぐ明らかになるようです。

2010/1/19

・MAGNET MAGAZINEのサイトで、ロバート・ポラードの新作『We All Got Out Of The Army』から「Talking Dogs」のmp3音源が公開されています。

彼の曲にしてはきっちりした美メロギターリフで始まるイントロからして名曲の予感がひしひしして、それを裏打ちするヴォーカルがAメロ~Bメロと進行していよいよコーラスか!と思いきや、さっと終わってしまう儚い曲です。『Crawling Distance』の洗練さと『Elephant Jokes』の粗さが同居していて、これはこれで新らしい。

また、記事の中ではボストン・スペースシップスの『Camera Found The Ray Gun』EPが4月にリリースされるというニュースも載っています。毎月何かしら出してくる凄まじいペースですね。

2010/1/4

・ストロング・ライオンズのメールによると、リッチTの引退に伴ない、ロバート関連のレーベルが再編されたようです。新たにRockathon LLC((有))というレーベルの中にGBV Inc., Happy Jack Rock Records, The Fading Captain Series, Prom is Coming, Andy Playboy Channel Records等のレーベルが含まれるようになるとか。また、The Factory of Raw Essentialsは今後もロバート関連のウェブストアとして機能していき、将来的にはTVTやマージ、マタドールなど他レーベル作品も含めたロバート関連全作品を扱いたいとのこと。

Rockathon LLCを運営するのはマット・デイヴィス、マイク・リップス、ケヴィン・ポインデクスターの三人。マイクらしき人物のアドレスの頭がheedになっているのでおそらく彼はHeedでしょう。

そして、今年のリリースニュースも載っていたので転載します。

2010 Release Schedule

Another prolific year

Robert Pollard Silk Rotor 7 inch – January 26
Robert Pollard We All Got Out of the Army - February 23
Circus Devils Mother Skinny - March 30
Boston Spaceships Our Cubehouse Still Rocks – May 25
Robert Pollard Moses on a Snail - August
Mars Classroom (Gary Waleik side project) – Tentative October
ESP Ohio (Doug Gillard side project) – Tentative November

去年に比肩する勢いだ!

ビッグ・ディッパーのゲイリー・ウォレイクとのサイドプロジェクト、マーズ・クラスルームは去年のコスモスに続いてボストンのミュージシャンとのコラボレーションですね。ダグ・ギラードと再び組むのも楽しみ。

・早速『Silk Rotor』と『We All Got Out of the Army』が予約開始になっています。

2009/12/10

・ロバート・ポラード関連のリリースが豊作な2009年でしたが、来年も沢山新作を楽しめそうです。まず、ロバート・ポラードの新作『We All Got Out Of The Army』が来年の2月16日発売!ビジネスを止めたと思ったら今度は「俺たち軍隊やめた」とな。最高だ。「Bee Thousand』っぽいジャケですね。midheaven.comの紹介文によると、うねるパワーポップソング「Silk Rotor」や、泥々としたサイケな「Rice Train」、尖ったシンセ・ポップの「I'll Take the Cure」、メロディックでムーディな「I Can See」 、「Poet Bums」、そして『Hunky Dory』の頃のボウイ風の「Faster to Babylon」で締める38分の作品らしい。あと最近出たロバート選曲ベスト盤『 A Riot of Gold Teeth』にも一足早く5曲が披露されていたサーカス・デビルズの新作『Mother Skinny』も夏にはリリースされるとのこと。また、今年でリッチTは引退してしまうそうで、Rockaton Recordsのサイトも明日の昼には閉鎖してしまうらしい。元旦まで閉めているらしいので、来年新装開店しそうです。彼によると『We All Got Out Of The Army』が出る前になにやらリリース予定があるらしい。ロバートは来年も止まらないなあ。

2009/10/30

・以前ボストン・スペースシップスの4thアルバム『Our Cubehouse Still Rocks』に収録予定の曲を紹介している記事を読んで、「Pluto Is Polluted」は『Zero to 99』に収録されるから間違いかも。と書きましたが、「Pluto The Skate」と勘違いしていました。ちなみに「Pluto Is Polluted」は『Suitcase 3』(傑作)収録曲です。

2009/10/15

THE FACTORY OF RAW ESSENTIALSにて『Suitcase 3: Up We Go Now』と『Briefcase 3』の予約開始。また、「Janet Wait」と「100 Colors」のMP3音源も公開されています。 「Janet Wait」は初期のバンド音源。RichTによるとポラード兄弟の作品だとか。牧歌的なベースラインが素敵。「100 Colors」はおそらく『Elephant Jokes』のアウトテイク。トッドと思われるドカドカドラムが最高!

あと、『Suitcase 3』の音源がmidheavenのサイトで少しだけ聴けます。ちょっと聞いた感じでは最新の音源がアクセントになっていてかなり良いです。名箱の予感。

・DTSで見かけた『Briefcase 3』のトラックリストを転載します。

Dropping The Bomb Manners Of Flash
Gas The Stools
Sonny The Monster Bruce Smitty Smith
100 Colors Looker
Cuddling Bozo's Octopus Guided By Voices
Vagabond Lover Mother's Day Haircut
Axtual Sectivity Cubscout Bowling Pins
Candy Machine Video Bearhunt
Tropical Robots (Long Version) The Talent
The Annex Ben Franklin Air Bath
Night Ears Bird Shit Mosaic
There Are Other Worlds The Constant Rushing Forward
Pluto Is Polluted Guided By Voices
Tired Of Knocking Explosion Topic
Cochise Hoof
I'll Come (And When It Does It's Mine) The Sums
Oh Pie Guided By Voices
Smothered In Hugs (4 Track version) History Of Well Hung Men
Sixland John Shough
Naked Believer (I Am) Curtis E. Flush
Out Of The House Heartless Microscopes

結局ボーナストラックは「Tropical Robots (Long Version)」だけのようですね。

2009/10/3

・「How Wrong You Are」のビデオ。レコードを割るシーンが「Get Me Extra」を思い出します。

2009/9/29

・『Zero to 99』は名盤

2009/9/28

・『Zero to 99』到着。凄く激しい作品です。「Trashed Aircraft Baby」は「Trashed Aircraft」のリメイクでした。

2009/9/27


「Penny Ante, Three」の付録コンピレーションCDに収録されているロバート・ポラードの曲は「Jimmy」でした。ヴァージョンはアルバムと同じ。本にはアダム・ペイン(レジデュアル・エコーズのフロントマン)によるインタビュー記事が載っています。コラージュの話から新作(この時点では『The Crawling Distance』)、トッド・トバイアス、そして『Cleo』についてと、短い記事ながらもこれだけ幅広く質問しているのは流石。ロバート曰くミカエル・オートマンは凄いらしい。

2009/9/22

・DTSで「Tatterd Lily」の弾き語りデモが公開されていたので紹介します。デモのギターとヴォーカルがそのまま『Elephant Jokes』に使われていたのか!これにトッド・トバイアスが後付けしていったというわけですね。

2009/9/2

『Zero to 99』が予約開始になりました。(リンク先には『Licking Stamps & Drinking Shitty Coffee』のジャケも載っています。)

また、本作収録の「Question Girl All Right」のmp3音源がロバートの公式サイトで公開されています。
4分17秒と長めの曲ながら、絶えず変化するバンドアンサンブルと三つの歌メロでダレなく聴かせる佳曲。中盤から盛り上がるジョンのドラムがかっこいい。

2009/8/20

リッチTが今年の残りのリリース情報を載せていたので転載します。

Devil Went Home & Puked November
Suitcase 3 : Up We Go Now November
Briefcase 3 : Cuddling Bozo's Octopus (red vinyl) November
Licking Stamps & Drinking Shitty Coffee December

『Briefcase 3』はボーナストラックとして「Tropical Robots (Long Version) 」が収録されるそうです。あと、『Licking Stamps & Drinking Shitty Coffee』はアナログ盤と一緒に同内容のCD-Rも付いてくるらしい。サブポップから出るボストン・スペースシップスのシングル『In the Bathroom (Up Half the Night)/Unshaven Bird』のリリースは来年になったとか。

2009/8/18

Indiepitの記事によると、ボストン・スペースシップスの4thアルバムは『Our Cubehouse Still Rocks』というタイトルで17曲入り。ヴォーカルはトッドの新築スタジオで録音するのだとか。アルバムには「Pluto Is Polluted」(これは『Zero to 99』に収録されるようだから、間違いかも)、 「The Way Out」、「The British and The French」、「John the Dwarf Wants to Become an Angel」といった曲が入るらしい。 また、サブ・ポップから『In the Bathroom (Up Half the Night)/Unshaven Bird』というシングルを出すらしい。そして今月はサーカス・デビルズの新作に取り掛かっているらしい。ロバートは相変わらず止まらないな。

Pitchfork Mediaの記事に『Suitcase 3:Up We Go Now』(「As We Go Up, We Go Down」を思い出させる副題!)の情報が載っています。リリース日は11月3日。ディスク4は1994年から1995年までのGBV(メンバーはロバートとトビン、そしてグレッグ!)のアコースティック・デモ音源らしい。トラックリストを転載しておきます。

Suitcase 3: Up We Go Now

CD1:

01 Mr. Inspection Table: "Building a Castle"
02 Explosion Topic: "Tired of Knocking"
03 The Sobbers: "Together/Apart"
04 Remington Ash: "Away With Driver"
05 Demon Gods of Anger: "Trash Truck"
06 Manners of Flash: "Dropping the Bomb"
07 Remington Ash: "What's So Safe About You?"
08 Limited Transplitter: "Troppers in the Town"
09 The Stools: "Gas"
10 C. C. Rip: "Watchin' 'Em Diggin' Up the Road"
11 Fate 1 Mile: "Coastal Town"
12 Watts: "Escape From Kama Loka"
13 Ben Franklin Air Bath: "The Annex"
14 Major Cockamamie: "Green Ivory Cross"
15 The Beautiful Orange Lemonade: "Janet Wait"
16 C. C. Rip: "Independent Productions"
17 Jubilant Toy Soldiers: "Thee White Flower"
18 Pilthy May: "Juggernaut Vs. Monolith"
19 The Perfect Noise Club: "Feels Good"
20 Video Bearhunt: "Candy Machine"
21 Dream Reaper: "Air and Also a World"
22 Gel Clay: "Back to the Navy"
23 The Governors: "Speak Like Men"
24 Kelsey Boo Flip: "Hi, I'm Kelsey"
25 Star of Hungry: "No Trash Allowed"

CD2:

01 The Flattering Lights: "Raphael Muzak"
02 Service of a Bullet: "Tear the Ticket in Half"
03 Search: "I'm an Acting Student"
04 The Sums: "I'll Come (And When It Does It's Mine)"
05 East Dayton Rock Co.: "Psychlophobia"
06 East Dayton Rock Co.: "Take Me Back"
07 Bruce Smitty Smith: "Sonny the Monster"
08 Pilthy May: "I Share a Rhythm"
09 The Sobbers: "Before My Eyes"
10 Gavin Speaks: "Freedom Rings"
11 Hoof: "Cochise"
12 The Tallywackers: "When's the Last Time"
13 Remington Ash: "That's Good"
14 Pig Lucy: "You Gotta Lotta Nerve"
15 Mother's Day Haircut: "Vagabond Lover"
16 Fate 1 Mile: "Banners"
17 Looker: "100 Colors"
18 Autobahn Damen: "Old Engine Driver"
19 Gel Clay: "Joe"
20 Cubscout Bowling Pins: "Axtual Sectivity"
21 The Working Girls: "Call Me"
22 Demon Gods of Anger: "Believe It"
23 Royal Canadien Mustard: "Class Clown Spots a UFO"
24 Remington Ash: "You You You"
25 10 Second Coma: "Dibble"

CD3:

01 Bird Shit Mosaic: "Night Ears"
02 The Sobbers: "Amnesia"
03 Blaine Hazel: "Fly Away (Tommy Sez)"
04 Jubilant Toy Soldiers: "Peace and Persecution"
05 The Constant Rushing Forward: "There Are Other Worlds"
06 Knuckles and MacDougal: "It's the Song"
07 Erotic Zip Codes: "One Drop"
08 Angel and the Alley Oops: "Mainstay"
09 John Shough: "Sixland"
10 Ghetto Tree: "How Bridges Fall"
11 Basic Switches: "A Kind of Love"
12 Naymoan Regas: "Bad Whiskey"
13 Curtis E. Flush: "Naked Believer (I Am)"
14 Heartless Microscopes: "Out of the House"
15 Equal in Coma: "Grow"
16 Psyclops: "Rough Tracks"
17 Gel Clay: "Nothing So Hard"
18 Bumble Gub: "Piss Along You Bird"
19 Gene Autrey's Psychic: "300 Birds (Quota)"
20 The CD's: "Fireking Says No Cheating"
21 Hearthrob Johnson Firestone: "Poison Shop"
22 The Worst Santini: "Trader Vic"
23 History of Well Hung Men: "Smothered in Hugs" (4 Track version)
24 Aerial Poop Show: "Dibble 2"
25 Kid Biscuit: "Huffman Prairie Flying Field"

CD4 (all tracks by Guided by Voices):

01 Pluto Is Polluted
02 Aquarian Hovercraft
03 Brand New Star
04 Sea-mint Robots
05 South Rat Observatory
06 The Cinnamon Flavored Skull
07 Porpoise Mitten (Was a Real Good Kitten)
08 Mr. Spoon
09 Hey Mr. Soundman
10 Oh Pie
11 Kotex Moon
12 Bingo Pool Hall of Blood
13 There Goes the King Again
14 Evil Vandalia/Mojo Crow Zenith
15 Cuddling Bozo's Octopus
16 I Shot a Jezebel
17 After the Quake (Let's Bake a Cake)
18 P Melts Everything
19 My Dad Is a Motorboat
20 Ugly Ba Ba
21 Hairspray Lies
22 Sawhorse With Big Blue Ears
23 Tough Skin River
24 Cruise
25 Alright

『Tug Of War At The Faithful Center』に収録予定だった曲で今回収録される曲目はこちら。シングルシリーズの曲も二曲(「Piss Along You Bird」と「Sixland」)収録されるようです。「Sixland」はジョン・ショウヴァージョンのようですね。

Piss Along You Bird
Tired Of Knocking
Dropping The Bomb
The Annex
There Are Other Worlds
Night Ears
Sixland
I'll Come (And When It Does It's Mine)
Candy Machine
Cochise
100 Colors
Naked Believer (I Am)
Out Of The House

2009/8/11


Robert Pollard 『Elephant Jokes』
2009年発表 全22曲46分
大傑作

今までのソロ作の中でも一段とおとなしい『The Crawling Distance』の次にリリースされたロバート・ポラードの新作は最近の洗練路線を覆すラフでポップな作品。今作もトッド・トバイアスがプロデュースし、ほぼ全ての楽器を演奏している。

近作ではアルバムの曲数も14曲くらいが普通になり、その中に占めるリメイク曲も増え、とロバートの創作力に陰りが見られ始めたのだが、そんなのは杞憂に過ぎなかったようだ。今作は22曲全曲未発表曲だし、どれもが『Normal Happiness』に比肩するほどホップ。『Normal Happiness』がスティーブン・ソダーバーグ監督作『Bubble』用に書いた曲が元になっているためか、ポップさを強調した曲ばかりが集められていたのに対し、今作は曲が『From a Compound Eye』のようにバラエティに富んでいて、しかもその一つ一つがさりげない!いままでのアルバムの中で一番近いのは1stソロアルバム『Not in My Airforce』で、今作は原点回帰といえる。

タイトルのエレファント・ジョークスという言葉のもとになったジョークは

-冷蔵庫に象が入っていたかどうかを確かめる方法は?
-バターに足跡があるかどうかだね。
というもので、突っ込みのないノリ突っ込みといった感じのジョーク。質問自体のくだらなさと、それに対する返答のくだらなさでくだらなさが増幅される。このジョークは質問をスルーしないところがポイントだ。どんなにくだらなくても、真面目に返答するのである。これは突拍なアイデアでも、とりあえず曲にして演ってみるというD.I.Y.精神が溢れた曲が多い今作と似た趣がある。

交通事故で顔がぼろぼろになっても、“彼はめげない。車事故後のジャン&ディーンみたいにトップになるんだ。”という歌詞が勇気づけられる「Johnny Optimist」はピート・タウンゼントのようなギターリフで進行するディスコ・ソングだし、「Our Gaze」そっくりのリフを使用した「Symbols and Heads(The Oh Yeah Song)」は副題の“Oh Yeah”をコーラスで連呼するという、51歳とは思えない若々しさに満ちている。これらはまさにボストン・スペースシップス以降の曲だと言えよう。「Field Jacket Blues」を彷彿とさせるベロベロに酔ったようなギターリフがカッコいい「When a Man Walks Away」はサイコ・アンド・ザ・バーズのプリミティブな節回しが表出していて素晴らしいし、「Gonna Never Have To Die」と「Cut Out Witch」を混ぜたような奇妙なリフの「Parts of Your World」など良い曲の嵐。

1、 2分の短くてポップな曲ばかりが占める本作の中でひときわ目立つ、ミドル・テンポの壮大な「Tettered Lily」を中心に置くことで起伏がはっきりとしてドラマチックだし、『Fiction Man』の「Children Come On」にも出てくるフレーズ“The architectural nightmare”をタイトルに使った「Architectural Nightmare Man」で締める構成は完璧。

今作の特筆すべき点は二つある。まず、妻のサラ・ゼイド・ポラードによる作詞曲が二つあること。 ロバートは他者が作ったトラックに歌詞とメロディを書くという手法で多くのサイドプロジェクト作品を作り上げてきた(エアポート5やサーカス・デビルズ等)し、詩集『EAT』(最近はコラージュメインだが)シリーズも出しており、トラックよりも歌詞に思い入れがある人なのだと思われる。それを他人に書かせているのだから。サラが書いた「Compound X」の歌詞は自ら記録を消して去ってしまう、捉え所の無い自立した女を描いているし、「Spectrum Factory」のそれはSFのようで、物語のように情景が意識しやすい。語感を意識したロバートの歌詞とは一味違う。

そしてもう一つは、ロバートが全曲でギターを弾いているということ。 彼は06年の『From a Compound Eye』を最後にアルバム中で全面的にギターを弾くことが無くなってしまっていた(『Normal Happiness』のクレジットを見るとロバートもギターを弾いているようだが、RICH Tによると全曲ではないらしい)。代わりに近年のソロ作ではトッドが、ボストン・スペースシップスの作品ではクリス・スルサレンコがメインでギターを弾いている。各々がロバートの弾き語りデモのストロークを再現しようとしていることが垣間見えてそれはそれで面白いのだけど、やはり本人が弾くと曲に漲る躍動感が段違いだ。例えば「Part Of Your World」のテンポチェンジする部分でのサイコ・アンド・ザ・バーズの「Enon Beach」のような疾走感や、「Stiff Me」や「Jimmy」の素晴らしいタイム感は本人が弾かないと成し得ない。彼の特徴である不穏なアルペジオも満載。

本作に参加しているメンバーはロバートの弟ジム・ポラードと、トッドの兄ティム・トバイアス、そしてスティーヴ・ファイヴ(ザ・ライブラリー・イズ・オン・ファイアのヴォーカル&ベース。トッドが彼らの1stアルバム『Cassette』をプロデュースしている)。スティーヴは「Hippsville (Where the Frisbees Fly Forever)」でギターを披露、ジムは「Johnny Optimist」と「(All You Need) To Know」でバッキングコーラスを、ティムはサーカス・デビルズ風な「Cosmic Yellow Children」でギターを弾いている。ポラード兄弟とトバイアス兄弟が共演しているのは感慨深い。あと、『The Planets Are Blasted』に引き続き、ジャケットのレイアウトにロバートが関わっているのが嬉しいし、ボブ•ディランの『追憶のハイウェイ 61』のインナースリーブに歌詞カードを印刷するセンスも最高だ。

2009/7/24

・『The Devil Went Home And Puked - Robert Pollard's Rock Show』の予告編(冒頭で「Cut Out Witch」イントロの鍵盤ヴァージョンが聴けます!)が公開されました。11月発売。94年から現在までのライヴ映像や9曲のミュージック・ビデオ(「Circle Saw Boys Club」、「Winston's Atomic Bird」、「I-Razors」、「Get Me Extra」など)が収録されるようです。グレッグ・デモズのストライプパンツからはみ出る金玉も見れるかも。あと、Geoってゲオじゃなくてジオっていう方が正しいようですね。

・そういえばロバートの通販サイトがThe Factory Of Raw Essentials(『Universal Truths And Cycles』の収録曲と同じ名前)となってリニューアルされていますね。以前よりも少し送料が上がっているのは残念ですが、Rockathonのサイトで無くなっていた商品が復活しているのはうれしい。FCSは安売りされているので未聴の方はぜひ聴いてほしいです。

・『Elephant Jokes』のラフさはボストン・スペースシップスの結成も関係していると思う。ロバートの本作の位置づけはボストン・スペースシップスのフロントマンの1stソロアルバムという感じだと思うけどどうだろう?

2009/7/22

・ロバートの公式サイトで『Elephant Jokes』から「Symbols and Heads」と「Jimmy」のmp3が公開されました。
最近の洗練路線を覆すラフ&ポップな二曲。「Symbols and Heads」は「Our Gaze」と「Maggie Turns To Flies」を混ぜたような勢いのあるギターフレーズが最高!やっぱりロバートはギターを弾くべきだぜ!「Jimmy」と同じメロディが使い回されているのも微笑ましい。あと、「Jimmy」の“supersonic love gun”っていうフレーズはおそらくアシッド・ランチの「supersonic love funky love gun」(『As Forever』及び『Suitcase 2』に収録)から採っているよなあ。これらの新曲を聴く限り、『Elephant Jokes』は最近のソロアルバムの中で最もGBV時代のソロアルバムに近い作品になると思う。00年代の『Not In My Airforce』の予感すらする。

2009/7/14

・ロバートファンにおすすめなTwitterページの紹介

bostonspaceship
おそらくクリスが書いていると思われるページ。ボストン・スペースシップスの最新情報が分かります。4thアルバムのレコーディング風景の写真も載っているので要チェックです。彼らはサブ・ポップからシングルを出すらしいですね。

richturiel
RichTのページ。ロバート関連の最新情報が書き込まれています。Heed Festの会場へ行くまでの模様が写真で楽しめますよ。グレッグ老けたなあ。

2009/7/7

Pitchfork Mediaにボストン・スペースシップスの3rdアルバム『Zero to 99』のトラックリストが載っていたので転載します。発売日は10月9日。ピーター・バック(R.E.M.好きのロバートがついにメンバーと共演!)やサム・クームズなども参加しているらしい。ジャケットは『EAT 7』に収録されていた同名コラージュですね。

01 Pluto the Skate
02 How Wrong You Are
03 Radical Amazement
04 Found Obstruction Rock n' Rolls (We're the Ones Who Believe in Love)
05 Question Girl All Right
06 Let It Rest for a Little While
07 Trashed Aircraft Baby
08 Psycho Is a Bad Boy
09 Godless
10 Meddle
11 Go Inside
12 Mr. Ghost Town
13 Return to Your Ship
14 Exploding Anthills
15 The Comedian
16 A Good Circuitry Soldier

「Pluto The Skate」、「Meddle」、「Exploding Anthills」、「A Good Circuitry Soldier」はおそらく『Suitcase』収録曲のリメイク。ディスク3の名曲が三曲も選ばれている。「Pluto The Skate」で激しく幕明けるのかあ。滅茶苦茶ポップな「Meddle」がどうリメイクされるのかが特に楽しみ。“A thing thinking~”っていうサビの響きがキャッチーな「Exploding Anthills」もね。

2009/6/10

・リッチTによると、『Elephant Jokes』に参加している元GBVのメンバーはティム・トバイアスとジム・ポラードだそうです。あと、全曲でロバートがギターを弾いているらしい!!!楽しみすぎる。

2009/6/9

Pitchforkに『Elephant Jokes』のトラックリストが載っていたので転載します。発売日は8月11日。元GBVの様々なメンバーも参加しているらしい!今回はリメイク曲はないようです。

『Elephant Jokes』
01 Things Have Changed (Down in Mexico City)
02 Johnny Optimist
03 When a Man Walks Away
04 Parts of Your World
05 Symbols and Heads
06 I Felt Revolved
07 Epic Heads
08 Stiff Me
09 Compound X
10 Accident Hero
11 Tattered Lily
12 Hippsville (Where the Frisbees Fly Forever)
13 Newly Selected Dirt Spots
14 Jimmy
15 Pigeon Tripping
16 Spectrum Factory
17 Perverted Eyelash
18 Cosmic Yellow Children
19 Blown Out Man
20 Desiring
21 (All You Need) to Know
22 Architectural Nightmare Man

・リヴァプールにロバート・ポラードのコラージュ「Normals in Tight West」を掲げたアラン・ダンが編纂するRevolutionという言葉を使った曲のコンピレーション・アルバムにボストン・スペースシップスの「Headache Revolution」が収録されます。アルバムは1000枚限定で無料だとか。 ビートルズの「Revolution 9」にインスパイアされたプロジェクトらしい。リンク先でも紹介されていますが、Revolutionが出てくるロバート関連の曲をまとめてみます。“”は歌詞中のフレーズです。沢山ありますね。

「Can't Hear the Revolution」
「Headache Revolution」
「Hero Blows The Revolution」
「I Love A Revolution」
「Revolution Boy」
「First Of An Early Go-Getter」(“the revolutionary actress”)
「Subtle Gear Shifting」(“Recommended out of sight revolution”)
「To The Path!」 (“With revolution red eyes”)

2009/6/3

・マージ・レコーズの20周年記念コンピレーションアルバム『SCORE! Vol.5』でジョナサン・レサムがロバート・ポラードの「I'm a Strong Lion」(『From a Compound Eye』収録)を一曲目に選んでいます。

2009/5/19

・DTSでリッチTによるリリーススケジュールの更新があったのでお知らせします。
これからリリースされる作品は以下の通り。

June 9th - Cosmos - Jar of Jams Ton of Bricks (HJRR)
June 9th - EAT 7 (Rockathon Records)
August - Robert Pollard - Elephant Jokes (GBV Inc)
October - Boston Spaceships - Zero to 99 (GBV Inc)
December - Guided By Voices - Suitcase 3 (GBV Inc)

『EAT 7』 と『Suitcase 3』が新たに追加され、『Tug Of War At The Faithful Center』は消えていますね。それにしてもまさか『Suitcase 3』が出るとは嬉しい驚き。今年はロバートの歴史の中でも質と量が秀でた伝説に残る年になりそう。

さらに、まだ発売日未定ですが、今年リリースされるはずの作品もあります。
Boston Spaceships - Licking Stamps and Drinking Shitty Coffee : Live in Atlanta double vinyl bootleg (no label name yet :D )
The Devil Went Home and Puked : Robert Pollard's Rockshow (MVD/Rockathon) aka Some Drinking Implied 2

ボストン・スペースシップスの『Licking Stamps and Drinking Shitty Coffee』(「Little Green Onion Man」の歌詞中のフレーズ!)はロバート関連では『Moon』以来のライヴ盤ですが、アナログで出してくるあたりはGBVの『King's Ransom: Happy Motherfuckers and Sad Clowns』や『Cum Engines』を思い出しますね。

『The Devil Went Home and Puked』は映像作品。Rockshowと書いてあるのでライヴビデオでしょうか?共同レーベルとしてライヴビデオを沢山出しているMVDの名前があるので、画質にも期待します。『The who went home and cried』を思い出すタイトルが最高!

2009/5/16

広告収入減で苦しいらしいPaste Magazineが寄付を募っています。寄付をすると、様々なミュージシャンの曲が無料でダウンロードできるのですが、その中にロバート・ポラードの新作『Elephant Jokes』収録の「Jimmy」があります!ジャケットも見れますよ。

一聴した感想。オーライ♪オーライ♪と聴いているそばから口ずさめるキャッチーな名曲!。アルバムは22曲入りのようで嬉しい驚き。

2009/5/15

・デンジャー・マウスとスパークルホースとデヴィッド・リンチがコラボレ―トしたアルバム『Dark Night of the Soul』(ここでフル試聴可能)収録の「Angel's Harp」でフランク・ブラックがヴォーカルを担当しています。テクノっぽいループのイントロから重たいギターへ移行する曲で、『Frankblackfrancis』を思い出しました。このアルバムは曲ごとに様々なミュージシャンがヴォーカルを担当しているのですが、リンチが歌っている曲が一番ポップです。

アルバムはリンチが撮影した写真集やポスターと一緒に公式サイトから販売される予定だったらしいのですが、EMIとのゴタゴタでリリースはされない模様。代わりに空のCD-Rが付いてくるとか。

2009/5/13

・エブリバディの新曲「The Last Sea Bass」が公開されました。のんびりとしていて、映画のBGMに使われそうなインストナンバー。ジョーイのドラマスコアの仕事の賜物だと思います。

2009/5/11

サーカス・デビルズのアルバム紹介が一通り終わりました。

当初はエアポート5のようなポスタルロック作品をトバイアス兄弟と出してみた単発的なサイドプロジェクトかと思いましたが、アルバムをコンスタントにリリースし、ロバートを語る上で欠かせない重要なバンドになりました。

現時点で彼らの歴史を分けるならば、トバイアス兄弟のサイケデリックロックサウンドが前面に押し出された1stから3rdまでを初期、ヴォーカル・オリエンテッドなユニット時代の4thから5thまでを中期、逞しくなった歌心とバンドサウンドが両立している6th以降を後期とすることができるでしょう。

一番激しくアヴァンギャルドな1st『Ringworm Interiors』、アコースティックに振り切れた2nd『The Harold Pig Memorial』と、初期の段階で音楽的な幅広さを示した彼らは、ティム・トバイアスの一時脱退を経てロバートの歌に重点を置いていきます。特にユニット時代の『Five』と『Sgt. Disco』は重要作で、ここで獲得したロバートの表現力豊かなヴォーカルスタイルはそれ以降のサーカスデビルズの作品は勿論、ソロ作へも波及していきます。

ちなみに私の好きなアルバムベスト3は『Gringo』、『The Harold Pig Memorial』、『Sgt. Disco』です。


Circus Devils 『Gringo』
09年発表の7thアルバム。全16曲40分。傑作

2ndアルバム『The Harold Pig Memorial』ばりのアコースティック作品だが、あの作品よりもロバートの歌心が強まっていて、とてもポップで聴きやすい。コンパクトな曲数も含めて、彼らの中では一番窓口が広いアルバム。

ティムの温かく揺らぐギターリフに漂うようなフックが印象的な「Every Moment Flame On」、「New Boy」をバンドで仕上げたような「Easy Baby」、“hot water wine/wot hotter fine”というフレーズが素晴らしい「Hot Water Wine」、ラストにいままでの曲に出てきたフレーズで歌詞を構成してアルバムを総括する「The Gasoline Drinkers」など聴きどころ多し。


Circus Devils 『ATAXIA』
08年発表の6thアルバム。 全17曲41分。

ティム・トバイアスが復帰した作品。ヴォーカルの表現力が増した本作は『Pinball Mars』以前のサーカス・デビルズとは別バンドのようだ。

ティムのギターリフでぐいぐい進行する曲で構成されていてとてもかっこいい。簡単に言えばギターが強調されたロック色の強い『Sgt. Disco』。トッドのドカドカドラムが前面に押し出されているのも印象的。特に「The Girls Will Make It Happen」の疾走感は彼のドラミングならでは。

本作は「I-Razors」と「Get Me Extra!」ビデオも作られている。出演しているスティーヴ・ファイヴはザ・ライブラリ・イズ・オン・ファイアのフロントマン。ちなみに彼はトッドとBrother Earthというサーカス・デビルズのようなユニットを組んでいるのですが、これを聴くといかにロバートのヴォーカルが歌心に溢れているかが分かると思います。

circus devils - Get Me Extra!

Circus Devils - Eye Razors


Circus Devils 『Sgt. Disco』
07年発表5thアルバム。全32曲70分。傑作。

マイク・パットンのイペカック・レコーディングスからリリースされた。わざわざ外部のレーベルからリリースするのも納得の、裏『From A Compound Eye』とでも言うべき集大成的作品。

本作も『Five』と同様にトッドとロバートの二人体制で作られている。トッド流の4Pサウンドを表現するには十分の32曲(ロバート関連作品では最多)という大ボリュームな曲数、たった一人でここまで多彩な曲を作れるなんて、常軌を逸している。「In Madonna's Gazebo」、「New Boy」みたいなループで作ったような曲が多く、そんな曲をロバートがかつてないほど多様な声音を使ったフックで歌い上げるからかとてもキャッチー。実質的に4thアルバムであることを考慮すると、『Sgt. Disco』以降でロバートの歌の表現力の次元が変わったのだと感じる。サーカス・デビルズはオケに歌を入れるという曲の作成方法なので、自然と歌心を意識したヴォーカルになる構造を持っているのだけど、それにしてもこの歌心にあふれたヴォーカルは凄い。そういえばロバートは2007年のソロライヴで本作収録の「Love Hate Relationship with the Human Race」を披露していましたね。

トッドが作成した「Bogus Reactions」と「War Horsies」のビデオも必見。

Circus Devils - Bogus Reactions

Circus Devils - War Horsies


Circus Devils 『Five』 Fading Captain Series#34
05年発表の4thアルバム。全23曲46分。

クレジットによると、ティム・トバイアスが不参加で、トッドとロバートの二人で作られた作品。タイトルの『Five』は5thアルバムという意味。これは本来4thアルバムになる予定だった『Sgt. Disco』の発売が保留(おそらくレーベルを探していた)になってしまい、仕上がった本作を先にリリースしたためらしい。ジャケットにはロバート愛用のブームボックス、その上に置かれたカセットには「American Superderam Wow」(『From a Compound Eye』の仮タイトルでもあり、『Suitcase 2』の副題でもある)と書かれている。

彼らの中では最もヴォーカル・オリエンテッドな作品。この作品以降、ロバートのヴォーカル表現力が多彩になっていくことからも重要作。

トッド・トバイアスの奇妙なノイズが前面に押し出されていて、ギタリストのティムの不在を逆に利用したロックバンドにとどまらないサイケデリックなサウンドを披露している。ギターノイズがないからか上手い具合に楽曲内に隙間ができていて、そこにロバートがフックを切り込んでくるのがスリリング。作品中のフレーズが遠くから聴こえる「The Bending Sea」のオープニングで始まる構成はまるでザ・フーの『四重人格』のようだ。そういえばロバートはソロツアーで「Dolphins of Color」披露していた。おそらくサーカス・デビルズの曲をライヴで披露したのはこれが初。


Circus Devils 『Pinball Mars』 Fading Captain Series#29
04年発表の3rdアルバム。全14曲35分。LP版は2003年に発表されていた。

サーカス・デビルズの作品はどれもコンセプトアルバムなのだが、今作はその中でもコンセプト色の強い作品。『Tommy』の「Pinball Wizard」を彷彿とさせるタイトルや、LPのA面「Inkster and King」までをAct1、それ以降をAct2としている構成、さらにト書きになっている歌詞。これらからもロック・オペラを意識していることが窺える。

全体を通してトッドによる劇的な効果音が使われておりロック・オペラっぽさを醸し出しているが、曲事体は構成に凝ったプログ・ロックというよりもリフを基調としたストレートでいなたいロックンロールが占めている。 ティム・トバイアスによるエッジの効いたギターが1stアルバム『Ringworm Interiors』ほど強調されておらず、バンドサウンドと上手く絡みあって心地よいグルーヴ感を出しているのは嬉しい。

ラストの「Raw Reaction」は「Nutrition Is Vital」、「Strange Journey (See You Inside)」、「Inside」、「Come Out Swinging」で構成された組曲で、本作がロックオペラなのだと主張するような圧倒的なプログ・ロック・ソング。こうした構成は2009年に発表されるボストン・スペースシップスの「Sight On Sight」でも再現されていて、トバイアス兄弟の書く曲がロバートの作風に影響を与えていることを感じさせる。

歌詞の内容は主人公のピンボールが地球に降り立って繰り広げられる物語のようなのだが、抽象的すぎてよく分からない。他の登場人物もBroadcast One、Flush、Z、Narrator、Eel、Godなど沢山いるものの、それぞれの声音やエフェクト、パンを意識的に使い分けているようには感じられない。“Airtight asshole security”はロバートの中でも屈指の迷フレーズだと思う。

2009/3/28

・テッド・レオ & ザ・ファーマシスツによる「The Numbered Head」のカヴァーを聴いた感想
ほとんどアレンジなしの直球カヴァー。さりげなく「Give Up The Grape」と「He's The Uncle」のフレーズを挟み込むところがロバート好きを感じさせ、信頼できる!このカヴァーをきっかけに『From a Compound Eye』や他のロバート関連作品を聴いてくれる人が増えるといいなあ。あと、彼らのカヴァーよりもトッド・トバイアスがほぼ一人で作りだしたサウンドの方がリード・ギターやドラムの音が生々しくて、曲の持つ不穏さを引き出していると感じた。

2009/3/25

・『Gringo』収録の「Before it Walks」が公開されました。フォーキーな感じに振り切れていて最高!『Gringo』は2ndアルバムに匹敵する傑作の予感。やっぱり私の中ではサーカス・デビルズはティムがいてこそのグループだなあ。

2009/3/20

・The Moping SwansのMopingをモッピングからモーピングへ修正(発音記号見るとモウプの方が近いかもしれないけど、同じ発音のdopeがドウプよりドープって訳されてることの方が多いため伸ばしてみた)。モッピングって…アホ過ぎる。

2009/3/16

Blackfrancis.netの右上のリンク先でメーリングリストに登録すると、新作『THE GOLEM』収録の「THE FLOWER SONG」をダウンロードできます。『Fast Man Raider Man』に収録されていそうな渋さを持ちつつ、音が若返っているので、この曲を聴く限りではアルバムは『Show Me Your Tears』に近そう。

アルバムの詳細についても公開されたので紹介します。
本作はパウル・ヴェーゲナーの1920年監督作の無声映画『巨人ゴーレム』のサウンドトラックです。ボックス・セットでの販売になるようで、中身はBFによるスコア付きの『巨人ゴーレム』DVDと、そのスコアの二枚組CDと、2007年にカストロ・シアターで行われたサンフランシスコ・フィルム・フェスティバルでのライヴCDが二枚組という大ボリューム作。このボックス・セットはナンバリングされた限定版として公式サイトからのみ購入可能だそう。プロデューサーはエリック・ドリュー・フェルドマンとのこと。楽しみですね。

2009/3/14

・リニューアルされたBlack Francis.netで曲が25セントでダウンロード販売されています。現在の曲目は以下の通り。

Abbabubba
Deadman's Curve (demo)
Il Cuchaiao
Rabbit demo #1
Rabbit demo #2
Blizzard 1989
Polly's Into Me
Serious Curious
The Seus (Charles Normal mix)
Alabaster(demo)
Gyaneshwar (demo)
Get Away Oil
The Water(demo)
Virginia Reel

「Deadman's Curve (demo)」と「Rabbit demo #1」はできたての頃の彼のサイトで聴くことのできたデモですね。「Alabaster(demo)」は2007年ごろにサイトで公開されていました。「Abbabubba」はファンブログblakoleroで公開されていたもので、今回公式にリリースされて目出度い。「Serious Curious」、「The Seus (Charles Normal mix)」、「Polly's Into Me」、「Virginia Reel」は以前からiTunes Storeでも購入できました。「Get Away Oil」はアナログ盤シングル「Threshold Apprehension」のBサイド曲で、デジタル販売されたのはおそらく初。そして、初披露となるのは「Il Cuchaiao」、「Rabbit demo #2」、「Blizzard 1989」、「Gyaneshwar (demo)」、「The Water(demo)」。必聴。曲によってはフランク・ブラック名義なのが気になる。

2009/3/13

Blurt Onlineに『Jar Of Jam Ton Of Bricks』のトラックリストが掲載されていましたので転載しておきます。また、ここで「The Neighborhood Trapeze」を聴くことができます。キーン・ブラザーズを彷彿とさせる佳曲。ここまでギターが前面に押し出されているところはライフガーズみたいな感じ。今年のロバートは近年にも増して良作を連発してくるなあ。

Stoke Newington Blitzkrieg 0:57
Don't Be A Shy Nurse 3:29
Nude Metropolis 2:54
You Had To Be There 2:24
Grapes Of Wrath 3:24
Sudden Storms Are Normal 3:03
Zepplin Commander 3:24
Enter Moonlight 0:38
For The Whiz Kid 1:25
The Neighborhood Trapeze 3:16
Just By Pushing A Button 2:05
Early Chill Early Crow 1:42
Westward Ho 2:46
Hail Mary 3:05

RichTによると、「Stoke Newington Blitzkrieg」と「Enter Moonlight」インストゥルメンタル曲で、「You Had To Be There」、「Grapes Of Wrath」、「Early Chills, Early Crow」そして「Hail Mary」がリチャードのヴォーカル担当曲だそうです。

Pitchfork Mediaでは『Gringo』と『Jar Of Jam Ton Of Bricks』の情報が載っています。良作ともジャケットがかっこいい。『Gringo』のトラックリストを転載しておきます。

Gringo

01 Witness Hill
02 Every Moment Flame On
03 Ships From Prison to Prison
04 Bad Baby Blue
05 Easy Baby
06 Before It Walks
07 Monkey Head
08 When the Beast Falls Down
09 Letters From a Witch
10 Arizona Blacktop Company
11 Hot Water Wine
12 In Your Hour of Rescue
13 Ants
14 Stars on all Night
15 The Gasoline Drinkers
16 Yellow Cloud (Instrumental)

そういえば記事でも触れられているロバートがソダーバーグ監督の新作3D『Cleo』に楽曲を提供するっていうニュースについて日本のネット記事で書かれているのを読んだことないなあ。以前から流れている情報だし、有名な監督の作品なのだから書けばいいのに。出演者がヒュー・ジャックマンとキャサリン・ゼタ・ジョーンズらしいから『Cleo』はぜひとも日本で劇場公開して欲しい。そして最近のロバート作品の国内盤化もどさくさにまぎれてして欲しい。GBV Inc.になってからの日本のアマゾンでの流通の悪さは非常に残念なので。

・いままで紹介していませんでしたが、ロバート・ポラードはここ数年、テスト・プレス盤をオリジナルのコラージュ・ジャケットでオークションに出品しています。今回それを紹介しようと思ったのは『Normal Happiness』のジャケが素晴らしすぎるから!通常盤よりこっちの方が好きだ。

2009/3/7

・『SCORE! 20 Years of Merge Records』のカヴァー集でテッド・レオ & ザ・ファーマシスツがロバート・ポラードの「The Numbered Head」をカヴァーするらしい!

・久々にザ・ローリング・ストーンズの「Stealing My Heart」(名曲) を聴いていたらサウンド、歌い方がFBそっくりで驚いた。『Frank Black & The Catholics』にまぎれて収録されていても分からないと思う。彼の歌い方ってミック・ジャガーの影響が大きいのかもなあ。

2009/3/6

・DTSに『Tug Of War At The Faithful Center』のトラックリストが載っていたので転載します。

Piss Along You Bird
Tired Of Knocking
Dropping The Bomb
Take That Off (And Put That On)
The Throat Is Young
Met Her At A Seance
The Annex
Speak Again
Coast To Coast Carpet Of Love
There Are Other Worlds
Night Ears
7 Is The Hot Noose
First Wave
Sixland
I'll Come (And When It Does It's Mine)
Battle For Mankind
Candy Machine
Revolver Tricks
Be In The Wild Place
Frostman (Long Version)
Cochise
Sprit Of The Fly
Street Velocity
I Would Be A Fish Tank
Dementia Is Rising
100 Colors
Battle For Mankind 2
Elevator To Far Worse
Naked Believer (I Am)
Out Of The House
Impossible Octopus

(太字は未発表曲)
RICH Tによると、未発表曲は全てロバートの新作『Elephant Jokes』のアウトテイクで、いつものように彼とトッドによって作られた曲だそうです!あと、「Sixland」はジョン・ショウ・ヴァージョンらしい。

2009/3/3


Boston Spaceships『The Planets Are Blasted』
ボストン・スペースシップスの2ndアルバム。2009年発表。全14曲34分

傑作

1stアルバム『Brown Submarine』から半年もたたずに届いた本作は、前作の好調さを引き継いだ快作。GBV解散後の作品では最高傑作だと思う。前作よりも音に迫力があるのがうれしい。これは録音を担当したジョナサン・ドリューズによるところが大きいと思われる。

「Canned Food Demons」のジョン・モーンのドラム・マシーンばりのタイトなドラミングからしてもう素晴らしい。

グレッグ(・カンド・フード)・デモズがリードギターを弾いていて嬉しい驚きの「Tattoo Mission」。ハウリング・ウルフ・オーケストラの「Fruit Weapon」を彷彿とさせるメタル感あふれる切れ味の鋭いギターを聴かせてくれる。また、この曲は 前作の「Brown Submarine」でもチェロを披露していたパム・スナイダーがチェロを弾いている。「Brown Submarine」は曲自体が暗いトーンだったし、チェロも曲の最後にほんの少しだけ鳴るだけだったのでそこまで印象に残らなかったけれど、本作ではバンドサウンドにぴったりと絡みついているとてもキャッチーなチェロで、ポップソングのストリングスはかくあるべし!と思える。本作のハイライトの一つだ。ロバートもロジャー・ダルトリーばりにどもっていてチャーミング。

グレッグが引き続き参加する「Keep Me Down」は名曲。グルーヴ感満点で、すべての楽器でぐいぐい持ち上げるサビが素晴らしい。

「Big O Gets an Earful」は近年のロバートのソロ作に収録されていそうな洗練されたミドル・テンポの曲で、ポップで短い曲ばかりの本作の中では相対的に重く感じる。サビでのジョンの爆発するようなドカドカドラムが痛快。

クリスが弾くギターリフと音色がロバート瓜二つの「Lake of Fire」、「Jimmy's Einstein Poster」のような軽快なギター・ストロークと着実なコード進行が最高な名曲「Queen of Stormy Weather」の二曲でストリングスを担当しているのは、ジョナサンが運営しているスタジオ、ラスト・オヴ・ジ・エクスプローラーズのメンバーでもあるケイトリン・ニ・ドノヴァンという人物。GBV時代からインヴァートのストリングスを多用してきたロバートだけど、最近は彼ら以外のミュージシャンによるストリングスも使い始めており、本作ではケイトリンとパムの二人が参加している。いろいろな人物が参加していたGBV期のような世界の広がりを再び感じられるのがうれしい。「Sylph」ではザ・ディセンバリスツのクリス・ファンクによるぺダル・スティールがロバートの楽曲が持つカントリー色を浮かび上がらせている。「UFO Love Letters」はザ・クリブスのゲイリー・ジャーマンが笛で参加しているけれどラストにヒョロっとメロディを吹くだけで物足りない。もっと参加してほしかったな。

まるでサーカス・デビルズのロックオペラ作『Pinball Mars』のラストを飾る「Raw Reaction」のような組曲の「Sight on Sight」は、『トミー』でのピート・タウンゼントのようなギターがたまらない。

ロバートは『Brown Submarine』以来過去の作品をリメイクしていて、本作でも4曲リメイクしている。「Dorothy's a Planet」は『Suitcase』に収録されていたアルペジオが綺麗な名曲。デモ版にはあった、ロバートがぼそりと“no more Moon missions. it's time for Dorothy’s a Planet”と言うかっこいいイントロが無いのが残念だけどね。傑作『Zoom』EPに収録されていた彼の中でも屈指の美しい曲「Catherine From Mid October」はバンドサウンドでも綺麗なギター・アンサンブルが見事にリメイクされているけど、もう少し原曲のようにギターを前面に押し出してほしかった。EPに収録されていたアウトロの会話部分がなくなってコンパクトになっているのは嬉しい。原曲は『Suitcase 2』収録されていて、本作の先行シングルにもなった「Headache Revolution」はジョンのドカドカドラムが本当に素晴らしい。クリス・スルサレンコはジョンがダーマ・バムズにいた頃からの20年来の知り合いだそうだ。二人の演奏がやたらと息が合っているのもそのためかも。(ちなみに、本作のブックレットには『Headache Revolution』EPのBサイド曲の歌詞も載っている。)そして、同じく 『Suitcase 2』収録のとびきりポップな「Heavy Crown」でフェイド・アウトするラストもまさにフェイディング・キャプテンの異名をとるロバートの面目躍如だ。

近年の彼の作品で良く出てくる、プリミティヴなサイコ色が本作ではほとんど表出していないのも傑作の理由だと思う。あのラフさは強烈すぎてアルバム全体のバランスを欠いてしまいがちなんだよなあ。近年のソロ作とは別の方向で抑制が効いている。あと、クリス・スルサレンコがギターとベースを弾いているためか、同じリズム感で二つの楽器が絡むからまるで宅録ワンマンバンドのようなグルーヴ感がある。しかも彼はギター・ストロークや音色を聴いていてもロバートを意識した演奏をしているのが伝わってくる(特に「Slyph」)から、ボストン・スペースシップスは極めてGBVっぽいんだよなあ。「The Town That's After Me」のラストの手拍子なんて地下室で大量に曲を作っていた初期GBVみたいだし。

若々しいポップな曲を詰め込んでいったら、かえってソロ作よりも隙のない作品になっているのが面白い。ボストン・スペースシップスはロバートのサイド・プロジェクトではなくて新しいバンドなのだ!

2009/2/21

・『PETITS FOURS』の日本盤はDVD付きでインペリアルレコーズから4月に出るそうです。

2009/2/10

ボストン・スペースシップスのサイトが新しくなっています!ロバートのサイトより気合が入っているなあ。

2009/2/4

・「ハイっ、こちらIT課!」でGBVの名前が出てくるシーンがYoutubeにアップロードされていたので紹介します。

最後のドイツ語はが元ネタなのでしょうか?

2009/1/30

・リッチTによると、ハッピー・ジャック・ロック・レコーズのシングルシリーズや『The Butler Stands For All Of Us』EP、『Headache Revolution』EPのBサイドに加えて、10~15曲の未発表曲を収録した『Tug Of War At The Faithful Center』というコンピレーションアルバムが12月に出るそうです。『16歳の合衆国』に使われていた「There Are Other Worlds」も収録されるとのことで楽しみ。

2009/1/29

・『SCORE!』のピーター・バックのセレクションにロバート・ポラードの「Love is Stronger Than Witchcraft」が収録されています!嬉しい。

2009/1/5

・ジョーイ・サンチャゴとデヴィッド・ラヴァーリングのユニット、EVERYBODYのサイトでメールアドレスを登録すると、クリスマスソング「Snow In Los Angeles」のmp3を聴くことができます。歌っているのは6歳のヴァレンティナ・サンチャゴさんだそうです。

2009/1/3

・BLACKOLERO経由のニュース。ヴァイオレット・クラークのブログによると、グランド・ダッチーの『PETITS FOURS』は日本盤が出るそうで、ボーナストラックとDVDも付いてくるとか。楽しみっすね。

・そんなグランド・ダッチーの『Lovesick』EPが2月23日にデジタルリリースされるそうです。トラックリストは以下の通り。

1.Lovesick 2.Vapors 3.The Timbers

「Lovesick」以外はアルバム未収録になるとのことで要チェックですね。

・コスモス結成記念ということでリチャード・デイヴィスのソロアルバム『There's Never Been A Crowd Like This』を聴きました。これは傑作です。アコースティック・ギターのストロークとコード感がたまらない。本作を聴く限りではエアポート5の質感に近くなりそうな気がします。
本作の解説を読んでいて気がついたのは、ザ・モールズの2ndアルバム『Instinct』のメンバーにデイヴィッド・ニューガーデンという人物がいることです。彼はラン・オンのメンバーだったそうですが、GBV Inc.のメンバーにも同姓同名の人がいます。同一人物なのでしょうか?もしそうならば、今回のコラボレーションに彼がかかわっていそうな気がしてなりません。

2009/1/2

・結局リリーススケジュールは変更前のものになるそうです。。

2009/1/1


Robert Pollard 『The Crawling Distance』
09年発表 全10曲35分44秒

本作もトッド・トバイアスがプロデュース、エンジニアリング、ミックスを担当し、ほぼ全ての楽器を演奏している。

『Silverfish Trivia』の続編とでもいうような、主にミドル・テンポの曲で構成されたアルバム。ボストン・スペースシップスと完全に住み分けができたということだと思う。前作『Robert Pollard Is Off To Business』から引き続き洗練された路線を突き進んでいるが、あの作品と比べると地味で暗めの曲が多く、アルバムの完成度としては『Robert Pollard Is Off To Business』の方が上。しかしその暗さが功を奏し、彼のヴォーカルがいつもにも増して前面に押し出されているので、サーカス・デビルズの『Five』に比肩する歌もの作品に仕上がっているのが嬉しい。

トッドにしては珍しくタイトなリズムで、鼓動のようなキックが印象的な「Faking My Harlequin」はラストに「Elevator To Far Worse」(『The Butler Stands For All Of Us』EPに収録)のサビのフレーズが使われている。おそらく音源を発見して使ってみたのだろう。

前作の「To The Path!」のようなマーチソングの「Cave Zone」は女性ヴォーカルのような甲高いコーラスが聞こえるが、おそらくロバートによるもので、サーカス・デビルズでの声音の遊び心がソロ作にも着実に波及していることを感じさせる。

もう何度聴いた分からないほど多くの曲に使われている彼の陰鬱なアルペジオが大フィーチャー(実際弾いているのはトッド)された「Red Cross Vegas Night」は、似たようなギターフレーズでもそこに彼の変幻自在なフックが乗ればたちまち新たなポップ・ソングになってしまうことを見せつけているような佳曲。

シングルにもなった「The Butler Stands For All Of Us」はアルバムタイトルの“Crawling Distance”というフレーズが入っていて、本作を代表する曲だ。“If you can't climb from your crime”というフレーズは素晴らしいし、“君の周りに無駄なものは一切なくなる”なんていう歌詞を成熟した語り口で歌われるからたまらない。

ロバートのアコースティック・ギターが前面に押し出されていてほとんど弾き語りのような「It's Easy」、クリス・ジョージのチェロが不穏さを掻き立てる「On Short Wave」はともにリメイク曲だが、両方とも暗い。アルバム全体のトーンを決定づけているかのよう。あえてこれらのヘビーな曲を選んでいるあたり、ロバートの本作におけるコンセプトは『Silverfish Trivia』に近いのではないかと思わせる。

「No Island」は一見地味だけれど、歌に真正面から向き合った名曲。「The Butler Stands For All Of Us」に続いて“I'll be there”というフレーズが再び出てくるのが印象的。

急激にスライドするギターリフが激しい「Silence Be Destroyed」は大人びた本作では異色だが、『Standard Gargoyle Decisions』で顕著に聴くことのできた彼の“サイコ”な側面が出てこないわけがない。こういった曲を挟み込むあたりがチャーミング。

アコースティック・ギターの循環コードがとても明るい「Imaginary Queen Ann」がハイライト。重たい本作の中では清涼感がある曲だ。

今まで溜めていたものが爆発したようなラストの「Too Much Fun」はやけくそのように“Too Much Fun”と歌い上げ、曲の最後ではライヴのごとく“また来てくれ!”と投げかけるので、思わず一曲目からリピートして聴いてしまう。


Boston Spaceships 『Headache Revolution』EP
08年発表 全4曲7分30秒

ボストン・スペースシップスの2ndアルバム『The Planets Are Blasted』からの先行シングル。タイトル曲の「Headache Revolution」は『Suitcase 2』に収録されていた曲のリメイク。(『Suitcase 2』のヴァージョンは『Isolation Drills』のCDを使って行くことのできる音源サイトにビデオとして発表された時のものと同じものらしいが、私は未見。)暴れるようなイントロのギターと綺麗なアルペジオはそのままに、ドカドカドラムとブリブリいうベースで見事にバンドサウンドに仕上げている。これと「Canned Food Demons」を聴く限りではアルバムは前作の出来を上回りそうな予感がする。

Aサイドは「Headache Revolution」のみで、Bサイドにはフルバンド作品が3曲収録されている。やたらとラフなのでまるでGBVだ。以下メモ。

「Dementia Is Rising」
早急なギターリフが可愛らしい曲。ASSだとかが出てくる歌詞はソロ作と隔たりを感じる。

「Take That Off (And Put This On)」
テイスティーズみたいなガレージサウンドが楽しい。短い尺で構成が目まぐるしく変わる、ロバートお得意のミニチュア・プログ・ロック・ソングの好例。

「7 Is The Hot Noose」
緩急が効いた佳曲。ほのかに聞こえるギターリフが素敵。いきなり挿入されるピコピコ音がインパクト大。

2008/12/31

・先日書いたスケジュールに変更があったようなのでお知らせします。
『Jar Of Jam Ton Of Bricks』が4月後半か5月前半に、『Gringo』が8月に、そして『Zero To 99』が10月発売されるそうです。

2008/12/30

・DTSにRICH Tによる2009年のロバート関連作品リリース・スケジュールの書き込みがあったので転載します。

January 20 - Robert Pollard - The Crawling Distance
February 17 - Boston Spaceships - The Planets Are Blasted
April - Circus Devils - Gringo
May - Cosmos (Bob and Richard Davies) - Jar Of Jam Ton Of Bricks
June - Robert Pollard - Elephant Jokes
September - Boston Spaceships - Zero To 99

『The Crawling Distance』と『The Planets Are Blasted』は以前発表されているので置いておくとして、10月に出ると思われたサーカス・デビルズの新作『Gringo』が4月に出るとは驚き。前作から半年しか経っていないのに!10月にも別のアルバムが予定されている噂もあるので、来年は2作品楽しめるかもしれません。

でも今回最も衝撃的なのはロバートとリチャード・デイヴィス(ザ・モールズ、カーディナル)のコスモスという新ユニットの『Jar Of Jam Ton Of Bricks』という作品でしょう。RICHによると、このアルバムはキーン・ブラザーズやゴー・バック・スノーボールみたいなポスタルロック形式で作られた模様。リチャードがヴォーカルを録った曲も4つ収録されるとか。

ロバートの新作『Elephant Jokes』は現時点ではEPなのかアルバムなのかは不明。ボストン・スペースシップスの『Zero To 99』はおそらく3rdアルバム(インタビューで言っていた通り1年間に3枚出すなんて凄い!)。来年もハイペースですね。

MAGNET誌に上記ニュース記事がありました。リンク先では『The Planets Are Blasted』から「Canned Food Demons」、『Gringo』から「Every Moment Flame On」も聴くことができます。二曲とも名曲。「Canned Food Demons」はドラムマシーンを使ったようなリズムが最高!「Every Moment Flame On」はサーカス・デビルズにしてはかなりキャッチーな曲ですね。

2008/11/27


Robert Pollard 『The Butler Stands For All Of Us』EP
08年発表 全5曲9分48秒

タイトル曲は『The Clowling Distance』からのシングルカット。 『Silverfish Trivia』EPに収録されていた「Circle Saw Boys Club」や「Touched To Be Sure」を思い出させるミドル・テンポの楽曲で、ねじれるようなギターリフに乗せてロバートがゆるやかに歌い上げる。まさに成熟した50男の洗練の境地。

この曲を聴くと『Silverfish Trivia』EPの重要性を改めて感じさせられる。むしろ曲数が抑えられ、洗練された曲を厳選するようになった今になってみると、あの作品はEPというよりアルバムという扱いの方が適切だ。当時ロバートがあの作品を“ミニLP”として扱っていた意図が今ならよく分かる。『Silverfish Trivia』→『Robert Pollard Is Off To Business』→本作という線を見た場合、違和感のない流れだし。

洗練されたAサイドとは一転して、Bサイドには初期GBVのような質感を持ったラフなデモ音源が4曲収録されている。最近の作品ではザ・テイクオーヴァーズの「Little Green Onion Man」EPのBサイドに近い印象だ。以下、曲目に関するメモ。

「First Wave」
「Caught Waves Again」や「Waved Out」、「Wave, Etc.」の系譜に連なる(?)波ソング。「Butcher Man」のような唸るスタイルだから最近の弾き語りのデモ音源だと思われる。この曲も「Butcher Man」みたいに後でリメイクされるかも。サビのベースラインなんてちゃんと録音したら疾走感が出そうで楽しみ。

「Elevator To Far Worse」
スーツケースに入っているようなバンド形式でのデモ音源。クレジットにはロバート以外にジム・ポラード、ミッチ・ミッチェル、ケヴィン・フェンネルらの名前も載っているので、昔のGBVの音源だと思う。“Elevator To Far Worse”というフレーズをエコーがかかったヴォーカルで、さらにセルフエコーをかけて歌うからものすごい重なり具合で最高。

「The Throat Is Young」
カラカラいうベルの音(店のドアを開けた時に鳴るような感じの音)とロバートの“テケレッケ”というストロークのギターが相まってとても清涼感がある曲。アウトロのギターソロもイカス!タイトルを見て昔の曲かと思ったけど、声質を聴く限りでは最近の曲だと思う。

「I Would Be A Fish Tank」
名曲。ギターリフをそのままなぞった歌メロなのに、なんでここまで歌心にあふれているのだろう。彼の弾き語りでのアルべジオはベース音がはっきりしているから、それが功を奏しているのかな?

2008/11/26

・ブラック・フランシスとヴァイオレット・クラークのユニット、グランド・ダッチーの1stアルバム『Petits Fours』が来年の2月16日にCooking Vinylから発売! トラックリストは以下の通り。リーク音源の「Fort Wayne」を聴く限りではフォーク路線に仕上がっていそうな気がするので楽しみっすね。

1. Come On Over To My House
2. Lovesick
3. Fort Wayne
4. Seeing Stars
5. Black Suit
6. The Long Song
7. Break The Angels
8. Ermesinde
9. Volcano!

2008/11/13


『EAT6』到着。『EAT4』と同様にコラージュのみの作品です。今回はDo The Collageから採られたコラージュが多い。見ているだけで興奮する。「MAGIC BUS HAS MOVED」なんていうタイトルの作品もあったり、相変わらずザ・フーが好きなんだね。先日発売された集大成作品『Town Of Mirrors』でさえ、本作と比べるとかしこまった感じがしてくる程どっちらけ感満点。今までのEATでは一番好きかも。『The Crawling Distance』と『The Planets Are Blasted』のジャケットも載っていますよ。日本でも展覧会をやってほしいなあ。

2008/10/27

・自己紹介ページがなかったのでiddyにプロフィールページを作りました。あと、当サイトのRSS配信も試しにしてみました(あんまり意味ないかも)。このサイトはトップページに4年間分のログが載っているのでそろそろ整理しようと思います。再構成もしようかな。

2008/10/20

Pitchforkに新作のトラックリストが掲載されていたので転載する。

Robert Pollard: The Crawling Distance:

01 Faking My Harlequin
02 Cave Zone
03 Red Cross Vegas Night
04 The Butler Stands For All of Us
05 It's Easy
06 No Island
07 By Silence Be Destroyed
08 Imaginary Queen Ann
09 On Shortwave
10 Too Much Fun

またしても10曲入りの作品になるようです。ボストン・スペースシップスの結成でソロ作は洗練する方向に突き進みそうですね。あと、『Suitcase』に収録されていた「It's Easy」と「On Shortwave」がソロ名義でリメイクされるのは意外です。

ここで収録曲「By Silence Be Destroyed」が試聴できます。サイコ・アンド・ザ・バーズっぽい曲だなあ。彼の場合洗練されていくと同時にプリミティヴになっていくのが面白い。

Boston Spaceships: The Planets Are Blasted:

01 Canned Food Demons
02 Dorothy's a Planet
03 Tattoo Mission
04 Keep Me Down
05 Big O Gets an Earful
06 Catherine From Mid October
07 Headache Revolution
08 Slyph
09 UFO Love Letters
10 Lake of Fire
11) Queen of Stormy Weather
12) The Town That's After Me
13) Sight on Sight
14) Heavy Crown

リメイク曲は「Heavy Crown」以外にも「Dorothy's a Planet」と「Headache Revolution」、そして「Catherine From Mid October」が収録されるようです。ロバートの中でも屈指の美しい曲「Catherine From Mid October」はバンドサウンドでどのようになるのか楽しみ。記事によるとグレッグ・デモズ(!)やザ・クリブスのゲイリー・ジャーマン、ディセンバリスツのクリス・ファンクも参加するらしい。

2008/9/27

・ボストン・スペースシップス繋がりでボストンを聴いていて思ったこと。
ボストンのアルバムのジャケって宇宙船(スペースシップ・ギター)ばかりが出てくるんだけど、やっぱり関係あるのかな?あと、寡作な彼らと多作なロバートとは一見正反対のようだけど、トム・ショルツが宅録マニアであることを知り、両者に通じるものとしてD.I.Y.精神があると感じた。そう考えると決してボストン・スペースシップスは(笑)で済まされるようなバンド名ではないよな。

・9月25日にSouthgate Houseで行われたライヴのセットリストがすごい。最近のインタビューで今までさんざんやった曲はやらないと言っていたのでどのような曲をやるのか気になっていたけど、新曲か今までやらなかった曲ばかりじゃないか!定番の「Game of Pricks」や「Tractor Rape Chain」はもちろん、去年出た『Standard Gargoyle Decisions』と『Coast To Coast Carpet Of Love』からすらもちっともやらないとは。50を過ぎてこの挑戦的な姿勢は心から尊敬する。彼はボストン・スペースシップスのアルバムをビートルズのように一年間に3枚のペースで出すとも言っていたし(もう既に3rdアルバム用のデモを録り終えたらしい。)、バンドを組んでからますます過剰になっていくなあ。このバンドはほとんどGBVみたいなものなので、今後のソロ作との住み分けが気になる。

Boston Spaceships @ Southgate House 2008/9/25
1. Psych Threat
2. Zero Fix
3. To The Path!
4. Father's Favorite Temperature (The Takeovers - Bad Football)
5. You Satisfy Me
6. The Blondes
7. Ready To Pop
8. The Butler Stands For All Of Us (from upcoming Pollard 7" of same name)
9. Heavy Crown (from next Boston Spaceships record)
10. No One But I
11. Love Theory (Psycho And The Birds - We've Moved)
12. Rat Trap
13. The Original Heart
14. Brown Submarine
15. Headache Revolution (Guided By Voices - Suitcase 2)
16. Weatherman And Skin Goddess
17. North 11 AM
18. 1 Years Old
19. Two Girl Area
20. Still In Rome
21. Winston's Atomic Bird
22. Catherine From Mid-October (Robert Pollard - Zoom EP)
23. First Spill Is Free (The Takeovers - Turn To Red)
24. Andy Playboy
25. Blue Gil (Guided By Voices - Suitcase)
26. Little Green Onion Man (The Takeovers - Bad Football)
27. Confessions Of A Teenage Jerk-Off
28. Ate It Twice
29. Soggy Beavers
30. Dorothy Is A Planet (Guided By Voices - Suitcase)
31. Hound Has The Advantage (Psycho And The Birds - We've Moved)
32. Western Centipede
33. Go For the Exit
34. Wealth & Hell Being

ENCORE

35. Hello There (Cheap Trick cover)
36. Sensational Gravity Boy (Guided By Voices - Briefcase / Red, Hot & Bothered comp)
37. Carnival At The Morning Star School (Guided By Voices - Suitcase)
38. Crutch Came Slinking (Guided By Voices - King Shit And The Golden Boys [Box])
39. Gratification To Concrete

2008/9/18

・キース・ミドルミス氏が作成したブラック・フランシスの「Half Man」のビデオ。原爆をテーマにした歌詞の内容を映像化しているのでファンは必見。

2008/9/17


Boston Spaceships 『Brown Submarine』
ボストン・スペースシップスの1stアルバム。全14曲32分 傑作

これほどまでにポップとは。このキャッチーさは『Normal Happiness』を超えている。歌心に溢れるフックの嵐。ザ・テイクオーヴァーズの作品で披露されていた、ロバートのデモをミュージシャンが演奏して仕上げるというボストン・スペースシップスに近い形式で作られた「BE IT NOT FOR THE SERPENTINE RAIN DODGER」や「Smokestack Bellowing Stars」(どちらも名曲)を聴いてこの路線でアルバム一枚作ったら傑作だろうなあと思っていたらその夢が実現。

「Soggy Beavers」や「Go For The Exit」といった既発曲のリメイクや昔書いた曲が収録されている本作だが、もちろんただのノスタルジックな焼き直しポップなだけで終わらないで、『Standard Gargoyle Decisions』以降の最新の彼のプリミティヴな楽曲も収録されている。「The Killers」のイントロのようなおっさんのメッセージが収録された「Zero Fix」やロビン・ヒッチコック&ザ・ヴィーナス・スリーの「Adventure Rocketship」を彷彿とさせるイントロにピート・タウンゼント風のリフ絡む「Psych Threat」なんてまさに今の彼を象徴する疾走感。

ポップな楽曲を支えるリズム隊の充実も特筆すべき点。ジョン・モーンの職人的な安定したドラミング、『Half Smiles of the Decomposed』から一貫しているクリス・サルサレンコの踊るようなベース。ロバートのフックも際立つ際立つ。特にジョンはいままでのロバート関連の作品では最良のドラマーかも。クリスのギターもストロークを前面に押し出していて最高。

ロバートのギターがほぼ収録されていない点が不満だが、唯一聴ける「Ate It Twice」でのアコギ演奏でだけ披露される彼のそれを聴いただけで本作の製作過程が垣間見えるようで、強烈な印象を受ける。

ところで、ボストン・スペースシップスとザ・テイクオーヴァーズの関係はロバート・ポラード・ウィズ・ダグ・ギラードとライフガーズの関係と似ている。 それぞれの前者がロバートが作った曲を他者が演奏するというスタイル で、後者が彼らが作ったオケにロバートが歌詞とメロディを吹き込むというスタイル。ライフガーズがギタリストのダグが書くハードロックのようなリフが満載で重たい印象だったのに対して、ザ・テイクオーヴァーズの作品はかつてGBVのトリビュート・バンドにいたこともあるクリスの手がける中期GBVを思わせるキャッチーな曲が満載でツボをついてきていた。そんなGBV好きのクリスが絡んでいるからであろうか、本作はロバート・ポラード・ウィズ・ダグ・ギラードの『Speak Kindly of Your Volunteer Fire Department』(傑作)以上にロバートの楽曲のポップさが出ている。

そういえばジョン・モーンが当時のインタビューで本作をレコーディングし終えたのにまだロバートに会っていないって言っていたけど、ロバートって人との直接的接触をしないポスタルロックが好きだよな。後期GBVの作品ではギタリストが他の演奏を聴かない状態で演奏する“ブラインド・ギター・リード”というやり方を好んでいたし。人と人とは根本的に分かり合えないという精神を根底に感じるなあ。ただ面倒なだけかもしれないけどね。

「Ready To Pop」のラストのフレーズの甘い重ね具合なんて『セル・アウト』のザ・フーのようだ。ラストが「Go For The Exit」で終わるところもまだまだ続く予感に満ちていてにくいなあ。

一度はライヴツアーを止めるとまで言った彼が再びやることを決めたのも納得の出来。サイド・プロジェクトの中では最高傑作!

2008/9/10

・RichTによると、ツアーTシャツを買うと以下の曲のMP3をダウンロードできるカードが付いてくるらしいです。通販は無しでライヴ会場限定なのでしょうか?曲目は以下の通り。

1) Robert Pollard - Gratification To Concrete
from the album Robert Pollard Is Off To Business - 2008
2) Boston Spaceships - Go For The Exit
from the album Brown Submarine - 2008
3) Circus Devils - The Girls Will Make It Happen - 2008
from the album Ataxia - 2008
4) Carbon Whales - Welcome To Miami
from the single South - 2008
5) Circus Devils - Every Moment Flame On
from the album Gringo - October, 2009
6) Robert Pollard - By Silence Be Destroyed
from the album The Crawling Distance - January 20, 2009
7) Boston Spaceships - Heavy Crown
from the album The Planets Are Blasted - February 17, 2009

!!!!なんと、2009年の作品の曲名とアルバム名がもう載っています!新年早々ロバートのソロ作とボストン・スペースシップスの2ndアルバムが連発されるなんて楽しみすぎる。「Heavy Crown」は『スーツケース2』に収録されている同名曲のリメイクかな?

・リッチTからさらにリリース情報が追加されました。今年の11月の中旬から下旬にロバート・ポラードの『The Butler Stands For All Of Us』というシングルが7インチとCDで出るそうです。タイトル曲は新作『The Crawling Distance』からのシングルカットで、アルバム未収録のBサイドも4曲入るとか。楽しみっすね。

2008/9/9

・「Winston's Atomic Bird」のビデオ・コンテストの投票が始まりました。私は『Mag Earwhig!』のジャケのキャラクターを使った4番目の作品が好きであります。逆回しを使うところなんかはサーカス・デビルズのPVみたいだ。それにしても短い曲なので4作品をさらっと見れてしまうね。

・Rockathon Recordsのサイトでサーカス・デビルズ6thアルバム『ATAXIA』が予約開始になりました。今作はIpecacから出ないのですね。『Pinball Mars』以来となるティム・トバイアスの復帰作なので激しい作品になりそう。曲目は以下の通り。

1) Under Review
2) Eye Razors
3) Freedom's Monster
4) That's the Spirit (inst.)
5) Backwash Television
6) The Girls Will Make it Happen
7) Mayflower Brought Disease
8) Stars, Stripes, and Crack Pipes
9) Ataxia (inst.)
10) Nets at Every Angle
11) Hi, I'm Martha. How are you?
12) Lunatic Style
13) Get me Extra!
14) I Found the Black Mind
15) He Had All Day
16) Fuzz in the street
17) Rat Faced Ballerina

2008/9/8

・2006年あたりからフランク・ブラックがカヴァーしている「That Burnt Out Rock And Roll」の作曲者であるゲイリー・グリーンって今はカジノ界のドンなのか。

Black Francis - That Burnt Out Rock and Roll

今年の7月5日にアイオワ州デ・モインで行われたライヴらしい。イントロで奏でられる「虹の彼方に」のメロディが印象的なピアノ基調の原曲を激しいロックソングに置き換えているのは流石。

2008/9/7

・ロバート・ポラードが作ったジェントル・ジャイアントとアリス・クーパーのミックステープのトラックリスト。

Gentle Giant

Cry For Everyone
Dog's Life
Think of Me With Kindness
Playing the Game
Aspirations
Cogs in Cogs
Way of Life
A Reunion
Just the Same
on Reflection
His Last Voyage
I'm Turning Around
Memories Of Old Days
Thank You
Friends

Alice Cooper 『Hippo』

Big Apple Dreamin'(Hippo)
Living
Under My Heels
Caught In A Dream
Gutter Cat vs. The Jets
Hard Hearted Alice
Be My Lover
Halo of Flies
Raped and Freezin'
Second Coming
Ballad of Dwight Fry
Teenage Lament
Eighteen
Alma Mater
Generation Landslide
School's Out
Long Way To Go
Luney Tune
Desperado

2008/9/5

・スーパードラッグの『Last Call For Vitriol』の一曲目「Baby Goes To Eleven」はヴォーカルのメロディラインやギターの音色やストローク、"she created the heavens baby goes to eleven"なんていうフレーズ含め極めてロバート・ポラード的な名曲。最初ロバートとの共作曲かと思ったよ。この曲に彼はバックコーラスで参加しているんだけど、実は作曲にも関わっていたりして。

・Disarm The Settlersにロバート・ポラードが作ったさまざまなミュージシャンのミックステープのトラックリストが載っているトピックがあり、それがとても興味深いのでとりあえず現時点で明らかになっているものを転載しておきます。ヒードやリッチTがらみの情報なので信憑性は高いでしょう。早速この順番で聴いてみなくちゃ。他のミックステープはドアーズやジェントル・ジャイアントやQ65などなどあるらしいので知りたいなあ。

YES 『Send An Instant Karma』

Time And A Word
Yours Is No Disgrace
Starship Trooper
I've Seen All Good People
Roundabout
We Have Heaven
Long Distance Runaround
Heart of the Sunrise
And You And I

Paul Westerberg 『Talent Show』

1.Color Me Impressed
2. Baby Learns To Crawl
3. Hold My Life
4. Androgynous
5. Dirt To Mud
6.Alex Chilton
7. We'll Inherit The Earth
8. Only Lie Worth Telling
9. Left Of The Dial
10. Self Defense
11. I Will Dare
12. Got You Down
13. I'll Be You
14. Nothing To No One
15. Bastards Of Young
16. Don't Want Never
17. Little Mascara
18. Sky Way
19. Answering Machine
20. Mr. Rabbit
21. Let The Bad Times Roll
22. Talent Show
23. If Only You Were Lonely
24. Never Mind

The Keith Relf Comp: 『All The Falling Angels』

1. Over Under Sideways Down
2. I Can't Make Your Way
3. Farewell
4. He's Always There
5. Ever Since The World Began
6. Knowing
7. Little Boy Soldier
8. Puzzles
9. Only The Black Rose
10. Together Now
11. Silver Tightrope
12. All The Falling Angels

Beach Boys 『Tootsie Roll』

The Whole World
Disney Girls
Heroes and Villians
Cabinessence
Old Master Painter/You Are My Sunshine
Mt. Vernon & Fairway Theme
Good Vibrations
River Song
All I Wanna Do
Wonderful
Sail on Sailor
Forever
Vegetables
It's About Time
A Day in the Life of a Tree
She's Going Bald
Child is the Father to the Moon
Surf's Up
California Saga
Our Sweet Love
God Only Knows

Roxy Music 『The Bob』

Dance Away
Virginia Plain
In Every Dream Home A Heartache
Just Like You
Casanova
A ReallY Good Time
More Than This
The Bob
Spin Me Round
Mother of Pearl
Still Falls The Rain
Chance Meeting
Love is the Drug
A Song For Europe

David Bowie 『Hanging Out With The Dwarf Men』

Crystal Japan
Right On Mother
Star Man
Boys Keep Swinging
Oh You Pretty Things
Cracked Actor
Because You're Young
The Bewlay Bothers
Ziggy Stardust
Love Song
Space Oddity
Heores
Changes
Soul Love
When I'm Five
All The Young Dudes
Life On Mars?
Quicksand
Under Pressure
Memory Of A Free Festival

King Crimson

In The Court of the Crimson King
The Great Deceiver
Lament
Peace - A Theme
21st Century Schizoid Man
Trio
Indoor Games
Moonchild
Larks' Tongues In Aspic
Ladies of the Road
Lady of the Dancing Water
Prince Rupert Awakes
Red
Cadence and Cascade
I Talk to the Wind
End - A Theme

『The Cub Scout Bowling Pins』 Best of Chris Stamey and Peter Holsapple

Condition Red (Stamey)
Non Sequitor (Stamey/Rigby)
The Summer Sun (Stamey)
S'il Vous Plait (Stamey)
Black And White (Holsapple)
She's Not Worried (Stamey)
Espionage (Stamey)
Big Brown Eyes (Holsapple)
Moving In Your Sleep (Holsapple)
Living A Lie (Holsapple)
We Were Happy There (Holsapple)
Ask For Jill (Stamey)
Nothing Is Wrong (Holsapple)
Neverland (Holsapple)
Depth Of Field (Stamey)
Face Of The Crowd (Stamey)
Love Is For Lovers (Holsapple)
Cara Lee (Stamey)
From The Word Go (Stamey)
Molly Says (Holsapple)
Angels (Hollsapple/Stamey)
Geometry (Stamey)
You Haven't Got The Right To Treat Me Wrong (Stamey)
In Spanish Harlem (Stamey)

Cheap Trick 『The Unsinkable Fats Domino』

Hello There
Hot Love
Speak Now Or Forever Hold Your Peace
He's A Whore
Mandocello
She's Tight
Fan Club
On Top Of The World
Downed
You're Takin' Me Back
Taxman, Mr. Theif
Stop This Game
Southern Girls
Come On Come On
Way Of The World
The World's Greatest Lover
If You Want My Love
Oh Candy
Oh Caroline
Stiff Competition
Surrender

2008/8/31

ここでファン(メーリングリストPostal Blowfishのメンバー)らによる『BOX』のトリビュート・アルバム『Monumental Box Tribute』を聴くことができます。アナログ盤『BOX』には『Propeller』も含まれているので、このトリビュート盤にも同作品のカヴァーが収録されています。「Over the Neptune」のイントロまでコピーしていて愛を感じる作品です。

2008/8/28

『マウンテン・バトルズ』の村上ひさしのライナーで、"ケリーはセバスチャン・バック(元スキッド・ロウ)やジミー・チェンバレン(元スマッシング・パンプキンズ)らと共にケリー・ディール6000というバンドを~" って書いてあるけど、これってケリー・ディール6000じゃなくてラスト・ハード・メンのことだと思う。

2008/8/26

・ピクシーズやキム・ディールのトリビュート盤を出しているAmerican Laundromat Recordsから出るザ・キュアーのトリビュート盤『JUST LIKE HEAVEN - A TRIBUTE TO THE CURE』にブラック・フランシスとヴァイオレット・クラークのユニット、グランド・ダッチーによる「A Strange Day」のカヴァーが収録されるそうです。このユニットはもう既に1stアルバムを録り終えているそうで、今年中にはリリース予定だとか。楽しみっすね。

2008/8/25

・ブラジルのsenhor f.comによるダグ・ギラードのインタビュー記事の最後のリンク先で「Everybody Thinks I'm a Raincloud (When I'm not Looking)」をカヴァーしているSuperguidis(スーパーガイディズ)が気になる。「Mais um dia de cao」のコーダ部分なんてもろに「Echos Myron」だし、「O cheiro de oleo」のイントロは「Want One?」!彼らは間違いなくGBV好きですね。この人たちはおそらくポルトガル語だけれど、スペイン語の響きと似ているからかメキシコのカフェ・タクーバっぽい質感なのも好み。ブラジルのバンドではCSSより好きです。

2008/8/24

・BMIに登録されているロバート・ポラードの曲を検索してみたら カーボン・ホエールズの曲を発見。あの作品ってクリス・サルサレンコとの共作だったのか。ということでおそらくベーシストのジョースティン・クラークはクリスと思われます。ドラマーのライドは誰だろ?ライディング・ザ・ロウのドラマーだったりして。

・あと衝撃だったのが「Bam Thwok」の作曲者がディール姉妹とリンダ・マラリ(ジョーイの妻)、そしてESPINOZA AARON LEOという人物だということ。この人ってアーリマートのアーロン・エスピノーザかな?

2008/8/23

・8月15日にマージ・レコーズの本社で行われたTown Of Mirrors exhibitで展示されていたコラージュがウェブ上で公開されました。 以前公開されたDo the Collageよりも気合いを感じるなあ。色彩が鮮やかで素晴らしい。まだ値段が書いてあるものはRichTに連絡すれば購入できるみたいです。値段の交渉もきくとか。

2008/8/13


Boston Spaceships 『You Satisfy Me / Impossible Octopus』
ボストン・スペースシップスの7インチシングル。全2曲6分8秒。
アルバム『Brown Submarine』からのシングルカット曲である「You Satisfy Me」は名曲。今年発表された彼の曲では「Kiss the Quiet Man」に匹敵する出来。ラストのEverywhere the people go~のフレーズのリフレインがリフとからんで素晴らしい余韻を引き起こす。アルバムがますます楽しみになるなあ。

Bサイドの「Impossible Octopus」は「You Satisfy Me」を逆回転させた曲。元々フックが目立つ曲だからか逆回転でもそれなりに聴けるのが面白い。っていうかロバートってこういった遊び心をあまり見せないので新鮮です。

ジャケットはおそらくロバートと思われる人物が両親指を突き上げている写真(携帯電話で撮ったと思われる画質)の上に「You Satisfy Me」の歌詞が書かれている。裏ジャケは左右反転させた写真に「Impossible Octopus」の歌詞が書かれていて、ほぼスペルが逆になっている。「Impossible Octopus」の最初の歌詞は「You Satisfy Me」の最後のフレーズの"You Satisfy Me!"を逆にして"Impossible Octopus!"としているけれど、そうは聞こえないなあ。ちなみに本作はレッド・カラーのアナログ盤です。


Carbon Whales 『South』
カーボン・ホエールズのEP。全4曲10分7秒
かつてないほどワイアー愛にあふれた「Welcome To Miami」でつかみはOK。コリン・ニューマンのモノマネをしているとしか思えないぜ。2曲目の「Work Into Me」は"WORK! LIFE!"を自由に何度も言うフレーズがキャッチーな曲。そして、ヴォーカルもリフもリズムも重たい「False Teeth」を経て綺麗なアルペジオとタイトなドラムの上にベースが踊る「The Jeep」へ流れるように移行する瞬間は素晴らしい。R.E.M.のような疾走感あふれるこの曲はヴィブラスラップのアクセントがとても効果的。

ヴォーカル&ギターのボブ・エヴァンスは明らかにロバートなんだが、そのほかのメンバーであるジョースティン・クラークとライドの正体は今のところ不明。プロデューサーのゴードン・ジェサップという人物も謎だし。1979年にオハイオ州リヴァプール市のヴァンパイア・コモンウェルスという所でダッダによって録音されたという記述もあるのだが、怪しいのなんのって。BMIに登録しているロバートの曲は作品のどこかにneedmore songsと書かれているのに今回はないのが気になるなあ。実態の知れない謎めいたグループだけれど、ワイアーやR.E.M.のロバートへの影響が垣間見れるかなりの好盤です。

注)いままでウェールズって書いていたけどホエールズに訂正した。

2008/8/12

・BBCのゴルフのニュース映像で「Hold on Hope」が使われています。この曲ゴルフ映えするなあ。

2008/8/4

パディ・コンシダインがヴォーカルを務めるバンド、ライディング・ザ・ロウに今注目しています。カーボン・ホエールズってロバートと彼らのコラボレーションなんじゃないかとファンの間では話題になっているし、曲もGBVフォロワーとして最良の部類に入ると思ました。これで『ホット・ファズ』もGBVの文脈で観れるというもの。

2008/7/31

ここでGBVのブートレグが落とせます。
『Power of Suck』ということになっていますが、いくつかの曲は既に発表済みの作品からとられているので、完全版ではないと思います。でも、「Sheetkickers (demo)」と「Speak Like Men (demo)」、「Sweeping Bones」、「Superwhore (re-vocaled Albini version)」は(おそらく)未発表曲です。夏のお供にどうぞ。

2008/7/30

ボストン・スペースシップスのサイトが更新されていて、アルバム『Brown Submarine』の一曲目である「Winston's Atomic Bird」を聴くことができるようになっています。「Little Green Onion Man」を彷彿とさせるクリスのうねるベースがたまらない佳曲です。あと、この曲でファン・ビデオ・コンテストが行われるようで、大賞の作品にはサイン入りの『Brown Submarine』LPがプレゼントされるらしいです。

2008/7/29

・ボストン・スペースシップスの7インチシングル『YOU SATISFY ME』が予約開始になりました。 Bサイド曲の「Impossible Octopus」は「YOU SATISFY ME」の逆回しヴァージョンらしいです。作曲者名もRobert Pollardを逆にしたTrebor Drallopとなっています。ギャグなんでしょうか?


『Live at the Hotel Utah Saloon USB』到着
256MBのUSBドライヴに収録されたライヴ音源の形式はmp3で、ビットレートは320kbpsでした。mp3だけをiTunesなどで再生することもできるのは勿論、ドライヴ内にあるhtmlファイルを開いてプレイヤーがついたページから聴くこともできます。

ギター一本で行う彼のライヴは『Christmass』でも披露されていますが、本作はそれよりももっとリラックスした演奏です。BF改名以降のロックよりな路線でフォーキーなFB後期曲がガシガシ演奏されて思いきり堪能できるのですが、やたらと溜めたり引き延ばすアレンジが効いているので彼の曲を一通り聴いたファン向けの内容だと思いました。欲を言えばmp3タグをちゃんと打っておいてほしかったことくらい。MCがある曲の名前の頭に(gab)とついているのはチャーミングだけどね。

Guided By Voices @ Hara Arena - Unleashed! The Large-Hearted Boy
ロバートがステージを左右に動きまくり!うひゃあかっこよい。とても貴重な94年のライヴ映像です。

2008/7/23

・ポール・ウェスターバーグの『49:00』の非公式トラックリストに「Back To Saturn X Radio Report II」という曲があるのが気になる。たとえファンが勝手に作ったリストでも。アルバムは今ダウンロード購入中。早く聴きたい!

・『49:00』聴いた。「Back To Saturn X Radio Report II」にあたる部分はビートルズやステッペンウルフなどのカヴァー・コラージュ作品でした。それにしてもアルバム丸ごと「Back To Saturn X Radio Report」っていうか、曲間のないミックステープみたいな感じがとてもGBVっぽいなあ。『Fiction Man』を思い出した。お勧めです。

2008/7/22

fantagraphicsのflickrページにて『Town of Mirrors: The Reassembled Imagery of Robert Pollard』が少し公開されています。ぐぐ!ページいっぱいに溢れるコラージュがたまらない。裏表紙を見てなんとなくこれを思い出した。

2008/7/21

・Happy Jack Rock Records Single Series(7から12のBサイドのみ)メモ

「Street Velocity」
前半は崩れ落ちるような重たいメロディ部分と牧歌的なシャッフルリズムが交互に繰り返される構成で、後半は早急になってころころメロディが変わりロバートの歌メロがグイグイ高みに到達する楽しい曲。『Silverfish Trivia』の初期ヴァージョンでは「3rd Generation Punks」というタイトルで収録される予定だったらしい。トッド・トバイアスがプロデュースしている。

「Spirit Of The Fly」
前半はロバートのギター弾き語りで、後半は同じメロディをトッドの一人バックバンド演奏のみで歌はない。ロバートのデモ→それを聴いたトッドが演奏→ロバートが歌入れという近年の二人の楽曲作成の途中までを垣間見れるような曲。ロバートとトッドによるプロデュース作品。

「Speak Again」
『Crickets』のボーナストラックとして収録されていたリトル・ボビー・ポップの「You've Taken Me In」の別ヴァージョン曲。トッドに加えてクリス・ジョージとマーク・ベックらによるプロデュース作品。 「You've Taken Me In」にはなかったInvertらのものと思われるストリングスが入っているんだけど、それが曲のリズムとずれていて違和感が強烈。 「You've Taken Me In」の方は「Street Velocity」のように『Silverfish Trivia』に収録予定だったみたいだけど、「Speak Again」は一体なんだろう、没テイクでしょうか?

そういえば、この二曲とも『Silverfish Trivia』のラストに収録されているストリングスのインスト曲「Speak In Many Colors」と同じメロディでした。リッチTによると、「Speak In Many Colors」はもともとフルバンドサウンドの曲で、ロバートがヴォーカル部分をカットしてクリス・ジョージにストリングス・ヴァージョンを作ってくれるように頼んだらしいです。それを考慮すると、「You've Taken Me In」が「Speak In Many Colors」の大元ネタにあたり、「Speak Again」は歌がある状態でストリングスを入れてみた試行錯誤の過程に生まれた曲だと思います。

「Battle For Mankind 2」
「Battle For Mankind」の続編。ロバートとリッチ・チュレルの共作曲ということになっています。このシリーズは「Back To Saturn X Radio Report」を彷彿とさせませすね。あの曲の切れ端たちが後に完全な形でリリースされたことを考えると、「Battle For Mankind」のそれらもいずれ何らかの形で音源化される思います。前作と同様にロバートのデモの切れ端で構成されていて、アシッド・ランチの「Oh, Siren」の狂乱ヴォイスや、「Liar's Tale」のより暖かくしたようなヴァージョンが聴けます!、でもビートルズのカヴァーが入っていた前作の方がインパクトがあったなあ。プロデューサー名はなく、アレンジャーとしてロバートとリッチの名前が書かれています。

「Revolver Tricks (Stanley West)」
『The Completed Soundtrack For The Tropic Of Nipples』に収録されていたロバートとジム・シェパードとの共作曲「Revolver Tricks」 とそっくり。同じテイクのような気がする。あと、アナログ盤には作曲者やプロデューサー名が書かれていなくて、Revolver TricksとStanley Westで行替えしてあるのであたかもStanley Westというミュージシャンが書いた曲のように見えます。『スーツケース』風の妄想なのかミスなのか分かりません。

「Frostman (Long Version)」
『Isolation Drills』に収録されていた「Frostman」のロング・ヴァージョン。ロバートのプロデュース作品。 ただのロング・ヴァージョンかと思いきや、なんと『Suitcase 2』に収録されている「Color Coat Drawing」のメロディが使われています。そこに「Frostman」の綺麗なアルペジオが重なるなんて!極上のデモトラック。あと音質は『Isolation Drills』の「Frostman」の方がはるかに良いので、あの曲の貴重さを再認識しました。だってロバートのプリミティブなデモ曲を最高音質で堪能できるから。

・というわけで一通り聴いてきたシングル・シリーズですが、一番良かったのは「Be In The Wild Place」だなあ。この曲は疾走感の塊!2007年のベストソングですよ。CD化が楽しみ。

2008/7/20

・blackfrancis.netのウェブストアで2007年の10月19日にサンフランシスコのホテル・ユタ・サルーンにて行われたライヴが収録されたUSBフラッシュドライヴが販売されています。今では音源のネット販売は普通に行われているけど、ドライヴに入れて売るっていうのは初めて聞いた。そういえば彼ってTuneCoreができてすぐに利用してたし、聴き手への音源の届け方に対して意識が高い人なのかもなあ。曲目は以下の通り。

1. I Burn Today
2. Old Black Dawning
3. Bluefinger
4. Horrible Day
5. Do What You Want (Gyaneshwar)
6. Velouria
7. Tight Black Rubber
8. Space Is Gonna Do Me Good
9. Headache
10. Angels Come To Comfort You
11. All My Ghosts
12. The Water
13. Wave of Mutilation
14. Massif Central
15. I Heard Ramona Sing
16. Bullet
17. Test Pilot Blues
18. The Holiday Song
19. She Took All The Money
20. Dead Man's Curve
21. Brackish Boy
22. Sir Rockabye
23. Mr. Grieves
24. Your Mouth Into Mine
25. I'll Be Blue
26. Sister Isabelle
27. Broken Face
28. Nimrod's Son
29. Jumping Beans
30. Cactus

2008/7/16

・「Love is Stronger than Witchcraft」のPV
再婚相手のサラ・ゼイドとロバートの仲睦まじい様子がたっぷり入ったビデオです。彼がバスタブに入るシーンは『Meet The King (asshole 2)』のジャケットに使われていますね。

2008/7/14

・『EAT5: THE DOGSHIT CHRONICLES』到着。
極初期のロバートの想い出話が読めるので、『Guided by Voices: A Brief History : Twenty-One Years of Hunting Accidents in the Forests of Rock and Roll』を補完する作品だと思います。これからじっくり読まなきゃ。

・製造ミスで遅れているカーボン・ホエールズの『South』が待ち遠しい。そういやファンの間で話題に上がっていたけれど、Rockathonでの彼らの紹介文の最後にある
I Think It Should Be Our Band
の頭文字を採るとIT IS BOBになりますよね。

・シングル『Left Behind』でキャノンボールをカヴァーしていたCSSの『Donkey』はブリーダーズやピクシーズ好きにおすすめです。

2008/7/8

blackoleroでブラック・フランシスの新作になると言われている『Golem』から「Bad News」が試聴できます。『Dog in the Sand』期のカソリックスなサウンドとヴォーカルの曲ですね。アルバムが楽しみ。

2008/7/3

・Spin.comのIn My Roomコーナーにロバート・ポラードが登場。ブームボックス(元義理の兄弟から貰ったのものだったのか!)やコラージュ用の道具、ピート・タウンゼントがギターを振り上げているデザインのポール・フランクのボクサーパンツなどが見れます。ファン必見です。レコード・コレクションの文章で出てくるオハイオ・エクスプレスやレモン・パイパーズを聴いてみたくなりました。『the day the clown cried』の脚本も読んでみたいなあ。

2008/6/20

・rockathon recordsのサイトでカーボン・ホエールズというバンドの『South』というEPが予約開始になっています。発売日は7月15日で、7インチが500枚、CDが1000枚のウェブ限定販売とのこと。説明によると彼らは70年代の無名バンドで、彼らが録音した唯一の作品である『South』をロバートが気に入ったためスポンサーとして出すことになったらしい。バンドメンバーは

ボブ・エヴァンス(ギター、ヴォーカル)
ジョースティン・クラーク(ベース、ヴォーカル)
ライド(ドラムス)

という構成。リンク先で「The Jeep」というR.E.M.風の佳曲が少し聴けるのですが、歌声は極めてロバートっぽい。彼に似すぎていてかなり怪しい。なんだかナイトウォーカーを彷彿とさせる妄想かもしれないなあ。まあとにかく楽しみだ。

また、EAT5も予約開始になっています。これは800部限定らしい。

2008/6/19

pop zeusによると、EAT5と6がリリースされるらしい。7月8日に出る『EAT 5: The Dogshit Chronicles』は文字だけの作品で、ノースリッジ時代のロバートの物語が描かれているらしい。また、9月15日に出る『EAT 6』は全てコラージュの作品になるそうだ。『Town of Mirrors』ももうすぐ出るし、今年は音楽以外の面でも沢山楽しませてくれそうですね。

2008/6/17

・うおおお!gbv inc.のマイスペースページで聴けるボストン・スペースシップスの「Go For The Exit」は『スーツケース』に収録されていた「Go For The Answers」のリメイク曲!素晴らしすぎる。

サイトの方も更新されて、トラックリストとツアー日程が判明しましたので転載します。

『BROWN SUBMARINE』

01 Winston's Atomic Bird
02 Brown Submarine
03 You Satisfy Me
04 Ate It Twice
05 Two Girl Area
06 North 11 A.M.
07 Zero Fix
08 Psych Threat
09 Andy Playboy
10 Rat Trap
11 Soggy Beavers
12 Ready to Pop
13 Still in Rome
14 Go for the Exit

2008 NATION WIDE TOUR

Thu 9/25 Cincinnati - Midpoint Music Festival *
Fri 9/26 Cleveland - Grog Shop *
Sat 9/27 DC - Black Cat *
Mon 9/29 Philadelphia - Johnny Brendas *
Tue 9/30 Boston - Paradise #
Wed 10/01 NYC - Highline Ballroom *
Fri 10/03 Ann Arbor - Blind Pig *
Sat 10/04 Dayton - Dayton Music Fest *
Mon 10/06 Chicago - Double Door *
Tue 10/07 St Paul - Turf Club *
Thu 10/09 Champaign - Higher Ground *
Fri 10/10 St Louis - Bluebird *
Sat 10/11 Memphis - Hi Tone *
Tue 10/14 Austin - The Parish *
Wed 10/15 Dallas - The Loft *
Fri 10/17 Atlanta - The Earl *
Sat 10/18 Nashville - Mercy Lounge *

* tour dates with The High Strung
# tour dates with Big Dipper

「Soggy Beavers」もリメイクするのか。 Pop Zeusによると、この曲に加えて「Dorothy's A Planet」や「It's Easy」も別名でリメイクされているとか。また、それ以外の3分の1は古い未発表曲で、もう3分の1は新曲で構成されているらしい。しかもロバートは毎年アルバムを出すと意気込んでいるっていうのはうれしい。「Go for the Exit」を聴く限り『Speak Kindly of Your Volunteer Fire Department』と比肩するほどの傑作の予感がするものなあ。
あと、7インチシングル『You Satisfy Me b/w Impossible Octopus』が8月5日にHappy Jack Rock Recordsから出るらしい。

2008/6/16

ボストン・スペースシップスのサイトが出来ています!
サイトによると、アルバム『BROWN SUBMARINE』が9月9日にリリースされるそうです。レコーディングは今年の5月にオレゴン州のポートランドとオハイオ州のケントで行われた模様。ジャケットのコラージュはアルバムと同名のものですね。アルバムに参加しているロバート以外のメンバーはクリス・サルサレンコとジョン・モーンだけなのか。
また、彼らのマイスペースのページには9月25日からツアーを開始すると書いてあります。これは楽しみです。

2008/6/7

spinnerのインタビュー記事によると、ロバート・ポラードはボストン・スペースシップスを率いて9月にアルバムを出すらしいです。
なお、マイスペース内の彼のブログ(他にも何種類かあるので本物かどうかは不明です)にはバンドのメンバーが紹介されていて、 リード・ギター&キーボードにトミー・キーン、ギターがクリス・サルサレンコ、ベースにジェイソン・ナーデュシー、そしてドラムスがディセンバリスツのジョン・モーンのようです。

2008/6/1

・なんとスリー・ドリーム・バッグのアルバムが去年出ていたとは!情報に疎すぎるぜ。『Memory Garden』と題されたこのアルバムは、全11曲入りで、「Demons Became Doves」以外は未発表曲で構成されているらしい。250枚限定でジャケットは手作り。売り切れていませんように!

2008/5/30

・strong lions経由で知った情報
ポール・フランクのサングラスの名前には「Atom eyes」や「Blimps go 90」、「Not in my airforce」といった名前が付いています。名付けた人は2004年のNYCでのラスト・ライヴに来ていて、ロバートにサングラスを渡したこともあるらしい。きっと大のGBVファンなのでしょう。

2008/5/24


・『Robert Pollard Is Off to Business』が届いた。傑作。過剰であり続けたロバートがこんなにキッチリとした普通なロック・アルバムを作るとはなあ。 去年の2作(特に『Standard Gargoyle Decisions』)で創作欲を爆発させたからこそ作れたのだと思う。やけっぱち感皆無なミニチュア・プログ・ロック集。
トッドのプロデュースも回を重ねるたびにバリがとれて、決定打とも言える仕事っぷり。クレジットだとロバートはヴォーカルのみ担当になっていて、後は全てトッドが担当しているのにギター・ストロークはロバートものに聴こえてしまう程。まさに一心同体だ。これこそマージで出したほうがいいのに!彼の中で一番で売りやすいアルバムだよ。
もちろん今まで通りの一分台の曲もあるし、アルバム全体に疾走感もある。でも今までなら繰り返さないで終わるパターンが多いのに、今作は曲の構成を「Gratification to Concrete」や「Weatherman and Skin Goddess」のように、一通り終わってからまたそれを繰り返しているものが多いのが印象的。ほんのりとサーカス・デビルズみたいなヴォーカル・スタイルになったり、鋭いギター・フレーズが出てくるのも面白い。一曲目の「The Original Heart」の印象からむりやり言うなら、本作はピーター・ガブリエルがガレージでワオワオやっている感じ。

・いまさらだけど、『Standard Gargoyle Decisions』収録の「Pill Gone Girl」って彼の頭の中で描いている疾走感をそのまま曲にしたような構成で最高だ。

2008/5/18

・GBV関連のおすすめブログ紹介。世界にはコアなファンが沢山いるんですね。

Pop Zeus: Creating the Guided By Voices Tribute Comic Book
最新情報をいち早く取り上げていて、内容は当サイトとかなり被っている。

My Impression Now | GBV song-by-song
GBV関連の曲を一曲ずつ丁寧に紹介している。更新頻度が高い。

A Pollard A Day
こちらも曲単位のブログ。My Impression Now | GBV song-by-songと比べるとコメントは短いけれど、毎回歌詞を載せているのが嬉しい。

The Rock Robot's Guide to Guided By Voices
こちらはアルバム単位で紹介している。最近の作品のまとまったレビューが読めるのでとても貴重。

2008/5/10

・オフ会は無事終了しました。来ていただいた方々、どうもありがとうございました!GBVトークを沢山したので、サイト作りにもやる気がわいてきましたぞ。

2008/5/8

billboard.comの記事によると、ロバート・ポラードは『Robert Pollard Is Off to Business』をひっさげて秋にツアーをやるみたいですね。あと、ボストン・スペースシップスという新バンドも結成すると言っています!メンバーは誰なんだろう?

ここで『Robert Pollard Is Off to Business』が各曲30秒づつ聴けます。うおお期待が高まる!

・『プロペラ』に収録されてる「Quality Of Armor」が日産ヴァーサというカナダの車のCMに使われているそうです。たしかに彼らの中では一番車のCMに合いそうな曲だなあ。

2008/5/6

資料を整理していたら、トビン・スプラウトの97年のトップ10アルバムが出てきたので掲載する。

Tobin Sprout's 1997 Top 10 (From a 12/26/1997 Addicted To Noise article)

1) The Grifters, Full Blown Possession
2) Ron Sexsmith, Other Songs
3) Polvo, Shapes
4) Superchunk, Living Indoors
5) The Apples In Stereo, Tone Soul Evolution
6) Those Bastard Souls, Twentieth Century Chemical
7) The Beatles, Anthology
8) The Bevis Frond, Son of Walter
9) Richard Davis, There's Never Been A Crowd Like This
10) The Who, 30 Years of Maximum R&B
ベヴィス・フロンドはニック・サロマンのバンドか。聴いてみようっと。

2008/4/20

・『Weatherman and Skin Goddess』が届いた。以下感想
「Weatherman and Skin Goddess」
「Rud Fins」のようなメロディの佳曲。ラストで同時に歌われるABCメロが有機的に絡んでいるのは流石。

「Kiss the Quiet Man」
これは名曲!どんどん晴れやかになるフックは勿論素晴らしいんだけど、ラストにそのフックをずらして同時に重ねることでコンパクトに収めているのがたまらない。

「Coat Factory Zero」
「Men Who Create Fright」とゴー・バック・スノーボールの「Calling Zero」を混ぜたような曲。トッドがプロデュースした『Kid Marine』なんていうのがあれば入りそう。

そういやEPのクレジットだとロバートはヴォーカルのみとなっているんだけど、ギターのストロークは彼っぽいなあ。

2008/4/6

・新レーベルGBV Inc.から記念すべき第一作目となる『Weatherman and Skin Goddess』EPが予約開始になっています。今回アナログ盤を注文すると同EPのCDもおまけでついてくるらしい。それにしてもジャケットがかっこいいなあ。今年のロバート関連作品では『Little Green Onion Man』EPのジャケと同じくらい素晴らしい。氷の上にある女性(?)の顔をみると『Under the Bushes Under the Stars』の裏ジャケを思い出す。こんなコラージュがたくさん載っているであろう『Town of Mirrors』が早く読みたいぜ。

・10月に発売されるサーカス・デビルズの新作『ataxia』に収録される「EYE RAZORS」のビデオがyoutubeに公開されています。これをアップロードしたtoddsquatchというユーザーはおそらくトッド本人だと思われます。


Circus Devils「 EYE RAZORS」
シャイで人前に出ることが少ないというトッドの姿を見れるのは貴重。ロバートは胸毛全開のクネクネダンスが面白い。

また、toddsquatchさんは『Sgt. Disco』に収録されている「War Horsies」と「Bogus Reactions」のビデオも公開しています。DIY精神に溢れた人なんだなあ。今後も新しいビデオが公開されるかもしれないのでファンは要チェックです。


Circus Devils 「War Horsies」


Circus Devils 「Bogus Reactions」

2008/3/20

・『We've Moved』は傑作。GBVとして活動を続けていたころのソロ作のような軽みと疾走感がある。前作よりもハイファイになったのも嬉しい。ロバートのリズムのよれに順応しているトッドのドラム、ベース、キーボードを聴くと、ロバートは遂に最良のパートナーに出会ったんだなあと思えて感慨深い。『Enon Beach 』なんてトッドが曲をロバートの鼻歌メロディから発展させているのが分かって、まるで二人の曲作りの途中経過を垣間見ているかのようだ。

2008/2/27

・FBページのリンクがちょっとおかしかったので修正した。
・BF情報
以前紹介したEP『Svn Fngrs』が3月3日に出ます。また、シングル『The Seus』が3月30日にリリースされるそうです。トラックリストは以下の通り。

『The Seus』
1. The Seus (Charles Normal Mix)
2. The Seus (Infadels Remix)
3. The Seus (Matt Tong Bloc Party Mix)

・最強のBF情報ブログblackoleroで未発表曲「Abbabubba」が聴けます。このブログはコアなBFファンにおすすめです。

2008/2/20

Pitchforkの記事によると、ロバート・ポラードはマージを離れ、新たにGuided by Voices, Inc.という自身のレーベルを作ったそうです。このレーベルはロバートのほかにマネージャーのデヴィッド・ニューガーデン、ツアー・マネージャーのリッチ・チュリエル、ビジネス・マネージャーのエリック・ワイズらで運営されるとか。

そして、この新レーベルからソロアルバム『Robert Pollard Is Off to Business』(タイトル最高!)を6月3日にリリース!今作もトッド・トバイアスがプロデュースし、全10曲35分の模様。曲目はこちら。

Robert Pollard Is Off to Business

01 The Original Heart
02 The Blondes
03 1 Years Old
04 Gratification to Concrete
05 No One but I
06 Weatherman and Skin Goddess
07 Confessions of a Teenage Jerk-Off
08 To the Path!
09 Western Centipede
10 Wealth and Hell-Being

また、アルバムの先行EPとして、『Weatherman and Skin Goddess』が4月8日にロバートのサイトのみでCDと12インチがリリースされるらしい。このEPにはタイトル曲のほか、アルバム未収録の「Kiss the Quiet Man」と「Coat Factory Zero」が入る。

さらに、上記のPitchforkのリンク先から「Gratification to Concrete」が聴けます。これを聴くと、ミニチュア・プログ・ロックの極みのようなアルバムになりそうだなあ。非常に楽しみ。 ジャケットはDo the Collageの同名コラージュが使われるのかな?

2008/1/14

・ロバートのサイトの音楽コーナーで『Superman Was A Rocker』から「Love Your Spaceman」が公開されています。リフに絡みつくロバートのフックがたまらない!ちょっとエアポート5っぽい質感の佳曲です。

・ブログに去年の12月1日にニューポートのSouthgate Houseで行われたロバートのライヴの感想を書きました。セットリストは以下の通り。「Now To War」は()されていたのでそのまま記載しました。また、「Motor Away」と「Girls Of Wild Strawberries」はやりませんでした。

Our Gaze
Count Us In
Rud Fins
A Hero Blows The Revolution
Psycho Inertia
Island Lobby
Give Up The Grape
Pegasus Glue Factory
The Killers

Customer's Throat
Life Of A Wife
She Goes Off At Night
Current Desperation
Shadow Port
Get A Faceful
Love Hate Relationship
The Right Thing

Pill Gone Girl
I In The World
Slow Hamiltion
Youth Leagues
When We Were Slaves
Pnumbra
Dumb Lady
Pivotal Film

(Now To War)

Motion Sickness Ghost
Boxing About
I Feel Gone Again
Spider Eyes
Folded Claws
Don't Trust Anybody
Skills Like This

Dancing Girls And Dancing Men
Feel Not Crushed
Miles Under The Skin
Cut Out Witch
Cats Love A Parade
----------------------
A Salty Salute
Rhoda Rhoda
US Mustard Co
Love Is Stronger Than Witchcraft
Shocker In Gloomtown
Tractor Rape Chain
Game Of Pricks
Picture Of Lily
Recovering
----------------------
Motor Away
Girls Of Wild Strawberries

2007/12/17

オンライン版Do the Collage。素晴らしすぎる。見ているだけで自分が覚醒していくような錯覚に陥る。次のソロ作に使われる予定のジャケットもなんてかっこいいのだろう。

公式サイトによると、ブラック・フランシスのミニアルバム「SVN FNGRS」が来年出るそうです。 曲目は以下のとおり。
1. The Seus
2. Garbage Heap
3. Half Man
4. I Sent Away
5. Seven Fingers
6. The Tale Of Lonesome Fetter
7. When They Come To Murder Me

ブラック以外には、ベースにヴァイオレット・クラーク、ドラムスとプロデュースはジェイソン・カーターが担当。サイトでは「The Seus (Charles Normal mix)」と「The Tale Of Lonesome Fetter」が公開されています。「The Seus (Charles Normal mix)」はヒップホップ風のかなり異色な曲。去年「Fastman Raiderman」を出した人物が作った曲とは思えないなあ。さらに マイスペースのブログでは「I Sent Away」のビデオも公開されています!どの曲も激しい創作意欲が感じられてわくわくしますね。来年の彼の活動は楽しみ。

2007/12/6

beggarsjapan.comによると、ザ・ブリーダーズの新作「Mountain Battles」が4月7日に出るらしい!楽しみだなあ。VenusZineのキム・ディールの一問一答インタビューを読むと新作は13曲入りでべースにマンド・ロペス、ドラムスにホセ・メデレス、そしてギター&ボーカルにケリー・ディールが参加する模様。結局キャリー・ブラッドリーは参加しないのかな?

pitchforkにトラックリストが掲載されていたので転記します。
「Mountain Battles」
01 Overglazed
02 Bang On
03 Night of Joy
04 We're Gonna Rise
05 German Studies
06 Spark
07 Istanbul
08 Walk it Off
09 Regalame Esta Noche
10 Here No More
11 No Way
12 It's the Love
13 Mountain Battles

しかもmyspaceのブログによるとマニー・ニエトとベン・マンフリーも録音に関わっているらしい!ますます楽しみです。

2007/11/27

Happy Jack Rock Records Single Series(4から6のBサイドのみ)メモ
・「Sixland (John Shough Version)」は本当に名曲だった!ブリーダーズの「Forced to Drive」を髣髴とさせるメロディから始まりどんどん明るく晴れやかになっていく流れが素晴らしい(「Forced to Drive」はサビで暗くなるのがイマイチなんだよなあ)。分厚いコーラスがひたすら優しい。ジョン・ショウがロバートのメロディをなぞっていてひっくり返るような歌い方なのも最高。ロバートのヴァージョンも聴きたいなあ。

でも「Be In The Wild Place」の方が気に入ったぜ。この曲は2007年のロバート最高傑作だと思う。新作二枚を凝縮したかのような甘いメロディを疾走感満点に激しく畳み掛ける1分54秒の短い曲。私が彼に求める全てが詰まっている。ライブで聴きたいよう!

「Coast To Coast Carpet Of Love」はタイトルに反して重たいリフとドラムで進行する曲。「Met Her At A Seance」をより重くした感じ。だから『Standard Gargoyle Decisions』に入っていてもおかしくない。そういやロバートって「Bee Thousand」みたいにアルバムタイトルの曲を同名のアルバムに収録しないことが多いなあ。その気持ちはなんとなく分かる。奥ゆかしい!

2007/11/26

次の更新から各項目に更新日をつけるようにします。

・DTS経由の2008年のロバート関連作品リリース情報

・Happy Jack Rock Records Single Series
現在も続いている毎月シングル1枚シリーズ。来年の5月まで続きます。今月リリースされるシングルB面の『sixland』はロバートのボーカル・ヴァージョンが見つからないためジョン・ショウ(!)のボーカル・ヴァージョンになっているらしい。超名曲らしいので早く聴きてえぜ。


Robert Pollard『Superman Was A Rocker』(Happy Jack Rock Records)
1月29日発売。全13曲30分。

GBV時代に作ったインスト曲にロバートが歌を吹き込んだもの。曲に参加しているのはミッチ・ミッチェル、ケヴィン・フェンネル、トビン・スプラウト、ケヴィン・マーチ、ダグ・ギラード、ティム・トバイアス、ネイト・ファーレイ(早くソロ作出せよな!) といったGBV汁満点の人たち。共作曲もあるらしい。RichT曰くケヴィン・マーチとの共作曲はかなり良いらしい。GBV解散後のロバートのボーカルスタイルは以前のそれと比べて変わってきているのでどんな仕上がりになるのか楽しみですね。 曲目は以下のとおり。

01 Another Man's Blood
02 Go Down First
03 Back to the Farm
04 Substitute Heaven
05 Prince Alphabet
06 You Drove the Snake Crazy
07 Surveillance
08 Fascination Attempt
09 Love Your Spaceman
10 Jumping
11 St. Leroy
12 Peacock
13 More Hot Dogs Please

あと今作のジャケットはロバート作品の素晴らしい偽ジャケットを作成しているNAVALORAMA作の『From a Compound Eye』の偽ジャケの流用ですね。まさか現実になるとは。これはひょっとして初のファンとのコラボレーションぢゃないか!

っていうか『Zoom』って元々ロバート以外の人物が書いた曲を収録する予定だったらしい。


Psycho and the Birds 『We've Moved』(Happy Jack Rock Records)
トッドとのユニットの2ndアルバム。2月26日発売。

激しくアバンギャルドな『Standard Gargoyle Decisions』(傑作)を聴いても明らかなように、最新のロバートが楽しめるのはトッド色が前面に押し出された作品なんだよ!ラフスケッチの衝動をそのまま彩ることができるトッドがいるから今はロバートは曲を直脳で作り出せている状態なんだと思う。『スーツケース2』に収録されている2005年の弾き語りデモ以降顕著に見られる唸るようなヴォーカル・スタイルがプリミティブすぎて堪らない!だからこそこのアルバムはかなり期待&楽しみ。

曲目は以下のとおり

01 Person Who Lives in a Thundercloud
02 Rains Remain
03 I Love a Revolution
04 Enon Beach
05 Franklin's Famous Graham Cracker Crust
06 Tomorrow Man
07 Corona Grande
08 She Tears Out
09 Love Theory
10 Hound Has the Advantage
11 Poor Old Pine
12 I'm Never Gonna Leave, You're Never Gonna Win
13 Hybertech Green
14 Sharp Apples
15 We've Moved

・Circus Devils『Ataxia』

サーカス・デビルズの6thアルバム。発売日およびレーベルは未定。 またIpecacから出してほしいなあ。

・Town of Mirrors : The Reassembled Imagery of Robert Pollard

ロバートのコラージュや詩を集めた本。6月発売予定。140ページくらいになるとか。『EAT』シリーズの集大成&決定版みたいなものでしょうか。来月には展覧会も開催されるし、より多くの人に彼のコラージュの魅力を知って欲しいなあ。この本は『Usagi Yojimbo』等を出している Fantagraphics Booksから出るのも期待大。

そういや『Superman Was A Rocker』はHappy Jack Rock Recordsから出るんだよなあ。Prom is Coming Recordsは一体なんだったんだよう!

The Bunnies(いつのまにかThe Benniesから改名)の新作はフランク・ブラックがプロデュースするらしい!目出度い!っていうかこんなサイケなバンドだったっけ?

2007/10/15

そういえば海外のライブ情報が公開されていたので、公式サイトの文章を転載します。

Robert Pollard live featuring:

Robert Pollard : frontman
Jason Narducy - bass, backing vox
David Suycott - drums
Dag Juhlin - guitar, backing vox
Mitch Marlow - guitar

FRIDAY NOVEMBER 30th with Death Of Fashion & The Party Downers
Chicago, IL
METRO
Tickets on sale Saturday Oct. 6th at Ticketmaster.com
More info to follow

SATURDAY DECEMBER 1
with Death Of Fashion
Newport, KY
Southgate House 18+
Tickets on sale NOW

今年はこの二公演のみのよう。私は今のところ12月1日の公演に行く予定。

2007/10/8

・『Standard Gargoyle Decisions』に収録されている「Shadow Port」をバックに彼のコラージュ作品が次々と映し出されるビデオが素晴らしすぎる!全部ジャケットに出来るくらいの妄想クオリティ。いったいどういう頭の中してるんだよ!ビデオには先日発売されたコラージュ作品のみの『EAT4』に収録されているものも出てきます。

2007/9/26

Merge Recordsのサイトで『Coast to Coast Carpet of Love』と『Standard Gargoyle Decisions』がフル試聴可能になっています。サイトのfeaturesの下にある各アルバムのバナーから試聴できます。以下ちょっとしたメモ。

『Coast to Coast Carpet of Love』は傑作!!!!!!!!!!『Normal Happiness』で散見されたエグみを取り除いたすごくクリーミーなポップアルバム。対して『Standard Gargoyle Decisions』はサイコ・アンド・ザ・バーズのメジャーデビュー盤という趣の作品。とにかくダーク。まさかこんなに多作なミュージシャンの新曲に意欲的な新鮮さを感じるとは思わなかったぜ。ジャケは過去最高傑作!

っていうかこの二作でのトッド・トバイアスのプロダクションの的確さは素晴らしいとしか言いようが無い。昔書いた曲も織り交ぜられた、従来から続くロバートのポップなソングライティングセンスが光る『Coast to Coast Carpet of Love』におけるプロダクションは、いままでのささくれ立った感じではなく、ロバートのフックと曲のメロディがバランス取れたものとなっていてまさにトッドの新境地といえる。

そしてロバートのソロ作としては異色ともいえるほどアバンギャルドな曲が並ぶ『Standard Gargoyle Decisions』のプロダクションは『Universal Truth and Cycles』以後どんどん強調されてきたトッドの過激なサウンドがさらに進化したものになっている。「Don't Trust Anybody」っていうタイトルがやたら沁みる!

2007/9/4

・なんと!iTunes music storeには『Bluefinger』が二種類売っていて、そのうち一枚は二曲多い!多分外国盤のボーナストラックだと思いますが、それなら国内盤にも入れればよかったのに。曲名は「Polly's Into Me」と「Virginia Reel」。以下感想。

「Polly's Into Me」
『Black Letter Days』期を髣髴とさせるギタープレイで、音は今の感じなのが新鮮な佳曲。

「Virginia Reel」
おおっこれはblackfrancis.netで少しだけ聴くことの出来た曲ではないか! 彼の曲でピアノが前面に押し出された曲は珍しい。ハーマン・ブルードの影響もあるのかな。

2007/8/30

・『Bluefinger』は傑作!

『Christmass』に収録されていた「Demon Girl」等のブラック・フランシス名義の曲はピクシーズ新作用に書かれたもので、その出来の良さにピクシーズ新作を期待していたのだけれど、結局キム・ディールがアルバム作成に乗り気ではなかったらしい。キムって『Title TK』で音響系に走って一見前衛的だけど、案外保守的だなあと思ってしまう。 んでこの作品はベスト盤のボーナストラック用に書いた「Threshold Apprehension 」がきっかけになり、またハーマン・ブルードに影響を受けて出来たらしい。曲のタイトルには彼の絵画から採られたものもある。

一曲目の「Captain Pasty」の肉団子がストレートでなく、ひねくれながら 突進してくるような勢いからして素晴らしい! ベスト盤に収録されていたものは先立って発売されたiTunes Music Storeの同曲Radio Editバージョンと同内容だった「Threshold Apprehension」が今作では5分を超える大作に。ライブで本人も言っていたけど、この曲ってビースティ・ボーイズっぽいよなあ。 「Test Pilot Blues」は「Nadine」みたいなベースライン。カソリックスという一発録りバンド経由してこそ出来た緊張感のある演奏が堪らないし、「Tight Black Rubber」はブラックのラバーフェチっぷりが妄想できて最高。「Angels Come To Comfort You」は歌詞にハーマンの名前が出てくる通り、彼のことをかなり直接的に歌った曲。跳ねるようなリズムに叩き込まれるクチャクチャギターストロークがすごいいい曲なのに最後のサイレン音が蛇足で残念。「Your Mouth into Mine」は前半の不穏な感じからシンガーソングライターの彼のボーカルとギターが前面に押し出される流れが素晴らしくてアルバムで一番気に入った。 ハーマンのカバーである「You Can't Break a Heart and Have it」ではアルバム中で最もシャウトとしていて、いまにも壊れそうな破滅的な感じが出ている。 「She Took All The Money」は冒頭のシャマラマ・ディンダンっていうフレーズが病みつきになる。この曲のSheってニナ・ハーゲンのことっすか? そして最後の「Bluefinger」はソロ作に近い曲。一見けだるいけど、隙間に差し込まれるギターのセンスはナッシュビルでの経験が生きている感じ。また、彼はこの曲についてライブで説明していて、タイトルの由来はハーマンの出身地であるズウォレ(鐘が名産らしい)の隣町のカンペンのベル商が銅貨を一枚一枚数えるときに指が青くなる様子だそうだ。

ヴァイオレットのコーラスがキムの不在を感じさせない程で驚いた。「Repo man」のカバーで歌のうまさは知っていたけど、これほどまでとはなあ。「Threshold Apprehension」なんてかなりキムっぽい。

『Honeycomb』でもそうだったけど、改めて継続は力なりと感じさせる。一人でやってやるという意気込みが音に感じられる傑作。

・「Current Desperation (Angels Speak Of Nothing)/Met Her At A Seance」の感想

「Current Desperation (Angels Speak Of Nothing)」
かなり名曲。ボボボボボボっていうタイトなリフに乗る『Kid Marine』時代を髣髴とさせる音色のリードギターがたまらない。『Rud Fins』とこの曲を聴く限りでは『Standard Gargoyle Decisions』よりも『Coast To Coast Carpet Of Love』の方が楽しみ。

「Met Her At A Seance」
ライブでも披露していた曲。それを考慮に入れなくても既にどこかで聴いた感じさえするほどのロバートのギターストロークとトッドのしゃきっとしたドラムのミドルテンポの佳曲。序盤で「コーマンベイベ」って歌っているように聴こえて平静を保てないのが難点。

2007/8/29
・発売延期していた『Sgt. Disco』は昨日発売になったみたい。

・女だらけのGBVのカバーバンドThe Girl Guides

そういやGBVって最後まで女性メンバーがいなかったよなあ。楽曲で最接近したのはコーラスで参加したキム・ディールくらいかな。普段のおっさんボーカルを聴きなれていると、女性ボーカルのカバーはかなり新鮮。彼女たちやメアリー・ルー・ロード以外もGBVをカバーして欲しい!

・『Spider Eyes/Battle For Mankind』の感想

「Spider Eyes」
『Standard Gargoyle Decisions』のラストを飾る曲。 サイケな電子音の後に雪崩込むようなトッドのドカドカドラミング。いままでで一番激しいかも。アルバムもこんな感じなんでしょうか。ロバートは「Full Sun (Dig the Slowness)」みたいな激しい曲を終わりに持ってきたがりますね。そういえば「Rud Fins」の中盤もあの曲みたいだったし、「Full Sun (Dig the Slowness)」ってロバートの最近の手癖が詰まった曲という意味で結構重要なのかもしれない。2分強の間にころころとメロディが変わるけどロバートのボーカル・プロダクションは終始サイケデリック。ポップな『Coast To Coast Carpet Of Love』とは曲を含めてプロダクションも意識的に分けている気がする。最後にデモトラック風な終わり方が寂しげ。

「Battle For Mankind」
サイト管理者のリッチ・チュレルとの共作曲のコラージュ作品。 「Strawberry fields forever」のカバーやライブの切れ端、テレビ出演時の発言と思われるフレーズ、弾き語りデモで構成されている。「スーツケース」を作る中で発見した音源で作ったらしい。弾き語りデモ以外は聴いていて辛いのでB面で正解だと思う。CD盤のB面集にも入れないで欲しい。

2007/7/1/
・『Rud Fins/Piss Along You Bird』購入。ジャケット無しで白いスリーブに入っていました。以下メモ。

「Rud Fins」
『Coast To Coast Carpet Of Love』に収録される曲。ロバートのボーカルがまるで初期から中期までのようなAM映えするサウンド。最近の作品では甲高いくらいだったのに、この曲では少しエコーがかかって温かみを感じる。このボーカル・プロダクションはトッドの新境地。今までの彼のプロダクションが嫌いな人にも受け入れられるのではないだろうか。これは新作もかなり期待できそう。中盤は「Full Sun (Dig the Slowness)」のような切れ味のあるギターソロ。

「Piss Along You Bird」
ライブでも披露していた曲。この曲もボーカルが昔っぽい。やっぱり彼の声は何重にも重ねると映えるなあ。ブリブリいうベースが堪らない名曲。

・サーカス・デビルズの『Sgt. Disco』が予約開始になりました。アナログ盤はRockathonから出るようですね。

・『Bluefinger』の国内盤が8月22日に出るそうです。 ボーナストラックはないようですが、アナログ盤「Threshold Apprehension」シングルのBサイドに入っていた「Get Away Oil」(ここで少し聴くことができる)も入れて欲しい。

・FBは最近のライブ写真を見ると、彼はマイクのみでギターを持たないようですね。動き回って痩せる予感。あと、FB.netでセットリストを見て驚いたのが、ファットボーイ・スリムの「Rockafeller Skank」をカバーしていること!

2007/6/12
・先週あたりからずっとアクセス数が0になっていて、こんなこともあるかと思っていたのですが、トップページのほとんどすべてを間違えて消去していたことに昨日気がつきました。Googleのキャッシュを見てもだめだったときには、やけになって危うくチラシの裏に移行するところでしたが、なんとか復活しました!

・The Takeoversの『Bad Football』購入。とりあえず、「Little Green Onion Man」は名曲。白眉は「Smokestack Bellowing Stars」。前作の名曲「BE IT NOT FOR THE SERPENTINE RAIN DODGER」を髣髴とさせる、初期GBVを思わせるロバートの甘いメロディと歌を現役バリバリのミュージシャンたちの演奏でなぶる手法で作られた作品。「BOX」や「スーツケース」好きは気に入ると思う。また、ロバートは「Music For Us」ではかつてない歌い方に挑戦している。こんなに感情を込めて(込めない)で歌う彼は初めてだ。


・っていうか、いまとなってはザ・テイクオーバーズは重要なバンドだ。というのは、トッド・トバイアスがプロデュースに全面的に関わっていないからである。

近年のロバート関連の作品のほぼ全て(ソロ作品、サイコ・アンド・ザ・バーズ、サーカス・デビルズ、モーピング・スワンズ)は、彼がプロデュースしていて、さらに、ソロ作やサイコ・アンド・ザ・バーズ、サーカス・デビルズの諸作では彼がほぼ全ての楽器を演奏している。このように、ロバートとトッドは、もうデュオといってもいいくらい密接なかかわりを持っているのだが、作品を聴く方としては、同一人物による演奏やプロダクションには正直マンネリを感じる。特に彼のドラムの音色は癖があるんだよなあ。 しかし、ザ・テイクオーバーズは(キーン・ブラザーズも)、ヴォーカルこそトッド・プロデュースなものの、演奏やプロデューサーが別人なので、楽器の音がかなり新鮮に感じられ、そんな曲の中でロバート歌の魅力もより新鮮に伝わってくるのだ。中期GBVを思い出させる曲の質感もGBVのトリビュートバンドGiant Bug Villageに在籍していたクリス・スルサレンコならでは。ロバートはもっと他のプロデューサーともかかわればいいのに。もう一度ジョン・ショウと組んだ作品も聴いてみたいよ。

また、クリスと組んでいるという点も当サイト的に重要。
クリスは、元GBVのメンバーでもあり、また、オフ・レコーズのオーナーでもある。また、このレーベルはヘドウィグ・アンド・アングリーインチのトリビュート盤『Wig in a Box』を出していて、このアルバムにはFBによるカバーが収録されている。このように彼はGBVとFB好きにとってはかなりの重要人物なのだ。

2007/6/3
robertpollard.netで10月9日に出る新作のトラックリストが掲載されていたので転記しておきます。

『Standard Gargoyle Decisions』

The Killers
Pill Gone Girl
Hero Blows the Revolution
Psycho-Inertia
Shadow Port
Lay Me Down
Butcher Man
Motion Sickness Ghosts
I In The World
Here Comes Garcia
The Island Lobby
Folded Claws
Feel Not Crushed
Accusations
Don’t Trust Anybody
Come Here Beautiful
Spider Eyes

『Coast To Coast Carpet Of Love』

Our Gaze
Count Us In
Exactly What Words Mean
Current Desperation (Angels Speak Of Nothing)
Dumb Lady
Rud Fins
Customer’s Throat
Miles Under The Skin
Penumbra
Slow Hamilton
Looks Is What You Have
I Clap For Strangers
Life Of A Wife
Youth Leagues
When We Were Slaves
Nicely Now

相変わらず多作ですな。サイトによると、『Standard Gargoyle Decisions』は暗くて汚いロックで、『Coast To Coast Carpet Of Love』はポップな作品になるようです。

・『Crickets』購入。サイド・プロジェクトの名曲が満遍なく入っていて、入門には最適だと思いました。『Kid Marine』は名盤だと再確認。いままでのFading Captain Seriesの作品のジャケットが掲載されたブックレットを見ると、『スーツケース 2』の妄想ジャケットで埋め尽くされたブックレットとなんら変わらないことが分かって、彼の作るジャケットには妄想から現実まで一貫したセンスがあると実感しました。

キムとケリー・ディール姉妹とGBVが邂逅した夢のグループであるFreedom Cruiseの「Sensational Gravity Boy (Refraze Version)」が初CD音源化されたのも嬉しい!(でもブックレットのクレジットを見ると、ディール姉妹の名前は書いていない。もしかしたら違うのかも。『Red Hot & Bothered: The Indie Rock Guide To Dating』というコンピレーション・アルバムには同曲の別バージョンが収録されていて、それには彼女たちの名前が入っていたのに。)

2007/5/26
・いつの間にか更新していたblackfrancis.netで新曲のデモ?が公開中です。背景のくるくる回る部分をクリックするとそれぞれの色で別の曲が流れます。4曲のうち、「Rabbit Hole」と「Dead Man's Curve」はライブでも披露していた曲ですね。他の二曲も素晴らしい。サイトはFirefoxでは見ることができなかったので、IEで見ると良いでしょう。

2007/5/25
・ロバート・ポラードは10月9日にマージから『Standard Gargoyle Decisions』と『Coast To Coast Carpet Of Love』という二枚のアルバムを同時に出すらしい!「Coast To Coast Carpet Of Love」はライブでも披露していた新曲のタイトルでもありますね。また、以前紹介したHappy Jack Rock RecordsのAサイドは『Standard Gargoyle Decisions』だけではなく、『Coast To Coast Carpet Of Love』からも採られるとか。

2007/5/19
・Off RecordsのサイトにてThe Takeoversの新作『Bad Football』が予約開始になり、さらにアルバムから「Father's favorite temperature」、「Molly & Zack」、「My will」のMp3が公開されています。どれも良い曲です。特に「My will」。クリスはロバートが書きそうで書かない曲を書くのでTakeoversはサイド・プロジェクトっていうより、ロバートが組んだ新しいバンドっていう感じだなあ。
今作には前作に参加していたダン・ピーターズに加えて、スティーブン・マルクマスやタッド・ドイル、ジョン・モーンらも参加しているそうです。豪華な面子です。 ジャケットは「EAT2」の「You Were Saying?」が元になっていますね。最近のロバート関連のジャケットの中では一番かっこいいと思う。

・Rich Tによると、ロバートが新しいレーベルを作って、そこから一年間毎月一枚ずつ7インチシングルをリリースするようです。レーベルの名前はHappy Jack Rock Records。各シングルのAサイドは次のアルバム『Standard Gargoyle Decisions』に収録される曲で、Bサイドはアルバム未収録曲になるとか。現時点で判明しているAサイド/Bサイドは次のようになっています。
一作目「Rud Fins」/「Piss Along You Bird」
二作目「Spider Eyes」/ 「Battle For Mankind」
各シングルは1000枚限定で、ジャケットは記載される曲名だけが異なる同じデザインになる模様。Bサイドの曲たちは後で『The Pipe Dreams Of Instant Prince Whippet』のように1枚のCDに纏めてリリースする可能性もあるらしい。

あと、Takeoversの『Little Green Onion Man』EPもHappy Jack Rock Recordsから出るようです。レーベルの位置付けがいまいちよくわかりません。

2007/5/18
・『Austin city limits』のDVDを鑑賞した。映像と音が素晴らしいクオリティ。初めてGBVを作品を買う人におすすめです。ラストライブのDVDを持っている人も必見!ラストライブのDVDもこれくらいだったら良かったのに。

2007/5/14
・『Silverfish Trivia』は最初聴いたときはイマイチだったけど、だんだん嵌って病み付きになってきた。いまさらながら傑作!このジワジワくる良さは『Earthquake Glue』に近いなあ。ミドル・テンポの曲にロバートのフー風味なギター・ストロークがこれでもかと織り込まれているし。このEPを聴くと、いかにPsyco and the Birdsが重要なユニットであったかがわかる。

2007/5/10
・FBのライブに当選したので行ってきました。後日感想を書くつもりです。セットリストは以下の通り。
Cactus
Calistan
(I Want To Live On An) Abstract Plain
Song Of The Shrimp
Velouria
Los Angeles
California Bound(中断)
Wave of Mutilation
Manitoba
Nadine
Brackish Boy

2007/5/8
・ブラック・フランシスの「Threshold Apprehension (Radio Edit)」がiTunes Music Storeで発売しています。感想はかっけええええええええええええええええ!!!!!!!!!の一言です。

・iTunes Music Storeにはその他にもFrank Black & 3volution(evolutionと読むの?)によるストゥージズのカバー「Gimme Danger」「Gimme Danger (Nu Grungeopolis Mix)」もありました。この曲は「G.R.A.W 2」というゲームに使われていて、現時点でアルバム未収録ですね。「Repo Man」のカバーよりFBがシャウトしていて気に入りました。

2007/5/5
・サーカス・デビルズの サイトができています。『Sgt. Disco』のジャケットは「LEECH」の流用ですね。

2007/5/4
・ロバートの詩とコラージュが楽しめる本『EAT』シリーズの新作『EAT3:Keep Your Christmas Lights Up Forever』が発売されました。印刷コストがかかるため今回は限定販売になるようです。

2007/4/25
FB来るー!!!

2007/4/17
・『Crickets』と『AUSTIN CITY LIMITS』が予約開始になりました。『AUSTIN CITY LIMITS』はDVD版と二枚組みのCD版で別々の発売になるようです。

『Best of Frank Black '93-'03』のボーナストラックは『Bluefinger』に収録される予定の「Threshold Apprehension」だそうです。
UNCUTによると「Threshold Apprehension」は5月7日にダウンロード販売開始で、5月28日には7インチシングルでも発売されるとか。あと、『Bluefinger』はHerman Broodというオランダのミュージシャンに対してFB(BF?)が受けた印象で作られたらしい。

2007/4/9
ブラック・フランシスのアルバム『Bluefinger』が出るようです。アマゾンのリンクを見ると発売日は9月3日とのこと。国内盤も出して欲しい。

2007/3/19
・フランク・ブラックのベスト盤がでるようです。発売日は5月23日。5月30日。二枚組みで新曲も入るとの事。曲目を見ると初期の3作から多く選出されています。

2007/3/16
・以前はロバートのサイドプロジェクトやソロの作品は Fading Captain Seriesから出ていましたが、このレーベルは 44作目の『Crickets : The Best of the Fading Captain Series 1999-2007』をもって終了し、今後はRecord Company RecordsとProm Is Coming Recordsの二つに分かれます。この二つのレーベルの違いについてのメモ。

・Record Company Recordsはアシッド・ランチなどのサイドプロジェクトの作品をリリースするレーベル
・Prom Is Coming Recordsはマージ以外のロバートのソロ作品をリリースするレーベル

・マルクマスが参加すると噂されているThe Takeoversの2ndアルバム『Bad Football』はOff Recordsから出るようです。前作『Turn to Red』にOff Recordsのレーベルオーナーであるクリスが参加していた関係でしょうか。

・サーカス・デビルズの『Sgt. Disco』はマイク・パットンのIpecacからリリースされるようです。他サイドプロジェクトとは別格扱いですね。

2007/3/15
・robertpollard.netで『Siverfish Trivia』から「CIRCLE SAW BOYS CLUB」が試聴できます。ジャケットが素晴らしい。トラックリストは以下の通り
Come Outside
Circle Saw Boys Club
Wickerman Smile
Touched To Be Sure
Waves, Etc.
Cats Love A Parade
Speak In Many Colors

この作品はProm Is Comingという新レーベルから4月17日に発売されます。7曲入り22分でミニLPという扱いです。最初の「Come Outside」と最後の「Speak In Many Colors」はInvertのクリス・ジョージが関わったストリングスのインスト曲だそう。また、その内の1曲はアシッド・ランチの新作『The Great Houdini Wasn't So Great』に収録されている曲がアレンジされたもののようです。

・「CIRCLE SAW BOYS CLUB」はデモでは「Tavern With Teeth」っていう名前だったそうです。

・『Siverfish Trivia』は当初15曲入りのアルバムになる予定でしたが、ロバートが28曲の新曲を作ってそれをアルバムにしたいため、ミニLPとしたそうです。この新作は秋にマージから出るとのこと。現時点では『Standard Gargoyle Decisions』と呼ばれています。昔の『Siverfish Trivia』用に作った曲達の中で、今回のミニLP版の『Siverfish Trivia』に収録されなかった曲達と『Standard Gargoyle Decisions』から漏れた曲で別のEPも作るかも知れないらしいです。

この間のライブで披露していた時には『Siverfish Trivia』に収録されると思われた
The Killers
Piss Along You Bird
Met Her At A Seance
Life Of A Wife
といった曲のうち二曲は『Crickets』のボーナストラックとして収録されるらしい。

・Austin City LimitsのライブがDVDになるようです。収録日は2004年の11月9日。ゲストがたくさん出演していてお祭りのようなラストライブと違いこのDVDは解散直前の普段のGBVのライブが楽しめるという点で楽しみ。 曲目は以下の通り
Demons Are Real
Pimple Zoo
Everybody Thinks I'm A Raincloud (When I'm Not Looking)
Exit Flagger
Sleep Over Jack
Back To The Lake
Navigating Flood Regions
Window Of My World
Dayton, Ohio-19 Something And 5
Redmen And Their Wives
Girls Of Wild Strawberries
Gold Star For Robot Boy
My Kind Of Soldier
I Am A Tree
My Impression Now
Sad If I Lost It
Do The Earth
Gonna Never Have To Die
Secret Star
The Best Of Jill Hives
Watch Me Jumpstart
Pendulum
Game Of Pricks
Cut-Out Witch
Buzzards And Dreadful Crows
Murder Charge

Encore
Fair Touching
Teenage FBI
Glad Girls
Tractor Rape Chain
I Am A Scientist
Echos Myron

・『Some Drinking Implied 2』のDVDも出るそうです。今回もゲオを前面に押し出して欲しいなあ。

・RichTから今年の作品群の発売日が公開されましたので転載します。早く聴きたい。
04/17: Silverfish Trivia
05/08: Crickets
05/15: Austin City Limits DVD
06/12: Bad Football
07/24: Circus Devils - Sgt. Disco
10/09: Full length Merge release

2007/1/6
・『Christmass』到着。フランク・ブラックの歌とギターがかつて無いほど前面に押し出された傑作。ブラック・フランシス名義で書かれた新曲が滅茶苦茶良い。今後の活動がとても楽しみになるなあ。

2006/12/8
今度は「Don't Get Me Wrong」のビデオが公開されました!なんとFBがアイラインを引いています。ライブでは引いているときもありましたが、ビデオでも引くとはなあ。赤子のつもりなのか上半身裸で寝そべったり、ギター弾きながらシャワーで濡れまくってたりしていてとても気持ち悪いです。でも、『Fastman Raiderman』の曲に比べて肩の力が抜けた感じの良い曲だなあ。

Frank Black-Don't Get Me Wrong

2006/12/4
youtubeに(Do What You Want) Gyaneshwarのビデオが公開されています!この曲はMOGの『Demo for Pixies』のトラックリストの中にありましたね。近年の彼の曲の中ではかなりピクシーズっぽいです。ビデオに出ている子供はおそらく彼の息子と娘でしょう。

Frank Black-(Do What You Want) Gyaneshwar

2006/12/3
フランク・ブラックの新作『Christmass』がCooking Vinylのオンラインストアで予約開始になりました。12月18日に発売されるようです。この作品は上記のオンラインストアかrecordstore.co.ukでも予約できるようです。現在はメール・オーダーからのみで購入できるようですね。CDとDVDのトラックリストを転載しておきます。以前紹介したものと少し違います。

CDのトラックリスト

1. Do What You Want Gyaneshwar
2. Bullet
3. I Burn Today
4. Wave of Mutilation
5. Living on Soul
6. She’s My Way
7. Massif Central
8. Where is My Mind
9. Raiderman
10. Demon Girl
11. Dead Man’s Curve
12. Cactus
13. Six Sixty Six
14. Radio Lizards
15. Don’t Get Me Wrong
16. All Around The World
17. Nadine
18. Manitoba
19. The Water
20. Outakes/The Shrimp Song

DVDのトラックリスト

1. Brackish Boy
2. I Burn Today
3. Cactus
4. Nadine
5. Holiday
6. Sing for Joy
7. Dead Man’s Curve
8. California Bound
9. Ed is Dead
10. My Life is in Storage
11. Two Reelers
12. Whiskey in Your Shoes

2006/12/2
Billboard.comのインタビュー記事によると、ロバートはライブ・ツアーを止めるらしい。客の入りが悪くてがっかりしたのか。ツアーをやらなくなる分より創作に専念できるのだろうけれど、残念。

記事には来年のリリース作品に関する情報も載っています。新作『Silverfish Trivia』は15曲入りになる模様。『Normal Happiness』よりも陰気で変な感じの作品らしい。また、Fading Captain Seriesが50曲入りのベスト盤『Crickets』をもって終了となるそうです。未発表曲も少し収録されるとか。新しいレーベルの名前はRecord Company Recordsらしい。新レーベル第一作は『Meet the King』になるのか。

2006/11/21
Gothamistのインタビュー に2007年のリリース情報が載っていたので目新しいものを紹介します。
まず、Fading Captain Seriesの二枚組みベスト盤が出るようです。また、サーカス・デビルズの新作のタイトルは『Sgt. Disco』のようです。これはたしか『Five』のリリース時に没になったタイトルでした。そして、『Asshole 2 - Meet the King』やはりコメディ・アルバム!

2006/11/18
・フランク・ブラックの新作情報
既発曲と新曲で構成された、スタジオ音源とライブ音源からなるアルバムをDVDとセットで出すそうです。発売日は未定。現時点では「ChRISTMASS」と呼ばれています。「Nadine」と「Manitoba」はウォールフラワーズのラミ・ジャフェが参加したライブ音源で、「Radio Lizards of Whoring」はマーク・マルケイが参加したアカペラ・ソングらしい。ピクシーズのニューポート・フォーク・フェスティバル公演で演奏していた「All Around the World」も収録されるようです。トラック・リストは以下の通り。太字は新曲

1 (Do What You Want) Guyanaschwar (studio track) 
2 Bullet (live) 
3 I Burn Today 
4 Wave of Mutilation (live)
5 Living on Soul (live)
6 She's My Way (studio)
7 Mastiff Centrale (live)
8 Where is My Mind (live)
9 Raiderman (live)
10 Demon Girl (studio)
11 Dead Man's Curve (live)
12 Cactus (live)
13 666 (live)
14 Radio Lizards of Whoring (studio)
15 Headache (live)
16 Nadine (live)
17 Manitoba (live)
18 All Around the World (live)
19 Los Angeles (live)
20 The Water (live)
21 Outtakes (live)
22 Don't Get Me Wrong (studio)

・現在youtubeで色々なFBの映像を観る事ができます。これは11月14日のライブでの「the water」と「cactus」の映像です。

「The Water」「Cactus」

これは93年での弾き語りライブの映像。今にも釣りに行きそうな帽子が最高。「Don't Ya Rile Em」は彼の作品では一番好きな曲だなあ。

「Don't Ya Rile Em」

インタビューによるとロバートは二枚組みになるらしいサーカス・デビルズの新作を別のレーベルから出したいようで、現在レーベルを探しているらしい。サイド・プロジェクトなのにレーベルを探すとは、きっと相当な自信作なんでしょう。

・youtubeで11月14日のライブから新作『Silverfish Trivia』の四曲を聴く事ができます。彼の言うように新作は激しい感じになりそう。この新作にはPsyco and the Birds『All That is Holy』に収録されていた「The Killers」も収録されるみたいですね。ちなみにこのライブ中でしょうか、ふくらはぎを傷めたらしく、以降のライブがキャンセルされています。

 
「the killers」

2006/11/1
・一枚のアルバムにまつわる話がいろいろと書かれていて面白い33 1/3シリーズの「BEE THOUSAND」が発売になりました。amazon他、LUNA MUSICのサイトからも購入できます。今年中に読みきりたい。

・RichTによると、今後6ヶ月の間にRockathonからリリースされるロバート関連のアイテムは現時点で三つあるそうなので紹介しておきます。

・アシッド・ランチの3rdアルバム『The Great Houdini Wasn't So Great』
これは25曲入りくらいになるらしい。
・『Moon』のアナログ盤
・『Meet The King (asshole 2)』 (Relaxation of the Asshole」の第二弾!?)

2006/10/10
・『Normal Happiness』到着。完膚なきまでに他愛の無い傑作!改めて気がついたのですがやっぱり歌詞がすごい。メロディにまとわり付くような韻の踏みが徹底していてはっきり歌っているのに鼻歌みたい。『From a Compound Eye』よりおすすめです。

・ギターがブリブリ唸る「I Surround You Naked」が最高!なライブアルバム『Moon』の裏ジャケはリヴァプールに展示されている彼のコラージュ作品「Normals in Tight West」でした。

2006/10/5
BLACKOLEROで知った情報。
MOGにフランク・ブラックのページができていました。彼の日記が読めたり,i-podに入っている曲が見れるのが楽しいです(チェッカーズが入っているのが面白い)。また、その中にあるFrank Blackのところを見ると『Demo for Pixies』というアルバムがあります。トラックリストには「dowhatuwantgyaneshwar」、「El Rey De Hawaii」、「Storm」 の三曲が載っています。早く聴きたいです。

・今月10日にリリースされるロバート・ポラードの『Normal Happiness』に収録されている「Top of my Game」のデモがDTSで一足早く公開されました。本当にきれいなメロディです。

2006/9/22
nme.comの記事によると,ブリーダーズは今月新作のレコーディングをしているそうです。プロデューサーは前作と同じくスティーヴ・アルビニになる模様。また、DVDための撮影もしているみたいです。でも、記事の引用元のホセ・メデレスのブログが読めなくなっているのが気になります。

2006/9/15
・「Normal Happiness」をストリーミングで聴く事ができます。ポップな名曲ばかりだなあ。このアルバムは多くの人がロバートに望んでいるであろう作品にかつて無い程近いと思う。GBVのベスト盤よりも初めて彼の作品を聴く人に薦めやすいかもしれない。しわがれたスタイルのヴォーカル曲ですら高らかに聴こえる。「Serious Bird Woman(you turn me on)」は「747 ego」、「Pegasus Glue Factory」は「The Right Thing」をそれぞれ磨き上げた感じ。発売が非常に楽しみです。

・ロバートのコラージュ作品「Normals In Tight West」 がリヴァプールに展示されているそうです。「EAT2」に載っていたやつですね。左の半裸のおっさんの笑い顔が最高。

2006/9/10
・私は昨日まで三週間ばかり遠出をしていて、ネットも少ししかできない状況が続いていたのですっかり見過ごしていましたが、 ここで「Normal Happiness」に収録される「Rhoda Rhoda」のmp3が聴けます。 これが滅茶苦茶いい曲です!!!!堪らない!

・「Normal Happiness」が予約開始になりました。6月24日のシンシナティでのライブアルバム「Moon」もおまけで付くのが嬉しいですね。DTSにトラックリストが載っていたので転記しておきます。

Gold
I Surround You Naked
Blessed In An Open Head
Get A Faceful
Dancing Girls and Dancing Men
The Right Thing
Dolphins of Color
Boxing About
Fresh Threats Salad Shooters and Zip Guns
Conqueror of the Moon
I'm A Widow
I Feel Gone Again
Games of Pricks
Love is Stronger Than Witchcraft

2006/9/5
robertpollard.netで「Normal Happiness」に収録される「Supernatural car lover」が公開されました。ポップでいい曲だなあ。トッドはロバートとの仕事に慣れてきたのでしょうか、音がいままでより良い気がする。

2006/8/1
『Check Your Zoo』を一聴したメモ
『All that is Holy』と同様にロバートの曖昧なヴォーカルと疾走感満点のギターの上にトッドのより荒々しい演奏が絡む。

特に頭二曲は圧巻。曲が出来たから速攻録音っていう感じがするジャキジャキギターが最高な「Glorified Ushers」、まるでBrainiacのような「You're So New Wave」。これらを聴くとPsycho and the Birdsはサイドプロジェクトの中で最良の部類だと思う。

「Organic Comes On」はミドルテンポで、しわがれた歌い方で年相応な感じの渋い曲。「You're So New Wave」みたいな曲も作ってちゃんとこういった曲も書けるのが凄い。 インストの「Nothing the best」もあるので6曲ながらバラエティ豊かな内容。最後「Do not Devastate」はトッドの激しい演奏が前に出すぎて魅力が半減しているように聴こえる。

珠玉混合を一気に畳み掛けるところはGBVの初期EPみたいだ。私は曲が粒ぞろいだった『All that is Holy』の方が好み。

このユニットの欠点はヴォーカルがもごもごして音質が悪いところ。本人達の意向なんだろうけど、せっかく良い曲かつテンションの高い演奏なんだからヴォーカルをもっと良い音質で聴きたい。

2006/7/18
Psycho and the Birdsの「Check Your Zoo」EPが予約開始になりました。っていうか明々後日には発送が始まるのか。早く聴きたいなあ。

2006/6/19
「Fast Man Raider Man」購入。彼の激しさが再び刻まれているので、カソリックスの1stの印象に近いなあ。「Honeycomb」より力強くて気に入りました。

2006/6/15
Pitchforkにロバート・ポラードが「Mag Earwhig」のジャケットに使われていたコラージュ・アート「The Astral City Slickers」をEbayに出品したという記事が掲載されています。starting bidが5,000ドルって高いなあ。また、同記事に2ndソロアルバム「Normal Happiness」の曲のタイトルが載っていたので以下に転載します。

01 The Accidental Texas Who
02 Whispering Whip
03 Supernatural Car Lover
04 Boxing About
05 Serious Birdwoman (You Turn Me On)
06 Get a Faceful
07 Towers and Landslides
08 I Feel Gone Again
09 Gasoline Rag
10 Rhoda Rhoda
11 Give up the Grape
12 Pegasus Glue Factory
13 Top of My Game
14 Tomorrow Will Not Be Another Day
15 Join the Eagles
16 Full Sun (Dig the Slowness)

[Supernatural Car Lover],[Boxing About],[Serious Birdwoman (You Turn Me On)],[Get a Faceful]なんかは今年のソロライブですでに披露されていますね。

この記事の下の方に書いてある文章を見ると、ロバートはもう「Normal Happiness」の次のアルバムを作ったみたいです!「Normal Happiness」はポップな内容らしいけど、この作品はより激しいロックな内容らしい。それにしてもまたトッドと一緒に作ったのか。来月にはサーカス・デビルズの作品に取り掛かるらしいし。二人とも働き者ですな。

2006/5/28
「fast man raider man」の日本盤が7月26日にリリースされるそうです!やったー。レーベルのアルバム試聴サイトは こちら

2006/5/20
GBVの本の著者であるジム・グリアーって小説以外にも映画の脚本も書いているのか。書いている作品は「Just my luck」や「トラブル・キッズ マックス・キーブルの大逆襲」など、私の観たい映画ばかりで嬉しい。

2006/5/15
BUG HOUSEを聴いて,ロバートの曲と声って極めてラジオ・フレンドリーだよなあと改めて思った。

2006/5/12
サイド・プロジェクトの新作が早速届いたので、一聴してのメモ

とりあえずPsycho and the Birdsの『All that is Holy』(全17曲34分)は大傑作
これを聴いてなぜロバートがトッドに対して絶大な信頼を寄せているのかがわかった気がする。まさか『Alien Lanes』以来のロバートの“過剰さ”を引き出すことに成功するとはなあ。ロバートの“Lifetime Producer”ってのも強ち間違いじゃないかも。

この作品はロバートにしては珍しくブックレットに歌詞が載っていない。実際聴いてみると歌詞も曖昧な感じなので載せ難かったのかな?っていうかもともと音質の悪いデモをトッドが加工したものだから、ほとんど呻きにしか聞こえないような場面が多々ある。でもその“呻き”がめちゃくちゃポップだし、やたらとテンションの高い二人の鬩ぎあいが“曖昧な歌詞とヴォーカル”を瑣末事にさせて、やっぱり歌詞よりも“うた”だよなあと痛感させる。もちろん彼の歌詞も素晴らしいけどね。

ロバートが死んだ後に大量に残るであろう弾き語り未発表曲も、この作品のようにトッドの手を加えた状態でリリースして欲しいとすら思える程、今作の彼の働きは素晴らしい。デモを磨き上げたらよりデモっぽくなったというのが面白い。

The Takeoversの『Turn to Red』(全12曲31分)はクリスってGBV(ロバート)が本当に好きなんだなあと思わせる好盤。

この作品はクリスが作った曲にロバートが歌をのせるポスタルロック作品だと思っていたけど、実はロバートが作った曲も四つある。クリスと他のミュージシャン達はこれらの曲に後から楽曲を載せている。でもロバートが作曲した「Wig Stomper」だけは彼がゴニョゴニョと歌っているだけでクリスはほとんど手を加えていないんだよなあ。こういうところにファンの愛を感じる。

あと、「BE IT NOT FOR THE SERPENTINE RAIN DODGER」(タイトル最高)はこの曲だけに参加しているダン・ピーターズのドカドカスコンスコンドラムが堪らない名曲! 歌詞も
Be it not for the serpentine rain dodger
He's the not very sane codger...

というフレーズが素晴らしすぎる。この曲のためにだけでも本作は買う価値があると思う。

Keene Brothersの『Blues and Boogie Shoes』(全12曲36分)は『Isolation Drills』を髣髴とさせる力強い曲が並ぶ作品。過去のサイドプロジェクトの中で最もメジャーでリリースしても問題なさそうな感じ。トミー・キーンはさすがにちゃんと歌の入り込む隙間を作っていて、そこにロバートがフックがこれでもかと刻むからものすごく安心感があるんだけど、だからというか、スリルが無いなあ。

この三作でのロバートの作曲面での関わり具合の多さを不等号で示すと
『All that is Holly』>『Turn to Red』>『Blues and Boogie Shoes』
なもんで、ロバートのギタープレイと彼の曲が好きな私としてはこの順番で気に入りました。ちなみに音質の悪さの関係も上と同じです。

2006/5/11
今,GBVDBでGBVのラジオセッションやインタビューなどを集めたBroadcastor HouseというコンピレーションのサンプラーのBUG HOUSEがダウンロードできます!おお!キット・カット・アコースティック・ブレイクの音源もある!このコンピを作成したロバート・グレイ氏に感謝。

2006/5/10
MySpaceに『Fastman/Raiderman』のページができました。

「If your poison gets you」は踊るベースが楽しい曲ですね。

2006/5/8
RobertPollard.netでデモ音源が新たに二曲公開されました。以下メモ

WHITE SKIN AND BONES - ORIGINAL ZOOM DEMO

2005年初頭にリリースされたEPのタイトルトラックである「Zoom (It Happens All Over The World) 」の初期バージョン。 "WHITE SKIN AND BONES"という歌詞は「Zoom (It Happens All Over The World) 」にも取り入れられている。

『Earthquake Glue』期に書かれた曲らしい。「Zoom」とは歌詞がかなり異なる。というか結構でたらめな歌詞、なのにフックは完璧なのが最高。

THE FINEST JOKE IS UPON US DEMO

『Mag Earwhig!』に収録されている曲のデモ。元々『Not in my Airforce』に収録される予定だったらしい。

彼の中では割とドラマチックな曲。途中に聞こえるテープのノイズで一発録りではないこと如実に分かり、聴いていてぞくぞくさせる。ひょっとしてコラージュを作っているのと同じような感覚なんじゃないかな?

二曲ともロバートのギターが聴けるだけで御の字です。

2006/4/11
・フランク・ブラックの新作「Fastman Raiderman」のジャケット写真が公開されました.
フランクの姿が出ているアルバムジャケットは「Dog in the Sand」以来ですね.

・五月に出るロバート・ポラードのサイドプロジェクトのアルバムが予約開始になりました.ジャケットも公開されています.Takeoversの「Turn to Red」のジャケットは「EAT」に掲載されていた同タイトルのコラージュと同じですね.このコラージュは,以前私が日記の中で「こんなジャケットを中古屋で見かけたら思わず手にとってしまう」と書いたものでした.

あと,「From a Compound Eye」からのシングルカットとして「Love is Stronger than Witchcraft」7インチも出るようです.カップリングは「Dolphins of Color」のライブバージョン.

2006/4/8
新しいサイドプロジェクトから三曲公開されました.以下メモ

Psycho and the Birds - Hello Forever

このサイドプロジェクトの曲はロバートが作ったデモにトッドが演奏を重ねるという形式で作られたらしいので,同形式で作られた「Fiction Man」や「From a Compound Eye」の収録曲のようにハイファイとローファイが同居した質感をもっている.この曲の張りがあるのにしわがれていそうにも聴こえるヴォーカルスタイルは「From a Compound Eye」に収録されていた共作曲である「Kensington Cradle」のそれにそっくり.こういうのが現在彼が一番やりたい感じなんだろうなあ.

The Takeovers - Fairly Blacking Out

名曲
元GBVのベーシストであるクリスが作ったトラックにロバートが歌を乗せるというポスタルロック形式のようなんだけど,なんなんだこのロバートみたいなギターの疾走感は!! さすがGBVのトリビュートバンドでギターを弾いていただけあるわ.(ひょっとしたらロバートが弾いてたりして…).※4/9追記:サイトに出ていましたが,このサイドプロジェクトはマッドハニーのダン・ピーターズやクワージのサム・クームズらも参加しているようです.

Keene Brothers - Death of the Party

名曲
トミー・キーンとのポスタルロック作品. イントロを聴いただけでロバートっぽくない完成度をもっている曲にロバートの歌がすんなり溶け込んいでるのが最高.
こうして別のミューシャンが作ったトラックに歌を入れる作業をしていたらロバートは永遠に枯れなそうだなあ.

2006/4/8
Disarm the SettlersでのRichTの書き込みによると,三つの新しいサイド・プロジェクトの新作(Keene Brothers「Blues and Boogie Shoes」,Takeovers「Turn to Red」, Psycho and the Birds「All That Is Holy」)はまず五月二日にこの中から一作がリリースされ,残りの二作はそれから二週間ごとにリリースされるそうです.

さらに,今後のリリース予定として,Psycho and the Birdsの「Check Your Zoo」というEP,ソロ2ndアルバム「Normal Happiness」,サーカス・デビルズが二作,Takeoversの2ndアルバム「Bad Football」があるそうです.(「Check Your Zoo」と「Normal Happiness」以外は来年になりそうだとか)

ロバートはほとんどのサイド・プロジェクトでは作曲していない(歌詞と歌のメロディをだけを担当している)にせよ,この多作っぷりはやはり圧巻です.

2006/3/13
・ふと気がついたのですが、私が風呂場などで何気なく口ずさむGBVの曲は2003年発表の『Earthquake Gule』の収録曲ばかりです。「Useless Inventions」、「I'll Replace You With Machines」、「The Best Of Jill Hives」、「A Trophy Mule in Particular」、「Apology in Advance」、「Secret Star」…以前このアルバムの感想で"酔いどれフーなアルバム"と書いたけれど、「ザ・フーのロマンティックな部分をそのまま人懐っこさに置き換えたかのようなアルバム」という表現の方が近い。激しくも決して耳障りでないトッド仕上げのバンド・サウンドの中でロバートの歌が際立つ際立つ。

と、そう感じるのはGBVの中でなぜかこのアルバムにだけあるアコースティック・デモ集の『Edison's Demos』を聴いたために彼の歌がすんなり耳に残ったっていうのもあるのだろうけどね。

今となってはロバートが『Edison's Demos』をリリースしようとしたのも『Earthquake Gule』の持つ歌の人懐っこさに気がついたからなのかも。なんて思ってしまうくらい気に入ったのでした。

結局私は「Do the Collapse」以降のGBVのアルバムの中でこの作品が一番好きです。

2006/3/1
・フランク・ブラックの新作『Fastman Raiderman』のトラックリストが公開されたので以下に転記しておきます。二枚組み全27曲ですごいボリュームですね。これを見る限り『Honeycomb』のデモに収録されていた「Been All Around the World」は収録されないようです。この曲は昨年のニューポート・フォーク・フェスティバルでのライブで披露していただけに、ピクシーズの新作用にとっておいているのかもしれませんね。

Disc 1

If Your Poison Gets You
Johnny Barleycorn
Fast Man
You Can't Crucify Yourself
Dirty Old Town
Wanderlust
Seven Days
Raiderman
The End of the Summer
Dog Sleep
When the Paint Grows Darker Still
I'm Not Dead (I'm In Pittsburgh)
Golden Shore

Disc 2

In The Time of My Ruin
Down To You
Highway To Lowdown
Kiss My Ring
My Terrible Ways
Fitzgerald
Elijah
It's Just Not Your Moment
The Real El Rey
Where The Wind Is Going
Holland Town
Sad Old World
Don't Cry That Way
Fare Thee Well

2006/2/14
FrankBlack.netでPodcastが始動しました。レア音源を沢山聴くことが出来てファンには堪りませんね。今のところ6月20日に発売予定の新アルバムに収録されるらしい「Dog Sleep」が最後に流れますよ!

2006/2/11
iTunes music storeでフランク・ブラック&ザ・カソリックスのbサイド集『One More Road for the Hit』(iTunes限定EPに収録されていた「Don't Clip Your Wings」、「A Dab'll Do Ya」、「Preacher's Daughter」、「Show Me Your Tears」やパワー・パフ・ガールズのサウンドトラックに収録されていた「Pray for the Girls」等が収録)とカバー集『Snake Oil』(Angstの「Somethings」やブルース・スプリングスティーンの「I'm going down」等が収録)がいつのまにか販売されていました!CD化はされるのでしょうか?

2006/2/7
ロバート・ポラードが楽曲提供している映画『Bubble』(監督:スティーヴン・ソダーバーグ)鑑賞。

主に『Music for 'Bubble'』EPに収録されていた曲が流れるが、EPヴァージョンはバーで流れる「747 Ego」と「I'm No Child」くらいで、それら以外はロバートのギターパートのみのアレンジとなっている。EP収録曲以外では「Recovering」と「A Boy In Motion」のギターのみのヴァージョンが流れた。

映画では明るくて疾走感のある彼のギターがうるさいくらい前面に押し出されていて、それが鬱屈した人形製造工場の場面や寂れた町の風景で流れても違和感が無いのは舞台が『Watch Me Jumpstart』に出てきそうな片田舎だったからかな。

2006/2/1
・Merge Recordsのサイトで『From a Compound Eye』が全曲通して試聴可能です。曲ごとに写真やコラージュが変わっていくのが凝ってます。コラージュは「EAT」シリーズに載っていたものが多いですね。

・そして1月27日にCat's Cradleで行われたソロライブから二曲が公開されました。

「Boxing About」はヴォーカルがあるヴァージョンで、これは10月発売予定のソロアルバム『Normal Happiness』に収録予定。歌なしのEPヴァージョンとはこうも印象が変わるのか。トミー・キーンのキーボードが最高!

おお!サーカス・デビルズの『Five』に収録されている「Dolphins of Color」までやったのかー。

それにしてもとても音が良い。また『For All Good Kids』や『The Cum Engines』みたいなライブ・ブートレグのリリースを期待したいですね。

・あと、ロバートとトッド・トビアスの新しいユニットPsycho and the Birdsの作品が今年に出るようです。サーカス・デビルズとはまた違った感じなんでしょうか。しかしトッドは最近のロバートの作品のほぼ全てのプロデュースを担当しているわ、新しいサイド・プロジェクトまで始めるわで、まさに破格の扱いですね。


Robert Pollard『From a Compound Eye』
GBV解散後初のロバート・ポラードのソロアルバム 傑作

全26曲71分と、今までの彼の作品中最も長い。でも曲数が多いだけで、アルバムの大半を占めるのも2分台の曲なのでいつものアルバムが二枚組みになった感じ。アナログ盤だと二枚組みだし、CD版でも4サイドに分けられている。

ロバートはギターとヴォーカルを担当し、それ以外のほぼ全ての楽器とプロデュースはトッド・トビアスが担当、他にはクリス・シーン、スコット・ベネットが参加している。

一聴して96年発表の1stソロアルバム『Not in my Airforce』とGBVのラストアルバム『Half Smiles of the Decomposed』を混ぜたような印象を受けた。『Not in my Airforce』がもっていた溢れるような創作欲が「Half Smiles of the Decomposed」並のがっちりした完成度で裏打ちされていて、一曲一曲がかつて無いほどバラエティに富んでいるのだ。その意味で本作は彼にとっての「White Album」に当たる作品だと思う。

やさしくも老いた感じの彼のヴォーカルがフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースがプロムでダンスする光景を想像させるパーティ・チューン「Dancing Girls And Dancing Men」、ギターのコード進行が美しすぎる「U.S. Mustard Company」、『Propeller』から仄見えていたこじんまりとした宅録ロックとスケールの大きいアリーナロックの二大志向を一曲の流れの中で纏めたような「The Right Thing」、ロバート史上最強のプログロックソング「Conquerer Of The Moon」、ワイアーがベロンベロンに酔っ払ったような「50-Year-Old-Baby」 、ポップ・ソングの見本のような「I'm A Strong Lion」(一分八秒!)、 そして大名曲「I Surround You Naked」等、ポップ・パンク・サイケ・プログの4Pのバランスが取れていて、かつその一つ一つの振れ幅がめちゃくちゃ大きい。同じく曲のバラエティに富んでいた『Half Smiles of the Decomposed』に感じられた窮屈さを感じさせない。

いままでだったらサイドプロジェクトに入っていて、GBV名義では収録できなかったであろう曲もバンバン入っているし、もの凄く自由で大らか。トッドとの共作曲であるサイケデリックな「Kensington Cradle」なんてサーカス・デビルズの質感にそっくりだしな。

二日半でヴォーカルとギターパートを録音し、あとはトッドに任せたという。『Fiction Man』よりも音が格段に良いプロデュースワークはこの勝負作の意図をしっかりと汲み取っていて信頼できるよ。内輪で終わらない。終わらせない。

本作は2004年の夏にレコーディングされたもので、作り上げていく中でGBVを解散し、ソロとして活動してくことを決心したというのも納得の出来。彼のキャリア中最重要アルバムになるのは間違いないだろう。

2006/1/24
・「From a Compound Eye」は傑作!

2006/1/20
・ネイト・ファーレイの新バンド、SHAWEN ACRESのサイトで新曲「An Easy Kill」と「Run From the Day」が公開された。「Run From the Day」はいい曲だなあ。アルバム『Life As A Long Night』が待ち遠しい。

2006/1/11
robertpollard.netで『From a Compound Eye』から「DANCING GIRLS AND DANCING MEN」と「Gold」(こちらはオリジナルデモ)が公開された。 「DANCING GIRLS AND DANCING MEN」は名曲すぎて泣ける。
「Gold」のデモは極初期の作品で、アシッド・ランチの作品みたいな質感。ここで聴くことが出来るアルバムバージョンはデモの音を良くしただけって感じで、ほとんどアレンジされていないんだよなあ。しかしこんなに古い曲を一曲目に持ってくるなんて挑戦的だ。

2005/12/29
発売まで一ヶ月を切った『From a Compound Eye』ですが、ネット上でちょくちょく曲が聴けるようになってきました。例えばfluxblogで「The right thing」、 ここで「Love Is Stronger Than Witchcraft」のmp3が落とせます。

2005/12/22
「I'm a Strong Lion」到着。タイトル曲が素晴らしすぎる。土壇場で今年のベストソング決定。

2005/12/21
・アシッド・ランチの「As Forever」が届いた。私のジャケットはジョン・ハイアットの「Slow Turning」でした。彼はナッシュビルとも関係があるし、「 カントリー・ベアーズ」のサントラにも参加していたので嬉しい。

2005/12/20
・ピクシーズの公式ライブ盤「Hey」がダウンロード販売のみでeMusicからリリースされました。去年からの再結成ツアーの膨大な音源の中からメンバーが選りすぐった28曲入り。曲目はこちら

・ロバート・ポラードのソロツアーの日程が発表されました。

・「From a Compound Eye」の予約も開始されました。国内盤は出ないのかなあ?

 

2005/12/13
「HIGHSCHOOL REUNION」が届いた。フランク・ブラックによる「Repo man」のカバーで彼はヴォーカルのみを担当しているようです。バッキング・ヴォーカルにヴァイオレット・クラーク 、音楽はエリック・ジェイムズが担当。彼女もジーン・ブラックもそうだけど歌が上手いですね。イギー・ポップの原曲からはそれほどアレンジされていない感じ。

クリスティン・ハーシュによる「Wave of Mutilation (UK Surf)」がかなり良かった。一人で全部演奏しているみたいなのにこの完成度は流石だなあ。

2005/12/11
・すっかり紹介するのを忘れていましたが、ロバートのソロアルバム『From a Compound Eye』の先行シングル「I'm a Strong Lion」が今月12日にUKのmust destroy musicからリリースされます。アナログ、CD共に1000枚限定で、タイトル曲以外には「Breadcrumbs For The Whales」と「Inchworm Parade」(こっちはCD版だけ)が収録される模様。 この2曲は『Universal Truth and Cycles』のために書かれた4-トラックのデモ曲らしい。このデモセッションでは全部で4曲録られたようで、今回はその中からこの二曲が日の目をみることになったと。

・そういえばアシッド・ランチの2ndアルバム『As Forever』もリリースされました。ロバートのサイトでもリリースの紹介すらされていなかったけど、GBV好きが集まるフォーラムDisarm the Settlersでリンクが貼られたから速攻で売り切れました。前作は37曲入りで「ミニ・スーツ・ケース」とも言える大作だったけど今回は19曲入りで小品になりそうな予感。「I'M NOT LOOKIN'」を聴く限りではやってることは変わらない感じ。また、今回はいろんなミュージシャンのLPジャケットの上に「ACID RANCH AS FOREVER」という文字を刷るという「Propeller」以来の一点ものジャケットなので後々プレミアもつきそうだなあ。

・以前紹介したFB.netのフォーラム内での有志達がレア音源をアップするトピックで先月のザ・ブリーダーズのライブと未発表曲「Go man Go」等が落とせるのでファンは絶対に落としておくと良いでしょう。

2005/11/29
ロバート・ポラードのソロツアーにはギターにデイヴ・フィリップスも参加するらしい。FBとロバートが間接的につながってくれて嬉しい。

2005/11/19
・17日の4adの25周年記念ライブで、急遽キャンセルとなったTv On The Radioの代わりとして行われたブリーダーズのライブにはジョセフィン・ウィッグスとERQのキャリー・ブラッドリーが参加したらしい!あと「Oh!」にはマイケル・アレンが参加した模様。

・pixiesdiscs.comの日本語版がいつの間にか出来ていました。

2005/11/13

Guided by Voices「The Electrifying Conclusion」
2004年の大晦日に行われたガイデッド・バイ・ヴォイシズのラストライブを収録したDVD

63曲もやってくれた4時間近いライブを、MCも間違えている所もカットしないで収録してくれたのは本当に嬉しい。映像は期待したほど綺麗ではないけど、他の映像作品に比べれば遥かに良い。

観終わって感じたのは「来る者あればと去る者あり」ということ。グレッグ・デモスやジム・マクファーソン、トビン・スプラウトといったGBVにゆかりのある様々なゲストが参加しては去っていく中、一人前線でとどまり続けたロバートの姿は21年間のGBVの歴史の縮図みたいで感慨深い。

あとゲストの面白い動きに笑いすぎてロバートが何度も歌えなくなっていたのが印象的。こんなに笑いに溢れたラストライブもないんじゃないかな。爆笑はしても決して泣かない彼の姿には観ているこっちがぐっと来てしまう。っていうかGBVが泣きに走ったことって無かったんじゃないか?ユーモアの勝利っていうか、ここまでやってこれたのも幾多のつらい出来事を笑い飛ばし続けてきたからだと思う。

とにかくGBVを聴いたことのない人にはベスト盤よりもおすすめ。観終わった後もGBVコールが頭から離れない。
G!B!V!G!B!V!G!B!V!…

擬似ライブレポート

特典映像はまずラストアルバム『Half Smiles Of The Decomposed』のデモが2曲。「Girls Of Wild Strawberries」はロバートの弾き語り。彼のギタープレイの疾走感って他の人にはないものを感じる。GBVの本でも彼のギターの素晴らしさについて語るのが何箇所かあったし。「Edison's Demos」みたいにこのアルバムの弾き語りヴァージョン集も出して欲しいなあ。もう1曲目の「Window of my World」はヴォーカルとギターを別々に収録している場面が交互に映し出されて、これを観ると正に職人の顔だ。

そして94年1月14日に行われたメンフィスのアンテナでのライブは正にガレージ・バンドっていう感じの荒っぽい演奏。客がまばらで、そこまで盛り上ってはいないけど、メンバーはいまにもぶっ倒れそうな勢い。「Break Even」では狂ったギターが炸裂しているし、ロバートはこの頃からマイクを振り回している。「Some Drilling Implied」は前半はオリジナルヴァージョンらしく、落ち着いていてCDと大分違った。この後再びいつもの激しいヴァージョンになる。この曲の歌いだしはGBVで一番好きだなあ。フリーダム・クルーズの「Cruise」もGBVで演奏していて驚いた。「White Whale」はCDヴァージョンではロマンティックだったのにライブだとそんなのまったく感じさせないやさぐれソングになっていて面白い。昔のライブをみてもやはりロバートはこの頃からただならぬ雰囲気をかもし出しているなあ。叫び声が怖いくらいで、誰も止められない暴れん坊といった感じ。

2005/11/10
先日、FBによるTMBGの「Road Movie To Berlin」のカバーで一緒に歌っている女性はヴァイオレット・クラークかも。と書きましたが、どうやら彼女はヴァイオレットではなくモリー・マグワイアという人物のようです。

2005/11/9
billboard.comの記事によると、ロバート・ポラードは「From a Compound Eye」に続くソロアルバムを10月に出す予定だそうです。タイトルは「Normal Happiness」。ソダーバーグが「Bubble」に含めなかった曲たちを録音したもので、「Boxing About」の新ヴァージョンも収録されるとか。ロバート曰く「ポップアルバムさ。二分台のポップソングが16曲入っている。そんなアルバムを作りたかったんだ。」とのこと

また、1月後半から始まるソロライブは今の所ギターにトミー・キーン、ドラムにスーパーチャンクのジョン・ワースターが参加する模様

そして、五月には新たなサイドプロジェクトとして、Chris Slusarenkoとのthe Takeoversというユニット、そしてトミー・キーンとのKeene Brothersの作品が出るようです。Keene Brothersはポスタルロック作品になるみたいですね。

2005/11/7
・いつのまにかゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツのトリビュート・アルバム「HELLO RADIO: the songs of They Might Be Giants」が少しだけ試聴可能になっています。以前聴いたサンプラーはフランクによる「Road Movie To Berlin」のカバーが入っていませんでしたが、今回はちゃんと入っています。しかし一緒に歌っている女性はいったい誰なんだろう?今度出る『High School Reunion』で彼がカバーする「Repo Man」には妻のヴァイオレット・クラークが参加するらしいから、もしかしたらこの曲の女性ヴォーカルも彼女かも。

・「Things I Will Keep」はジム・シェパードに捧げられた曲って本当?

2005/10/29
・フランク・ブラックが今年のローリング・ストーン誌のインタビューで再結成して欲しいバンドとしてあげていたAngst(アングスト)のアルバムを聴いて驚いたのは、ピクシーズってアングスト・チルドレンなんじゃないかと思える程似ているということ。「Holiday song」や「Blown away」なんかはもう彼らのカバー曲みたいだよ。

あとフランクはソロ作の中でミュージシャンに対するトリビュート・ソングをわりと多く書いていて(例えばラモーンズやジョン・デンバー、ジョナサン・リッチマン)、その中にはもちろんアングストに対するトリビュート・ソング「ANGST」もある。これの歌詞が彼らのLPのタイトルをそのまま使ったりしていて面白いんだよなあ。数あるトリビュート・ソングの中でも一番愛を感じるよ。カソリックス時代のライブでは彼らの「Somethings(I can't get used to)」もカバーしているし。  

・GBVの本はピーター・バックやデニス・クーパー、スティーヴン・ソダーバーグ、リック・オケイセックなどが寄稿しているので彼らのマニアも要チェックです。で、せっせと読んでいるんですがロバートの発言に「fuck」とか「shit」ばっかり出てくるので分かりづらいなあ。グレッグ・デモズのストライプパンツから金玉がはみ出たとか、そういうエピソードばかり載っていてお面白いけどね。

・そういえばピクシーズの「Fool the World」という本も最近出ました。この本の著者の一人であるジョッシュ・フランクは「Teenager of the Year」というミュージカルを作ったりしている人です。GBVの本と違い、こっちは非公式のようですが、あっちに比べると遥かに読みやすいのでおすすめです。

2005/10/28
Disarm The Settlersで知りましたがここで「From a Compound Eye」のジャケットを見ることが出来ます。ロバートの顔がアップになっていて「Fiction Man」のジャケットの続編みたいな感じです。何かを達観しているようにも見えるし、いまにもクシャミが出そうにも見えるところが面白いです。一見一枚の写真のようですが今回はコラージュを使っているあたりがGBV解散後初のソロアルバムとしての意気込みを感じさせますね。そういえばこの間出たポスターには別のジャケットが書いてあったけど、あれは没になったのかな。

2005/10/24

Robert Pollard「Music For "Bubble"」
全6曲11分 傑作

「Zoom」に続くGBV解散後ロバート・ポラードのソロ二枚目となる本作はスティーヴン・ソダーバーグ監督作品「Bubble」のために書かれた曲を集めたEP

今年の四月にロバートがフィルムセットを訪れた後に録音された。ギターとヴォーカル以外の全ての演奏とプロデュースはトッド・トビアス、マスタリング作業はミカエル・ハーストによる。

「Zoom」が初期GBVの持っていた肩の力の抜けた過剰さを凝縮したかのような内容で、GBVのEPでいえば94年の「Fast Japanese Spin Cycle」に近い印象だったが、本作ではGBVが後期になるにしたがってフー色の強い曲を出し始めていたいたさなかの2002年にリリースされたポップな「The Pipe Dreams Of Instant Prince Whippet」の印象に近い。

ロバートとトッドといえば2004年のソロ作「Fiction Man」を思い出すが、本作があのようなささくれだった作品にならなかったのは、もちろん映画用に書いたからっていうのもあるだろうけど、解散したGBVが最後に手にした洗練さをソロ作へ引き継いでいるからっていうのもあるんじゃないかな。おそらく「From a Compound Eye」は本作の延長線上に当たる作風になるだろう。

冒頭の「All Men Are Freezing」はミドルテンポの佳曲。「I will miss you for no good reason」という歌詞は良い。曲が進むごとにどんどんテンションを高めていき、達した感じで締めるのを二分弱の曲に納めているあたりはさすが。

続いてウィータスの「Something Good」を思わせる重たく暗いギターが印象的な「747 Ego」から物凄く晴れやかなギターソロ曲「Boxing About」への流れは素晴らしい。この後の「Search-Light Pickups」ではトッドのベースが歌いまくっているし、ロバートのギタープレイもザ・フーの曲の持っていた妄想喚起部分を切り出したかのような感じで、これに映像が絡んでくるのかと思うとわくわくさせられる。ロバートは「フーズ・ネクスト」が好きみたいだけど、彼自身のギタープレイは「セル・アウト」までのポップなザ・フーを思わせるなあ。

そしてロバートの酔っ払いまくったからこそ獲得できたであろうぶっきらぼうでふらつく様なスタイルのヴォーカルが最高な「I'm No Child」がハイライト。

ラストはテイク違いの「747 Ego (Oh Yeah!)」。このヴァージョンは「747 Ego」よりもロバートのコーラスが凶暴で、レコーディングスタジオの近くでよっぱらいが喚いているような場面を想像させる。

トッドのこんなにも抑制の効いたドラミング、ノイズの無いプロデュースワークは初めてだ。「All Men Are Freezing」のイントロで仄かなキーボードを加えるところも小技が効いている。

全体の曲の内容でいうと「Zoom」程ではないが、やさぐれつつ洗練し続けるという離れ業をやってのけるロバートの曲達は相変わらず必聴だ。

2005/10/17
「Music for Bubble」が届いた。これは傑作。GBV解散後のこの洗練具合はどこまでいくのだろう。感想書かなきゃ。

2005/10/16
GBVの公式本「Guided by Voices: A Brief History : Twenty-One Years of Hunting Accidents in the Forests of Rock and Roll」が届いた。

著者のジム・グリアーはGBVの元べーシストで、キム・ディールと付き合ってたこともあるらしい。本をパラパラめくったらディスコグラフィーやギゴクラフィー,そしてより詳細になったGBVのファミリーツリーなどが本の3分の1近く(100ページくらい)を占めていて彼らの過剰さを改めて痛感。

2005/10/13
・今FB.netの掲示板で有志達がYouSendItに フランク・ブラックのレア音源をアップロードしています。落とせるのは期間限定なのでお早めに。

pitchforkによると,ロバート・ポラードの新作ソロアルバム「From a Compound Eye」はMerge Recordsから来年の1月24日にリリースされるそうです. Merge Recordsはスーパーチャンクのマック・マッコーガンが 主催者の一人であるレーベルで,彼とロバートはGo Back Snowballというユニットで共演して「Calling Zero」という傑作を出しています.

2005/10/11
pixiesdiscs.comでピクシーズの日本公演のライブ盤の予約が開始されました。

2005/10/10
・ピクシーズのニューポート・フォーク・フェスティバルでのアコースティック・ライブ盤が届きました。彼らのアコースティック・ライブはとても貴重です。以下簡単なメモ。

ジョーイ・サンチャゴがアコースティック・ギターを弾くとここまで魅力が無くなるものかと驚いたが、これは彼がエレキ・ギターの特性を最大限に生かした演奏をしている事の証でもあると思う。ピクシーズの新作が出るとして、FBが自身のメロウ志向とジョーイのエレキ・サウンドとをどう折り合いを付けていくのがが楽しみ。まあこれに関しては『Devil's Workshop』で答えが出されているようなものだけどな。あと『Honeycomb』の流出版に収録されていた「Been All Around the World」をやっていることがこのライブ盤をより特別なものとしている。メロウな曲にメロウなFBのヴォーカルとキムのコーラスが絡むとここまで良いとはなあ。来年に出る予定の『Honeycomb』に続く彼のナッシュビル・セッション・アルバムにはこの曲も収録されると思うのでキムには是非コーラスで参加して欲しい。

2005/10/6
「Suitcase II – American Superdream Wow」到着。素晴らしすぎる。今年のベスト確定。70年代後半から今年にかけて録音された曲が一定の水準を保っていて、改めてロバートの作曲センスが優れているかがわかる。しかもそれらの中で一際輝きを放っているのが2005年に録られた曲たちなのには感服だ。妄想全開のブックレットも先日届いた「EAT 2」より良いんじゃないかと思えるくらいのジャケット・コラージュ集で最高!

2005/9/19
ネイト・ファーレイの新バンドShawen Acresのサイトで曲が聴けます。ジ・アンプスを思い出させる音なのでアルバムが早く聴きたいです。

2005/9/18
80年代映画のトリビュートアルバム「HIGH SCHOOL REUNION」でフランク・ブラックがイギー・ポップの「Repo Man」をカバーするらしい!!!!
このアルバムはクリスティン・ハーシュが「Wave of Mutilation」をカバーするっていうことで一応チェックしていたけど、FBが参加するとなっては俄然期待度が高まります。

2005/9/17
・ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツのトリビュートアルバム「HELLO RADIO: the songs of They Might Be Giants」でフランク・ブラックは「Road Movie to Berlin」をカバーするようです。

2005/9/9
今年のピクシーズのライブ盤を出しているthe showのクルーは日本の全公演にも録音しに来るらしいので、おそらく日本のライブ盤も全公演出るでしょう。

2005/9/7

少し古い情報ですが、アーティスト集団/デザインラボのMK12のサイトで、彼らが作成したかっちょいい「Back to the Lake」のビデオを観ることが出来ます(リンク先の左側のGBVの部分をクリックすると観れます)。この映像はコカ・コーラのM-5というプロジェクトの一環として作られたものだそうで、嬉しい事になぜかGBVがアメリカ代表に選ばれています。MK12は他にホット・ホット・ヒートの「No,not now」やコモンの「Go」のビデオも制作しているみたいですね。

2005/8/30
robertpollrd.netでスーツケース2からマスタリング前の音源が2曲公開されました。これらを聴く限り今年のベストはこのボックスセットで決まりかな。スーツケースでもそうでしたが、曲を演奏しているメンバーによってバンド名が変わっているのも面白いですね。

「YOU'RE NOT THE QUEEN ANYMORE」 SCOTT JOY
「and then it's gone」「you're not the queen anymore」といったフレーズにロバートの歌癖が出ている。1995年の作品のようです。

「SOMEWHERE SOMETIME」 BILLY RAY HUMAN
綺麗なギターのメロディから始まる名曲。こんなのが100曲もあるんだったら悶絶しそう。これが1978年の作品っていうのは凄すぎる。しかもこんなに良い曲を作りながら、ロバートは同年には大学野球でノーヒット・ノーランを達成しているのも凄い。

ラスト・ライブDVDの予告編も公開されました。めちゃくちゃ楽しそう。完全収録される4時間のラスト・ライブのセットリストはこちら

2005/8/29
・ピクシーズの来日公演が公式に発表されました。今年のアメリカツアーのライブ盤を聴く限りバンドのテンションはどんどん上がっているので楽しみです。

2005/8/27
・GBVのラスト・ライブDVDに関する情報が公開されました。
発売日は11月15日。DVDを制作するのがウィルコのドキュメンタリー等を出しているPlexifilmというレーベルなのでいままでのホーム・ビデオみたいな画質の作品にはならないでしょう。
また、掲示板でのrichTの書き込みによると、特典には「ハーフ・スマイルズ・オヴ・ザ・ディコンポーズド」のアコースティック・デモ・セッションから2曲、94年のメンフィス公演からの4曲の映像が収録されるようです。

2005/8/14
・トビン・スプラウトがスコアを担当したコメディ映画「FORTUNES」今秋DVD化されるそうです!特典映像として「Slow Flanges」(Eyesinweaselのアルバム『Wrinkled Thoughts』に収録)のビデオも収録される予定。

robert pollard.netで新たなデモ音源が公開 されました。以下はメモ。

LIFE IS BEAUTIFUL DEMO
Robert Pollard With Doug Gillardの『Speak Kindly of Your Volunteer Fire Department』(傑作)に収録されている曲のデモ

このアルバムはロバートが作ったデモテープをダグ・ギラードに送り、ダグが楽曲を演奏しなおして録音し、そのテープをロバートに送り、それに歌を吹き込むという回りくどい手法で作られたもので、おそらくこのデモはダグに送ったバージョンでしょう。でもそうするとこのデモはギターの弾き語りなので、アルバムに収録されているギター以外の楽曲のアイデアはダグによるものなのかな?という疑問が出てくる。

THINGS I WILL KEEP DEMO
99年発表のメジャーデビューアルバム『Do the collapse』(傑作)とベスト盤に収録されている曲のデモ。

このデモを聴くと、やり過ぎだと思っていたリック・オケイセックのプロデュース・ワークがそうでもないことが分かった。デモでもアルバムでも曲のツボはそのままだし。やっぱりデモの段階でこれほどクオリティの高い曲を作れるなんて天才だ。

2005/8/12
なんと!ピクシーズが来日するらしいです。フジロックでのライブで最後にFBが「マタネ」って言ってたのを聴いて期待していたけどこんなに早く来るとは。

2005/7/31
キンクスの「アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡」聴いていて、ロバート・ポラードに最も近いミュージシャンってレイ・デイビスなんじゃないの?と思った。メロディ・センスや歌い方、なにより親しみやすさが似ている。でも彼のトップ10アルバムにキンクスが無いのが面白いなあ。

2005/7/30
・クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オムが語り部の BBCRadio1のピクシーズのドキュメンタリーはDVDに収録されていた「gouge」より内容が濃いので必聴です。

セレブリティ・プレイリスツ でフランク・ブラックのプレイリストが公開されている。全部バール・アイヴスの曲だ!FB最高!

・「ハニーカム」発売から一週間ほど経過したけど、聴けば聴くほど良い。ミックス前の流出音源よりも完全版のほうがやたら良く聴こえる。

2005/7/21

Frank Black 『Honeycomb』
フランク・ブラックのソロアルバム。2005年発表。全15曲55分24秒
個人名義のフル・アルバムとしては「カルト・オブ・レイ」以来9年ぶりとなる。ナッシュビルのミュージシャン達との共演作。

2001年の「Dog In The Sand」以降のメロウ志向の延長線上というか到達点にあたる。フランクはボブ・ディランのナッシュビル作品『ブロンド・オン・ブロンド』を意識したようだが、あれと比べると遥かにメロウな内容となっている。

今作のプロデューサーのジョン・ティーブンとフランクは以前シングル「Headache」で一緒に仕事をしている。

今回共演しているナッシュビルのミュージシャンの中でも、スティーブ・クロッパーとはオーティス・ブラックウェルのトリビュートアルバム『Brace Yourself!: A Tribute to Otis Blackwell』で共演していたし、スプーナーやダン・ペンとはアーサー・アレクサンダーのトリビュート盤『Adios Amigo: Tribute to Arthur Alexander』で共演していたはずなのだが、実はこれらの曲は彼らが演奏したバック・トラックに後からフランクがボーカルをオーバーダブしただけで、会った事は無かったそうだ。

また、これらのトリビュートアルバムを監修したのはジョンで、今回のメンバーのブッキングも彼が行った。つまり今作はフランクとジョンとの人脈が無くては実現しなかったのだ。

彼にとってはカソリックスのラストツアーはかなり後味の悪いもので、現在は実質的に解散しているようだ。なんでも、売れなくて金が無くなっていくのに、フランクがライブ2トラック録音を何度も強要するためメンバーが怒ったらしい。

ナッシュビルでアルバムを作る構想は10以上前からジョンと話し合っていたものの、結局今まで実現には至らなかったが、ジョンが2002年にニューヨークからナッシュビルに引越したということや、カソリックスでの活動に亀裂が入った事、彼自身の離婚、再婚、そしてピクシーズ再結成など、人生の転機が一気に訪れたことでようやくフランクにも決心がついたようだ。

しかしピクシーズ再結成ツアーの日程が決まってしまったため、レコーディングは 再結成ツアー直前の4日間を使ってレコーディングしなくてはならなくなった。 レコーディングの日程を決めるときにはピクシーズ再結成の話は無く、フランクも2004年は暇だと思っていたらしい。

曲はダン・ペンの自宅にあるスタジオでレコーディングされた。毎朝10時半に起き、夜の8時までというスケジュールで。あと、共演したミュージシャンの中で、フランクやピクシーズのことを知っていた人はいなかったようだ。デビッド・フッドの息子がDrive-By Truckersのメンバーだから知っているとしたら彼くらいだ。

今作はミュージシャンとしてのキャリアの中で最も驚き、感動した体験だったという。 彼らは曲を見聴きせず、ほとんどリハーサル無しで演奏しきったというのだからそりゃあ驚くよなあ。でもそんな彼らと渡り合えたのもカソリックス時代のライブ2-トラックで一発取りを頑なに続けた経験の賜物だと思う。

スティーブ・クロッパーはフランクが高校時代のコンサートで初めて演奏した曲「In the midnight hour」を共作した人物だったり、フランクのルーツはやっぱりソウル・ミュージックなのかなあ。

それにしてもフランクが偉いのは、なによりソロになってからも大御所気取りで寡作にならず、コンスタントに作品を出し続けたということだ。

2003年の『Show me your tears』は“別れ”が強調された内容だったが、本作は“出会いと別れ”が綴られている。新しい出会いがあるからこそ、別れと向き合えたのだろう。ラストが「Sing for joy」という曲で締められているのも、次へ進む準備は万端であることが窺える。そしてカソリックスとの別れとピクシーズとの再会と、ここまで節目と呼べる作品は珍しい。16年間連れ添った前妻とのデュエット曲「Strange Goodbye」と新しい妻の名前がつけられた「Violet」を同じアルバムに収録してしまう所もチャーミング。

これまでもフランクは前述のトリビュート・アルバムに参加したり、ヴァン・ダイク・パークスと共演していたり、ボブ・ディランのカバーをするなどしていたことからもわかるように、つながりを大事にするミュージシャンだ。今作にカバーが三曲もあるのもそれを物語っている。

本作は人と人との繋がりを忘れずに自分の道を突き進んだ異端児に対するささやかな祝福のようなアルバムだ。素晴らしい。

曲目に関するメモ
1.「Selkie Bride」
本作のために書かれたものではない唯一の曲

フランクは海に関する曲が多いけど、これもそう。海からやってきて、最後には海に溶けていってしまう女性とのはかない恋の歌。曲の方も波の音で終わるのがにくい。

2.「I Burn Today」
先行シングルにもなった曲。
今作はフランクのギターがそこまで前面に押し出されていないんだけど、この曲は別。 シャカシャカかき鳴らされる彼のギターはやっぱり良いなあ。

3.「Lone Child」
ウォーレン・ジヴォンが引用していた「家のない者はずっと家を持たず、孤独な者はずっと孤独だ」という言葉を思い出させる。

4.「Another Velvet Nightmare」
リード・ペイリーとの共作曲。彼とは長い仲で、99年の1stソロアルバム「Lucky's tune」のプロデュースもしている。
共作曲だけあって、酔ってゲロを吐く場面が歌詞に出てきたり、まるでリードような低めの声で歌っている。

第二弾のナッシュビル・セッション・アルバムには彼との共作曲が沢山入るようで楽しみ。

5.「Dark End of the Street」
ダン・ペンとチップス・モマン作曲のカバー。 ジェイムズ・カーなどのカバーで有名
でもフランクはグラム・パースンズがカバーしたバージョンしか聴いた事が無かったそうだ。

フランクが「時間があればこの曲をやりたい」と提案したらしい。早速ジョンにレコーディングを薦められたが、提案した本人は当初及び腰だったようだ。なんせ作曲者のダン・ペンがいるからなあ。彼はホテルに帰ってから一晩中歌を練習したらしい。

6.「Go Find Your Saint」
アルバム中最もアップテンポな曲で、彼も熱唱している。
歌詞の内容は今作のレコーディングの為にナッシュビルへ向かう途中のフランクの心情を書いたもののように読める。

7.「Song of the Shrimp」
エルビス・プレスリーが映画「Girls! Girls! Girls」の中で歌っている曲のカバー。
フランクは数年前からこの曲をカソリックスのライブで披露していた。
この曲をレコーディングしたのは、セッションメンバーの中にエルビスと共演したことのある人物がいたからだそうだ。彼自身はエルビスのバージョンは聴いた事が無く、映画も観た事が無いそうだ。彼がこの曲を知ったのはタウンズ・ヴァン・ザントがカバーしていたものを聴いた事がきっかけ。タウンズのバージョンは原曲よりも崩した感じなので、原曲を聴いた事の無いフランクは縛られないカバーをしている。

8.「Strange Goodbye」
前妻ジーン・ブラックとのデュエット曲。これが今作のハイライト
別れの歌なんだけど、全然悲しく聴こえないないのは ひょうきんな彼女の声による所が大きい。

9.「Sunday Sunny Mill Valley Groove Day」
ダグ・サームのカバー曲。サー・ダグラス・クインテットの『The Best of Doug Sahm & The Sir Douglas Quintet 1968-1975』か、『Mendocino』のボーナストラックに収録されている。

一聴して気に入った曲らしい。曲と歌詞が大好きだとか。2000年頃ライブで配っていた没アルバム『Sunday Sunny Mill Valley Groove Day』にも収録されていた。

また、この曲は四枚のアルバムのためにレコーディングされたけど、どれも結局満足のいくものにはならず、収録されなかったらしい。その四枚というのは、おそらく『Dog in the sand』から『Show me your tears』までの四作だろう。

「You’ll be king of what you survive」という歌詞は本当に素晴らしい。

10.「Honeycomb」
タイトルトラックのこの曲は、アルバムの中でも特にベテランミュージシャンの巧みな演奏が楽しめる。このイントロをほぼリハ無しで一発録りしたとは圧巻だ。

11.「My Life Is In Storage」
最初は詞も曲ももっとユーモア満点のカントリー寄りな作品だったらしい。しかし、しっくりこなかったので最終的には書き換えられ、レコーディングの前日にホテルで書き上げたられた。

ぐいぐい引っ張られるかのようなコード進行はピクシーズみたい。

12.「Atom In My Heart」
この曲が一番気に入った。 コード進行と曲の構成の素晴らしさは彼の曲の中でも5本の指に入る。

13.「Violet」
新たしい妻であるヴァイオレット・クラークの名前がつけられたラブソング
曲としては他愛の無い小品なんだけど、歌詞が少し奇形なのは彼らしい。

14.「Sing For Joy」
本編のラスト
内容は悲しいストーリーだが、そんな曲のサビの歌詞が“sing for joy, If nothing else, sing for joy”!

どん底では悲しみにくれるより笑い飛ばす事こそが生きる力になるんだよなあ。 こんな歌を歌うなんて信頼できるよ。

15.「Atlantis」
国内盤ボーナストラック。ドノヴァンのカバー

オープニングの語りはアル・フランケンによるもの。

フランクは彼の「Sleep」をカバーした事もあるくらい好きらしい。 国内盤は始まりと最後の曲に海が出てくるからすっきりする。フランクって海が好きだよなあ

2005/7/20
robertpollard.netで新たなリリース・ニュース

まず「Songs From Bubble」EPですが、ロバートは「オーシャンズ11」などを監督したスティーヴン・ソダーバーグ「Bubble」という映画のために曲を書くらしい。なんでもこの話は監督の方から持ちかけたみたいで、映画にはロバートの曲だけを使いたいらしい!映画は今年の秋公開予定。このEPはその映画のために書かれた曲が集められた6曲入りで、発売日は9月27日

「Suitcase II – American Superdream Wow」 は4枚組み全100曲入りのボックス・セット。 ジ・アンプスの「I am decided」も収録されるのが嬉しい。この曲はキムのGBVのプロデュースの引き換えとしてロバートが彼女にあげたものらしいです。発売日は10月31日(ロバートの誕生日)

そして、スーツ・ケース2の短縮版の「Briefcase 2 – The Return of Milko Waif」これにはボックス・セットに入らない曲が2つ入っている。

2005/7/18
rockathon recordsのサイトで、尻のドアップが印象的な「Some Drinking Implied」とグレッグ・デモスが弁護士ルックからストライプ・パンツのロッカーに豹変する姿が楽しい「The Who Went Home and Cried」という二つの映像作品が値下げされました。でもこれらの作品は日本で買う分にはアマゾンで買ったほうが安上がりなんだよね。ポスターも少し値下げされています。そして、サーカス・デビルズのTシャツも登場しています。サマー・ソニック05はこれ着ていこうかなあ。

また、このお知らせメールに今後のリリース予定が載っていたので以下に紹介します

ロバートの詩やコラージュが載った本「EAT II」が8月か9月に、GBVのラストライブのDVDが11月に、アシッド・ランチの2ndLPが12月に出るそうです。

あとロバートのボトル・オープナー・チェインと「キッド・マリン」のジャケットのマグネット(冷蔵庫に貼り付けるやつ)という小品が冬に出るそうです。

2005/7/3
今頃気づきましたが、back porch recordsのサイトで 『Honeycomb』が全曲試聴可能です。「Strange Goodbye」は良い曲だなあ。

2005/6/30
今秋発売予定の4枚組みボックスセット「スーツケース2」のタイトルが「Suitcase2 Captain Crunch is in the Milk Again」から「American Superdream Wow - Suitcase Two」に変更された模様。「American Superdream Wow」というのは来年初頭に発売予定の新作ソロアルバム「From a Compound Eye」の仮タイトルだったものですね。

2005/6/29
pixiesdiscs.comでニューポート・フォーク・フェスティバルのライブ盤が予約開始に!やったー。 ベスト5公演も決まったみたいですね。

2005/6/21
いよいよ国内盤発売日まであと一ヶ月となった『Honeycomb』ですが、なんと Imperial recordsのサイトで「I burn today」が試聴可能になっています。

ebayなんかをみるとこの曲がタイトルトラックの先行シングルが出回っているみたいだけどリリースされるのかは不明。ジャケットの絵はヴァイオレットの七歳の息子ジュリアンが描いたものらしい。

2005/6/17
ピクシーズがニューポート・フォーク・フェスティバルでアコースティック・ライブを行うらしい!これこそライブ盤にして欲しいなあ。

2005/6/3
いつの間にか、『Honeycomb』の国内盤がアマゾンに登場していた。『Honeycomb』じゃなくて『Honey comb』なのか。しかしつまんねえジャケットだなあ。

2005/6/2
Robertpollard.netでデモが2曲公開された。以下感想。

「The official ironmen rally song demo」
『Under the bushes under the stars』に収録されている曲のデモ。これはロバートの書いた曲の中でもトップ10に入る名曲だと思う。
アルバム名が『Power of Suck demos』となっていることも注目。『Power of Suck』はお蔵入りになったコンセプト・アルバム。

「Wrinkled Ghost demo」
2ndソロアルバム『Waved out』のハイライト曲のデモ。メロディと構成は子供の頃に書いた「Analise」という曲が元になっているらしい。

こういうデモを聴いていると、ロバートが弾き語りソロ・アルバムを作ったらとんでもない大傑作が出来そうだなあと思う。

2005/5/26
ザ・モーピング・スワンズの『Lightninghead To Coffee Pot』とサーカス・デビルズの『Five』を一聴したメモ。

『Lightninghead To Coffee Pot』は予想通りというか、ザ・フー風味の曲が並ぶ作品。 『Choreographed Man Of War』をさらに煮詰めつつ、さらにさらっと作られた印象がある。『Zoom』でもそうだったけど、やっつけ感だけが残っていて、曲は作りこまれている。まるで圧力釜で作られた料理みたいに。

『Five』は全23曲40分というコンパクトさで、ボーカル・オリエンテッドな傑作。これはいままでギターを担当していたティムが、今回からいなくなったということも関係しているだろう。

2005/5/24
去年からFrankblack.netのフォーラムで頻繁に書き込みをしているジョン・ティヴンを名乗る人物(『Honeycomb』のプロデューサー)によると、『Honeycomb』の国内盤にはボーナストラックとして、「Atlantis」(ドノヴァンのカバー)が収録されるらしい!、でその曲にはアル・フランケンが参加するってマジかよ!!

2005/5/23
インペリアル・レコーズのサイトで『Honeycomb』から「Sunday Sunny Mill Valley Groove Day」(ダグ・サームのカバー)が試聴できる。ここのレーベルは去年からピクシーズ関連の作品を国内盤化してくれているので、今回も期待したい。

pixiesdiscs.comで5月26日から始まるピクシーズのツアーのライブCDの予約を開始している。ベスト5公演をまとめて購入する事も出来る。

2005/5/18

Clouds Forming Crowns 『Clouds Forming Crowns』
トビアス兄弟のユニットのアルバム
2005年発表。全16曲43分16秒

最初「Wish-Hound」を試聴したときは名盤の予感がしていたんだけどなあ。結局印象深いのはこの曲だけで、後はぱっとしない。

トッドのドラムは腰が入っているし、ベースもうねっているし、アコースティック・ギターのストロークも申し分ない。なのにぱっとしないのはなぜかというと、まずティムのボーカルが弱いから。別に下手でもイアン・ブラウンみたいにメロディに漂っていれば良いんだけど、違うんだよな。

イアンのそれが漂いつつも傍から見るとその動きには緩急がある、海面に浮かんだ油のようなものだとすると、ティムのそれは海面に注がれる尿みたいに垂れ流しでしまりが無い。

あと、彼らの曲って独特の音作りで、シンバルが主張しすぎてボーカルを打ち消してしまいがちなんだよな。サーカス・デビルズの1stアルバムではロバート・ポラードのフックすら霞んでたし。だから彼らの場合、曲を落ち着かせればボーカルとのバランスが良くなって、サーカス・デビルズの2ndアルバムのような傑作を作り出せると思う。

でも今回は落ち着かせた所でティムのボーカルの魅力が浮かび上がってくるかというと、ただ貧相さが浮かび上がってきただけだった。っていうかかえってティムのボーカルが雑音に感じる。

今作はいっそのことボーカルなしのインストゥルメンタル・アルバムにした方が良かったんじゃないかな。

それか、歌に魅力が無くてもそこに目を向けさせないようにして欲しい。「Wish-Hound」は強力なコード進行でそれを達成している。歌の下手なトビンだってこのやり方でカバーしているじゃないか。

2005/5/14

John Shough 『Ultra Vega』
オハイオ州デイトンにあったクロマニョン・スタジオ(2003年に解体)のチーフ・エンジニアをしていたジョン・ショウのソロアルバム。2000年発表。全20曲43分10秒
  大傑作

彼はガイデッド・バイ・ヴォイシズ、ロバート・ポラード、トビン・スプラウト、ザ・ブリーダーズという私にとっては錚々たる面子の作品に関わった人物で、特にGBV関連ではこんなに沢山の曲に関わっている。おそらくメンバー以外の人物としては一番ロバートと一緒に仕事をしているんじゃないかな。

この経歴だけでも足を向けて眠れないほどなのに、自分でこんなに良い作品を作るなんて素晴らしすぎ。

一緒に仕事をしていくうちに吸収していったのか、彼の曲ってGBVみたいに短いし、ブリーダーズの「キャノン・ボール」みたいな「ディ・ディ・ディ・ダ・ダン・ダン・ダン」っていうギターのフレーズがあったり、トビンばりのコード感(特に「So Very」)もあったりと、USインディの旨みをしっかり含んでいる。そんな旨みを、ビートルズやキンクスみたいな曲や70年代のパワー・ポップなどの伝統を受け継いだソング・ライティング・センスで仕上げているんだから悪くなるわけが無い。ってこれってロバート・ポラードと同じじゃん。

アコースティック・ギターのストロークが前面に押し出されていて全曲素晴らしい。中でも「HENS GONE WRONG」は名曲。

彼はデイトンの、いや90年代USインディロックシーンの裏方としては最重要人物だと思います。私はスティーブ・アルビニより断然彼の方が好きです。

余談だけど、1曲目の「Purged」なんか聴くと、ジョニー・ポロンスキーの「Truly Ugly And Dead Too」にそっくり。ジョニーが中年になったらこんなアルバムを作りそうだなあ。

2005/5/13

Doug Gillard 『Salamander』
ダグ・ギラードの1stアルバム
2004年発表。全14曲49分15秒

力作。ロック・ミュージックに関しては曲が長いっていうだけで聴く気が失せてしまう私でも意外と気に入った。

彼ってGBVで激しいギターソロを披露していたから、ソロ作もクドクドとテクニックをひけらかすものになっているのかと思ったら、これはシンガー・ソングライターのアルバムじゃないか。

ギターのコード進行で聴かせるトビン・スプラウトに比べると、ダグは歌のメロディで聴かせるね。本人も感じているボーカルの弱さも、うまく重ねているのでCDを叩き割りたくなるほどじゃない。

三曲だけスーパーチャンクのジョン・ワースターがドラムを叩いているのと、ジョシュア・ポロックという人がバイオリンを担当しているくらいで、基本的にワンマン。

ロバート・ポラードにJ・マスシスと並び称されるくらいギターもうまいのに、他の楽器もそれなりにこなしている。彼って器用だよなあ。アメリカン・インディ・ロック界の中でもここまで器用な人ってあまりいないんじゃないかな。ドラムだってGemの2ndアルバムのそれより良い。彼のドラムを聴くと、テクニックも大事だけど、叩いている本人に明確な意思があれば十分に聴けるんだということを感じる。

最後の「(But) I See Something」だけ毛色が違って、やけに洒落ていてムードがある。 彼は映画やTVの音楽をやりたいらしいけど、この曲を聴く限りそう思うのも当然かな。彼ってロック・ミュージシャンよりも映画音楽の方が向いてるんじゃないの?マーク・マザーズボウみたいになって欲しい。っていうか彼はもう「Creative Process 473」という映画の音楽を担当していて、サントラも出ているのか。

2005/5/10

Gem「Sunglare Serenades」
2001年発表の2ndアルバム。全12曲44分48秒

今回は新しいドラマーが二人いて、曲によって叩いている人が違う。

曲は前作よりもかっこいいものが多い。しかし前作のスコット・ピッカーリングのドラムに比べると腰が入っていない。それが致命的。

また今回はメンバーにトッド・トビアスが新べーシストとして加入している。
彼がベースでなんとか盛り上げようとしてブリブリとこねくり回しているいるものの、さえないボケに突っ込みまくっている漫才師のようで痛々しい。これでダグかティムの片方でも歌が上手かったらましになったのに。っていうかロバート・ポラードのソロ作『Fiction man』で良いドラミングをしていたトッドがドラマーになればよかったと思う。

ダグ作の曲にはザ・フーみたいなギターの「I Today」や、シンプルな構成の「Good to See You」といった良作もあるし、トビアス兄弟の曲もきれいなメロディの「A Slow Crawl」や、 疾走感のある「When They Pull You Out」などがある。せっかく佳曲がそろっているのにドラムで台無しだ。例えば奇妙奇天烈なギター・フレーズが印象的な「Many Fanged Breezes」も、妙なカルト臭さが出てしまっているだけで聴いていて楽しくない。こういった変態ポップはドラムがしっかりしてないとただの変態だ。

スコット・ピッカーリングの不在は大きい。

2005/5/7

Gem 『Hexed』
後にGBVのメンバーとなるダグ・ギラードとティム・トビアスが在籍していたバンドの1stアルバム。全12曲41分18秒

GBV繋がりで聴いてみたけど、スコット・ピッカーリングのドカドカドラムが素晴らしすぎで意外な掘り出し物だった。

禿げ上がったケント・デリカットみたいな風貌の彼は、私にとってジム・マクファーソン以来の好きなドラマーになった。

「Your Heroes Hate You」タイトなのにお祭りみたいな乱痴気ドラミングをしたかと思ったら、その次の ミドル・テンポなギターロックの「Only A Loan」では、これぞグルーヴといった掬い上げるような叩き方。ザ・ピロウズの佐藤シンイチロウを思い出す。

っていうか「Only A Loan」を聴くまではミドル・テンポなギターロックでこそドラムがここまで重要なものだとは知らなかった。 少し開耳した。

「I Hate It」なんか彼のドラムが無かったら半分死んでるようなものだし。

ダグが書いた曲がほとんどで、あとはティムの曲が数作、ベーシストのジェフ・カーティスの曲が申し訳程度に収録されている。

ティムが書いた曲はひねくれポップ。トッドだけかと思ってたら彼も意外とひねくれてたのか。「Many Moons Break」はやたら重たいリフで笑った。

ジェフの曲はフー・ファイターズみたいな曲でどうでもよくて良い。

ドカドカドラム好きにお薦めします。

2005/5/6
トビン・スプラウトの作品紹介が一通り終わった。(『Wax Nails』EPやFig.4の『S/T』の感想はまだ書いていないけど。)

どれも良作。デモ集でさえもベストアルバムみたいに聴ける。でも『Sentimental Stations』 は少し落ちるかな。

個人的には、アイズインウィーゼルの『Wrinkled Thoughts』が一番良かった。

個人名義の作品では『Let's Welcome the Circus People』が気に入った。世評は高くないようだけど、これ以上ないくらいコード進行が気持ち良い「Vertical Insect (The Lights Are On)」だけでも聴く価値はあると思う。

4-トラックレコーディングを目的ではなく、あくまで手段として使っているのも素晴らしい。

トビンの作品を聴いた事が無い人は、ここにある彼のトリビュートアルバム『I, Tobot - A Tribute To Tobin Sprout』を聴いてみると良いと思う。アレンジされている曲でも、肝となるコード進行はほとんど元曲と変わらないので、これが気に入ったらオリジナルも十分楽しめるでしょう。

2005/5/4

Tobin Sprout 『Live at the Horseshoe Tavern』
2004年4月19日にカナダのトロントで行われたライブ全29曲と、同年9月14日に彼のアート・ギャラリー「Petrified Fish」で録られたデモが3曲入った2枚組みアルバム。
ジョブン・クラークによるライナー・ノーツはトビンの曲のタイトルを文中に絡ませたもので、好きな人ほど楽しめる内容。

ライブはここでストリーミング放送されているのと同内容。
CD版はマスタリングされていて、音も良いんだけど、FMラジオで流れてくるような整いすぎた音なのが個人的に好みではなかった。せっかくならAMラジオから流れてくるような音に仕上げて欲しかったな。

観客が「ト!・ビン!・スプラウト!」といっているのを聞いて「G!・B!・V!」コールを思い出す。

「Ester's Day」「Dodging Invisible Rays」「To Remake The Young Flyer」 「Awful Bliss」 「A Good Flying Bird」 「It's Like Soul Man」 「Atom Eyes」 「Little Whirl」「Scissors」と、今回もGBV時代の曲を沢山披露してくれていて感激なのだが、特に今作ではロバート・ポラードとの共作曲 「14 Cheerleader Coldfront」(GBVでのトビンのボーカル・デビュー作) が聴けるのが感慨深い。ライブでも曲のかわいらしさは相変わらず。

トビンとロバートのユニットであるエアポート5の「War & Wedding」まで演奏しているんだけど、ロバートの節回しでトビンが歌うともたついた感じになるなあ。トビンが歌うこのバージョンを聴いて、ロバートって溜める歌い方を頻繁にしていたと気づくことができた。でもロバートが歌う場合は不思議と疾走感があるんだよなあ。

本作とほとんど同じ内容の『Live In The Middle East』の方が一枚に纏まっている分聴きやすいと思う。でも今作はGBVの曲が『Live In The Middle East』より少し多いので、GBVファンはこっちの方がお得感を得られると思う。

デモは全てピアノを基調とした曲で、どこかの国の童謡のカバーかと思うほどのオーソドックスさをもった曲ばかり。特に「And I Wonder」はトビン流「明日に架ける橋」といった感じの名曲。こりゃ新作が楽しみだ。

それにしてもコード進行を追っているだけでこんなに気持ち良い音楽っていうのも今の時代じゃ珍しいと思います。

2005/5/3

Eyesinweasel 『Live In The Middle East』
アイズインウィーゼルのライブアルバム 2001年発表 全27曲70分08秒

ライブは2000年10月28日にマサチューセッツ州ケンブリッジのミドル・イーストという所で行われたようだ。

『Wrinkled Thoughts』を聴いて、ライブのテンションの高さを予想していたものの、まさかここまで脂が乗っているとは思わなかった。やはりあの作品というかこのバンドはトビンのミュージシャンとしての飛び切りの養分になったんだろうな。

彼の曲って大きめの音でリフがジャキジャキ鳴らされても全然耳ざわりじゃない。むしろ爆音で聴いてこそ味が出る。ラーズの「There she goes」みたいなイントロの「All Used Up」やっぱりは良い。この曲は彼の最高傑作だと思う。ギタリストのニック・キジルニス(ケリー・ディールにギターを教えたってまじっすか)が歌う「Preferred Company」も鬱陶しくない。

それにしてもトビンってひょろっとした高い歌声と、太くて渋いMCの声とのギャップがありすぎるよなあ。一度地声で歌を聴いてみたい。

「Awful Bliss」 「You're Not An Airplane」 「A Good Flying Bird」「To Remake The Young Flyer」「Scissors」「Atom Eyes」「Mincer Ray」「Ester's Day」「 Little Whirl」 といったGBVで歌っていた曲も沢山やってくれて最高。

収録曲数も多いし、音も彼のスタジオソロ作並に良いのでかなりお薦めです。

2005/5/2

Tobin Sprout『Lost Planets & Phantom Voices』
2003年発表の4thアルバム。全13曲40分06秒

もう1曲目の「Indian Ink」から言う事無いです。50になるかならないかって歳なのにこのサイケっぷり。

ブックレットを見ると、「Catch The Sun」 とインストの 「Martini」は『Fortunes』というコメディ映画に使われた曲のようだ。彼はこの映画のスコアを担当しているらしい。映画には使われていないみたいだけど、「Fortunes Theme No. 1」なんていう曲もあるから、今作は映画のサウンドトラックを意図して作られたのかもしれない。

彼が一人で全ての楽器を演奏した曲と、バンドで演奏した曲の質感が同じ。というか、バンドの曲も宅録みたいな温かみがある。全然主張しているそぶりは見せないのに、結果的にトビンの俺様バンドになってるし。もうその域に達したのか。

ロバート・ポラードがインタビューで解散の理由を聞かれて、「いい歳してバンドでつるんでるのもどうかと思ってね」って言ってたけど、トビンのこうした凛とした一人立ちッぷりをみて思う所があったのかもね。

それにしてもトビンってどうしてこうも印象の薄い曲ばかり書けるんだろう。だから彼の曲は何度でも聴きたくなるし、飽きない。これはロバートに関しても同じだけど。

壮年の輝きっていうか、この作品っていままでのソロ作で一番ギラギラしてるぞ。すっぽんでも食べたのか、もしくはEyesinweasel の『Wrinkled Thoughts』で調子が乗ってきたのかな?

バーズやニール・ヤング、ブラー、サイモン・アンド・ガーファンクルなどが好きなら気に入ると思う。

2005/5/1

Tobin Sprout『Sentimental Stations』
2002年作品 全7曲21分46秒
スタジオ録音EP。ジム・マクファーソンが参加しているだけで浮き足立つ

「Secret Service」のメロディがエアポート5の「One More」にそっくり、っていうか同じ。でも歌のメロディの違いで印象ががらりと変わっている。この曲聴くとロバートの歌メロって結構無茶してるなあって思う。

今作はリフが映える曲が多い。いつまでイントロで同じリフ弾いてるんだって思うような長い曲もちらほら。

トビンもロバートもそうだけど、スタジオ録音された曲って宅録作品より長くなるんだよね。ロバートはスタジオでしか録れないような迫力のある曲を作るけど、トビンのスタジオ作品は宅録とほとんど変わらないような曲ばかり。

っていうかGBVに4-トラックレコーディングをもたらした張本人である彼の曲が宅録仕様になるのは当然かな。

タイトル曲「Sentimental Stations」は名曲です。

2005/4/30
・フランク・ブラックが新作『Honeycomb』に収録される「Saying Goodbye」でコートニー・ラブとデュエットするっていう嘘記事(現在は訂正済み)を読んで思うのは、なにかとカート・コバーンに絡めてピクシーズを語りたがるやつは信用できないということだ。


Tobin Sprout『Demos & Outtakes』
2001年作品 全20曲48分43秒
99年に2枚組LP(全33曲)でリリースされたものの短縮版CD。

音質は悪いけど、曲は彼の作品の中でも良いものばかりで、ベスト・アルバムみたいな選曲だ。こういうアルバムをいっぱい出して欲しい。

アレンジは元曲と全くといっていいほど変わらない。 特にEyesinweaselの『Wrinkled Thoughts』に収録されていた「Seven And Nine」や「Hint #9」、「Dusting Coattails」といったバンド映えする曲ですら変わらないのは驚いた。

GBVの『Under the Bushes Under the Stars』に収録されていた「To Remake the Young Flyer」の“ほわんほわん”という特徴的なギターの音もそのまま。「E's Navy Blue」 はテープのサーというノイズが波しぶきの音みたい。

特に「Silicone Slugs」はアイデアが固まった曲をラフに演奏する名曲で、GBVの『Suitcase』に入っていてもおかしくない。アウト・テイクがアウト・テイクに思えない程良いのはロバート・ポラードと同じだよなあ。彼等の曲って宅録した音の悪さで箔がつくから不思議だ。

でと3rdアルバム収録されていた「Smorky Joe」のデモなんかを聴くとあのアルバムってデモに限りなく近い音質だったなあ。本作に収録されているデモの方が音良いし。

4-トラックを使いまくっていた頃のGBVの音が好きという人は気に入ると思う。

2005/4/29

Eyesinweasel『Wrinkled Thoughts』
トビン・スプラウトの新バンドの1stアルバム。2000年発表。全14曲36分34秒
これまた大傑作
このバンドのメンバーには、トビンがGBVに参加する前に在籍していたFig.4のメンバーだったダン・トゥーイーとジョン・ピーターソンもいる。

1曲目の「Seven And Nine」からもう素晴らしい。3rdソロアルバムが内省的な作品(でも傑作)だったのに、今作の外へ飛び出さんばかりのテンションの高さといったら、ぐうの音も出ないほど。昔のバンド仲間と再び一緒になって演奏しているのがよっぽど嬉しいんだろうなあ。

彼の3rdソロ・アルバムの感想でジ・アンプスの『ペイサー』を引き合いに出したけど、やっぱり今作の方が『ペイサー』に近いかな、バンド・メンバーは黒子に徹してるし。前面に押し出されているのは彼の「うた」だし。全曲名曲な所も。

「Preferred Company 」だけギタリストのニック・キジルニスが歌っているけど、なんという違和感のなさ!

「Dusting Coattails」 「Jealous Mantles」 といった名曲達をいくら聴いてもお腹いっぱいにならないコンパクトさも最高。

ティーンエイジ・ファンクラブの『Songs From Northern Britain』に収録されていそうな「There She Goes Again」 は彼の丁寧なソング・ライティングが光る名曲

最初から最後まで圧巻。まじでぶったまげたよ。これが現時点での彼の最高傑作だね。

2005/4/28

Tobin Sprout『Let's Welcome the Circus People』
99年発表の3rdアルバム。 全12曲34分53秒。大傑作

トビン自身は歌詞以外満足のいく出来ではないらしいけど、彼の作品では一番良い曲が集まっていると思う。

ジム・イーノがドラムを3曲担当しているだけで、後は全てトビンのワンマン・バンド。全ての楽器が同じような上手さだからか、一人でバンド・マジックが発生してる。

あと彼の声が1st、2ndよりもサイケ度が薄れていて、とてつもなく曲に馴染んでる。

「Vertical Insect (The Lights Are On)」(ローラとの共作)と「100% Delay」は共にゆっくりとしたテンポの名曲で、コードの移り変わりが物凄く滑らかで気持ち良い。

ミュージシャンの個性が存分に発揮された作品としては、ジ・アンプスの『ペイサー』に匹敵する傑作。

2005/4/27

Tobin Sprout 『Moonflower Plastic (Welcome To My Wigwam)』
トビン・スプラウトの2ndソロアルバム。97年発表。全14曲38分47秒

楽曲は前作よりもメランコリック。でも彼の声が常に明るいので、憂鬱な曲でも最終的には希望を感じさせる。

98年に発表されたロバート・ポラードのソロ2ndアルバム『Waved out』もメランコリックな内容だったが、あの作品では憂鬱の中であがいている感じだったのに対し、今作は憂鬱に対してやさしく歌いかけている感じだ。

「Moonflower Plastic (You're Here)」 や「Angels Hang Their Socks On The Moon」 はまるで「イマジン」のような、ピアノが前面に押し出されている名曲。彼の曲はコード進行で聞かせるタイプなので、ピアノを使ってもそのコード進行が聴いていて心地よい。

「All Used Up」はギターソロの入る隙の無い高密度ポップ・ソング。彼自身はGBVでギタリストだったのに、むやみやたらとギターソロを入れないのはシンガー・ソングライターとしての意識の高さが窺える。

ここまでしっかり、どっしりしたコード進行なのに軽妙な曲はもはや職人芸。前作より良い。

2005/4/26

Tobin Sprout『Carnival Boy』
トビン・スプラウトの1stソロアルバム。96年発表。全14曲30分28秒
ロバート・ポラードの1stソロアルバム『Not In My Airforce』と同時発売された。

POPと大きく書かれたジャケットを見れば何も語ることがないというくらいポップで、これぞ小品と呼ぶにふさわしいコンパクトな曲ばかり。

スタジオ作品と4-トラック作品が交互に並んだ曲順なのに、全然違和感が無い。これは彼がいかに4-トラックレコーダーを最大限に使って曲をウェルメイドに仕上げようとしているかってことと、曲がしっかり書けているからだと思う。特にイントロぐいっと引っ張る「E's Naby Blue」は名曲。

彼の曲ってシンプルで、ロバートの曲より弾き語りしてみたくなるのが多いよなあ。 「Gas Daddy Gas」なんてギターの弾き語りなのに、これ以上他の楽器が入る事なんて考えられないくらい鉄壁の出来。

「It's like soul man」はGBVの『Under the Bushes Under the Stars』にも収録されている。『Under~』に収録されていたバージョンの方がスティーブ・アルビニのプロデュースで疾走感があるんだけど、無理している感じだったので地に足が着いた感じのこっちの方が良い。

彼ってくたびれたルックスからは想像もつかないような甲高くて変な声の持ち主なんだけど、その声が曲のサイケ度を高めている。サイケデリック・ロックの素晴らしい小品集。

2005/4/18
ここでフランク・ブラックの40歳の誕生日パーティの写真を見ることが出来る。 フランクの妻のヴァイオレットの顔をはじめて見た。また、ビリー・コーガン、PJ・ハーヴェイなどの客の中にテネイシャスDも来ているのが驚いた。ジャック・ブラックとフランクって交流があったのね。

2005/4/13
・robertpollard.netでまたもやデモ音源が公開されている。

「Gonna Never Have to Die demo」はラストアルバム『ハーフ・スマイルズ・オヴ・ザ・ディコンポーズド』の収録曲のデモ。弾き語りでここまでGBVと変わらないっていうのはいかにロバート色の強い曲かってことだよなあ。 このデモを聴いて気づいたんだけど、『ハーフ・スマイルズ~』に収録されているバージョンのラストのギターソロは、ダグ・ギラードがロバートの弾き方を完コピしてたんだね。

「Perfect This Time demo」は元の音源を聴いた事がなかった。GBVDBで調べると『Hold on Hope』のオーストラリア盤に収録されているみたいだ。私の持っている『Hold on Hope』は9曲入りなのにこの曲が入っていないバージョンだった。
サイケなイントロのギターが印象的な佳曲。

しかしロバートのデモは驚くほど完成度が高い。GBV=ロバートを再確認した。

2005/4/7
ロバートのサイトで、来月同時発売されるザ・モーピング・スワンズの『LIGHTNING HEAD TO COFFEEPOT』とサーカス・デビルズの『Five』からMP3が1曲ずつ公開されている。

「Look At Your Life」はRobert Pollard and his Soft Rock Renegades の『Choreographed Man Of War』に入っていそうな曲。メンバーがほとんど同じだから当然ともいえる。おそらくアルバムの方も似たような内容になりそうだ。

「Dolphins of Color」はこれぞサーカス・デビルズといった感じのゆったりしたテンポの曲で、ロバートの歌が映えまくりの作品。これを聴く限りアルバムも傑作の予感。

2005/3/27
Rockathon Recordsで『Relaxation of the Asshole』が再発売されている。 また、05年のリリース・スケジュールが書いてある新しいポスターにサーカス・デビルズの『Five』、ザ・モーピング・スワンズの『Lightninghead to Coffee Pot』、そしてソロ作『From a Compound Eye』のジャケットも小さいけど載っている。

2005/3/20
グレッグ・デモスがドラム以外の全ての楽器を演奏しているスリー・ドリーム・バッグの『The Fertile Octogenarian』を聴いた。トビン・スプラウト、ダグ・ギラードのソロ作や、トビアス兄弟のユニットのクラウズ・フォーミング・クラウンズといったロバート・ポラード以外のGBVのメンバーの作品のどれよりも素晴らしい。ハウリング・ウルフ・オーケストラの作品を聴いてメタルっぽい音を予想していたら大間違いで、むしろGBVの『ビー・サウザンド』に近かった。まさかここまで良いとは思わなかったわ。

2005/3/14
frankblack.netによると、フランク・ブラックの新作『Honeycomb』の現時点での発売予定日は7月19日で、レーベルはバック・ポーチ・レコーズとヴァージンから出るらしい。あと、Cooking Vinylからb-サイド集を含んだボックス・セットが出るらしい。こちらは発売日未定。

2005/3/8

Robert Pollard 『Zoom (Happens All Over The World)』Soundtrack Fading Captain Series#31

05年発表。全4曲8分29秒

先日リリースされた『Relaxation of the Asshole』はライブMC集だったので今作が実質的にガイデッド・バイ・ヴォイシズ解散後初のロバート・ポラードの音源となる。

GBVのEPだと『Fast Japanese Spin Cycle』に最も近いやっつけ感をもっている作品。でも『Fast Japanese Spin Cycle』は音が汚れていたけど、今回は全てきれいな曲で、凄く洗練されている。昔のやっつけ精神だけが残っているというか。

1曲目「Dr. Fuji and Henry Charleston (Zoom Variation)」はダグ・ギラードが演奏するインスト。この曲はラストの「Zoom (It Happens All Over The World)」のメロディを下敷きにしたもので、全曲リピートして聴いたときに心地よいリフレインとなる。

ロバートのカウントで始まる「Have A Day Mr. Clay」は左にギターが、右にはマラカスがかき鳴らされる肩の力が抜けた佳曲。曲の最後はドイツ人の女性アーティストと男の会話が収録されている。女が自分の作品はコンセプチュアルだと言い、男がコンセプチュアルの意味についてたずね、それに対し女のほうが長々と答えている所で音がフェイドアウトしていって、再び音が大きく鳴り出し、男の "Do you consider yourself an intellectual?" というせりふで締められるのがにくい。

「Catherine From Mid-October」は左右のギターのアンサンブルがとても美しい曲。これは彼の中でも最も美しい曲。この曲の最後もさっきの二人と思われる会話が収録されているが、二人の声の音質が悪くなっていて聞き取り辛い。

タイトル・トラックの「Zoom (It Happens All Over The World)」は ロバートの曲の中でもトップ10に入る名曲。特に

The road to excesses is the wordless investments /
White skin and bone
love is all alone
baby you should know

という歌詞はこれから本格的にソロ活動をする彼の心境を書いているような気がした。

タイトルにもあるように、サウンドトラックとして聴いても違和感が無い。 たったの4曲で『Motel of Fools』よりはるかにコンセプチュアルになっている。

その他メモ:
「Dr. Fuji and Henry Charleston (Zoom Variation)」と「Zoom (It Happens All Over The World)」はGBVラストメンバーのべーシストのクリスが加入する前のツアーの前日にレコーディングされた。

「Catherine From Mid-October」と「Have A Day Mr. Clay」は最終公演のためにシカゴへ行く前日にレコーディングされた。

どの曲かは不明だが、今作のうち2曲は『From a Compound Eye』の為に書いた膨大な曲の中から選ばれた。

20053/2

・気がついたらロバートのサイトで音源が2曲公開されていました。 以下解説。

「WINGS OF THORN DEMO」は『Universal Truths And Cycles』に収録されている曲のデモ音源。

「SECRET STAR DEMO」は『Earthquake Glue』に収録されている曲のデモ音源。『Edison's Demos』に収録されているものとは別バージョン。

・また、モーピング・スワンズのレコーディング風景を収めた画像も公開されています。

2005/3/1

Howling Wolf Orchestra『Speed Traps For The Bee Kingdom』Fading Captain Series#9

00年発表。全8曲13分52秒

メンバーはポラード兄弟とネイト・ファーレイの三人

クレジットをみると、メンバー全員がドラムやピアノ、ベースを担当しているようだが、どの楽器を誰が担当しているのかわからない。大半の曲はロバートと他のメンバーとの共作。

ロバート関連でネイトが作曲に関わっているのはこのバンドくらいじゃないか。

今作のドラムは素人が叩いているみたい。おそらくメンバー全員得意でないのだろう。リズムがよれているか、たとえタイトな曲でも今度はガチガチに緊張しているかのような感じの曲ばかりだし。

テクニックの問題を解消しようとしてか、いろいろ工夫しているさまがうかがえる。例えば1曲目の「You Learn Something Old Every Day」は、ドラムに何か弾むものを落として、それをそのままつかったかのようなリズムと、音の聞こえ方だ。これを人間がドラム・スティックだけで再現しようとしたらかなりテクニックが要りそうだ。

46秒の「I.B.C.」の短さも、「リズムがよれる前に早いとこ止めといた」といった理由なんじゃないかと勘繰りたくなる。

「Is It Mostly? (It Is Mostly)」とラストの「Fruit Weapon」はインストの曲。

前者は、ピアノが爪弾きで始まり、途中から力強いだけのドラムの音が加わる。

後者はグレッグ・デモスがリード・ギターで参加している。GBVではベースを担当している彼がどんなギター・プレイを聴かせてくれるのかというと、早弾きしたりとなかなかテクニシャンだ。メタルによく出てきそうなフレーズばかり弾き、やたらギターを鳴かす。彼はメタルが好きなのだろう。彼のバンド3 Dream Bagはまだ未聴だが、こんな曲が多いのかもしれない。

また、この曲のドラムのシンバルのチチチという所はペイヴメントの「Summer Babe」みたい。

端々にノイズというか、騒音も聴こえる。ナイトウォーカーの作品をよりハードにした感じかな。実験的な感じ。

ロバートのみが作曲した「You Learn Something Old Everyday」 と 「I’m Dirty」 がハイライト。この2曲は『Kid Marine』に入っていても違和感は無い。

現在入手困難だが、必死になって探す必要も無いだろう。

Nightwalker
『In Shop We Build Electric Chairs: Professional Music by Nightwalker 1984-1993』
Fading Captain Series#3

99年発表。全11曲32分50秒。

ナイトウォーカーはインディアナのブルーミントンの伝説のバンドという事になっているが。あやしい。シンガーのJade Radarなる人物に対するインタビューもあることはあるのだが、あやしい。

GBVのデモ中のデモというか、音質は最低。おそらくこのアルバムはGBVの昔のデモ音源集だと思う。

GBVDBのクレジットだとポラード兄弟で作った曲や、GBVのメンバーが参加している曲で構成されているようだ。

全体的にドラムがヴェルヴェッツのような、ジャングルから聞こえて来そうな感じ。 「The Fink Swan (Swims Away)」、「Kenneth Ray」、「Dogwood Grains」、「Amazed」、「Trashed Canned Goods」 は『Suitcase』に入っていてもおかしくないデモの佳曲

「Ceramic Cock Einstein」は6分の轟音ロックで聴いていて耳が痛くなるが、時折挿入される中華風のSEが心地良い。 最後の「Those Little Bastards Will Bite」では「Postal Blowfish」のフレーズが出てくる。

曲よりもバンド自体が興味深い、でも熱心なファン以外にはおすすめできない。

Richard Meltzer, Robert Pollard, Smegma, Antler And Vom
『The Completed Soundtrack For The Tropic Of Nipples』

02年発表。全22曲33分59秒
同年にリリースされた『the tropic of nipples』というEPにトラックを追加した再発盤。『Not in my Airforce』みたいなひまわりジャケットはロバートが担当。

参加しているミュージシャン達はリチャード・メルツァー、ロバート・ポラード、スメグマ、アントラー、ヴォムと大勢いる。 リチャードは音楽ライターでもあり、ヴォムのメンバーでもあった。

このアルバムは全体的にリチャード関連の曲の方が多いのでロバート主導のプロジェクトではなさそうだ。リチャードは以前ブルー・オイスター・カルトの歌詞なども書いていたそうだから、ブルーオイスターカルトのファンのロバートが今回参加したのはその繋がりかな。

今作は異なるバンドの曲が交互に挿入されていて入り組んだ構成だ。バンドを大まかに分けると前半は主にアントラーとスメグマ、後半は主にヴォムとなっている。

ロバートはアントラーが作った曲のヴォーカルと歌詞を担当し、リチャードはスメグマが作った曲のヴォーカルと歌詞を担当している。

後半のヴォムの曲は彼らの78年作のライブアルバム『Live at Surf City』からのもので、全曲使われている。

ロバートとリチャードの歌の大半は歌というよりほとんどポエトリー・リーディングといったほうが近いかな。

ヴォムは懐かしさを感じさせる昔の3コード・パンク・バンドだ

アントラーとスメグマの曲はノイズ・ミュージック。ロバートのヴォーカル・パートは『Relaxation of the Asshole』を思い出した。

個人的なハイライトはロバートの友人のゲオの弾き語りが聴ける「Tykie Love (Text Book Memorial Hemmingway)」 かなあ。

「Revolver Tricks」 はロバートとジム・シェパードとの共作曲で、これはいつものロバート節が堪能できる。

あと、ピーター・バックはヴォムの大ファンらしい。

今作はスメグマ好き、リチャード・メルツァー好きは聴いた方が良いと思うが、ロバート好きにはあまりおすすめできない。

Lexo and the Leapers『Ask Them』Fading Captain Series#2

99年発表。全6曲17分13秒

ロバート・ポラードとデイトンのバンド、ザ・テイスティーズが組んだ作品。

ザ・テイスティーズにはジ・アンプスのべーシストのルイ・レルマもドラマーとして在籍しているはずだが今回は参加していない、その代わりにジェイ・メイドウェルという人物がドラムを担当している。ベースを弾いているテレ・レルマはルイの親戚と思われる。プロデューサーのクラブミート・イズリアルというのはロバートの偽名。

全6曲と曲数こそ少ないが、荒い演奏で勢いがあって聴いていて楽しい。個人的に、ある無名のガレージ・バンドの練習中に酔っ払ったロバートがいきなり乱入してきてマイクを奪って歌いだすという夢のような光景を想像してしまう。

冒頭の「Time Machine」は名曲。「Alone, Stinking and Unafraid」はGBVのライブで頻繁に演奏されている佳曲。「Fair Touching」は後にGBVの『Isolation Drills』でリメイクされる。

ガレージ・バンドが演奏するパワー・ポップといった感じで、『Isolation Drills』 のラフ・スケッチのようなアルバムともいえる。また同時に、『Propeller』の頃の勢いも感じられる。これは当時(92年頃)のGBVがまだザ・テイスティーズのようなデイトンの地元バンドであったということと、今作では現役の地元バンドである彼らが演奏をしているということによるのだろう。

余談だが、今作のAMGの紹介文にはネイト・ファーレイがザ・テイスティーズのメンバーって書いてあるけど、彼ってザ・メソッズのメンバーじゃなかったっけ?

Phantom Tollbooth『Beard Of Lightning』

03年発表。全11曲42分7秒。

80年代のインディ・バンド、Phantom Tollboothの作品のヴォーカル・パートだけを消去し、そこにロバートが新たに書いた歌詞と歌のメロディを吹き込んだもの。また、元の曲のタイトルも全て変更している。

今作の大半は88年にリリースされたLP『Power Toy』からの音源。このLPに元々収録されていた「Why I See Why」とHeartのカバー「Barracuda」は削られ、ロバートは代わりに『Power Toy』の二年前にリリースされた7インチ『Valley of the Gwangi』に収録されていた「Valley of the Gwangi」という曲を「Mascara Snakes」というタイトルに変えて新たに収録した。

本作のきっかけは、ロバートがOff Recordsのオーナーであるクリスを通してバンドのヴォーカル兼ギタリストのデイヴ・リックと知り合いになったこと。ロバートは彼らのファンで、この企画はロバートが提案しデイヴ本人から了承を得た。

ロバートは『Power Toy』に対して、演奏は素晴らしいが、ボーカルがインディ過ぎると思っていたらしい。 そこでヴォーカルを入れ替えてもっとアリス・クーパーやキャプテン・ビーフハートやブルー・オイスター・カルトといったクラシック・ロックの要素を加えたかったそうだ。

また、制作中ロバートは一度もデイヴ・リック以外のメンバー(べーシストとドラマー)には会わなかったらしい。

彼らの音楽はハードコアでサイケで、ちょっぴりザ・フーも入っていて凄い複雑なジャンル。しかも早弾き、ドカドカドラムでテクニックも抜群。

普段コラボレートしているミュージシャンの曲(Phantom Tollboothの曲に比べると遥かに単純)に慣れていたということや、ロバートに元のヴォーカルのイメージが焼きついていたからであろうか、さすがにロバートは歌のメロディをどのように入れるか悩んでかなり苦戦して、スタジオに入るまで2ヶ月近く構想を練っていたそうだ。しかし、いったんスタジオに入ると6時間で出来たそうだ。 

図らずもいままでポスタル・ロックで培ってきた「オケに歌を入れるという」行為の成果が出たんだと思う。トビンらとの共作を経験しなかったら今回の計画は頓挫していたんじゃないかな。

ロバートが語っていたが、結果的に彼が歌を入れなおした箇所はほとんど元のボーカリストが歌っていない箇所で、逆にロバートが歌を入れなかった箇所は元のボーカリストが歌っていた箇所だったというところが興味深い。ロバートが元のヴォーカルに感じていた「インディっぽさ」は歌が入る場所に起因していたということか。60年代のロックのヴォーカリストの譜割りと現代のインディ・ロックのそれは正反対ということか。

ポスタル・ロックの発展形として、非常に面白い試みだ。でもこんな企画を思いつき、実行に移してしまうのはロバートくらいだとも思う。

Circus Devils『The Harold Pig Memorial』Fading Captain Series#25

02年発表の2ndアルバム。全22曲44分35秒

メンバーも制作手法も1stと同じ。

ミドル・テンポで1分台の曲ばかり。一見淡々としているが、内に秘めたテンションは前作以上。GBVとは最もかけ離れた位置でのロバートの大傑作。これはひとつの究極形だと思う。

前作を覆い尽くしていたノイズは影を潜め、たまに表れるだけだが、それがかえって不意撃ちを食らうような感じで効果的だ。

とっちらかっていた前作に比べて統一感がある。トッドのプロデュース能力の高さに拍手を送りたい。また、前作ではノイズに飲み込まれていて十分に魅力を発揮できていなかったロバートのフックも、今回は過去最高レベル。曲のうまみを引き出しまくっている。

制作過程でロバートとトビアス兄弟との間に身体的接触が無いにもかかわらず、バンド・マジックが発生している。これは凄い。

特に「Do You Feel Legal? 」と「Last Punk Standing」、「 Discussions In The Cave 」は名曲。

綺麗な音のギターが一貫して流れていて、フォーク・アルバムの傑作としても聴ける。 曲、ジャケット、アートワークともに完璧。サイド・プロジェクトの中では最高傑作でしょう。

Circus Devils『Ringworm Interiors』Fading Captain Series#15

01年発表。サーカス・デビルズの1stアルバム。全28曲42分52秒

メンバーはロバート・ポラードとティムとトッドのトビアス兄弟。制作手法はエアポート5等と同じで、トビアス兄弟が作曲してオケを作って、そのテープをロバートに送り、それに彼が歌をのせるやる方で作られた。

本作はGBVの『Alien Lanes』に匹敵する過剰さを持った作品。

トッドが作る曲と演奏のテンションが凄まじい。トータル・プロデュースでも他のプロジェクトより頭一つ抜けている。ポスタル・ロックは共演するミュージシャンが宅録オタクであればあるほど好結果を生むようだ。

しかし 激しい演奏が前面に押し出され過ぎていて、ロバートのヴォーカルの魅力をあまり感じる事の出来ないのが欠点といえば欠点でもある。

「Blanks」 はあまりにテンションが高くて、最初聞いたときCD壊れているのかと思った。

全体を覆う邪悪な雰囲気も、SFホラー映画みたいで良い。ノイズが得体の知れない生物の叫び声に聞こえる。バンド名からのそのままの連想だが、悪魔達がサーカスを見ているような感じ。

また、本作は映画のホラー映画のサントラとして聴いても面白い。特にラストの3曲は映像的だ。
「Sterility Megaplant」 はエイリアンが人間を食べているような音で気味が悪いし、 「New You (You Can See and Believe)」は歓声が聞こえる擬似ライブ音源で、直前の曲を聞いた後だと、人間は絶滅して悪魔が悪魔に向けてライブやっている図を想像した。そして、最後の「Circus Devils Theme」は恐怖が続く感じが出ていて、エンド・ロールの音楽にふさわしい。

Lifeguards『Mist King Urth』Fading Captain Series#27

03年発表。全11曲40分42秒

ライフガーズの1stアルバム。

『Speak Kindly of Your Volunteer Fire Department 』と同じくメンバーはロバート・ポラードとダグ・ギラードだが、異なるのは、今回はダグが全て曲を書き、全ての楽器を演奏したテープをロバートに送り、それにボーカルを乗せたものであるという点。 つまり、ロバートは曲を書いていない。彼は歌詞と歌のメロディだけを担当している。 また、今回彼はダグに「ヘビーな曲」をリクエストしたそうだ。

曲はロバートのプログレ趣味を満足させるには十分だろう。完成度も高く、しっかりとリクエストに答えている。

2分台の曲の方が多いのだが、8分や6分という長くて壮大な曲もいくつかある、そのため全体として重たい印象になっている。

ダグの書く曲は『Speak Kindly of Your Volunteer Fire Department 』に収録されていた「Pop Zeus」等よりもよりロック色が強まっている。良くも悪くもギタリストの書くオナニー色の強い曲と言った感じ、しかし、この曲の重さはロバートのリクエストがあったからであるということを考慮すると、さながら要請オナニーといった感じか。

1曲目からいきなりインスト。このアルバムにはこの曲を含めて全部で4曲もインストがある。「Shorter Virgins」はバズコックスみたい。「Red Whips And Miracles」は元々倍の長さだったがロバートが大胆にも半分の長さにカットしたそうだ(それでも8分という長さだが)。今作ような「ポスタル・ロック」の制作手法は、こういった大胆な決断がしやすいという利点があると思う。作曲者が傍にいない分、ロバートもいくらか気が楽なんじゃないか。

今作とエアポート5の作品を比べると、当たり前だが同じギタリストでも書く曲は違うということを再確認させられる。トビンにヘビーな曲をリクエストしても、おそらくこうはいかないだろう。

Go Back Snowball『Calling Zero』Fading Captain Series#17

02年発表。全12曲37分19秒

スーパーチャンクのマック・マッコーガンとの「ポスタル・ロック」作品。 マックが作曲、演奏し、ロバートが歌を入れた。

完成度はかなり高い。作曲者がアメリカン・インディを代表するバンドのフロントマンだから当然か。

マックの書く曲はキーボードとギターを基調とした巧みなミニマル・ミュージック。特に「Again The Waterloo」は 隙の無いミニマルなオケで、ボーカルを入れづらそうだが、声にエフェクトを加えることで上手い具合に溶け込んでいる。

「Never Forget Where You Get Them」と「It Is Divine」は共にサビの歌のメロディが素晴らしい。 オケからは想像もつかない。よくこんなメロディを思いつくな。

「Go Gold」 のフックはこれ以上ないくらい曲に合っている。これは曲によって引き出された感じだ。

「Lifetime for the Mavericks」の歌メロはアカペラでも全然映えると思う。

ロバートは曲によって歌のリズムを取っている楽器が異なるのが面白い、時にはリードギターだったり、リズムギターだったり、キーボードだったり。

本作はアメリカン・インディ・ロックの雄達の面目躍如。双方のバンドのファンだけでなく、ポップ・ミュージックファン全員に聴いて欲しい。

余談だが、ロバートはインタビューでGBS=ガイデッド・バイ・スーパーチャンクとよく洒落で言っていた。

Airport 5『Life Starts Here』Fading Captain Series#18

02年発表の2ndアルバム。全12曲35分50秒

制作方法は前作と同じ。

この手法の悪い所が出てしまったという印象。 双方のテンションの噛み合いが悪い。

今作が1stを出す前に仕上がっていた代物だという事を考えると、良い曲を1stに持っていかれている気がするな。

「Wrong Drama Addiction (...And Life Starts Here...)」 はキーボードのフレーズに重なるように無理やり“And Life Starts Here”と言うフレーズを入れていて面白い。 でもこの曲は中盤から延々とラジエーターのような音だけが数分も鳴っていているので繰り返し聴くのが辛い。これはカットして欲しかった。

エアポート5の曲の出来はトビンのテンションよりも、ロバートのテンション如何に懸かってくると思う。というのは、曲自体は1stとほとんど変わらないから。

前作の「Stifled Man Casino」のようなキラー・チューンがないのが痛い。それ以外はほとんど似たような内容かな。

Guided by Voices & Airport 5『Selective Service』Fading Captain Series#16

01年発表。全11曲28分16秒

本作はガイデッド・バイ・ヴォイシズの『Dayton, Ohio-19 Something and 5』EP とエアポート5の『Total Exposure』EPと『Stifled Man Casino』EPが一枚に纏められ 、さらにエアポート5のボーナス・トラック「In The Brain」が加わったスプリットアルバム。

『Dayton, Ohio-19 Something and 5』EPにタイトル曲「Dayton, Ohio-19 Something and 5」のライブバージョンが収録されている。この曲のオリジナルはGBVの『Tonics & Twisted Chasers』に収録されており、『Tonics~』の制作方法がエアポート5と同じで、トラックがトビン作であったことを考えると、トビンのいないGBVで演奏しても違和感の無い所が面白い。

『Dayton, Ohio-19 Something and 5』EPのほかの曲(「Travels」と「No Welcome Wagons」と「Selective Service」)は全てロバートの弾き語り曲。

エアポート5の「Cold War Water Sports」なんかを聴くと、トビンの作るオケって歌入れがし易そうだ。

このアルバムには「Total Exposure」と「Stifled Man Casino」というエアポート5の代表曲が2曲も収録されていて、1stアルバムよりもコンパクトなので熱心なファン以外はエアポート5に関してはこのアルバムを聴いておけば十分だと思う。っていうかこのアルバムを買うのは熱心なファンがほとんどのような気もするが。

Airport5『Tower In The Fountain Of Sparks』Fading Captain Series#13

01年発表。エアポート5の1stアルバム。全15曲44分16秒

エアポート5はトビン・スプラウトとロバートポラードのユニット。 GBVの『Tonics & Twisted Chasers』同様にトビンが曲を書き、全ての楽器を演奏し、そのインスト・テープをロバートに送り、それに彼が歌をのせるというやり方で作られた。

「Burns Carpenter, Man Of Science 」はコーラスのレベルがボーカルと同じで面白い。トビンがボーカルを担当している「White Car Creek」はトビン作曲になっているが、これ以外の曲はトビンとロバートの共作となっている。これは、トビンが曲自体を作り、ロバートは歌のメロディを作っているからであろう。

この試みは単純に面白いし、また、いつでも好きなときに曲に歌を入れられるということで、他のミュージシャンよりも旺盛であろうロバート自身の創作リズムに他人を巻き込まないですむというか、他のミュージシャンの負担を軽くするという目的もあるのかもしれない。

トビンの書く曲はダグ等のそれに比べて単調なものが多いが、その分ロバートの素のフックが聴くことが出来て、これはこれで楽しい。単調な曲は彼の変幻自在なボーカルでなんとか飽きないレベルまで持っていっている。

「Up The Nails」のサビのメロディの一部は「Burns Carpenter, Man Of Science」と同じ。彼の歌癖が出ている。

ハイライトは「Total Exposure」 「Stifled Man Casino」これらは彼らの代表曲だ。

特に「Stifled Man Casino」 はトビンとロバートのテンションが共に高い「ポスタル・ロック」の名曲。

Robert Pollard『Motel Of Fools』Fading Captain Series#26

03年発表のコンセプト・アルバム。全7曲31分44秒。ロバートはミニ・アルバムとしている。ソロとしては6作目。

電話のメッセージや、モニュメント・クラブ(自宅の裏庭に作られたパーティ会場)でのパーティの会話などが随所に収録されている。

Red Ink Superman のイントロはグレッグ・デモスのバンドである3 Dream Bagの「Farmer Says」という曲の遅回しが使われている。これがラムシュタインの「Mein Hertz Brennt」みたい。“We'll even the score in World War IV”という歌詞にロバートの戦争に対する怒りを感じる。

元々ロバートはサウンド・トラックを作りたかったそうで、ポスターも作ったが満足できず止めたそうだ。その残骸がこのアルバム。実際オファーが無かったというのも理由の一つだとか。

ハイライトは最後の曲「Harrison Asams」。今作を締めくくるのにふさわしい名曲だ。 “You aren't happy with me  And I know it  And you are the world to me  But it's all gone now” という歌詞が良い

この曲はラストに酔っ払い(おそらくゲオという人物)の歌が収録されている、彼の大笑いで締めとなる。

この曲を聴くと、目が覚めたらパーティ会場で、目の前に酔っ払いがいるという場面を想像できて、映像的。

Robert Pollard and his Soft Rock Renegades 『Choreographed Man Of War』Fading Captain Series#14

01年作品。全10曲35分1秒

ロバートのサイトではどうやらこれもソロアルバム扱いされているようだ。そうすると5thアルバムということになる。

メンバーは『Kid Marine』とほぼ同じ。しかし、コンパクトでかわいらしい曲が多かった『Kid Marine』とは曲調がかなり異なり、対極に位置するような内容。

同時期にリリースされた『Isolation Drills』では中期フーやビッグ・スターのような曲がハイファイで鳴っていたが、今作ではそんな曲が『Under the bushes Under the Stars』や『Mag Earwhig!』の頃のようなミッド・ファイで奏でられている。

また、ジム・マクファーソンのドラムの軽みは曲の重たいリズムを中和していて、とても聴きやすい。今作を一言で表すなら、変な言葉だが、ビッグ・インディ・ソフト・ロックというのがしっくりくる。

当時はまだリリースされていないが、今作の印象は03年のGBVのアルバム『Earthquake Glue』に最も近い。特に「Edison's Memos」のどっしりとしたリズムにギターが厚く重なるところは『Earthquake Glue』のボーナス・トラック「Broken Brothers」を思い出させる。

グレッグがリードギターを弾いている曲も今作の聴き所。べーシストが弾くギターの暴れながら支えている感じが良い。

今作はメジャーでの経験が表れているといえよう。メジャーを経て勢いづいたロバートのビッグ・ロック志向が「やりたい事をやる」ソロ作品にも波及したのだろう。

Robert Pollard With Doug Gillard
『Speak Kindly of Your Volunteer Fire Department』
Fading Captain Series#4

99年発表。全15曲37分57秒。

ロバートはこの作品をソロ・アルバムみなしているようなので、それに倣うと4thソロ・アルバムという事になる。GBVとして出さなかった事を後悔していると言っているほど、良い曲ばかりが詰まっている。ソロを含めたサイド・プロジェクトの中では最もGBVに近い良さを持った傑作。

今作はとても面白い制作手法がとられた。

具体的には、まずほぼ全ての曲をロバートが書き、彼が作ったアコースティック・デモ・テープをダグに送り、それを元にダグが歌以外の全パートを一人で演奏し、そのテープをロバートに送り、それにロバートが歌を入れるというやり方である。

また、「Pop Zeus」や「Larger Massachusetts」、「Port Authority」、「Messiahs」はダグが曲を書き、演奏したインストが収録されたテープをロバートに送り、それに彼が歌を入れたものである。

このように、今作はミュージシャン間の身体的接触が一切無い手法で作られていて、このような過程を経て作られた作品をロバートは「ポスタル・ロック」と呼んでいる。

特に今回のダグが書いた4曲のように、ロバートが曲を書かず、歌メロと歌詞だけを入れるというやりかたは後のサイド・プロジェクトで多用されていくので、今作はこの「ポスタル・ロック」のはしりとなる作品としても重要。

曲は全てダグの4-トラックで録られた。

ロバートが曲を書いているため、それをダグが演奏していたとしてもギターソロがやたら長いようなギタリストのオナニーにはならず、あくまでギターの演奏技術の底上げという素晴らしい役割を果たしている。「Pop Zeus」は『Mag Earwhig!』に収録されていた「I am a Tree」みたいな4分間ロック。

また、彼はドラム、ベースも上手く、多才だ。トビン・スプラウトやトッド・トビアス等、ロバートのパートナーとなるミュージシャンって宅録が得意な人が多いな。

ダグをGBVに招く際の判断基準として、ギタリストとしての上手さはもちろんだけど、宅録志向であるということもポイントが高かったのではないだろうか。

それにしてもこのアルバムは名曲が多い。 特に「And I Don't (So Now I Do)」と「Tight Globes」は名曲中の名曲。

ちなみに、ダグは今作の音に満足していないらしく、リマスタリングしたいそうだ。

Robert Pollard『Kid Marine』Fading Captain Series#1

99年発表の3rdソロアルバム。全15曲37分14秒。傑作

ドラムにジム・マクファーソン、ベースにグレッグ・デモスが参加。

フェイディング・キャプテン・シリーズの記念すべき第一作目。

前作よりは明るい印象。今までのソロ作と比べるとさらっと作られた気がする。

全編を彩るのがロバートのギターとキーボードだ。今までのソロ作でもギターを弾いていたものの、ここまでは目だっていなかった。GBV解散時のインタビューでロバートが盛んに「ギタリストとして挑戦してみたい」といっていたのを思い出す。

前作は色々なタイプの曲が入っていて、様々なミュージシャンの影響が感じられる作品だったが、今回はロバートの「うた」とソングライティングのみが際立った作品。『Mag Earwhig!』に収録されている「Choking Tara」のような曲が多い。

また、歌詞はジェフ・デイビスという人物について書かれたもので、彼の愛称がキッド・マリンだということを考えると、本作はジェフという酔っ払いの日常を書いているロック・オペラと見ても良いかもしれない。ロバート本人はコンセプト・アルバムのつもりは無いのだろうが。

ラストはザ・フーの『四重人格』の「ぼくは海」のイントロのように声が遠くから聞こえてくるような感じで“Can you hear it, Kid Marine?"というイントロで始まる。本作はロバートの『四重人格』に当たる作品かな。

ドラムのジム・マクファーソンはいつも通りの良い仕事をしている。

また、本作でベースを弾いているグレッグ・デモスのGBV脱退ライブのドキュメンタリーなどが収められた映像作品『The who went home and cried』では本作の曲が多く演奏されているので、このアルバムが気に入った人は見ると良いと思う。

Robert Pollard『Waved Out』

2ndソロアルバム。98年発表。全15曲34分27秒。傑作

前作はロバートの創作欲が爆発した大作だったが、今回はパーソナルで暗めな内容。GBVが99年のメジャー・デビュー以降、以前にもまして明るく、ポップになっていった事を考えるとソロとGBVでやる事の区分けが明確になってきたのかな。

ドラムにジム・マクファーソン、ベースにジョニー・ストレンジ(クロマニョン・スタジオのチーフ・エンジニア)が参加している曲が半分ほど占めるが、それ以外の「Vibrations in the Woods」 などはほぼロバートのワンマン。

今作は98年時点でのロバートの集大成的アルバムでもある。ジェネシス、ワイヤー、ビートルズ、フーの影響が雑多に織り込まれている。

宅録作品とスタジオ作品のバランスは『Propeller』を思い出させる。

今作で最も注目すべき曲は、ひとつのトラックに異なるメロディのボーカルが同時に収録されている「People are leaving」である。ワルツのような曲調ということもあり、二つのメロディがダンスしているような感覚だ。

この曲を聴くと、曲自体のメロディとは別に、ロバートの変幻自在な「うた」のメロディというものが存在するということがわかる。曲自体は似たようなものがあっても、違う曲として聴けるのはこのセンスがあるからか。だからこそこんなに多作でいられるのか。

彼はひょっとして同じトラックで何十曲も作れるんじゃないか?彼の素質はフリースタイルが得意なラッパーに近いのかもしれない。

また、この曲はステファニー・セイヤーズというL.A.のミュージシャンが手がけたトラックのテープをロバートに送り、それに彼がボーカルを重ねるといった手法で作られた。このような「他人が作曲し、演奏を吹き込んだテープに彼が作った歌のメロディを吹き込む」という手法は、後にリリースされるAirport 5などの諸作で多く用いられている。

「Wrinkled Ghost」のメロディと構成は子供の頃に書いた「Analise」という曲から拝借されたものだそうだ。実はこれがハイライトなんだけどね。

やっぱりジム・マクファーソンのドラミングは軽みがあって良い。

「Showbiz Opera Walrus」はセイウチの鳴き声などが入っていてコメディ要素もしっかり。

1stと共に聴き逃せないアルバムです。

2005/2/20

Robert Pollard 『Not In My Airforce』

96年発表のロバート・ポラードの1stソロアルバム。全22曲37分30秒。

同年にはGBVの『Under the Bushes Under the Stars』がリリースされている。そして、翌年にリリースされた『Mag Earwhig!』ではメンバーを総入れ替えしている。これはトビンの脱退がきっかけだったようで、ロバートはひとつの区切りとして本作を作ったのだろう。

今作はGBVを含め、ロバートが今まで関わったアルバムの中でも5本の指に入るほどコンパクトな名盤であり、彼の脂の乗り切ったソングライティングセンスが映えに映えている。この気合の入りっぷりを見ると当時は本気でGBVをぶっ壊そうとしたのかも。

流れるような、聴いたそばから忘れてしまう徹底した印象の薄さを持った曲が素晴らしい。そんな曲が頭を通り抜けるときが物凄く快感だ。これはもう音を聴いたというよりも、くどくない香水の香りを嗅いだときの感覚に近い。ロバートのギターも曲の疾走感を高めるのに一役買っている。

白眉は贅肉一切無しの1分23秒の「I've Owned You For Centuries 」と4分のプログ・ロック「Psychic Pilot Clocks Out 」。この2曲はロバートの二大指向である「コンパクトな曲」と「アリーナで映えるスケールの大きな曲」を端的に表していて興味深い。

2005/2/18
ここでティムとトッドのトビアス兄弟のプロジェクトである「CLOUDS FORMING CROWNS」のアルバム『CLOUDS FORMING CROWNS』から「Wish-Hound」が試聴できる。まだアルバム全体を聴いていないのだが、これを聴く限りかなり期待できるのではないだろうか。

2005/2/9
80年代映画のトリビュート・アルバム『HIGH SCHOOL REUNION 』でクリスティン・ハーシュがピクシーズの「Wave of mutilation(UK surf version)」をカバーするそうだ。

このアルバムでは『初体験 リッジモント・ハイ』『プリティ・イン・ピンク』、『アップタウンガール』『セイ・エニシング』『ブレックファスト・クラブ』などの映画に使われていた曲がカバーされるらしい。ピクシーズの曲は『今夜はトーク・ハード』という映画に使われていたそうだ。レーベルはAMERICAN LAUNDROMAT RECORDSFACE DOWN RECORDSの共同で9月15日にリリースされる予定。詳細はここ。FACE DOWN RECORDSはGBVも参加しているザ・フーのトリビュート・アルバムを出している所ですね。

2005/2/6
4adの掲示板にEdなる人物の書き込みがあり、彼によると、ブリーダーズはおそらく今年EPかシングルを出し、来年の頭にアルバムを出す事になりそう。また、曲の仮タイトルには"talk it down"や"no way" 、"central office"なんていうのがあるそうだ。

2005/2/4
・『Relaxation of the Asshole』が届いた。一聴した感想の殴り書き
ほぼ全曲MCだった。GBVのライブってこんなに笑いが溢れていたのか。ロバートってライブ中ファックとかビッグ・プッシーとか言い過ぎ。ほとんど酔っ払いがわめいているだけに聞こえるよ。酒を飲んでいる客に「安全運転して帰れよ」と言って気遣ったりする所もあった。

MCの最後に「次の曲は~」と紹介があり、カウントを始めてイントロが一瞬聞こえてぶつ切りというもったいぶらせな編集。これは実はわざとそうしているらしい。

一通り聴いて気づいたけど、「Do You Like Rim Rock?」の後半はGBV.comのmp3ページにある「GBV Philosophy」がそのまま使われているし、「Cocker, Meatloaf and Daltry」の一部は『Isolation Drills』の初回版CDをパソコンに入れると行けたライブブートサイト(実はここで誰でも落とせる)にある「Instrument Beetle」の最後のMCやGBV.comにある「Total Exposure」のライブ音源の冒頭と同じMCが使われている。

全曲MCというわけではなく、「Funk Zeus」と「Whiskey Shits」、「The Freaks vs. The Jocks」は即興の曲だった。

このアルバムは90%以上『Isolation Drills』時代のライブから採られた。最後の3曲はニューヨークでのChris Slusarenkoが加入して初のライブのもので、他にも『Earthquake Glue』の頃のライブからいくつか採られたそうだ。

・noaloha.comの掲示板で紹介されていた貴重な映像。
ここでジ・アンプスの「Tipp city」のPVとザ・ブリーダーズがBuffyに出演して「Little fury」を演奏している場面と劇中に「Son of three」が流れている場面の映像が観られる。どっちも初めて観た。

2005/2/3
・『Relaxation of the Asshole』がもう売り切れた。
これってCD化するのかなあ。MC集をCD化するならAcid RanchのアルバムもCD化してほしいな。

・フランク・ブラックは『Honeycomb』のものとは別のセッションでもう一枚アルバムを作っているそうだ。そのセッションには例えばアル・クーパーや、ボブ・バビット、スモール・フェイシズのイアン・マクレガンチープ・トリックのトム・ピーターソン、ザ・バンドのレヴォン・ヘルム、バッド・カンパニーのサイモン・カーク、メンフィス・ホーンズの ウェイン・ジャクソン等が参加しているそうだ。

2005/2/2
『Relaxation of the Asshole』の 販売が再開された。
今回は支払方法がペイパルのみのようです。 このアルバムってGBVDBだとブート扱いなのか。

2005/2/1
・Robert Pollard.netに大量のリリース・ニュースが掲載されている。すげーぞ!
まず2月にロバートの『Zoom (Happens All Over The World) Soundtrack』というEP、 5月にThe Moping Swansっていう新プロジェクト(ドラムにジム・マクファーソン!)の『Lightning Head to Coffee Pot』という作品とCircus Devilsの4thアルバム『Five』、Hazzard Hotrodsの『Big Trouble』のCD化、Acid Ranchの発掘音源、秋に『Eat』の第二弾、ソロアルバム『From A Compound Eye』、公式本『 Hunting Accidents: A Brief History Of Guided By Voices 』、冬に『Suitcase II』と相変わらず、いや今まで以上のリリース・ペースじゃないか?
さらにリイシューものだと『Forever Since Breakfast』の再発と#1のジャケットの『Propeller』が出るらしい。
・秋にライブをする予定だとか、三月にGBVのトリビュートライブがあるとか。
・このニュースを読んでいて一際気になるのが、あるメジャーのハリウッドの監督によるソフトポルノ映画のために曲を書く可能性があるらしいということ。

・そういえばロバートのサイトのzoomっていうページにあるコラージュは『EAT』に収録されていた「Zoom(Director's cut)」ですね。

2005/1/29
pitchforkで『From a Compound Eye』の現在ネットで出回っているらしいバージョンのトラックリストが紹介されている。記事だと25曲入りって書いてあるのにリストには26曲書いてあるな。

2005/1/28
『Relaxation of the Asshole』は売り切れそうなので注文の受付を停止したそうだ。

・昨日ギャグの寄せ集めって書いたけど、要は面白いMC集といった感じなるのかもな。

2005/1/27
そういえばこのアルバムのリリースニュースのメールに「知らない人のために:これは様々なライブでの曲の合間のギャグの寄せ集めです。」というような文章があったのが気がかり。ロバートのサイトではRelaxation of the Asshole features some of Bob's best routines and bits recorded in rock/comedy clubs all over the world.とも書いてあるし。コメディ・アルバムってそういうことだったのか。

2005/1/26
『Relaxation of the Asshole』が発売開始された。25曲入りのようです。GBV解散して一月もたっていないのにアルバムを出すなんてすごいリリースペースだ。

2005/1/25
ebayでSpinArtがミュージシャンのサイン入りアイテムをオークションに出品している。 フランクのサイン入りCDやギターもある。なんでもSpinArtは病気の従業員とその親を救うためのお金が必要で出品したらしい。従業員思いのレーベルだなあ。

2005/1/21
noaloha.comの掲示板でザ・ブリーダーズのリチャード・プレスリーの書き込みがあり、「ライブでザ・プリテンダーズの「Talk of the Town」をケリー・ディールのボーカルでカバーしたい。」とのこと。聴きてえ。

っていうかブリーダーズの新作マジで今年出るみたいっす。 「Talk of the Town」のカバーも入れて欲しいなあ。そういえば「Talk of the Town」ってケーリー・グラントが出ている映画のタイトルだ。何か関係あるのかなあ。

2005/1/20
掲示板にRichTの書き込みがあり、『Relaxation of the Asshole』のジャケット写真がいち早く公開された。このアルバムは480枚限定のアナログ盤のみの販売となるようだ。十分に売れたらCD化も検討するらしい。

2005/1/19
Rockathon Recordsからのオークションのお知らせメールの最後に「ロバートのコメディ・アルバム『Relaxation of the Asshole』が来週発表される」という文章があった。このアルバムについては以前インタビューで語ってるのを読んだけど、タイトルがタイトルだけにてっきり冗談かと思ってた。『From a Compound Eye』とはまた違うアルバムなのかな?とにかく楽しみ。

2005/1/15
Pitchforkによると、ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツのトリビュート盤にフランク・ブラックが参加するらしい。フランクってTMBGとライブで共演したこともあるから今回の参加はその繋がりかな。

2005/1/12
元ザット・ドッグのぺトラ・へイデンがフーのセルアウトをアカペラカバーしたそうです。ここで数曲試聴できます。(リンク先のListen to this show (RealAudio)をクリック。2:00:00ごろになったらザット・ドッグのShe Doesn't Know Howが始まり、後は表の順に流れます。)ドカドカドラムまで口で真似してるのを聴いたら欲しくなってきた。ジャケットではさすがに脱いでいないようだ。こっちとしては脱いで欲しいようなやめて欲しいような。

2005/1/11
公式サイトの掲示板に本人の書き込みがあったけど、フランクの子供が生まれたみたい。名前はJACK ERROL THOMPSONというそうだ。

2005/1/8
『Super Bad @ 65: A Tribute to James Brown』に収録されているフランク・ブラックによる「Mother Popcorn (You Got to Have a Mother for Me)」のカバーはピクシーズの「Tame」以来のバキュームシャウトが炸裂しまくりで最高だ。いままでフランクのカバー曲を色々聴いたけれど、これが一番気に入った。

2005/1/6
まだトップページしかないけど、 ロバート・ポラードのサイトが始まるみたい。

2005/1/5
ここでラストライブの映像を見ることが出来る。見ていて背筋がぞくぞくした。

・GBVって「Dean Quixote」っていうコメディ映画に出演してたのか。サントラしか出ていないようなので、是非ビデオ化して欲しい。

2005/1/2
掲示板によると、GBVはラストライブで63曲も演奏したそうだ。最後の曲は"Don't Stop Now"。 また、ライブではGBVにゆかりのある様々なゲストが参加したそうだ。 例えば"My kind of soldier"ではビートル・ボブがダンスをしたり。

2004/12/31
・ロバート・ポラードの新作タイトルは最近のインタビューや掲示板を見ると「From a Compound Eye」になるみたい。少し前のインタビューでは「American Superdream Wow」って言ってたのに。

ここで 「Everywhere With Helicopter」のPVを見ることが出来ます。

2004/12/24

Frank Black 「Oddballs」
フランク・ブラックが00年に発表したコンピレーションアルバム。ジャケットが最高。

現在廃盤だが、E-music.comでダウンロード販売されている。しかし"Pray A Little Faster"、"Baby That's Art"、"Jumping Beans"の3曲はダウンロードできない。いったいどういうことだ。

曲は全て94年から97年にかけてレコーディングされたもので、一部の曲はリミックスされている。曲目はヨーロッパで発売されたシングルのbサイドやアルバムのボーナストラックが殆ど。実質的な未発表曲は"Jumping Beans"だけ。"Man of steel"はX-filesのコンピレーションアルバム「Songs in the key of X」に収録されていた。

このアルバムで面白いのは、それぞれの曲にボブ・ディランやブルース・スプリングスティーン等のミュージシャンになりきったという事がクレジットされている事。フランクがどのミュージシャンのどの部分をうまく盗んでいるのかが垣間見える。

全曲感想
01 - Pray A Little Faster (trying to be Dylan)
コードチェンジが気持ち良い。フランクはディランの曲のコードチェンジが気に入っているのかも
02 - Oddball (trying to be Stones)
最後の「ゥhアャー!(カタカナだとどうも感じが出ない)」というかすれた叫び声はフランクの体型があってこそだせる音。
03 - Village of the Sun (trying to be Springsteen and Dylan)
言葉がいまにも溢れ出しそうな感じの歌い方はスプリングスティーンの1stみたい。
04 - Baby, That's Art (trying to be Bowie)
ギターが妖艶な感じが出ている。言われてみればボウイかな。
05 - At the End of the World (trying to be Bowie)
フランクって構成力があるよなあ。この曲なんてぎりぎりのラインで転調している。一歩間違うと大変な駄曲になる。フランクの作るロックオペラが聴いてみたい。
06 - Can I Get a Witness (trying to be Dylan)
この曲もコードチェンジが良い。あとリフが綺麗。
07 - Announcement (trying to be Daltrey)
長いけど、フランクの曲の中で一番ドカドカドラムなので嬉しい。フランクもキース・ムーンのドラムが好きなんだね。
08 - Hate Me (trying to be Strummer)
フランクって声が多様だ。甲高い声を出したかと思えば、 この曲ではデスメタルみたいな野太い声で歌っている。
09 - Remake/Remodel (trying to be Sahm)
ロキシー・ミュージックのカバー。このSahmってダグ・サームのことかな?アチャチャチャって高い声で歌っていて楽しそう。
10 - Everybody Got the Beat (trying to be Strummer)
カルト・オブ・レイに収録されている曲の質感に近い。そういえばあのアルバムってフランクの中で一番パンクだな。
11 - Jumping Beans (trying to be Lou)
この曲のギターはサンチャゴが弾いたら似合いそう。ドラムも軽妙かつタイトで、デビット・ラヴァーリングが叩いたら似合いそう。ピクシーズで聴いてみたい。
12 - Just a Little (trying to be me)
ボー・ブラメルズのカバー。結構良い曲。バーズっぽい感じもする。このバンドは知らなかったので早速興味を抱いた。
13 - You Never Heard About Me (trying to be Strummer)
ストラマーになりきった3曲はどれもフランクの「がなり」が聴ける。
14 - Man of Steel (trying to be me)
本当にUFOとかSF好きなのな。そういえば「X-File」と同じプロデューサーのドラマ「ミレニアム」の主人公の名前がフランク・ブラックなのは何か関係あるのかな。

フランク・ブラックって「つながり」を物凄く感じされてくれるミュージシャンだよなあ。彼のカバーは元ネタについて調べたくなるものばかり。全14曲45分10秒


・GBVのアルバム紹介が一通り終わった(「Suitcase」と「Hardcore UFOs」はまた後で紹介しようと思う)。

1stからラストアルバムまで順番に聴きながら、平行してGBVの歴史を調べていって分かったのが、歴史上最も重要な作品は92年発表の5thアルバム「Propeller」だという事。
この作品まではバンド活動はあくまで趣味の範囲だったらしい。趣味で音楽活動をするとなると当然金が物凄くかかるので、家族から白い目で見られていたという。そんなプレッシャーの中でラストアルバムを意識して作られた作品だからね。ロバートも全力を出し切ったって言っているし。この作品でScatに目をつけられなかったらどうなっていたことやら。

他には、発表した後ワーナーとマタドールで奪い合いになった大傑作「Bee thousand」や、ロバート以外のメンバーが総入れ替えになった「Mag Earwhig!」、メジャー移籍初アルバム「Do the Collapes」も歴史上重要作かな。メンバーを総入れ替えしてもバンド名を変えなかったなんて、GBVに相当思い入れがあったんだろう。

アルバムの出来では、やはりメジャー移籍前のマタドール期の作品は名盤ばかり。 やっぱりこの時期はマタドールの勢いとGBVの勢いが一致していて物凄いよなあ。

また、メジャー期からマタドールに帰ってきた後期のアルバムって正直いまいちだよなあと思っていたんだけど、今回聴きなおしてみたら良い作品ばかりで驚いた。特に「Earthquake Glue」の印象が違った。

あと、ロバート・ポラードの作る曲の素晴らしさを再確認できた。 数撃ちゃ当たるっていうけど、この名曲の多さは常軌を逸している。

ロバートはアルバムに常に「ポップ、パンク、サイケ、プログ」の4Pを入れるように心がけているといっている。たしかにどのアルバムにも割合こそ違えどちゃんと入っているけど、特に4Pがバランスよく入っていると思ったのはラストアルバム「Half Smiles Of The Decomposed」かな。

2004/12/19

Guided by Voices 「Tonics & Twisted Chasers」
97年にファンクラブ限定で販売されたアルバム。ジャケットは「Sunfish Holy Breakfast」EP(GBV史上最強のジャケット)の流用ですね。
最初はLPのみの販売だったが、CD化された際にボーナストラックが5曲追加されていて、現在はRockathon RecordsLUNA MUSICで購入できる。

ファン向けに販売されたものだけど、ファンでも喜ばないような音質。
ラフというか、やりすぎというか。でも曲は素晴らしく良いので実は傑作です。

特に"Is She Ever?"や"The Key Losers"、"Ha Ha Man"はファン向けのアルバムに収録されていたというのがもったいないほどの名曲。

"Knock 'Em Flyin'"は同年に発表された「Mag Earwhig!」に収録されている曲の別バージョン。「Mag Earwhig!」収録のバージョンにあった後半のギターソロがないとこうも短いのか。

"Jellyfish Reflector"はGBV流グラムロック。そういえば後期のGBVってこうい %A 笑えぅEB曲が% C気い%E(なあ。GBVのコメディー的な部分はトビンが担ってたのかも。

"158 Years of Beautiful Sex"のドラムはチチタチいっててワイヤーみたい。

曲はほぼ全てトビン・スプラウトが演奏したトラックにロバートが歌を載せるといった方式で作られた。GBVっていうよりトビンとロバートのアルバムという感じだからロバートとトビンのユニット、Airport 5の原型みたいなアルバムともいえる。

トビン好きは必聴。 全24曲36分21秒

Guided by Voices「The Best of Guided By Voices: Human Amusements At Hourly Rates」
03年発表のベストアルバム。
このベストはGBVの中でもポップな代表曲ばかり。 ロバートもポップさを意識して選曲をしたと思う。最もフー色の強かった「Earthquake Glue 」から選ばれたのが、アルバムの中でもフーっぽく無かった"My Kind Of Soldier"と"The Best Of Jill Hives"だからね。

20年間のGBVの歴史を一枚に濃縮したんだからポップすぎるに決まってる。

32曲入りで一枚に収まるのはロバートの作る曲がいかに短いかってことだよなあ。でもこれが普通だろ。ポップソングって本来このくらいの長さであるべきだよ。

こんなに多く曲が入っているのに、これ以外にも入れて欲しいと贔屓目なしで思える曲がまだ沢山あるのがすごい。例えば"Gold Star For Robot Boy"、"Buzzards and Dreadful Crows"、 "A Good Flying Bird"、 "Long Distance Man"、 "Liar's Tale" "How Loft I Am?" "Choking Tara"、"Useless Inventions"とか。

93年の傑作「Bee Thousand」を発表した当時すでにバンドは結成10年目で、ロバートは36歳なんだよな。しかもそれ以降数年が豊潤期なんだから、まったく恐れ入る。人間は30からっていうことの何よりの証拠だよ。

ブックレットのページをめくるごとにルックスが加速度的にシャレにならなくなっていくのも納得。

"Teenage FBI"は「Do The Collapse」に収録されているバージョンじゃなくて「Wish In One Hand...」EPに収録されているバージョンが選ばれている。やっぱり本人もオーバープロデュースだと思っているのかな。

"A Salty Salute"で始まり、大名曲"I Am A Scientist" 終わる流れもライブみたいで最高。

はじめてGBVのアルバムを買う人にはもってこいのアルバム。

2004/12/18
・この間もラストアルバムの感想を書いたけど、せっかくだからもう一回書いてみた。

Guided by Voices「Half Smiles Of The Decomposed」
04年発表のラストアルバム。
前作と同様プロデュースはトッド・トビアスとGBV。

ここ数作はダグのギターが映える曲が多かったけど、今回は新ベーシストであるChris Slusarenkoのベースが映える曲が多い。(彼はGiant Bug VillageというGBVのトリビュートバンドのメンバーだったらしい。)"Gonna Never Have To Die"や"Asia Minor"は彼のベースでよりポップな曲になっている。

ジャケットのコラージュはロバートの詩とコラージュを集めた本「EAT」の中の「Ashes to Ashes」という作品からのもの。半分燃え尽きている所がなんとも悲しげだ。

今作は曲、ジャケ、歌詞共に物憂げだよなあ。ロバートが最終作にふさわしいと思ったのもうなずける。

"Tour Guide At The Winston Churchill Memorial"の歌い方はGBVの中でも丁寧だ。 実はロバートのボーカルスタイルって独特だよなあ。丁寧に歌うほど、酔っ払いがふらつきながら歌っている感じにも聞こえるのが不思議。

今作を改めて聞き返してみて一番グッと来たのは"Sons Of Apollo"のアウトロだ。 この部分にはロバートとトニー・コンリーとロブ・フィリップスから成るThe Ragged Enzymesというグループによる曲が挿入されていて、急にやさぐれた感じになる。なんだか昔のGBVのアルバムみたいな流れだ。

また、"Sing For Your Meat"や"(S)mothering and Coaching"のイントロも久しぶりにやさぐれまくってる。 さらに"Gonna Never Have To Die"ではあの屁の様な音も帰ってきていて、ノスタルジックな気分にされられる。結局GBVって屁みたいな刹那感を持った素晴らしいバンドだったってことですよね。

2004/12/17

Guided by Voices「Earthquake Glue」
03年発表の14thアルバム。
01年に発表されたアルバム「Isolation Drills」あたりからフー色の強い曲が目立ち始めたが、今作は決定打。まさに「酔いどれフー」と呼ぶにふさわしいライブ映えしそうな曲ばかりが並ぶ。

曲はシカゴにあるスティーブ・アルビニのスタジオElectrical Audioで録られた "My Kind Of Soldier”を除き全てデイトンにあるCro Magnonスタジオで録られた。

Cro Magnonは長年ロバート愛用のスタジオだったが、その後解体されてしまったそうだ。

"My Kind Of Soldier"はチープトリックとツアーを回っているときに思いついた曲らしい。この曲のPVではビートル・ボブ氏が踊りまくっている。

プロデュースは前作同様トッド・トビアスとGBV。
今作はドラムだけ別室で録ったらしい。前作より音が篭った感じなのもそのせいかな。前作よりもトッドの影響が大きく出たプロデュースになっている。

"I'll Replace You With Machines"は洗濯機みたいなジャブジャブいう音が鬱陶しい。この曲はトッドの影響が出すぎているなあ。いっそメンバーに入れちゃえば良いのに。

"Useless Inventions" は成熟したバンドサウンドとロバートの人なつっこい歌メロがうまい具合に融合した好例。

今作は"Mix Up The Satellite"のようにトッドのキーボードが随所に織り込まれているのでサイケなフーといった感じもする。

フーばりの曲が多い中、"The Best Of Jill Hives" は流れるようなロバートのうたが印象的な曲でアルバムの中で一際目立つ。

日本盤ボーナストラックの"Broken Brothers"はロバートのソロアルバム「Fiction Man」に入っている"Every Word In The World"と歌詞が違うだけの同じ曲。
"Every Word In The World"もバンドサウンドなんだけど、GBVとして演奏された"Broken Brothers"はダグ・ギラードのギターがぐいぐい引っ張るのでこっちの方が迫力がある。

やっぱりダグの存在は大きい。
私はGBVの全てのアルバムの中で今作に収録されている曲が一番ライブで聴いてみたいと思いました。

2004/12/15

Guied by Voices「Universal Truths And Cycles」
02年発表の13thアルバム。 メジャーを離れ、古巣マタドールからリリースされた傑作。

メジャー盤の様に音が良い。メジャーでやりたいように出来なかった鬱憤をここぞとばかりに晴らしている。

ロバートが言うには今作は「Alien Lanes」と「Isolation Drills」を足した感じのアルバム。本当にそのとおりで、前作から引き継いだ高音質で迫力のあるバンドサウンドに加え、あの頃の「やけっぱち感」もひしひしと感じられる作品になっている。
それは冒頭の"Wire Greyhounds"という35秒の曲を聴いただけでもわかると思う。 レイドバックではなく、あくまで現在のGBVとしてこんなに短い曲をやってくれたのがうれしい。

プロデュースはトッド・トビアスとGBVの共同。 トッドは第六のメンバーといわれる程の重要人物で、これ以降ロバートの相棒役になっている。2004年に出たロバートのソロ作「Fiction Man」でも大活躍していた。

メジャーでは大金をはたいて導入したストリングスも、今回は知り合いのInvertというグループにタダで弾いてもらったらしい。まさにGBVの幅広い人脈のなせる業だよなあ。

また、メジャーでは見ることの出来なかった「The Ohe Brothers」作のジャケットも復活した。このジャケットはGBVの中でもお洒落。 誤植でUがVになってるけどね。

今作はフーの「セル・アウト」みたいなポップな曲が多い。
"Wings Of Thorn"は「恋のマジック・アイ」みたいなタカタカドラムだし、"Zap"は「マリー・アンヌ」や「いれずみ」を思わせるきれいなギターの音だ。

また、切れ味のあるギターが魅力的な"Back To The Lake"や"Everywhere With Helicopter"、ベースがブリブリ鳴るタイトル曲"Universal Truths And Cycles"(名曲)を聴くと、GBVはライブバンドとして成熟したなあと思う。

それにしても今作の曲の量と質の充実っぷりはすごい。
特に"Everywhere With Helicopter"は後期GBVの最高傑作だと思う。実は私はこの曲でGBVにはまりました。

"Cheyenne"のサビの高い声はすこし無理があるけど、自分の目標を高く設定していて、ぎりぎり超えている感じが良い。

やりたいようにやってこんな良い作品が出来るんだから何も文句ないですよ。全19曲46分35秒

2004/12/14

Guided by Voices「Isolation Drills」
01年発表の12thアルバム。メジャー二作目。
今回のプロデューサーはザ・ヴァインズやベック、エリオット・スミスなどの作品を手がけているロブ・シュナッフ。

ロバートが言うには、今作はGBV版「フーズ・ネクスト」。
確かにフーっぽいけど、それにも増してビッグ・スターなどのパワーポップの趣味が大きく出ていると思う。

前作よりテンションが高いし、音も良いんじゃないかな。とくにドラムとギターが良い音。

今作の吹っ切れ感は、プロデューサーのロブの寛容さによる所が大きい。
何せ彼はレコーディング中の飲酒を許可したらしいからね。

内ジャケットのクレジットのマネージメントスタッフの欄に「Alcohol management」がなんてのがあるくらいだから、ロバートは余程うれしかったんだろう。実際GBVは酒が入ると調子が乗ってくる。
前作のどこか落ち着いた感じはしらふだったからなのかな。

"Frostman"は4-トラックの作品で、一分未満の短い曲。 この曲ってインディの頃のGBVが大量に作っていたような曲の質感にそっくり。こんなしょぼい曲がメジャーで鳴り響くのは痛快だ。

"Chasing Heather Crazy"、"Glad Girls"はGBV流パワーポップの名曲。

"Unspirited"はロバートがいかにボーカルを重ねてウェルメイドに仕上げようとしているかが一番わかる曲。 "How's My Drinking?"はエリオット・スミスとトビン・スプラウトがピアノで参加した曲。

このように、今作は前作よりメジャーでやりたいように出来た作品だと思う。 前作より好きだ。

2004/12/13

Guided by Voices「Do The Collapse」
99年発表の11thアルバム。
マタドールを離脱してTVTに移籍してから出た、初のメジャー作品。 プロデューサーは元カーズのリック・オケイセック。ロバートは元々彼のファンだったらしい。

メジャー作だけあり、今までのGBVのアルバムよりはるかに音が良い。 シンセもストリングスも加わっていて、今まであった音のみみっちさが微塵も感じられない。

でも、ロバートはやりたいように出来なかったと言っている。
今まで自由にやりすぎてたんで、窮屈に感じたんだと思う。メジャーだから周りに気を使いすぎたってのもあるのかもしれない。同じくプロデューサーを起用したインディーズ時の「Under the bushes under the stars」のときみたいに気に入らなかったら没なんて簡単に出来ないよな。あのときは友達がプロデュースするみたいな気楽さがあったと思うし。

やりたいように出来なかったというのは、例えば
・最初22曲にする予定が、リックに「多すぎ」といわれ16曲になった。
・リックは"Hold On Hope"を「最高のロックバラードだ」と気に入り、ゴリ押しでシングルにしてしまうが、ロバートはこの曲が気 にいらなかった。(ロバートはもう一度このアルバムを作るなら、"Hold On Hope"を削るとすらいっている)。
・ジャケットがロバート作ではない。
酒を飲むのを禁止された
と、このように作っている本人に色々不満もあったり、ファンからもオーバープロデュースだといわれたりしたけど、曲自体は良いものばかり。

"Hold On Hope"はGBVが良い曲を書けるということをみんなに簡単に分からせるのにもってこいの曲だと思うし。"Teenage FBI"は後期を代表する名曲。"Wrecking Now"はロバートの鼻歌メロディが思う存分堪能できる。

あと、今作はジム・マクファーソン(exブリーダーズ、アンプス)がドラムを担当しているという点も見逃せない。彼のドラムはかわいらしくて耳障りが良いんだよなあ。特に"Zoo Pie"ね。

GBVの歴史を振り返ると、ロバートは元々スケールの大きいロックが大好きで、最初から音の良いアルバムを作りたかったらしい。だけど金が無くて断念せざるを得なかった。そんな時4-トラックを使ったら一日に20曲以上作れることを知り、はまっていった。その結果が「Bee Thousand」や「Alien Lanes」といったインディーロックを代表するアルバムだった。

それがダグ・ギラードというメジャー感溢れるギタリストが入ったことで、 メジャーに入ってみたいという欲求が改めて芽生えたんじゃないかな。 4-トラックで曲をたくさん作る、という欲求はサイドプロジェクトで満たせるし。

今作は16曲43分55秒とお世辞にも短いとはいえない。ロバートは曲を作るときダグのギターソロを考えるようになったって言っていたので、曲が長くなったのはダグの影響もあるのかな。

もともとGBVってロバートの頭の中だけに存在する架空のバンドで、彼は子供の頃この架空のバンドのアルバムジャケットを作って一人で楽しんでいたらしい。

そんな妄想バンドが今作では堂々としたメジャーロックバンドになっているんだから。 そう思うと、ラストアルバムよりも感慨深いです。

2004/12/11
ロバート・ポラードの新作タイトルは「American Superdream Wow」というみたいです。この間紹介したFresh Threat Salad Shooters And Zip Gunsっていうのはアルバムに入る曲名でした。失礼しました。

Guided by Voices「Mag Earwhig!」
97年発表の10thアルバム。
トビン・スプラウトが脱退したのをきっかけに、ロバートは自分 以外のメンバーをクリーブランドのバンド、コブラ・ヴェルデのメンバーに総入れ替えした。まさにガイデッド・バイ・ロバート・ポラードです。アルバムの一部の曲にはトビンなどの過去のメンバーも参加したものが含まれている。

基本的にGBV=ロバートなので、メンバーが入れ替わっても曲はGBVでしかない。 でもロバートの俺様バンドかというとそうでもなくて、ギタリストのダグ・ギラード作の"I Am A Tree"をシングルにしたりしている。

ダグが書く曲はいわゆる普通のギターポップで、"I Am A Tree"などの爽快感のあるロックな物ばかり。2004年にでた彼のソロアルバム「Salamander」を聴くと結構宅録指向なのにね。

このアルバムは彼のギターが前面に押し出されている。リズムも以前よりタイト。

今までのGBVのギターってここまで目立ってはいなかった気がする。トビンのギターはあくまでロバートの歌に寄り添ってたし。大暴れするギターを弾くダグの加入でGBVはよりライブ向きのバンドになったと思う。

"Bulldog Skin"はタイトな曲。この曲のギターソロなんてダグがいなかったら聴けなかったんじゃないかな。この曲のPVは転校生がゴミ箱に頭から入れられたり、ダイブに失敗したりして面白い。

他には"Learning to Hunt"、"Choking Tara"、"Now To War"などロバートのソングライティングが際立つ名曲もたくさん。

このアルバムは当時のプレスリリースだと"フーの「トミー」や、プリティ・シングスの 「S.F. Sorrow」、ジェネシスの「The Lamb Lies Down on Broadway」などにインスパイアされて出来たロックオペラアルバム"ということになっている。確かにコンセプトアルバムっぽい。"The Finest Joke Is Upon Us"みたいなドラマチックな曲もあるし、前作で失敗した「コンセプトアルバムを作る」ということを貫徹できているようだ。

"Now To War"の歌詞「There is no boy in me now」を聴いてなんとなくフーを思い出した。


2004/12/10
ブリーダーズの半オフィシャルサイト、noaloha.comでmp3やビデオのダウンロードが再開された。スパイク・ジョーンズとキム・ゴードンが監督したキャノンボールのPVやフーのカバー、GBVのカバーなども落とせるので是非。


Guided by Voices「Under the bushes under the stars」
96年発表の9thアルバム。初の外部プロデューサーとしてスティーブ・アルビニとキム・ディールを起用した作品。

前作よりもかなりまとまった印象。前作では短い曲が曲間の"つなぎ"のような使われ方をしていることが多かったが、このアルバムに収録されている短い曲はそれ自体がちゃんと曲になっている。音もさわやかで温かみがある。

私はこのアルバムに対して「キムがプロデュースした傑作」という認識しかしていなかったのだけど、どうやら実際は違うみたいです。

今作の制作過程は複雑。
まずキムと一緒にアルバム一枚分に相当する曲数を録ったんだけど、出来に満足しなかったロバートが今度はアルビニと一緒に曲を録った。これらの曲は「Power Of Suck」というコンセプトアルバムのために録られた。 しかしレコードが出る直前にロバートが新たに20曲近く曲を書いてセルフ・プロデュースでそれらの曲を録ったらしい。それでその曲の方が良かったのでコンセプトアルバムを没にして今作が出来た。

また、このアルバムは全24曲なんだけど、ジャケットの裏には18曲しか記載されていない。LPで出たときも残りの6曲は12"で別にまとめてしまって2枚組みにしている。 この6曲はほとんどがキムかアルビニにプロデュースされた作品。

要はキムとアルビニが関わった曲はほとんど没か脇役にしたってことだよなあ。 プロデューサーを有難がらず、自分が良いと思った事を貫くロバートの潔さって凄いわ。

1曲目の"Man Called Aerodynamics"ってピクシーズの"Alec Eiffel"のオマージュか?

キムがプロデュースした作品のなかでジャケ裏に記載されているのは"The Official Ironmen Rally Song"、"Don't Stop Now"のみ。"The Official Ironmen Rally Song"はシングルにもなった名曲。キムがバックコーラスで参加している。

2004/12/9
12月4日に行われたライブの模様をファンが収めた写真の中になんと ロバートがギターを弾いている姿を発見。なんだか違和感あるなあ。

Guided by Voices 「Alien Lanes」
95年発表の8thアルバム。GBVの過剰さが最もでた傑作。
何せ曲数が28曲でアルバムの長さが41分15秒なんだから。圧巻ですよ。最初から最後まで休む間もなくテンション高いまんまで終わるし。

1曲目の "A Salty Salute"はベスト盤の1曲目にも入っている。「C'mon, c'mon, the club is open」っていう歌詞を聴くだけでわくわくする。

"Game Of Pricks"や"My Valuable Hunting Knife"は2曲ともかわいらしい名曲。 現在確認できている今までのセットリストを見ると"Game Of Pricks"は最も多くライブで演奏された曲で、少なくとも230回も演奏されているそうだ。"A Good Flying Bird"はトビン・スプラウトの曲の中では疾走感があって一番好きだ。

そして"Hit"、こんな22秒のポップソングなんてロバートしか書けないよ。

このアルバムは前作の整った印象に比べるとやけっぱちな感じがする。"Ex-Supermodel"なんていびきをそのままいびきとして録音していて、遊び心というより嫌がらせとしか思えない。

GBVってボーカルの重ね具合がビートルズみたいで聴いていて心地よい。

それにしてもロバートの曲ってフェイドアウトする曲が多いよな。1、2分の曲でフェイドアウトするから良い具合に余韻を残してくれる。他バンドの5分以上の長い曲でフェイドアウトする曲を聴くと、「一生やってろ!」としか思わないけど。

2004/12/8

Guided by Voices 「Bee Thousand」
94年発表の7thアルバム。バンド結成時から続くD.I.Y精神が見事に結実した大傑作。
このアルバムでGBVは有名になる。
"Buzzards and Dreadful Crows"、"Tractor Rape Chain"、"The Goldheart Mountaintop Queen Directory"、"Echos Myron"、"Gold Star For Robot Boy"、 "I Am A Scientist" といった名曲の嵐。普通のミュージシャンがこんなアルバム作ったら全ての才能を使い果たしちゃって一気に老けそうだ。

特に"I Am A Scientist"はベスト盤のトリも飾っているGBVの歴史の中でも屈指の名曲。 この曲だけやたら完成度高いんだよなあ。

全部が名曲っていうわけではないんだけど、糞な曲があっても「早く終わんないかな」と思うと同時に終わるというタイミングの良さがあるから問題なし。引き際をちゃんとわかってる。他のバンドはこの引き際をわかってないから悲惨なことになるんじゃないかな。

ロバートはこのアルバムのために100曲書いたと言っている。これってやっぱり多いよな?なんだかロバートの多作っぷりに慣れてしまって感覚がおかしくなってきた。

また、「良いレコードを作る方法はたくさん曲を書き、録音すること」っていう哲学が生まれたのもこの作品かららしい。

この間発売されたディレクターズカットを聴いたあとにこのアルバムを聴くと物凄いコンパクトだなあと思う。何せ20曲で36分だからね。入れようと思えば余裕で30曲は入るのにそれをしないで20曲に収めた所にわびさびを感じる。

2004/12/7

Guided by Voices 「Vampire On Titus」
93年発表の6thアルバム。
音が悪い。いくらビートルズやフーのブートの音が好きだからって自分のオリジナルアルバムまでブートみたいな音質にしなくても良いのに。

でも憎めないんだよなあ。音が悪いって事に甘えを感じない。音が悪いのは、ただ本当に金がなかっただけなんじゃないかな。

今作はいままで通りの良質なポップソングに加え、60年代、70年代のポストパンクの実験精神を受け継いだ曲もたくさんある。この「とりあえずやってみる」って精神はまさに音楽界のエジソンですよ。 ロバートが全曲担当しているドラムもなかなかいける。"Non-Absorbing"はベスト盤にも収録されている。

このアルバムが出た当時、GBVは数年間ライブをやっていなかったらしい。 そんな中、このアルバムでちょっと有名になり、ニューヨークにあるCBGBで6年ぶりにライブを行ったそうだ。80年代のライブではロバートはギターを弾いていたらしいけど、このライブ以降、ライブではギターを弾かなくなり、変わりにカンフーキックをするようになる。

このアルバムは全18曲。GBVはこれ以降4-トラックをフル活用し曲数が異常に多い作品を作り続けていく。

ちなみにロバート・ポラードはこのアルバムを最もオススメしていない。 理由は音が悪いから。他のアルバムも大して音良くないけどな。

2004/12/6

Guibed by Voices 「Propeller」
92年発表の5thアルバム。ラストアルバムを意識して作られたらしい。
前半は擬似アリーナライブアルバムになっていて、冒頭の「G・B・V!G・B・V!」という掛け声もメンバーによるもの。サウンドプロデュースも広がりのある感じで、曲もテンションが高い。後半は"14 Cheerleader Coldfront"等宅録丸出しの曲ばかり。今作はこうした擬似アリーナライブとこじんまりとした宅録の対比がおもしろい。"Unleashed! The Large-Hearted Boy"のベースラインはこのアルバムで一番メロディアス。 "Exit Flagger" 、"14 Cheerleader Coldfront"はベスト盤にも収録されている。

今作はSCAT Recordsに移る前の最後の自費制作アルバム。制作費を工面するためにロバートは自分のリッケンバッカーを売ったそうだ。

あと、ロバートやバンドメンバー、その他の友人がこのアルバムの手作りのジャケットを500種類も作ってラジオ局やソフトボール仲間、飲み仲間などに配ったっていうGBVの過剰さが垣間見ることのできるエピソードもある。 現在そのジャケットが発掘されているけど、まだ全体の3割程しか確認できていないらしい。確認できているジャケットはここで見ることができます。それぞれ一点ものだから当然プレミアもついていて、 あるジャケットはこの間のオークションで6,200ドル(!)という値がついた。 そういえばこの間GBVDBで今作の再発LPのジャケットをファン投票で決めていましたね。

2004/12/5

Guided by Voices 「King Shit and the golden boys」
「BOX」に収録されている未発表曲集。
タイトルのフレーズは"Don't stop now"(「Under the bushes under the stars」にも収録)の歌詞に出てくる。 この作品は没になったアルバム「LEARNIG TO HUNT」や「BACK TO SATURN X」、初期の「BEE THOUSAND」に入る予定だった曲で構成されている。未発表なのがもったいないくらい良い曲ばかり。白眉は"Crutch Came Slinking"!これはポップな曲が多いGBVの中でも相当ポップ度が高い。これらの未発表曲の中には他のオリジナルアルバムに切り張りされてほんの少しだけ聴くことができるものが多いんだけど、こうした良い曲が短くコラージュされてる所なんかはGBVのアルバムって贅沢だよな。ジャケットもコラージュが多いけど、自分の曲までコラージュしてしまうところがGBVの凄さです。

2004/12/4

Guided by Voices「Same Place The Fly Got Smashed」
4thアルバム。90年発表。GBVの中でも酔っ払い度数が高いアルバム。現在「BOX」に収録されている。
"The Hard Way"や"Pendulum"など、一聴しただけで口ずさめる良く練られた曲もあれば、"Club Molluska"のように、まるで本物の酔っ払いが歌っているみたいなやけっぱち感溢れる曲もある。でも"Club Molluska"はたしかに「やけ」としか思えない歌い方なんだけど、歌詞と歌い方が合ってるから手を抜いているという気はしない。"Ambergris"はちょっとコメディチック、子供が聴いたら大笑いしそう。"How Loft I Am?" は「maybe baby」というフレーズをつかった名曲。バディ・ホリーを思い出した。"Drinker's Peace"はベスト盤にも収録されている。

2004/12/3

Guided by Voices「Self-Inflicted Aerial Nostalgia」
89年発表の3rdアルバム。現在は「BOX」に収録されている。 明るくてかっこよい。
 曲は粒ぞろい。"White Whale"が2000年にリリースされた「Hold On Hope」EPに収録されている"Fly Into Ashes"と曲がそっくりなんだけど(特にイントロ)、別物として楽しめるのはひとえにロバートの歌の変幻自在なメロディによる。 ふと思ったけど、ロバートの声ってAMラジオ映えするよな。特にソウルフルなボーカルが印象的な"Liar's Tale"(名曲)を聴くとそう感じる。このアルバムは14曲で37分55秒という長さで、普通の基準だと割と短い思うんだけど、ちょっと長いと思ってしまった。

"Navigating Flood Regions"、"Chief Barrel Belly"、"Liar's Tale "はラストライブツアーでもやっているそうだ。

2004/12/2


Guided by Voices「Sandbox」
87年発表の2ndアルバム。これも「BOX」に入っている。
このアルバムはかなり好き。初期の名盤。
「Devil Between My Toes」のロバートの声は篭っていて歌い方もR.E.M.みたいだったけど、今回は甲高くてあっけらかんとしている。曲も「Devil~」のR.E.M.色が薄れ、メリハリをついたなじみ易い鼻歌のようなメロディを演奏するというGBV色が強くなっている。この時点でもうオリジナリティが存分に発揮されているってのは凄いなあ。このアルバム以降もずっとこんな感じだから、今作が実質的なGBVのデビューアルバムだと思う。 曲は、コーラスがこれでもかとツボをつく"LONG DISTANCE MAN"が最高。おもわず歌いたくなる。

2004/12/1
ブリーダーズの「Shocker in Gloomtown」(GBVのカバー)のPVで外から部屋の中を覗きまわってる集団はGBVだったんだ。てっきり本物の不審者かと思ったよ。


Guided by Voices「Devil Between My Toes」
現在ボックスセットの「BOX」に収録されている1stアルバム。87年発表。酔いどれR.E.M.という感じ。というのは歌い方や、ギターなどがR.E.M.に似ているから。GBVがちょうどデビューした頃はR.E.M.って影響力大だったんだろうなあ。ロバートは「Murmur」を自分のオールタイムベスト10アルバムの1つに選ぶくらい好きらしいし。
曲はR.E.M.の劣化コピーともいえるけど、端々に聴くことのできる「やっつけ感」や屁の様なラッパの音はやっぱりGBV。最後の曲"Captain's Dead"はベスト盤にも収録されている。

2004/11/24
GBV.com内のMP3コーナーで、ラストツアーであるTHE ELECTRIFYING CONCLUSION TOURのポートランド公演から"Buzzards and Dreadful Crows"、サンディエゴ公演から"Demons Are Real"の二曲が落とせるようになった。"Demons Are Real"は「ビー・サウザンド」に収録されたバージョンにあったピヨピヨ音がなくて、聴いていて新鮮。

2004/11/23
ロバート・ポラードの新作は70年代後半から90年代に作った昔の15曲と、新曲の11曲から成る2枚組でマタドールからリリースされる予定だそうだ。タイトルはFresh Threat Salad Shooters And Zip Gunsになるもよう。あと、最近CDバーナーを買ったそうで、所有しているテープを全部CDに焼いたそうだ。全部出してね。と思ったら新しいスーツケースも計画しているって!?

2004/11/15
Frank Black Francisの国内盤発売決定!

2004/11/13
Billboard.comによると、ピクシーズのライブドキュメントDVDが来年に出るらしい。

2004/11/11
FBがXと弁当について言及している 記事を発見。Eve Of Destructionは名曲だ!

2004/10/27
ロバート・ポラードが トミー・キーンと一緒にサイドプロジェクトをやる可能性があるそうだ。聴きてえ。

2004/10/22

Guided By Voices 「Bee thousand director's cut」
GBVの傑作アルバム、「ビー・サウザンド」の発売10周年記念ディレクターズカット版
3枚組みLP全55曲での販売だが、プラス5ドルで短縮版CDが付いてくる。 サイド1~4(1st、2ndLP)は 「Instructions to the Rusty Time Machine」というタイトルの初期ビー・サウザンド。サイド5~6(3rdLP)は未発表曲やEPの収録曲を集めたもの。 最終の「ビー・サウザンド」に至るまでのバージョン群は この表を参照。

CDは38曲入りで、もうひとつのベストアルバムとしても十分に聴ける内容。 普通にCDだけで出した方が良いって。
これ聴くとGBVがただの音質が悪いだけでごまかそうとしているバンドとどう違うかがわかる。彼らの曲がボロボロの音質なのは、思いついたらすぐ録音するっていうやり方に加え、録りたい曲がありすぎて、きれいに録るのがただ面倒くさいだけだったからじゃないかな。GBVの魅力ってい%AのはBB質の悪さ%Cはなくて曲の良さ、そしてとりあえずやってみるっていう精神だと思うし。

曲はオリジナルの「ビー・サウザンド」に収録されているものの他、ボックスセットの「ボックス」や「スーツケース」、「サンフィッシュ・ホーリー・ブレイクファストEP」、「ファスト・ジャパニーズ・スピンサイクルEP」、「ジェリーフィッシュ・リフレクター」 に収録されていた曲も含まれていて、実際の未発表曲は7曲だけ。"Revolution Boy" は"Greenface"(Boxに収録)の、"Zoning The Planet" は"Dank Star Ground Control"(スーツケースに収録)の別名曲 。しかしこれだけ集めておいて、まだ収録されていない未発表曲もあるらしい。出し惜しみするなよ。

これだけの名曲の中から20曲を選りすぐったんだから「ビー・サウザンド」が 名盤扱いされるのも当然か。やはり絶頂期はこの時期かなあ。 あと、ジャケットはいままで一番かっこいいと思った。

未発表の7曲の感想
It's Like Soul Man [4 Track Version] 名盤「アンダー・ザ・ブッシュズ・アンダー・ザ・スターズ」に収録されていたトビン・スプラウトの曲。ガサガサの音質。 でも「Your name is wild」みたいなギターの音なので、 こっちが「アンダー~」にはいっていてもおかしくない気もする。
Crayola ロバート・ポラードのソロアルバム「Not In My Airforce」に収録されているParakeet Troopersの別名曲。ロバートの声がギターに引っ付く感じ。
Twig トビンが歌っている。物悲しいけど、希望を感じさせる彼の声、コーラスが良い。最後にテンションが高くなっていく所も聴き所。彼の曲の中でも一位、二位を争う出来だと思う。
Way To A Man's Heart 最初の方に会話が収録されている。壊れた奏者と壊れたようなバイオリンの音、その音が屁みたいな音だからか、ロバート・ポラードがくすくす笑う。歌詞はない。
Break Even [Early Version] The Grand Hourに収録されていた曲の初期バージョン。 ショッカーのような鳴き声で始まる。終始引っ張っていくドカドカドラムが楽しい。 全員好き勝手演奏している感じ、一言で言えばやりすぎ。
Shocker In Gloomtown [Early Version] ベスト盤にも収録された初期の代表曲の初期バージョン。 ボーカルとリズムがずれていて物凄い違和感。 曲の持つ勢いが出すぎた作品。この曲はブリーダーズもカバーしている。ブリーダーズの方はこっちの方が近いかな。
My Valuable Hunting Knife [Andy Shernoff Version] The DictatorsのAndy Shernoff によって録音されたバージョン。94年のI am a scientist EPセッションでの音源らしい。 テンポが速い、でも曲は完成されている。流れるようなリズムなので、オリジナルの飛び跳ねるような感じは薄い。

2004/10/14

Frank Black Francis「Frank Black Francis」
1987年に録ったブラック・フランシスのピクシーズの曲の弾き語りデモ(Disc1)とピクシーズの曲をフランク・ブラックがトゥー・ペイル・ボーイズと一緒にリメイクした(disc2)の2枚組み。トゥー・ペイル・ボーイズはデイヴィッド・トーマスと組んで活動している。今回のセッションはトーマスのオペラ「Mirror Man」にフランクが参加したことがきっかけとなったようだ。内ジャケットのはにかみ顔が良い。ジャケットコンセプトを担当したのはおそらく前妻のジーン。本人の解説文、クレジットはフランク・ブラック・フランシス名義になっている。

Disc 2「Frank Black Francis」
歌うまー。フランク・ブラックのソロ作だと「Dog in the sand」に匹敵するボーカル・オリエンテッドなアルバム。

フランク・ブラック・アンド・ザ・カソリックス以降徹底して生のバンドサウンドにこだわってきた彼が今回のセッションでは大胆にもドラムなしでトランペットが鳴り響くジャズ風リメイクをした。少しSFっぽいのはFBだから。

こうしてピクシーズの曲を解体して派手にリメイクしても結局印象に残るのはフランク・ブラックのボーカル。一見ピクシーズファンのことなんて無視したようなリメイクでも、よく聴いてみると曲のポップさは変わらないじゃんと思えてくるのも彼の歌の実力があるからこそ。全体的な曲の短さも気が利いている。

アンディ・ダイアグラム(ジェイムズにも参加してたんだね。)のトランペットがまるでギターのような扱われ方をしている。彼のトランペットを聴いて、ジョーイ・サンチャゴのギターって管楽器みたいだな、と思った。

波の音を模した効果音が入ってUKサーフバージョンよりもサーフな「Wave Of Mutilation」、ボーカルのパッチワークが恐ろしい「Cactus」、聴いていて脳みそがとろけそうな「Monkey Gone To Heaven」などの好リメイクの中でも「Levitate Me」は出色の出来。これはピクシーズを超えたね。「The Holiday Song」や、Bサイド集ではキム・ディールが歌っていた「Into The White」は割とピクシーズの時と変わらないアレンジ。でも最後の「Planet Of Sound」はもう少し短くしてもよかったんじゃないか?アルバムを通して繰り返し聴こうとすると疲れるよ。

Disc 1「Black Francis Demo」
ブラック・フランシスのデモは彼の早熟ぶり、特にギタリストとしての才能を垣間見ることのできる作品になっている。ピクシーズ時代はジョーイ・サンチャゴのギターが強烈であまり注目されてないけど、ピクシーズのときからソロにかけて彼の曲はいつも彼のギターが肝であったということを再認識した。これ聴くとピクシーズが最終的にFBの独裁的バンドになっていったという話も当然のように思える。だって他のメンバーと実力が違いすぎだろ。サンチャゴのギターパートを口真似で表現する所なんかは実際のレコーディングでもこうして伝えてるんだろうなと思えて楽しい。 「Boom Chickaboom」が公式にリリースされたのは初めて。「Oh My Golly!」は歌詞が違う。

やっぱりピクシーズの凄い所はこのデモの曲の短さがバンドで演奏しても変わっていないってことだよなあ。そういえばこのデモの「I'm Amazed」と「Broken Face」は「デス・トゥ・ザ・ピクシーズ」のゴールデン・チケットに入っていたデモとそっくりだ。音源が同じなのか?

というわけで、デモで彼のギター、リメイクで彼のボーカルの非凡さが解るアルバムです。私はリメイクの方が気に入りました。

2004/10/10
・いよいよ明後日発売の「Frankblackfrancis」ですが、なんとHMVで試聴できる のに今頃気づきました。1stディスクは結構リバーブかかってる。

2004/10/9 ・流出音源の評判がやたら良いアルバム「Honeycomb」が2枚組みになるかもしれないらしい。2005年はフランク・ブラック関連のCDが沢山出るようだ。

ケリー・ディールのサイトで手編みのニットウェアを売る準備をしている。

2004/9/12 はてなダイアリーに移動する予定です。

ここで frankblackfrancisの「Monkey gone to heaven」が試聴できる。これがリメイクバージョンか。

ほえる犬は噛まない
大変面白かったです。登場人物が強烈な人ばかり。 自分も鼻血よく出すんで、男が出した鼻血の使い方のうまさに感動した。ああいうときに出るよ鼻血。 ハイライトは犬の首を吊るところでした。犬鍋おいしそう。

モッドスクワッド
「小便行ってくる。」っていうだけのシーンとか、無駄な所が多い。  そりゃ張り込みしてれば小便したくなるだろうけどさ。こういった無駄を省いたら60分くらいに収まりそう。

北北西に進路を取れ
最初のシーンでは早口で喋っていたので、ケーリーグラントの軽妙な喋り溢れる映画かと思ったら、ひねくれ映画だった。 彼のしゃくれあごがキスシーンでの密着度を高めている。 シャワーを浴びながら口笛で「雨に歌えば」を吹くのはいかにもアメリカ人らしい (イギリス人だけど)
エヴァ・マリー・セイントは黒木瞳に似てる。

Misty Oldland 「Supernatural」
ナチュラルすぎっていうか、もっと汚れてる方がいいなあ。 なんとなくエイミー・マンが好きな人も気に入るんじゃないかと思った。

Pockets「Pockets」
デンマークの四人組バンド。 当時のレコード会社の謳い文句は「オアシスよりもビートルズに近い」だって。 いい曲書くなあ。「Tania wants to play guitar」なんて名曲だよ。 ボーナストラックのライブの曲が盛り上りそうな曲調なのに 歓声のない拍手で終わるのも良い。 このアルバム以降は何も出していないみたい。下積み経験ないらしいし、 煮詰まったのかなあ。 とにかく、歴史に残らない良いバンド。 声はジョン・パワーに少し似てる。「Here comes the Sun」のパンクカバーも収録。

2004/9/11 フランクブラックフランシスの発売日が アマゾンだと10月18日になってる。 Cooking VinylとspinARTで発売日違うのか。
あと、 ここでジャケットが見れる。

2004/9/6 国内盤「Half Smiles Of The Decomposed」のボーナストラックのタイトルはThe mind refuserなのにCDの印刷面に書いてある曲名はThe mind debaserになっていることに今気づいた。この曲ってボーカル含め全ての楽器をダグ・ギラードが担当しているんですね。

2004/9/4 フランク・ブラック・フランシスは10月12日にリリース決定!

2004/8/21


Music from the MGM motion picture 「 The mod squad
クレア・デーンズやオマー・エプス、 ヘブンなどに出ているジョバンニ・リビージ が出演している映画のサウンドトラック。このアルバムでブリーダーズがJames Gangの「Collage」をカバーしている。 この曲はブリーダーズの音源の中では一番音がきれい。この時(99年)のブリーダーズはキムとケリーのディール姉妹だけです。ブリーダーズって元々ピクシーズ結成前にこの姉妹デュオが使っていた名前らしい。カバーっていうのあるけど、いつものブリーダーズと違ってフォークっぽい。これを聴いてみると、「ラスト・スプラッシュ」に収録されているDrivin' on 9なんかが彼女たちの素の部分がよく出ているんだなと思う。キムが最初に覚えた曲が二ール・ヤングの "Helpless"と"Heart of Gold"らしいからね。

このサントラには他にbusta rhymesやビョークなどが参加している。

SIR DOUGLAS QUINTET 「Mendocino」
フォークっぽいのどかさもあるけど、ヴォーカルのダグ・サームの歌い方がやたら情熱的で、ロックのようでもあるので不思議な音楽です。聴いていてゆったりと盛り上がれます。

Stephen Malkmus「Stephen Malkmus」
ペイヴメントのラストアルバムより明るいし、ソロ2ndの「ピッグ・リブ」より聴きやすい。ぺイヴメントを含めて彼の作品では一番窓口が広いんじゃないかな。あと、このアルバムの中でマルクマスが「最高ですかー?」って叫ぶ所があるんだけど、このことについて言及しているのを見たことがない。空耳か。  

Big star 「#1 Record/Radio city」
ビッグ・スターの1stと2ndが一緒になったCD。
今聞いてもぜんぜんかっこいい。「Radio city」の方がハードな印象。 名曲セプテンバー・ガールズも入ってる。でも彼らはフーみたいな「チェロ、チェロ、チェロ」ってコーラスをやってしまうようなフットワークの軽さは無いように思える。70年代と60年代の違いかなあ。

the who「A Quick One」
キース・ムーンが書いた曲のドラムの音がいつもよりでかい気がする。これほどまでにテクニックとグルーヴ感が共存してるってのも珍しいんじゃないか。 チェロがないから「チェロ、チェロ、チェロ」ってコーラスを入れたなんていういき行き当たりばったりなエピソードも最高。 こんなにユーモアとかっこよさを兼ね備えたフーを超えるロックバンドなんて存在するのかな。

Wire「154」
ワイヤーの3rdアルバム。
脅威的な曲の短さが特徴的だった1stアルバム「ピンク・フラッグ」と比べると、このアルバムの曲は短くはないんだけど、「まず自分でやってみる」という信念を感じる。短い曲ばかり作るロバート・ポラードのベスト10に「ピンク・フラッグ」ではなくこのアルバムがランクインしているのはこうしたD.I.Y精神に共感しているのかも。

Some Drinking Implied
GBVのビデオ。ホームビデオ並の画質。 メアリー・ルー・ロードが撮影したライブ映像は途中からバンド演奏ではなくではなく客の尻の撮影になるので必見。彼女はGBVのBlimps Go 90(「Alien Lanes」に収録)をカバーしてたり、オープニングアクトを務めたこともあるらしい。 ところで、私のサイトのアドレスの「his indie world」は彼女の曲からとったものです。この曲の歌詞はGBVやハーフ・ジャパニーズなどバンド名で構成されていて、内容は主人公の彼氏がインディーズバンドマニアだけど自分は馴染めない。というもので、どこにも属せないけど普遍的な音楽を奏でている彼女ならではの内容です。

baby 「birdman」
ベイビーのソロアルバム。鳥の鳴き真似が随所に織り込まれているので鳥好きは物凄く得した気分になると思う。 ロックミュージシャンは雑音をそのままにしていて、怠慢だなと、思うことが多々あるんだけど、彼らは何でも効果的に使う。例えばサイレンの音もちゃんとリズムに乗って変化してるし。何より暗さを感じないのが良い。

・ガイデッド・バイ・ヴォイシズのラストメンバーのべーシストであるChris Slusarenko はOFF Records(「Wig in a box」を出しているレーベル)のオーナーなのか。フランク・ブラックとGBVが繋がった。 あと、なぜだかこのページに日本語がある。

pate「very short songs for everyone who can recognize the difference between doing this and doing that」
very short songsと言う割にはそれほど短くない、元ブリッジの大橋伸行のソロ一作目。 舌っ足らずな女性コーラスがイライラする。これがおしゃれな時代があったんだな。 それにしてもなんでこの周辺の人たちはいい歳こいて君づけで呼ぶんだろう。 老けるってそんなに忌み嫌うものかね。 いい加減勘弁してほしい。カジ君と蛍原どっち取るっていったら蛍原だなあ。

2004/8/11
映画「Lilja 4-ever」
出てくる人出てくる人が敵ばかりで、神様も当てにならない、これほどまで敵が多い青春映画は始めて観た。それでも逃げない主人公には心を打たれる。この映画を観てこの世に対する憎しみが増しました。やっぱり「一人じゃない」なんてメッセージは孤独な人にとって何の意味も成さないね。 「ショー・ミー・ラヴ」もそうだけど、この監督の映画は主人公が中指突き立てるシーンが多いな。

・「ボーン・イエスタデイ」のヒロインの声と「2つの頭脳を持つ男」に出てくる声の変な売春婦の声がそっくりで笑った。

2004/8/9

New York Timesの記事によると、ピクシーズの新曲 「Bam Thwok」はシュレック2 に使われるはずだったけど結局没になり、代わりにCounting Crowsの曲が採用されたらしい。

さらば青春の光を観た。主人公がテレビにフーが出てるのを夢中になって見てる横から親がフーを馬鹿にする所を見て、自分の部屋にテレビがない身として妙にリアルで親近感が沸いた。こういう場面を映画で見たのは初めてだ。

Guided by voices「Half Smiles Of The Decomposed」
ガイデッド・バイ・ヴォイシズのラスト・アルバム

プロデュースは前作同様トッド・トバイアスが担当。
前半五曲の曲間を長くした(初めての試みらしい)ということで、GBVの疾走感が薄れてしまうのではと少し不安だったが、実際聴いてみると曲間があることでコンパクトなポップソングをこれでもかとかみ締めさせられる。という好結果となった。

白眉は盟友トビン・スプラウトが参加している「Girls Of Wild Strawberries」、 「Sleep Over Jack」はWireを彷彿とさせる。 ボーナストラックのダグ・ギラード作の「The Mind Refuser」というダラダラとした曲を聴くと、ロバート・ポラードの作る曲ががいかにポップでコンパクトかっていうのが身にしみて分かる。本編最後の曲がしんみりしたものになっていない所も彼ららしい。 私は後半のセンチメンタルな曲よりも前半の出し切った感溢れる曲たちに感動した。 汚れた音なのに清さを感じるのはいつものこと。 ビートルズ、フー、ワイヤー、R.E.M. 等の影響が如実に感じられる。 最終作にふさわしい後腐れのないアルバム。

2004/8/6
早速「Half Smiles Of The Decomposed」買ってきた。帯を最初見たときビビッたよ。ボーナストラックは「The Mind Refuser」というダグ・ギラードが書いた曲でした。にしても前半のテンションは感動するくらい高い。トビン・スプラウトや、ジム・ポラードが参加してる曲もあります。































































































































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